キングオブゴールキーパー(笑)に転生したようだ   作:ハッタリピエロ

2 / 5
吹雪士郎の見た目は無印と同じだと思ってくれれば幸いです


吹雪姉弟

ースペイン

 

名門チームバルセロナオーブのスタジアム

 

その控え室のモニターに日本の全国大会フットボールフロンティアの映像が映っていた。

 

モニターの前では大柄な丸い輪郭と茶髪のソフトモヒカンが特徴的なマッチョが腕を組んで映像を見ていた。

 

「なんだよ?クラリオ、何見てんだ?」

 

部屋に入ってきたのはピンクの天然パーマの少年ベルガモと尖ったオレンジ髪のルーサーだった。

 

「いやなに、ジャパンの全国大会を見ていてな。面白い選手を見つけた」

 

「は?あんな国に面白い奴なんているのかよ?」

 

「クラリオも冗談が過ぎるぜ」

 

ハハハと笑う二人

 

「小さな島国で一番になったからって世界についていけるわけがねえ」

 

「いや……彼は優勝していない」

 

「は!?ますます意味不明だぜクラリオ。そんなやつのどこに興味を持ったというんだよ」

 

ベルガモの言葉にルーサーも笑って頷く

 

それを見たクラリオはある映像を再生させる

 

「これは?」

 

「日本の全国大会、フットボールフロンティアの一回戦の試合映像だ」

 

映し出されたのは世守子中が帝国学園を圧倒するシーンだったが

 

「この程度で圧倒されているのか?どうやらジャパンのレベルは相当低いらしいな」

 

そして世守子中が放ったシュートが帝国ゴールを襲うが

 

『なんということだぁー!!!キーパー源田!!世守子中の強力な攻撃を軽々と防いで見せたぁー!!』

 

「あんなのアロンソなら簡単に防げるぜ。なあクラリオ、ここにいる誰に興味を持ったんだ?」

 

「……これから見ていればわかる」

 

次々とボールが帝国ゴール目掛けて撃ち込まれるが源田は軽々と防ぎ続け、ボールを地面に置いた次の瞬間

 

「「なっ!!?」」

 

GKの源田が一瞬で加速して相手の陣内に移動するとそのまま相手に反応させる隙も出させずにゴール前に辿り着くと同時に彼が放ったボールをゴールネットに突き刺さっていた

 

「おいおい……マジか……」

 

「あの加速にドリブル……それにシュート力、GKとは思えねえ……」

 

その後も源田は一人で攻め続けていたが世守子中はついていくことすらできなかった

 

ベルガモとルーサーも驚きを隠せなかった。

 

そして10点を超えて再び世守子中のゴール前に源田が辿り着く。

 

世守子中GKであるポセイドンは気を引き締めるが源田が雄たけびを上げるとボールに世守子中のシュートとは比較できないほどのエネルギーが集まった次の瞬間に源田が飛び上がる

 

『レオ・キャノン!』

 

源田が足を降り抜いた瞬間に獅子の雄叫びが会場内に轟き、ボールは常人では捉えられないスピードでゴールネットに突き刺さるとそのままゴールを吹き飛ばした

 

「おいおい……なんだよあのシュート……クラリオのダイヤモンドレイ以上じゃねえか……」

 

「なるほど……確かにこいつは世界レベルだ……」

 

「……それだけではない。これでも彼は全力を出し切ってないようだ」

 

「……なんでだ?」

 

「最後の映像を見れば分かる」

 

映像は後半戦終盤となりアフロディがゴッドノウズを放った

 

源田は全く動じずに

 

「折角だから使ってやるか。ハァぁあああああ!!」

 

彼の背後から必殺技とはまた違うエネルギーが具現化して現れた

 

「これは……!!」

 

「来いッ!!幻獣王レグルス!!」

 

黄金の毛並みに赤がかかった金色の眼、鋭い牙に黄金の手甲を身に着けた獣の王が姿を現した

 

