ネームレスは世界を旅しながらも密かに事件の根元に介入、事が大きくなる前に誰にも気付かれること無く物語の終止符を打っていた。
「ターゲット確認。これより排除する」
彼の任務は後に黒の組織と呼ばれるボスを組織が生まれる前に暗殺することだ。光学迷彩で姿を消したネームレスは組織のアジトに潜入。
警備システムを完全に無力化して長の部屋に侵入。ボスの後ろから接近、麻酔銃の弾をターゲットの左足に撃ち込んだ。
「何だ……」
ボスは針が刺さった痛みを一瞬、感じたが直ぐに倒れて眠った。ネームレスはボスが眠った事を確認してテレポートで無人島に移動、浜辺に着いた。
「これでエンドマークだ……!」
ネームレスは恨みを籠めて呟き、ミニブラックホールを展開して黒の組織のボスを跡形も無く消し去った。
それから彼はテレポートでアジトに戻って部下と思わしき人物を殺害、遺体をミニブラックホールで処理した。
その後の彼は未来予知で黒の組織を生む人物を特定、片っ端から彼等を黙々と暗殺した。その中には麻薬取引の後を付けた人物を密かに助けたらしい。
暫く事を進めて未来予知で再度確認。この先の問題は彼等が解決する事が分かったのでこの世界を後にすることを決めた。
「私の任務はここまでだな」
ネームレスはそう言い残してこの世界から去った。その後に難事件を解決した高校生『工藤 新一』が世間に知れ渡ったそうだ。
それからも彼は物語の根幹を担う事件や計画に秘密裏に介入して抹消を続けている。
暗黒皇帝が生まれる寸前に瀕死状態だった宇宙人の息の根を止めて皇帝誕生を防ぎ、スペースビーストと呼ばれる怪獣がある惑星に降り立つ前に一匹残らず根絶やしにすると行った大虐殺を引き起こした。
またある時は魔王が事件を引き起こす前に秘密裏に排除して大事件が起きることを阻止したこともあった。
これらの行動は物語の根源を破壊すると同時に平穏な生活を創る上で必要なことだと彼は考えている。前の話にも述べた通り、事件を未然に防ぐ事で亡くなる筈だった人達を救った。
しかし事を公にした場合、人々はネームレスを異端者として忌み嫌うだけでなく居場所を追放される可能性が極めて高いからだ。彼はその事態を懸念しており根源を破壊以外の介入は余程の事が無い限りは避けている。
「これで世界の平穏は続いていて安心だ。犠牲を伴うとはいえ未来に甚大な影響を与える存在は排除した方が良い」
異空間から世界を見ているネームレスはそう呟いた。
改編された世界
①名探偵コナン:黒の組織が消えた事で工藤新一が若返りせずに名探偵として有名となる。
②M78世界のウルトラマン:エンペラ星人の消滅で宇宙警備隊とベリアル、トレギアの存在が消える。
③ウルトラマンネクサスの世界:スペースビーストが来訪者の星に降り立つ前に消えた事でダークザギの存在が消滅。来訪者の星に平穏な日々が続く。