龍の国 日本   作:揚物

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79.実戦でこそ知りえる事もある

 第一に数分の時間を間隔を発射された7発の誘導弾によってバリアは弾けた。ならば時間をかけずほぼ同時に仕掛けたら何発で弾けるのか。

 混乱しているパルカオンの艦隊に対し、試験的に発射された空対艦誘導弾はほぼ同時に着弾、バリアは6発で弾け船そのものは4発の着弾で無力化が可能であると判明した。

 

 

 

 

 逃げる事も出来ず爆発炎上する無敵のパルカオンの乗組員は、混乱状況に陥り中には発狂し海に飛び込む者まで出始めていた。

 

「レーダーに反応はないのか!?」

「アトラタテス砲を起動させろ! 迎撃、迎撃だ!」

 

 アトラタテス砲 、それを起動すれば対応できるはず、ただ稼働させるには相応に魔力が必要であり、継続戦闘時間が減ってしまうが、貴重な艦には代えられない。

 ミリシアルの様に魔石が潤沢なわけではない欠点が、アニュンリール皇国にとっての弱点であった。

 稼働したアトラタテス砲は接近していた6発の対艦誘導弾、2発の迎撃に成功しバリアが砕けることなく耐える事に成功する。

 

「全艦アトラタテス砲を常時稼働させろ!」

 

 防御が可能とわかり、魔信によって艦隊に指示を出すが、冷汗は止まらず艦橋員の顔色は良くない。

 

 

 

 高高度偵察機は状況を観察し、対艦誘導弾を迎撃できる術を持つことを確認していた。

 

「CIWSに近い性能を持つ兵器を確認、性能は6発に対して2発の迎撃に成功した模様」

 

 簡単に飽和したことから迎撃能力は高くはないことは確認された。ならばどれだけの間撃ち続けられるのか試験したいところだが、弾薬費を考えると試験できる代物ではない。

 

「次の試験に入る」

 

 本来であれば禁止された兵器毒ガス爆弾、バリアは誘導弾や機銃は弾けるようだが、毒ガスならどうだろうか。

 しかし日本でも現在は生産されていない。代用として催涙ガス弾を使用。催涙ガスを封入した試作爆弾を投下、バリアに接触し爆発したことから海上一面が真っ赤な霧に染まる。

 

 映像には甲板に出て苦しんでいる船員の姿が見える為、バリアは危険性の有無を判別して空気を遮断する能力がないことが判明した。

 なんにせよ日本は毒ガス兵器を使用することはないので、バリアの性質について大よその情報が集まりだしている。

 

 

 しかしバリアと戦艦装甲の両用については、余りにも強固で対艦誘導弾での攻撃は、あまり現実的ではないコストがかかる事が判明した。

 金さえかければ反撃を受けることなく仕留められる、これは重要な情報ではあるがこれからが問題となる。

 次は誘導魔光弾の性能を調べなければならない。その為には無傷で一隻を鹵獲し分解解析しなければならないからだ。

 戦意を徹底的にへし折る、暴力が必要となる。そしてその暴力を積み込んだC-17輸送機がパルカオンの艦隊に向け向かっていた。

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