「キングハウリング!!」

 

シュートの勢いは一瞬で消えて王者の咆哮はそのままボールを相手ゴールに押しこんだ。

 

「……はっ。こりゃすげえわ。クラリオが興味を持つのもわかる気がするぜ」

 

「ああ、ジャパンにこれほどまでの選手がいるとはな。俺も興味を持っちまった。ところでクラリオ、なぜこれほどの奴が優勝できていないんだ?こいつならジャパンの大会を一人でも勝ち抜けるほどだぜ?」

 

ルーサーが疑問を持っていると

 

『おーっと……勝負の行方ですが……大会委員の判断により帝国が選手負傷のため自動的に世守子中が不戦勝なるようです!!!』

 

「マジか……?」

 

「ジャパンの委員は相当アホらしいな」

 

ルーサーとベルガモは呆れた感想を漏らす

 

「源田か……一度会ってみたくなったぜ」

 

「……ああ、私もそう思った。だから行くことにした」

 

「行くって、まさかクラリオ……!」

 

「ああ、極東の島国、ジャパンに行ってみようと思う」

 

・・・・

 

ー時間は戻って帝国が敗れてから二週間。

 

俺が夕飯のための買い物をしていると

 

「ねえ!あれって源田くんじゃない!?」

 

「え!?ウソでしょ!!?」

 

「あの最強GKの!!?」

 

なぜだかスゴイ視線を感じるのだが……GKなのにハットトリックを決めまくったからかな?

 

と俺の前に小学生ぐらいの少年少女がいつの間にかいた

 

「……何か用か?」

 

「あっ、あのっ!源田さんですよね!一緒にサッカーしてくれませんか!!」

 

たどたどしくだが元気よく言ってきた黒髪の男の子

 

その眼は純粋に俺とサッカーをしたいのが伝わってきた

 

俺はフッと笑って

 

「……いいぜ。サッカーやろうぜ!」

 

俺がそう答えると子供たちはさらに目を輝かせて走っていった

 

・・・・

 

???side

 

僕たちは明日のフットボールフロンティアの一回戦の調整のために近くの河川敷に向かっていた。

 

皆も後で来るので先に場所を取っておこうと思ったのだ。

 

「おい!!あっちに源田さんがいるらしいぞ!!」

 

「えっ!?本当!?」

 

「マジかよ!!あのキングオブプレイヤーの!!?」

 

「行ってみようぜ!!」

 

後ろから地元の子供たちが声とともに前を走っていった。

 

へえ……あの源田くんか……

 

「キングオブプレイヤー……か。姉貴(・・)

 

「わかってるよ。僕たちも行こう」

 

・・・・

 

ーその頃

 

俺たちが河川敷でPKの位置に着くとギャラリーが集まってきた。

 

ー源田くんって愛想がいいのね……

 

ーその上カッコいいなんて……

 

ー源田く〜ん!!こっち向いて〜!!

 

なぜに俺に黄色い声援が飛び交うのだろう……悪い気はしないけどさ

 

「行きますよ!そりゃ!」

 

黒髪の子……レイヤが勢いよく端に目掛けて蹴ったボールを俺はジャンプして取る

 

「いいシュートだったぜ!もう一回やるか!?」

 

「はいっ!そうだ!源田さん!化身!化身出してもらえませんか!俺もすごいの見せますから!」

 

「いいぜ!全力で来い!」

 

「行きますよ!ソニックショット!」

 

レイヤが風を纏ったシュートを打ってきた。ほぅ……既にこのレベルの技を出せるのか……!

