キングオブゴールキーパー(笑)に転生したようだ   作:ハッタリピエロ

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お日さま園

帝国を辞めた後の俺はこれからどこの学校に入るかだが、未だに決まっておらず今も河川敷で小学生たちと一緒にサッカーをしている。

 

「源田兄ちゃーん!!シュート行くよー!!」

 

「来い!!」

 

「彗星シュート!!」

 

鈴が打ってきたシュートをアッパーで上へと飛ばす。

 

「あー!!やっぱり源田兄ちゃんは強いー!!」

 

「お前のシュートも中々強くなってきているぜ。シュートを強くするには反復あるのみだ」

 

ま、こういうサッカーも悪くないかな

 

小学生組と別れた後、俺は家に帰ろうかと思ったが

 

(偶には外食もいいかな)

 

俺は近くのショッピングモールのフードコートで飯を済ませることにした

 

んで、昼飯を食べ終わって帰ろうとした時

 

「えっ!?玲名、財布忘れてきたの!?」

 

隣のハンバーガーショップがなにやら騒がしかったため、近くまでいってみると

 

「どうしよ……10人分のお金預かってきたのに……」

 

「私もそんなに持ち合わせないよ?」

 

どうやら注文はしたが財布を忘れたという状況らしい。

 

仕方ない。見てみぬふりは出来ねえや

 

「あのー…ってあっ!?」

 

「なに?ってあっ!?」

 

俺が声を呼び掛けた相手は昨日影山が起こした事故に巻き込まれそうだった女の子たちだった。

 

「貴方は昨日の……!」

 

「それは後にして財布忘れたんだろ?ほら」

 

そう言って俺は万札を渡す

 

「って!受け取れないよ!こんなに大きな金!」

 

「っといっても財布忘れてきたんだろ?このままここにいると店の人にも迷惑だし、なにより放っておけないんでな。受け取ってくれた方が助かる」

 

「で、でも……」

 

オレンジ髪の女の子は受け取りにくくなっていたが

 

「……ありがとう」

 

「ちょっ!?クララ!?」

 

ジト目の女の子が万札を受け取った

 

「……相手のご厚意は素直に受け取った方がいい」

 

「////〜!!ホンットゴメン!!」

 

そう言ってハンバーガーショップのレジに戻る彼女たち

 

んで俺がショピングモールから出るときに

 

「おーい!!」

 

振り向くと大荷物を持ったさっきの少女たちがこっちに来た。

 

「さっきはありがとね」

 

「お陰で助かったわ」

 

「……ん。ありがと」

 

「礼は素直に受け取っておくよ。それで?」

 

「あー……さっきのお金返すからさ?付いてきてくれない?」

 

「いや、別に返さなくてもいいんだけど……」

 

「アンタはそれでよくてもこっちがなんか後ろめたいの!!いいからついてきて!!」

 

「……わかった。そういや自己紹介がまだだったな。俺は源田幸次郎だ」

 

「知ってるよ。私は永世学園の蓮池杏!よろしく!杏って呼んで!」

 

「……同じく永世学園の倉掛クララ。私もクララでいい……」

 

「八神玲名よ。よろしく」

 

杏?クララ?玲名……あーっ!!!思い出した!!この子達エイリア学園のマスターランクの子たちだ!!

 

まだ雷門が優勝してないから各地を襲ってないだけなのか……!!?いや、違うよな。普通にフットボールフロンティアに出てたから目立つような真似が出来ないわけじゃないし……

 

それに吹雪アツヤが生きていたってことから一つの可能性を浮かべていたわけだが……今、確信を持った。この世界はもう一つのルートである

 

「アレスルートか……」

 

そう。俺が買おうとしていた新作のゲームを基にした新アニメ。予告だけしか俺は見ていなかったが

 

まあ、エイリア学園が中学校を破壊し尽くすよりはいいかもしれないけどね?

 

んでもこの後の展開を知らないんだよなー

 

「ん?源田どうしたの?」

 

「いや、なんでもない」

 

「それじゃ行こっか!!」

 

歩こうとしたら杏が俺の左隣にきて腕を絡ませてきた。

 

あ、あの〜?

