がっこうぐらし!称号「自宅警備員」獲得ルート(完結) 作:島国住み
やってまいりました。外です。やっぱりかれらはいますね。
この自転車は妹から借りたやつなので「突進」してかれらを蹴散らしながら目的地は馳せ参ずことはできません。……汚したらめっちゃ怒られそうで怖い。
ですのでよけながら行くことになります。
住宅街は死角が多く、端のほうを走っているとふいにやってきたかれらに
こんな白昼堂々の移動は危険ではありますが、ある程度の速さを出していればかれらに追いつかれることはまずないのでうまく立ち回ってさえいれば大丈夫です。自転車万歳!
機動力かなーやっぱ(例の構文)。馬の登場が戦争を一変させたってよく言われてるしね。中世は馬を操る遊牧民の時代だったが、ゾンビがはびこる時代では自転車を乗り回す自宅警備員が天下を征する!自宅警備員とは?(概念の再定義)
くだらないこと言ってるうちに大きめの道路に出ました。開けているのでさらにかれらを避けやすくなりました。車もいませんしもうここまでくればこっちのもんです。
とはいえ乗り捨てられた車が邪魔ですね……。大抵は路肩に止まっているから道路の真ん中を走っていれば大丈夫なんですけど、たまに事故してそのままの車たちがあってスイスイとは行けませんね。破片とか飛び散っていてパンクしたらどうしよう……
あ、自転車屋見っけ!見た感じ荒らされた風でもなさそうですし商品は普通に使えそうです!パンクに強い自転車とかを99カ年租借したいものですが……
自転車で自転車を運搬とかできないだろうから今回は無理ですね。またいつか徒歩で取りに行きましょう。トホホ・・・
でもせっかく見つけましたし冷やかしに行きますか。ウィーン(自動ドアを手動でこじ開ける音)
A few のかれらがいますネ!destroy しちゃいまショー!(似非米国人風)
実は飛真君、戦闘経験ほとんどないです。今まで速度重視で「突進」こそすれ明確な殺意をもって攻撃はしなかったですからね(不可抗力は除く)。
経験値を全然稼げてないのでぼちぼちやっていかないとまずいです。生きていくうえで必要なスキルがまだまだあるはずですから。
木製バットを持ってきてるのでそれで殴りましょう。狭い店内じゃ横振りはできないので縦振りで確実に頭をつぶしましょう。
わざと見つかって・・・ドスン!
一対一なら負けません。あ、正気度ガリっと減った。はじめてだもんね。しょうがないよ(聖母の笑み)。
全員倒しました。これぐらいならまぁお茶の子さいさいです。
レベルも上がりました。
早速強化しましょう。「自転車Lv3」を取ります。このスキルは自転車移動時のスピードアップと消費スタミナのさらなる軽減。さらに「片手運転」、「立ち漕ぎ」がアンロックされます。
「片手運転」はその名の通り片手で運転ができます。あいた手で武器を持ってもいいし、ながらスマホしてもいいです。咎める人などこの世界に残っちゃいません!ただ速度とかに制限が出てしまうのでそんなに使える機能ではないです。
もう一個の「立ち漕ぎ」これは重宝します。立ち漕ぎ状態になると主に2つのことができます。1つはスタミナの消費量を増やす代わりに急加速と最高速度増加を可能にする「爆速」。2つ目は自転車が錆びていない(=音を立てる原因が自転車自身にはない)ときに速度とスタミナを犠牲にして無音で移動できる「隠密移動」。
特に2つ目はめちゃ使えます。かれらが多い場所でもやり過ごすことが可能です。もし見つかっても「爆速」で強行突破もできます。
スタミナが重要なステータスになっているのでこれからは「持久力」中心で上げていこうと思ってます。
店内が安全になったのでいろいろ見てみましょう。
自転車……ノ、ノーパンタイヤ??違った。ノーパンクタイヤでした。へぇー、こんなのもあるんだ。空気じゃなくてウレタンやら何やらが注入されているらしいですな。
パンクは絶対に避けなくてはならない事態ですので新調するときはこのタイヤを使いましょう。
プロテクターとか拝借しようかな。……なんか初めてのローラースケートの時みたいな過保護な防護体制ですが行動に制約がかからない範囲で装備してるので移動に全く問題はないです。
使うかもしれないからLEDライトももらっていこう。
・・・寄り道はこれぐらいにして目的地を急ぎますか。
ここら辺の道はTHE地方の幹線道路って感じで道路の周りにちらほら店がありますね。お店は主に飲食店ですが、さっきドラッグストアとリサイクルショップを見つけました。次探索するときついでにのぞきに行きましょう。
