龍の国 日本   作:揚物

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92.後始末・そして黄昏の時代へ

 ラヴァーナル帝国は滅び、この世界で行うべきことはすべて終わりを告げた。

 

『日本は5年後元の世界に戻る。 準備せよ』

 

 龍神様の託宣に従い、日本は世界中から魔道技術の購入を行いながら帰還の準備を始めた。

 

 

 クイラからは鉱物資源を大規模に輸入して貯え、急ぎ建設している20億リットルの原油保管施設も完成と原油の搬入を急がせた。

 クワ・トイネからは食料を買い込み長期保存が可能なように加工していく。

 クワ・トイネとクイラはムー国に今後の保護や機器のメンテナンスを依頼し、対価として技術の移転を行う。

 列車や基本的インフラとは言え、日本の技術で建設した以上管理しなくては危険、だからこそ最後まで任せるのが提供した日本の責任と考えた。

 

 

 

 パーパルディア皇国。

 政情は安定しているものの、やはり過去の栄光である身勝手な力を振るおうとする者もおり、元貴族や元官僚の取り締まりが続いていた。

 そして日本の教育を受けた次期皇帝が国に戻り、さらなる国の改革に取り掛かっている。しかし日本の予想に反して、10歳以上も年の離れたレミールと若き皇帝が婚姻したということだ。

 

 

 

 エモール王国。

 龍神様はエモール王国に居るべきだと公式に訴え、太陽神の使いによってかどわかされていると声を上げた。

 日本人からしてみれば、全てを見通す神を騙すことなどできるはずもなく、そのような行為をした者は全て刑務所に入るか、凄惨な死を遂げている。

 余りの言葉に遺憾であると太陽神の使いとして公式に世界に発言したが、何よりも怒り狂ったのは龍神様であった。

 龍神としては、自分が騙され操られているという妄言が逆鱗に触れてしまったのだ。

 龍神はエモール王国まで自ら飛行したのち、大地を焼き尽くし竜人の半数が炎の海に消えた。それでも怒りは収まらず、特徴の一つである赤い目を奪った。

 傲慢な態度を改めぬ限り、永劫そのままだと命を伝え龍神は日本へと戻る。

 

 

 

 あらゆる物資、あらゆる技術、それを買い込み日本は元の世界に戻る為再度転移。残された国家は元の生活を取り戻し、そして静かに大規模な国家間戦争が勃発した。

 グラ・バルカス帝国から流出した技術による文明国家同士による覇権争い、神聖ミリシアル帝国とムー国は最初は止めていたものの、何か国も戦争が広がると被害が大きくなってしまうため、積極的には介入することが出来ず多くの国が統合されそして滅んでいった。

 確かに世界の敵であるラヴァーナル帝国は消えた。しかし日本が消えてから10年も経たずに、ラヴァーナルによって被るはずだった人的被害を遥かに超える人口が死滅、列強と呼ばれる3カ国を除いて各国はさらなる文明の衰退と苦難の歴史を歩んでいく。

 




終わり



;y=ー( ゚д゚)・∵.




  ∧△∧ 無事完結?いたしました。
 (〃-ω-) 読者に感謝と幸福を。
  ( ∪∪ 
  )ノ

(o_ _)φ...fin?



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