 

「俺も全力だ!幻獣王レグルス!」

 

金色の獅子を君臨させると

 

「キングハウリング!!」

 

王者の雄叫びでシュートの勢いを殺す

 

そのボールを俺がキャッチした。

 

「あー!!やっぱり源田さんはすげーや!!」

 

「ふっ、お前のシュートも中々よかったぜ」

 

俺がボールを返そうとしたらピンク髪のツインテールの女の子、鈴が

 

「ねえねえ!源田さんってすごいシュート持ってるんでしょ!?ちょっと打ってくれませんか!!?」

 

「シュートか?いいぜ!獅子の咆哮、しっかり目に焼き付けておけよ!」

 

持っていたボールを空中に放り投げて雄叫びをあげてエネルギーを増幅させる。

 

そして左回りに一回転回って右足を思いっきり振り抜く

 

『レオ・キャノン!』

 

放たれたシュートは勢いよくゴールネットに刺さってゴールをその勢いのまま吹き飛ばし

 

「すっげえ……獅子の雄叫びだぁ……」

 

子供たちが無邪気な目で俺を見てくるので正直悪い気がしない

 

ーおい……なんだよあのシュート……

 

ー格が違いすぎる……

 

ーもしあんなシュートが来たら……

 

おっと……倒れたゴール元に戻しとかないと

 

ゴールを起きあがらせてコートに戻ろうとしたらいつのまにか先ほどより多い人数の小学生たちに囲まれていた。

 

『源田さん!!サインください!!』

 

小学生たちの目はキラキラとしていたが

 

「あー……俺、サインなんて書いたことないから下手くそになるかもしれないがそれでもいいか?」

 

『はい!!』

 

差し出されたボールに自分なりのサインを書いていく。はっきり言ってヘタクソもいいとこだったがそれでも彼らは喜んでくれた。

 

とサインを書いていたら鈴が蹴ったボールが土手の方まで飛んでしまった

 

鈴が慌ててボールを取りに行ったが銀髪の俺と同じぐらいの歳の奴がボールを拾うと

 

「ハイ。気を付けるんだよ」

 

「ありがとうございます!」

 

横にいた似た顔の橙色の少年については知らなかったが俺はこいつを知っている。

 

ー吹雪士郎

 

イナズマイレブンの無印2から登場したDFでありながらストライカーでもある攻守に優れた一流のプレイヤー

 

原作ではともかくこの世界ではフットボールフロンティアにも出ていた。開会式で見たことある。

 

その吹雪士郎が横にいたもう一人と共に俺に近づいてくる

 

「よう……お前があの源田か?」

 

「そうだが……お前は?まず名乗ってくれ」

 

「そうだよ。ごめんねこんな弟で」

 

ん?弟……?まさか……

 

「初めまして。僕は白恋中の吹雪士郎。そしてこっちが弟の吹雪アツヤ」

 

アツヤぁああああ!!?

 

原作じゃ死んだことになってる君がなんでいるのぉおおお!!?

 

もしかしてこれも原作とズレている部分なのか!?

 

ま、まあ今考えても仕方ないか……

 

「知ってるかもしれないが俺は源田幸次郎。元帝国のGKだ」

 

「元帝国……?源田くん、帝国学園を抜けたの……?」

 

「ああ、少し事情があってな。それでなんの用だ?」

 

士郎の次にアツヤが

 

「……おまえ、キングオブプレイヤーって言われてるらしいじゃねえか。俺たちと勝負しろ!!俺たちがおまえより上だって証明してやる!!」

 

いきなりの挑戦をふっかけきたアツヤ

 

確かエースストライカーがアツヤだったんだよな?

 

面白え……!

