がっこうぐらし!称号「自宅警備員」獲得ルート(完結) 作:島国住み
……作者はこうなることを予期して自宅警備員ルートの実況を選んでいた?(陰謀論)
ゴキュ!!
「はぁ…はぁ…これで、五体目……」
あ、あのぉ~ もう、よろしいでしょうか?
試し討ちのつもりだったのだが……
これじゃまるで撲殺体験ワークショップだよ……
五体目となるとかなり手馴れてくるな。
一発で仕留めてるし。
しかも今回に至っては一人で誘導して一人でとどめをさしてる。
水たまりに石を投げて、音に反応した所をドスン!いや~見事。
とは言え疲労の色が出てるな……
そろそろ終わりにした方がいいんじゃないか?
「うん。……お兄ちゃん!私、一人でできたよ!」
わぁ、いい笑顔。
そのどす黒い血が滴る物々しいバールさえなかったら額縁に収めておきたいくらいだよ!
……大変だ。妹が殺戮に目覚めてしまわれた。
武器の中にはたくさん使ってると「○○マスター」ってスキルが取得できるものがあるんですけど、妹はそれを取れそうな勢いですね。怖い。
でもステータスを見ると……やっぱり正気度減ってる。
予想よりは削れてないとはいえ、殺し慣れていないのに自発的にかれらを屠っていったらそりゃ精神には負担になりますよ。
獲得したポイントを筋力に振ったみたいですね。……もしかして
確かに枠は空いてるけど、間に合ってます(良心)
まぁバールの使用感を確認するのはこれくらいにして、目的のブツを探しに行きましょう。
このままかれらと戯れてたら日が暮れてしまう。
まずは本日のメイン。貯水タンクから探しますか。
当座の一週間を生きるだけなら貯水タンクは無用の長物なんですけどね……
正直、持っていきたくないけど妹たっての希望ですしまぁしょうがない。
どこら辺にあるんだろう?でかい容器があるコーナーは確か……
店内じゃなくて外にあったな。そうそうここ。
野菜の苗とかが売ってある所の横だ。
「こうやって実物を見ると、思ったより大きいね……」
自転車で運ぶことを考えると150リットルくらいが限界かな?
付属品も持っていかないといけないからこれだけで自転車のスペースが埋まりそう。
二人で来てよかった……
「これは私が持ってくね。これは大きいだけできっと重くなっ……」
……重いんでしょ?無理しないで。飛真君が持ってくから。
「……うん。ありがと。」
うわ……重い。帰り大丈夫かな。これじゃスピード出ないな……
あとは細々とした物だけのはずだからそれは妹に運んでもらうしかないな。
後ほかにはガスボンベ、飲料用の水、追加の食糧、ゴルフボール……
必要な物っていうのはいくらでも出てくるからなぁ
取捨選択が必要になってくるな。
店内にあるだろうから入店しないとな。ウィーン(オーストリアの首都)
ここまで調達するものが多いとどうしても
そんなこと言ってる間にもう出会ってしまいました。
一体だけだから普通にスルーで……
「私、ちょっと殺ってくる!」
あっ、おい待てぃ(江戸っ子)
狭い店内は分が悪い。
戦闘を回避できるときはできるだけ回避しなきゃ。
基本的に戦闘はリスクでしかないからこちらに有利な条件がそろっている時か、どうしても避けられない時しかしたくない。
「ご、ごめん……そうだよね。戦うために来たんじゃないよね……」
熱意はよくわかるのだが……武器を持ったから気が大きくなっちゃったのかな?
