大魔女とドラゴン   作:ディアナ

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龍喚士が実装されたときもイデアルで盛り上がりましたね。イデアルをリーチェパに盛り込みたいものです。
ところで今回はエンラのお話です。エンラもなかなか優秀で7コンボ3つはよくお世話になったものです。


龍喚士

 「ぬしらが魔王を討伐してくれたかや?」

 白髪のローブを被った少女が、玉座の奥から顔を出した。その少女は美しい羽織を着ていて、大きなスリットの入ったドレスのような服を着ていた。歳は私とそれほど見た目は変わらない。ただ、ローブの下からドラゴンのようなものが姿を見せていた。

 

 「えぇ!魔王は討伐に成功しましたよ!あなた方は解放されます!」

 私は少女を抱き締めてそう言った。この少女はきっと魔王に贄として差し出されたに違いない。そこから考えればここでどのような生活を強いられていたのか想像がつく。そう考えるといてもたってもいられず、ただその少女を強く抱き締めた。

 少女は私に抱き締められたことに驚きながら、私の腰に腕を回してきた。そして、小さな声で呟いた。

 「わっちは帰る場所がありんせん……。」

 その声はとても悲しかった。

 「どうしてこちらへ?」

 私が尋ねると、悲しそうな声で経緯を説明してくれた。

 「わっちがここへ来たのは村を救うだめでありんす。村人はここへ贄を渡すことで村の平和を維持していたでありんす。じゃが……。」

 「もう大丈夫です。それ以上は……。私があなたを助けます。よければ私たちに同行しませんか?」

 私はいたたまれなくて目を伏せた。目を伏せて抱き締めていると、小さな笑い声が聞こえてきた。こんな状況でイシスさんは笑っているのかとイシスさんを睨むと、イシスさんは少女と2人でくすくすと笑っていた。

 「ぬしよ……。わっちをたすけてくりゃれ……。」

 語尾が微かに震えていた。しかし、イシスさんと少女の顔を見てそれが悲しみからくる震えではなく笑いを堪えている震えだということに気づいた。

 

 「どういうことですか?」

 イシスさんに怒りのこもった声で言った。何を考えているのかわからない。この少女とイシスさんは何か関係があるのだろうか。それとも私が何か間違えたことを言ったのだろうか?そもそもこの少女は贄として連れてこられた村娘にしては服装が華美すぎる。魔王の趣味で着せられているとも考えられるが、それにしても豪華なものだ。それに、話し方も村娘のものではない。

 「どういうことって何のことですか?」

 「とぼけないでください!イシスさんはこの少女のことをご存知なのですね?!」

 「はて……、どうしてそのように思われたのですか?」

 「笑っているではありませんか!」

 「だって、余りにもリーチェさんが面白いことを……。」

 思い出したかのようにまたくすっと笑う。私はなぜ笑われているのか分からずもやもやして、今度は少女の方に問いかけた。

 

 「あなたはイシスさんとどういうご関係で?」

 さっきと同様に少し怒りを込めて尋ねた。イシスさんとのやり取りのお陰で人見知りな性格はどこかへいってしまった。元々の負けず嫌いの性格が顔をだし、話し方はゼラさんと話すときのものになっていた。

 「ぬしは、どういう関係じゃと思うかや?」

 「単純に推測すれば魔王討伐の関係者です。ですが、イシスさんのことですから少し裏をかいてイシスさんの娘、などではありませんか?」

 私がそういうと2人はまた大きな声で笑っていた。普段は美しくみえるイシスの笑い方も今だけは腹立たしい。そして、この少女も見た目のわりに豪快に笑う。

 「ぬし、なかなか愉快じゃな。わっちは久々に笑わされたでありんす。わっちがイシスの娘であれば、わっちも神じゃの。」

 「たしかにそうですね……。ではやはり、魔王討伐の仲間ですか?」

 「ふむ……。そうじゃの。それは間違いと言うわけではないかの。」

 「では、ただの討伐仲間ではないということですか?」

 「そうじゃな。わっちは旅人じゃ。イシスも同じ旅人じゃ。旅は道連れと言うじゃろ?それで少しの間共に旅をしているところにたまたま魔王がいたというだけでありんすよ。」

 「そなたはそれを……。エンラが村娘だと勘違いして……。慰めてあげるとは……クスッ。」

 イシスさんがいきなり声を出したかと思えばいまだに思い出し笑いをしている。どうやらこの少女はエンラと言うようだ。

 「それに、そなたは旅に同行させてあげますと言っていましたね。」

 「言いましたけど?」

 「そなた、お金の宛はあるのですか?」

 イシスさんは意地悪な顔で私のことを覗き込む。そこで私はようやく気づく。私はお金など持ち合わせていない。とすると連れていくことになれば当然イシスさんのお金を使っていただくことになる。そこまで含めてこの人は私の行動を傍観していたようだ。どうやら旅人というのはよっぽど暇らしい。このような暇潰しばかりしているのであれば趣味が悪い。

 「そ、それは……。イシスさん……です。」

 「我はお金を貸してあげるなど一言も?」

 「お金なんかより共に旅するものがいる方が良いとこの前いってくれましたよね!」

 「そうでしたね。今日も楽しませて頂きましたよ。」

 

 道すがらエンラのことについて私は教えてもらった。まずこの世界には龍喚士と呼ばれる人たちがいて、ドラゴンと絆を結ぶことで他のドラゴンと戦う人たちのことのようだ。そして、始まりの龍喚士と呼ばれる人に仕えていた幹部のようだ。だが、ドラゴンを集めることが趣味なので仕事を弟子に任せて自分は自由に旅をしているようだ。エンラの弟子もとても優秀で機会があればぜひ紹介したいと言われた。

 

 今日もさんざんにからかわれたが、なにより魔王を討伐することができて大成功だ。そろそろ私もお金を手にする方法を学びたい。この町にきてこのままではイシスさんたちと別れて時生きていくことができなくなる。

 

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