 

と気づいた時には右隣に玲名がいて腕を絡ませてきた。

 

クララが頬っぺを膨らませて不満そうにこちらを見ていた。

 

なんか鋭い視線が飛び交っているような気がするんですけど……気のせい?

 

・・・・

 

杏side

 

初めて会ったのは交差点の向かいだった。

 

それまでの彼に対する印象はただ凄いと思っていて超えたい相手だった。

 

でもあの時は本当に恐怖した。車で両親が亡くした時を思い出してしまい私は動けなかった。

 

絶望した時に彼は自分の危険を顧みずに私たちを助けてくれた。

 

そんな彼をカッコいいと思って思わずその大きな背中に見惚れてしまった。

 

そして彼はすぐに私たちを心配してくれ、手を差し伸べてくれた。

 

それだけで私の震えた心はどれだけ救われたか

 

また会いたい……と思っていたら思わぬところで再会ができた。

 

彼が困っていた私たちにまた手を差し伸べてくれた。

 

強いだけじゃない。迷わず人を助けられるその広い心に私は惚れてしまったようだ。

 

だから思わず別れたくないと思って彼を半ば強引についてくるように言ってしまった。

 

私の心を射止めたんだから覚悟しときなさいよ!

 

・・・・

 

クララside

 

初めはなんとも思っていなかった。

 

彼のことは同じサッカープレイヤーとして凄いとだけしか。

 

杏たちと出かけていた時に私たちは事故に巻き込まれそうだったのを助けてくれた時から彼に対する想いが変わった。

 

あの時は震えて動けなかった。逃げることすらままならない自分はこのまま死ぬのだと思った。

 

でも次に目を開けた時に見た彼の背中が父さんと同じぐらい偉大なものに見えた、

 

彼のことかあの時から気になって仕方がない。

 

心の中は彼のことでいっぱいだった。

 

会えるはずもないと勝手に思っていたが神さまがチャンスをくれたみたいだった。

 

あの時は遠慮せずに受けとってしまったがお陰で私はあの時に握った手の温もりが忘れられなかった。

 

とっても大きくて優しいあの手の感触が

 

そしてこの人のことをもっと知りたい……と思うようになって私は自分の気持ちに気付いた。

 

ーこの人が好きなんだと

 

私の心は彼の虜になってしまったんだと

 

だから彼がお日さま園に来てくれる……と杏が言った時は嬉しかった。

 

でも杏も玲名も同じ気持ちを抱いていると直感か教えてくれた。

 

杏!玲名!いくら親友でもこの人は渡さないからね!!

 

・・・・

 

玲名side

 

千差万別というのは本当なのだろう。

 

だって昨日会ったばかりのこの人に私は夢中になってしまっている。

 

きっかけはあの時の交差点だろう。

 

私はあの時、死を覚悟した。人生というものは呆気なく終わるものなんだとあの時だけは神さまを恨んだ。

 

だけと神さまはそんなに世界に薄情じゃないみたいだった。

 

あの時私たちは彼に助けられた。

 

たったそれだけで……いや、だからこそ私は彼を好きになったのだろう。

 

それから彼のことを調べるために過去のサッカー雑誌をタツヤや晴矢、風介から借りて読み漁ったのは記憶に新しい

 

彼とまた会いたい……という感情か芽生えるまでにはそう遅くはなかった。

 

そしてすぐにその機会は訪れて私は喜んだ。

 

クララが彼の手を取った時は羨望と嫉妬の気持ちが心の中で溢れた。

 

二人を見てすぐに気がついた。

 

二人もこの人が好きなんだと

 

でも私も引くつもりはないから油断しないことね!

 

・・・・

 

連れられた場所はやはりあのお日さま園……のメンバーのために作られたらしい学校、永世学園だった。

 

「あっ!杏たちが帰ってきた!!」

 

確かあの子はダイヤモンドダストのアイシー……本名は凍地愛だっだっけ?が杏たちが帰ってきたのに声をあげる。

 

ぞろぞろとお日さま園のメンバーが集まってくる。ゼルにマキュア、アイキューに……ネッパーもいるよ!神殺しの熱波さんが!