「勉強家」のスキルのせいかも。
水は2リットル×6本の箱買いかな。
これだけでも相当キツイな……
そういや家に設置するトラップの材料もないんだっけか。
でも今回は持ってけないなぁ……
「そうだね。大人しくしていればかれらは家に寄ってこないってわかったし、それは次の機会でも大丈夫そうだね。」
また出かける用事ができちゃったな……トホホ……
「ホントは金属にもチャレンジしたかったんだけどな……」
マジすか。なんて意識が高いんだ……
同僚間の温度差があると職場がちょっと居づらくなっちゃうんだよなぁ。
そんな頑張らなくてもええんやで。二週間なんてあっという間よ。
でもせっかくやる気になってるのに冷や水を浴びせるようなことをいうのもなんだかなぁ……
食料にはまだ余裕があるけど、さすがに毎日缶詰だと飽きるからなぁ……
保存がきく野菜をいくつかとっていこうかな。
イモ類と根菜はわりと保つからちょくちょく料理に入れるといいかも。
……とか言ってる間にカゴがいっぱいになったな。
これ以上は妹が運べなさそうだからこれくらいにするか。
「水と食料……これだけ見てるとただの買い物みたいだね。」
たしかに。生きてる限り必需品は世界がどうなろうが変わらないからな
……ゴルフボールは場違いだけどね。
「まぁそうだね。でも、お父さんに頼まれて買ったって思えば自然じゃない?」
自然、ねぇ……
本来学園生活部に入ってればこの買い物自体しなくていいことだからなぁ
妹にとってこれは自然な生活の一部だと認識しているのだろうけど……
やっぱ無理、させてるよなぁ
あー、日が結構傾いてるな。
早いとこ荷物を乗せて家に帰らないと。
「よいしょ……ペダルが重い……」
こっちも重い。スピードを出すのは難しそうだな。
途中止まれないから厳しかったらいくつか持とうか?
「大丈夫。これくらい、どうってこと、ない……」
本当に大丈夫だろうか……?
妹自身が平気だと言っているのだからそれを信じるか。
■■■
あ~~やっと家が見えた~~!
重いから早く移動できないし、それによってかれらを大げさに避けないといけないし……
だいぶ時間かかっちゃったな。
もう日が暮れかけて足元がおぼつかないよ……
「帰ってきた……」
飛真君でさえ相当疲労が来てるから妹はなおさらだろうな。
ここまで妹が頑張るとは思わなかった。これからは見方を改めないといけないな。
妹は疲れてるだろうから先に上がらせて、自分は今日使うものだけ家に持ってくか。
あとは外に置いておいて詳しいことは明日やろう。
「ん。 じゃあ先に上がってるね……」
ここまで疲れてるとはしご登るのも一苦労だな。
登り切って……あ~~~帰ってきたぁ~~~
ぬわああああん疲れたもおおおおん!(残業帰り並感)
自宅警備員にとって外出はやっぱキツイなぁ……
ん?どうしたんだ?そんなところで突っ立って?
「お兄ちゃん。……なんか変な感じしない?」
変な感じ?いや。全然しないけど。
「うまく言えないんだけど……行く前とちょっと違うというか……違和感、というより
?
よくわかんないけど、暗いからとりあえず明かりつけるか。
明るくなって部屋が鮮明に見えるようになったけど……別に変ったところh……あれ?
机の上に……手紙?
「手紙? え、私、書いた覚えない……」
と、なると……
………………………………物資調達に行ってる間に誰か来た?
「勝手に上がり込んだってこと? 怖い……」
誰が来たのかは大体予想がつく。
差出人の名は……
学園生活部顧問 佐倉 慈
だよなぁ。学園生活部が留守の間に来たのか。
にしても早い。確かに最短で今日だとは予想してたが……正直明日、明後日になると思ってた。
「ね、ねぇ。まさかまだ居たりしないよね……」
確認するか。
全部の部屋見たけど学園生活部員はいなかったですね。
荒らされた形跡も、何かを盗られた形跡もなし!
察するに様子を見に来て、留守だったから飛真君が帰ってくるのを待ってたけど、日が暮れそうになったから帰った……ってとこかな。
もし帰るのが早かったら鉢合わせてたってことか。危なかったぁ。
妹が留守番してたら初顔合わせということにもなったのか。
つくづく運が良かった。
もし妹が学園生活部と遭遇してたら絶対学校に行こうって言いだしただろうし……
妹ちょっと怖がりすぎじゃないか?さっきからくっついて歩きづらいぞ。
「だ、だって……知らない人がさっきまで居た……なんて怖いじゃん……」
妹にとっては
別に何か盗られてたワケじゃないだろ?あの人たちは危ない人達じゃないから心配しなくて大丈夫だよ
「でも無断で人の家に
向こうにとっちゃ部員が一人行方不明みたいなもんですからねぇ
心配で家に上がり込んでくるのは仕方ないと思うけどね……非常時だから。
めぐねえなら飛真君の家の住所を突き止められますし。
歩いていこうと思えば行ける距離だしなぁ……
「!………………もしかしてお兄ちゃん、あの人たちと自由に家を出入りできるくらい仲良くなってたんじゃ……!」
いやいやいやいや。さすがにそこまでは仲良くないよ。実際に会ったのショッピングモールでだけだし。
来た意図とかはこの手紙を見れば分かるハズ。
読んでみよう。
『飛真君へ
本当は昨日にでもそちらの方へ向かいたかったのですが……学校はかれらの襲撃を受けてしまい対処に追われたため行くことができませんでした。ごめんなさい。
飛真君の方でも
安否確認のために少し家を捜させてもらいました。無事だとわかって安心しました!
