龍の国 日本 作:揚物
第三兵器技術研究所
現在エスペラント王国で中破したオイ車の修復が行われており、普段暇な研究室も忙しくなっていた所、新たな案件が飛び込んできた。
以前砲身がない為制作不可能であったが、ムー国で生産されている75mm砲を輸入することで五式中戦車チリの制作が可能となった。
もちろん加工精度が低い為、切削加工などは日本側ですることになるが、これでチリの生産が不可能ではなくなった。
・75 mm榴弾砲
・7.62mm機銃
・車体機銃の削除
・軽量装甲板
・74式エンジンの流用
設計図を起こし直し、3か月後にはオイ車やホリ車と共に運用されることとなる。
ラインメタル日本支社
英国紳士がいくつもの実績を残した事にドイツ技術者も奮起し、名戦車の再現に取り掛かった。
ティーガーⅠ及びティーガーⅡである。
ティーガーⅠ
むろん56口径8.8 cm KwK 36なんて代物は“国内”にはないが、ムー国では砲身が存在していた。もちろん工作精度は低いものの、こちらで手直しをすれば十分なものであったため、複数を試験名目で輸入し手直しを始めた。
10式の120mm新砲の技術協力のための工場もあることから、手直しや車体の製造そのものは難しい点などなく、完成後にはムー国沖に建設中である基地に輸送が決定された。
・56口径8.8cm榴弾砲
・7.62mm機銃
・現有戦車と同じ軽量高強度の装甲鋼板
・駆動輪の改良
・車体機銃の削除
・商用ディーゼルエンジン
実用性の追求と大戦時に不満点であった箇所の改良である。
ティーガーⅡ
ティーガーⅡにはクルップ社によって否定された強化案に10.5cm砲のラフ図がある。
当時の技術では対空砲の10,5 cm Kw.K. L/68を砲塔に搭載するのは不可能であるが、現在のロイヤル・オードナンス L7 51口径ならば、機構も小型化されており十分に搭載可能であった。
・51口径105mmライフル砲
・自動装てん装置
・M151プロテクター7.62mm機銃
・大幅な軽量化を目的とした試作積層装甲
・中空増加装甲
・車体機銃の削除
・駆動輪及び履帯の大幅な改良
・サイドスカートの追加
・90式エンジンの流用
なお、ティーガーⅡに関しては、ドローンのテストベッドとして使用される。
当初74式・90式・10式なども考えられたのだが、車内やシステムが最適化されている為、ドローンシステムを試験導入する内部空間の余裕はなかった。
多くの人員で運用される事から車内空間に余裕があるティーガーⅡは都合がよく、製造途中であったことからドローンシステムを組み込むのにもちょうどよかったのだ。
名前もティーガーⅡから、正式にケーニクス・ティーガーに変更され、初のドローンタンクとして運用するために製造開発が進められている。
むろん正式に購入と予算配分が為されれば、製造したくなるのが独逸魂である。
各国大使館や企業への打診、クラウドファンディングの利用などを進めて制作されたのが、独逸面+戦車+悪乗り=超重戦車マウスである
・ラインメタル 120mm L55滑腔砲を搭載
・7.5cm同軸砲を排除
・7.7mmを12.7mm重機関銃に変更
・積層中空装甲を多用し、187トンから134トンまで減量
・中空増加装甲の追加
・V型12気筒ターボチャージド・ディーゼル に変更
・駆動系をハイブリットから通常方式に変更
装甲に関してはもっとも薄い場所でも150mm、撃ち抜けるものならやってみろと言うばかりの厚さである。中空装甲で軽量化しているといっても、材質は現代装甲材であるためさらに硬い。
今の技術であれば、まともなマウスを生産することは十分に可能であった。
価格の低減と兵装と機能の制限、自動装てん装置も搭載はない。機械式計算機程度は搭載しているが、旧式すぎる。
完成後、公開したのちムー国に売却するか、富士演習場で死蔵するか議論がなされている。