 

「あれ?こいつ誰……って源田ァァ!!?」

 

「え!!?ウソだろ!!?あの帝国の絶対守護者の!!?」

 

と俺がいたことで更に騒がしくなり

 

「ありがとうな!!杏たちを助けてくれて!!」

 

「私も感謝してます!!」

 

「マキも!!」

 

昨日の件で礼をお日さま園の皆に囲まれて礼を言われる

 

ハハハ……悪い気はしないんだがな……

 

「君が源田くん……だよね。玲名たちを助けてくれてありがとう。俺は基山タツヤ」

 

あっ!円堂親衛隊の一人、基山ヒロトじゃないか!確かこの世界では吉良ヒロトが生きているから名前を受け継がなかったんだ

 

「よろしく。知ってるかもしれないが俺は源田幸次郎だ」

 

「お!おまえが杏たちか気にしていた源田か!俺は南雲晴矢!!気軽に名前で呼んでくれて構わねえぜ!!」

 

バーンさんじゃないっすか!チューリップ頭との呼び名がある!

 

「……なんか失礼なこと考えてなかったか?」

 

「……ハハハ。まさか」

 

……勘はいいな

 

「涼野風介だ。君のことは巷でよく聞いているよ。私のことも名前で構わない」

 

ガゼル様だ!俺よくノーザンインパクト使ってたんだよなー!

 

「砂木沼治だ!同じGK同士仲良くやろうではないか!ちなみに俺はFWもこなせるぞ!」

 

デザーム様だ!あの有名なセリフ『3分で決着をつける』って言ってロココにマジツッコミされたあの!

 

「緑川リュウジだ。一期一回。この出会いを大事にしたいと思ってる」

 

レーゼだ!あの宇宙人役バリバリにこなしていた!

 

と俺が心の内で盛り上がっていると

 

「あ!源田くん!サッカーやろうよ!」

 

凍地妹が誘ってきたので

 

「いいぜ!やろう!」

 

と俺が返したら皆がポジションについていった。

 

「源田、ちょっと待っててね。財布取ってくるから」

 

杏を待つ間、俺たちはサッカーをすることになった。

 

ちなみにチーム分けとポジションはこうだ

 

チームA

ーーーーーーーーーー砂木沼ーーーーーーーーーー

ーー凍地妹ーー凍地兄ーーー紀伊ーークララーーー

ーーー瀬方ーー熱波ーーーーマキーーー玲名ーーー

ーーーーーー南雲ーーーーーー涼野ーーーーーーー

 

チームB

 

ーーーーー基山ーーー緑川ーーー伊豆野ーーーーー

ーーーーー栗尾ーーー三浦ーーー厚石ーーーーーー

ーーー石平ーーー極川ーーー本場ーーー丹波ーーー

ーーーーーーーーーーー俺ーーーーーーーーーーー

 

「んじゃ……始め!!」

 

試合が始まり瀬方がサイドラインを上っていくが栗尾が目の前に立ち塞がる。が、ボールを保持して皇マキが上がってくるのをみてサイドチェンジでボールを渡す。

 

丹波を筆頭にするDFラインが上がってくるがマキはボールを上に飛ばして自らも飛び上がるとオーバーヘッドキックの体勢になり

 

「メテオシャワー!」

 

そのままボールを蹴ると隕石の雨が降り注ぎDF陣は吹き飛ばされる。

 

そしてボールはフリーになった瀬方が受け取ると

 

「へっ……!」

 

右手を前に突き出すとボールも磁力のようなもので浮かび上がってエネルギーを込め、左手と一緒に突き出す。

 

これはアレだ。イナイレでも毎回と言っていいほど突っ込まれるあの技

 

「ガニメデプロトン!」

 

完全にハンドにしか見えないのだがなぜだかハンドではない。ジャッジスルーと同じぐらいルールギリギリの技だ

 

俺はそのシュートを突き出した右手で受け止める。

 

「なっ!?なんだとっ!?」

 

「…………」

 

「瀬方の必殺技を……余裕で受け止めやがった……!!」

 