びっくりさせましたよね。でも、心配で心配でたまらなかったのです。許してください。
私たちの方も全員無事です。みんな飛真君が
後日、また来ます。それまでの辛抱です。お互い頑張りましょう!
学園生活部顧問 佐倉 慈
P.S.
学校には貯水施設と簡単な浄水機能があります。ですので、ベランダに容器を並べて水を集める……なんてことはしなくて大丈夫ですよ?
……次はすれ違いをしたくないので家にいて欲しいです。』
なるほどね。案の定、飛真君がいつまで経っても来ないから様子を見に来たってことか。
今回は幸運でニアミスできたけど次回は無理ですね。
また家に来るらしいし、家に居ろって言われてしまった。
でも、至って普通の内容ですね。怒ってなさそうでよかった。
やっぱ国語教師なだけあって字が綺麗だな。
ちゃんと家に上がり込んだ謝罪もしてるし、これで妹の不信感も少しは取れるだろうな。
どちらにせよ学園生活部とは一回話し合いをすることになるだろうから余計な疑念は払拭しておかないとな。
「それまでの辛抱って……まるでここが酷い所みたいな言い方。」
それは……まぁ言葉の綾じゃない?
向こうからすればここは
「言葉尻を捕らえるのは一旦置いておくとして……お兄ちゃん完全に部員扱いだね。」
思った以上に部員扱いされてた。『そういやアイツ来なかったねー』ぐらいの影の薄さでいたかった……
部員になった覚えはないんだけどなぁ(すっとぼけ)
「部員じゃない人の
ハイ。ソウデスネ。
なんか妹から不穏なオーラが出てる気がするのですが……気のせいですかね。(震え声)
「……まぁいいや。 それよりお腹すいちゃった。とりあえずご飯にしようよ」
ホッ……
気のせいだった。
ご飯食べて寝て、細かいことは明日考えるか。
食べる時間がなくて昼飯をとってないから……今晩は量を多めにしよう。
今日は疲れたからレトルトカレーとご飯パック!
これだけじゃ物足りないだろうからふかし芋とゆでた人参を追加しようかな。
まず人参を茹でる。その残り湯でレトルトカレーを湯煎する。
……温めるのが目的なんだからそれに使うお湯なんてなんだっていいだろの精神ですね。
妹はこういうことにうるさそうだけど、自分は全く気にしないタイプだからヨシ!水は貴重なんでね。
あとはふかし芋とご飯パックを戻しますか。
これで全部そろったんで……合☆体!
ゴロゴロやさいカレーの完成!
この名称から連想されるオーガニックさを取り除き、代わりにズボラさを取り入れた一品ですね。
ご飯できたぞー!
「……はーい」
なんだか元気がないなぁ……
「「いただきまーす。」」
あー美味しい。火がないとほんとに調理の幅が狭まるからこれからはガスボンベの在庫に気を付けないとな。
「今日は本当に疲れた。外に行くってあんなに大変なんだね。」
今回は特別持ってくものが多かったからなぁ。いつもはここまできつくはないかな。
「明日は絶対筋肉痛になってるよ……」
あれだけ積極的に動いていれば筋肉痛は避けられないね。
こうやって外出は成功裡に終わったわけだし、妹を連れて行ってよかったな。
「ごちそうさま…………ふわぁ……眠い……」
眠いならもう寝ちゃえば?
夕飯の片付けは飛真君のほうでやっちゃうから。
「え、でも……いちばん疲れてるのはお兄ちゃんだし……やっぱり私が……」
元気なさそうだし早く寝たほうが良いよ。体力回復手段としてはなんだかんだ言って睡眠が一番効率がいいのだから。
レトルト中心だから後片付け簡単だし。
「わかった…………………………ねぇ、お兄ちゃん。」
何?
「私、迷惑じゃないよね?」
迷惑?急にどうしたんだ?