 

「……いいぜ。全力で来い」

 

「はっ!!すぐにその余裕顔ぶっ潰してやる!」

 

アツヤが俺から離れると

 

「ごめんね源田くん。アイツ負けず嫌いだからさ。自分より強そうな奴見ると勝負ふっかけちゃうんだ」

 

「別に気にしてねえぜ。それにアイツが言っていた俺たちだが……」

 

「そうだね。実は僕も君に挑戦したいんだけど……いいかな?」

 

「勿論構わねえ。で、勝負の内容だが……」

 

「そうだね……僕たちがシュート打つ。シュートチャンスは三回。それを全て止められたら君の勝利。一本でも入れられたら僕たちの勝利。それでいいかな?」

 

「ああ、構わねえ」

 

「アツヤもいいよね?」

 

「ああ」

 

そして俺はゴール前に立ってアツヤは

 

「行くぜえええええ!!」

 

アツヤは大きく足を振りかぶってボールを蹴った。

 

なるほど。確かに日本トップクラスではあるな。だが所詮日本レベル。ボールの回転速度からも考えがわかる。

 

ボールは途中で斜めに軌道を変えてゴールの端を狙う。

 

だが!

 

俺は一瞬でボールの前に回り込むと

 

「なっ、なんだとっ!?」

 

特別なことは何もない。ただ蹴り返しただけだ。

 

「……まずは一本」

 

足元にボールを蹴り返されたアツヤは

 

「……だったらこれでどうだ!!」

 

ボールに回転を加えて冷気を溜める。これは……あれだな。

 

「吹き荒れろ……!!エターナル…ブリザード!!」

 

アツヤの十八番。エターナルブリザードだ。

 

凄まじいシュートが襲ってきたが

 

「ふんっ!」

 

「なにっ!?」

 

パンチングで威力を相殺して上に飛んだボールをキャッチしてボールをアツヤの足元に転がす。

 

「エターナルブリザードも効かねえなんて……だったら……!」

 

アツヤが士郎にアイコンタクトを送ると

 

「っ!そうだね!アレやるよ!」

 

士郎が上に蹴り上げたボールをアツヤが冷気のエネルギーを込めた上からの蹴りで空中に固定する。

 

そして二人は回転しながらボールに向かっていき氷のエネルギーを纏った足で同時にボールを蹴る。

 

あれ?こんな技あったっけ?

 

「「ホワイトダブルインパクト!」」

 

二人版エターナルブリザードとでも言うのだろうか。そこはエターナルブリザードDDでいいだろ。なんだそのネーミングセンス

 

それは置いといて二重の螺旋の吹雪がゴールを襲ってくるが、俺は片手を前に突き出してボールを受け止める。

 

むっ……確かに凄まじいエネルギーだが……

 

「「なにっ!!?」」

 

回転は徐々に収束していきボールは俺の手に収まった。

 

ーおいおい……なんだよあのシュート……

 

ーあれが……ブリザードの吹雪姉弟……

 

ーだがあんなシュートを片手で受け止めた源田……

 

ーアイツからどうやって点を取ればいいんだ……?

 

ギャラリーがなにやらブツブツ言っていると士郎とアツヤがこっちに来て

 

「負けたよ。すごいね。君」

 

「お前らのシュートも中々良かった。またやってみたいな」

 

「ふふふっ!僕もだよ」

 

士郎と握手を交わしていると

 

「あー!!今回は負けを認めてやる!!だが次やる時はぜってぇ負けねえからな!」

 

アツヤがビシッと指差して言い放つ

 

とレイヤが士郎の元に来て

 

「あっ、あの!雪原のプリンセスの吹雪士郎さんですよね!サインください!」

 

「ふふっ、いいよ」

 

士郎は妖艶さを感じさせる笑みで笑った。腐女子が騒ぐはずだ……うん?プリンセス?

 

「おいアツヤ」

 

「あ?なんだ?」

 

「士郎って……もしかしてお前の姉か?」

 

「あっ!?当たり前だろ!もしかして妹だとでも思ったのか!?」

 

…………絶句

 

二人目のTSプレイヤーを見つけた瞬間でした。

 

 

 

 

 

 

 

 




ハイっ!ということで二人目のTSプレイヤーです!

吹雪もヒロインにするかどうかは思案中です

源田強化委員先

  • 伊那国雷門
  • 永世学園
  • 世守子中
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。