熱波さんが信じられないような顔をしていますが驚くのは序の口

 

「よっ……フッ!!」

 

俺は空中にトラップしたボールを思いっきり蹴って吹き飛ばす。

 

そのボールは一気に相手陣内まで到達してゴールに向かって直進する

 

「なにっ!?」

 

南雲さんは驚いて振り向くが時すでに遅し。

 

ボールはゴールネットを揺らした。

 

「ば、バカな……!!」

 

「凄い……」

 

「ゴールエリアから相手ゴールに直接シュートを決めるなんて……」

 

「へっ!!やるじゃねえか!!」

 

「先んずれば人を制す……か」

 

そしてAボールで試合が再開された。

 

晴矢がドリブルで上がっていく。タツヤのスライディングも風介にパスをして躱す。

 

そのまま風介と晴矢のパス回しで上がっていくが風介がパスを出そうとしたが石平が晴矢をマークしていた。

 

と次の瞬間、

 

極川が仕掛ける

 

「フローズンスティール!」

 

風介は跳んで躱すがその先には既に大場が待ち構えていて

 

「イグナイトスティール!」

 

スライディング技でボールを奪われた風介だったが空中で体勢を立て直して着地してボールを奪いにいくが

 

「…………おりゃああああ!!」

 

『えええええっ!!?』

 

ペナルティエリアから飛び出した俺に驚く一同だったが

 

「こっちだ!!」

 

ノーマークの俺を見た大場はパス要求に応じてくれて俺にパスが通った、

 

「ッ!!止めるぞ!!」

 

凍地兄がすぐさま反応してDF四人がかりでマークにつこうとするが

 

「甘いぜ……ラビット・ザ・ロード!」

 

俺は両足でボールを挟み、地面にボールをめり込ませてその反動で兎のように跳んでマークを回避する。

 

「ウソだろ!!?」

 

「決めろっ!!リュウジ!!」

 

「任せろ!!アストロ……ブレイク!!」

 

リュウジがボールに回転を与えて右足を思いっきり振り抜く。

 

「止める……!!ドリルスマッシャー!!」

 

砂木沼の右手に巨大なドリルが出現してアストロブレイクを真正面から受け止める。

 

「ヌゥゥゥゥゥ……!!! ぜやあっ!!!」

 

拮抗したがアストロブレイクは返されてボールは砂木沼の手元に収まった。

 

「また威力を上げたな!!リュウジ!!」

 

「ヘヘッ!!源田!!パスありがとうな!!」

 

「礼なんか要らねえよ!」

 

そして砂木沼のゴールキックを受けた玲名が伊豆野と三浦を躱すと前線に大きくパスを出す。

 

それを受けたのは

 

「行くぜ源田!!紅蓮の炎で焼き尽くしてやる!!」

 

晴矢が上空へボールを蹴り上げてそのまま飛び上がってオーバーヘッドキックの体勢になる

 

「アトミックフレア!!」

 

放たれたシュートは勢いよくゴールを襲ったが

 

「全力には全力で答えてやる!!来いっ!!幻獣王レグルス!!キング…ハウリング!!」

 

レグルスの雄叫びかアトミックフレアの勢いを完全に殺して、跳ね返す。

 

「ッ!!砂木沼ァ!!」

 

「止める……!!ドリルスマッシャーW!!」

 

両手に出現させたドリルでボールを受け止めるが

 

「ヌゥゥゥゥゥ……!!!グワァァアアア!!!」

 

チームBに二点目か入った瞬間だった。

 

そして終了のホイッスルが鳴った。

 

「イヤー!!やるな源田よ!!まさかここまでの威力とは!!」

 

「やるじゃねえか!!俺のシュートを止めるに飽き足らず跳ね返すとは面白え!!」

 

「噂以上の実力だね」

 

「楽しかったよ。源田くん。ありがとう」

 

「ああ、俺も楽しかった。それで……」

 

「?」

 

「また来ていいかな?」

 

『勿論!!』




必殺技
・ラビット・ザ・ロード
説明文
兎のようにしなやかに飛び回れ!

源田強化委員先

  • 伊那国雷門
  • 永世学園
  • 世守子中

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