別に迷惑だと思ったことはないけど……
「…………そうだよね。えっと、じゃあ……おやすみなさい」
行っちゃった。
一体何だったんだ?
……にしても、今日はいろいろあったなぁ
考えなくちゃいけないことも増えたけど、とりあえず今日は寝よう。飛真君も疲れてるし、操作してるこっちも外出とかで精神使ってるから疲れた。
パパっと寝る支度して、終わり!
……やっぱ飛真君のベッドで妹が寝てる。
別にいいんですけどね。ちゃんとスペース空けてくれてるし別にいいんですけどね。
ぐちぐち言ってても意味ないからもう寝るか……
おやすみなさい。
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ゴキュ!!
感覚でわかった。これは、
倒れたまま動かない。これで五体目だ。
やっとフェータルな一撃を安定して打てるようになった。
なんか力が強くなった気がする。こんなすぐに筋力が上がるわけないからそんな気がするだけなんだろうけど。
それでも一人でかれらを始末できるようになった。今回は誘導も一人でやった。
お兄ちゃんがそろそろやめた方が良いって言ったから切り上げることにした。
私も息が上がっていたから丁度よかった。
「うん。……お兄ちゃん!私、一人でできたよ!」
これでお兄ちゃんの負担が減るはず。
私だって頑張ればこれくらいできちゃうんだから!
そう思うと嬉しくて笑顔になる。
どす黒い血で濡れそぼったバールを水たまりで綺麗にしてから資材調達に向かった。
貯水タンクは実物を見ると予想以上に大きかった。
ここに雨水を貯めるのだから大容量のほうがたしかにいいんだけど……それだと運べない。
私たちが持ってくと決めたタンクも大きいし、重かった。
結局それはお兄ちゃんが運ぶことになった。
あとは細々とした物を店内で探すだけ。
でも、店内にも当然かれらがいる。これじゃ買い物に集中できない。
よし!私がやっつけてやる!
……と思ったけど、お兄ちゃんに止められた。
狭い所ではこちらが不利だし、何より戦闘はできるだけ避けるべきだって言われてしまった。
そうだ。本来の目的は物資調達。それなのに、かれらを少し倒したぐらいで調子に乗って……
お兄ちゃんに迷惑をかけちゃった。
まだ私は外の世界での振る舞い方をよく理解してない。自分から率先して何かをする段階に入ってないのだ。
反省しないと。
私が大人しくなってからの買い物は順調に進んだ。
こうやって見るとお兄ちゃんと普通に買い物に来たみたいだ。
でも周りの景色を見れば、そんな朧げな幸せの予感はたちまち現実と符合しなくなる。
微かに聞こえるかれらの呻き声と無造作に物が置かれた陳列棚。
……これを現実と受け入れるにはもう少し時間がかかるかも。
物資調達だからもちろん家に物を持ち帰らないといけない。
これが一番大変だった。
行きとペダルの重さが全く違う。
もうヘトヘトなのに周りの注意もしないといけない。
お兄ちゃんが今まで普通にしていたことがいかに大変なことだったか身に染みて感じる。
それでもなんとか家に着いた。
お兄ちゃんが先に戻っていいって言ったからお言葉に甘えて早々に梯子を登る。
やったーー!! 家に帰ってきt…………………………
?
愛しの我が家。でも、私は違和感を以って家に迎えられた。
もう暗くてディテールはわからないけどお兄ちゃんの部屋に違和感を喚起させる物はない。気のせい?
それでもやっぱり
後からやってきたお兄ちゃんに聞いてみたけど特に何も感じないらしい。
私だけってことは気のせい、ってことだよね……
腑に落ちないなぁ……あの違和感、いや、異物感は本物だった。
明かりをつけて詳しく見ていくと……
果たしてそこには手紙が!
私は書いていない。もちろんお兄ちゃんも。
つまり……
寒気と鳥肌が同時に襲ってきた。この家は私たちの
怖い怖い怖い……………………
もしかしたらまだ居るかもしれない。お兄ちゃんと確認をした結果……誰もいなかった。
家を見回っている間ずっと私はお兄ちゃんの腕を掴んで絶対に離れないように歩いた。
ちょっとうっとおしそうにしてたけど……しょうがないじゃない。
家ですら安全性が疑われている以上、私の信頼はその腕にすべて収斂される。
お兄ちゃんにとっては手紙の差出人は知り合い(もしかしたら昵懇の間柄かも!)でも、私にとっては全くの
…………………………もうちょっと私を見てよ。
肝心の手紙の内容は『どうして来なかったの?……とにかく無事で何よりです。後で迎えに来ますから 逃 げ な い で ね ?』みたいな感じだった。
丁寧な字と心配のヴェールで隠したってムダ。私にはちゃーんと分かるんだから。
お兄ちゃんも心なしか顔が青くなってるけど本当にわかっているのだろうか?
つい小言をいくつか言っちゃったけどその反応からお兄ちゃんはあんまり危機感を感じていないと思った。
『部員になった覚えはないんだけどなぁ』なんて言っちゃって……はぁ……
追伸を見ればいかに高飛車なのかが分かる。ここでの生活を完全に否定してその上で座して待てと言っているのだ。
教育者にありがちな押し付けがましさ……職業を詐称しているわけではなさそう。
こんなこと言うとお兄ちゃんに愚痴っぽいと思われるから言わないけど。
状況が逼迫しているのにお兄ちゃんは鷹揚に構えているから呆れて怒りもしぼんじゃった。
今日はもうヘトヘトでお腹もペコペコ。だから怒る気力もなかった。お兄ちゃんも同じだろうからご飯を作ってもらおう。
この問題は私が考えないとね。
お兄ちゃんがご飯を作りに行って、手紙と一対一になった。
……その手紙にはお兄ちゃんのこと
私もいるのは知ってるはず。それでも一切言及しなかったのはどうして?
意図的なのか、それとも単純にお兄ちゃんのことで頭がいっぱいだったか。
彼女たちの間に、お兄ちゃんが部員であることに異論はないのだろう。
外堀は既に埋め立てられ、チャーター機とレッドカーペットまで用意されているようなものだ。
めんどくさくなりそう。向こうも簡単に折れてくれないだろなぁ……
会ってみたら意外といい人だったり?……いやいや。その可能性は限りなく低いんだから期待するだけ損だね。
……でもそうだったらいいな。
ま、それはその時になれば分かるだろうから夕飯になる前に着替えちゃお。
あぁ……血と汗でけっこう汚れちゃってる。これも捨てなきゃ……
私の机に……メモ?お兄ちゃんからかな?
………………………
………………
…………
ご飯は美味しい。お兄ちゃんも心なしか上機嫌だ。
申し分ない穏やかな夜なんだけど……
絶対にそんなことないって思ってるけど、今日私、お兄ちゃんの足ばかり引っ張っているし……
もしかしたら……
確かめなくちゃ。そうしないと不安で私は眠れないと思う。
緊張したせいかついあくびが出ちゃった。とっさに眠いせいにしたら、お兄ちゃんが気を利かせて先に寝ていいよって言ってくれた。
でも素直に喜べない。もしお兄ちゃんが無理をしていたとしたら……
「わかった…………………………ねぇ、お兄ちゃん。」
手に汗がにじむ。つっかえそうになりながらも、言う。
「私、
『迷惑? 別に迷惑だと思ったことはないけど……』
「…………そうだよね。えっと、じゃあ……おやすみなさい」
変に詮索されたくないからすぐにおやすみを言った。
……やっぱり
『
あんなの等閑視しちゃえばよかったのに。せっかく着替えたのに変な汗かいちゃったよ。
メモの字は綺麗だったけど、お兄ちゃんの机にあった置手紙の字とは違った。
……少なくともその人は私をよく思ってないらしい。
お兄ちゃんは考えているようで考えてない所があるから
そのせいで私もメモを見て焦ったし、きっとこの人も同じく
あれ?
寝ようと思ってベッドを見たら枕がない。
探したら枕が私の部屋になぜか戻ってた。
そういえばあのメモに『距離が近すぎる』とも書いてあったな。
……家族なんだから近くにいるのは当たり前じゃない。
一体何が言いたいのだろう?
…………………………今日は疲れた。寝よう。
何かを考えるには今の私はあまりにも疲れすぎてる。
親に渡すの忘れがちなプリント第一位は授業参観の日程のプリントだと思うんですよね。
飛真家へのアポなし家庭訪問は失敗したようですが……また来るらしいですね。
妹は批判的思考力が逞しいですね(白目)。
学園生活部と会った時ケンカが起こらなければいいんですけど……