見えてきました。園芸用品店です。町はずれにあるだけに駐車場が広いですね。そしてかれらも比較的少ない。
駐車場は視界が良好なので少しかれらを狩ってレベル上げをしますか。
・・・の前にこのままじゃ返り血で服が汚れてしまうので先に養蜂場用の防護服を探しに行きましょう。なかったらカッパとかでもいいです。
あった…。プロ用ではないので蜂からの攻撃には十分ではなさそうですが返り血を受け止めるには十分です。すげぇな。やっぱ郊外型は品ぞろえがちげぇや…。
ゴム手袋でグリップ力を上げてひたすら倒していきます。傍目から見れば完全に犯罪者です。木製のバットの耐久もいつまであるかわからないのでほどほどでやめますか。
……結構倒しました。白かった防護服は今や真っ黒い血で染まっています。臭いのでそのせいで正気度がじわじわ減ってます。さっさと脱いじゃいましょう。
おかげでレベルアップです。今回は「持久力」と「筋力」を上げましょうか。前衛になれそうなのが自分しかいないのでやはりこういったステータスを上げて前で戦えるようにしないといけないですね。(自宅警備員としてこのスタンスは如何なものか)
やっと入店です。ここでも自動ドアを手動でこじ開けます。
中は確かに商品が散らかってはいますが移動には問題がない程度なのでそのままずんずん進んじゃいましょう。自転車はドアの前でお留守番です。
かれらがうろついてますね。さすがに無視するわけにはいかないです。多少の汚れは覚悟の上で排除しましょう。
オラッ!お客様がお通りだぞ!どけどけどけぇ!!
あ、バット折れた。
・・・今日はこれぐらいにしてやるよ。覚えてろよ!!
逃げます。武器がないんじゃ探索はできません。どっかで武器を見つけなきゃ…
!(ピコーン)ここは園芸用品店…それなら「アレ」があるはず…
ありました!スコップです!
耐久性に優れ、かれらを屠るのに十分な火力そして持ち運べないことはない重量!
比較的入手しやすいことを含めてがっこうぐらし最強の武器です。(個人の感想です。)
単純な火力で優れていたり遠距離攻撃ができる武器もありますが、やはりスコップが一番です。一つ能力がとびぬけた武器より安定したステータスを持っている武器のほうが普段使いとして役立ちます。
ある程度スコップを使っていると「スコップマスター」というスキルが取れるようになるのですが、それによって使えるようになる「薙ぎ払い」がとにかく強いです。これなら囲まれてもかれらを蹴散らせます。
くるみちゃんが愛用しているのもうなずけます。
もう一度入店してかれらを排除しながら目的のブツを探します。立ち止まると囲まれる危険があるのであくまで動き回りながら、です。
この頃になるとかれらを倒すことに対して正気度が減少しにくくなってきますね。こうやって人は「日常」を形成していくんだなぁ・・・
はしごコーナーにたどり着きました。
そんなに立ち止まってられないのでさっさと決めます。
…縄梯子!君に決めた!
運べる容量に限りがあるのでこういったコンパクトなものでないといけないんです。かれらが登ってくるなんてありえないでしょうけど、はしごをしまうこともできるので精神的にも安心できます。
やっぱ重いな…一旦外に出て荷物を置きましょう。
なんとかかごに収まりました。持って行けそうですね。次は補強用の資材を探しますか。
窓のコーナーにやってきました。一応取り付けるだけの面格子がおいてありましたが小さい窓用だからつかえません。
となると自分たちで作るとなりますが、アルミで作るとして窓のサイズに材料を切って下穴あけてタッピングビスで止めて……。そのために電動ドリルとポンチが必要だしあとC型チャンネルも必要だな……。あとはあとはあとは……DIYの域超えてね?
こういったことのリアル知識が全くないのでよくはわかりませんがすげー大変だってことはわかります。
TOKIOならできそうですが新米自宅警備員の飛真君では無理です。
材料も今回だけではとてもじゃないけど運べる量じゃないですしね。
木材を打ち付けようとも思ったけどこちらも運送量の関係でいったん保留です。
ですので今回は窓に関しては防犯シートをもらってくるにとどめておきます。
気休めですが分厚さをウリにしている商品を持っていきますか。
……というわけで窓のほうは次の機会にしましょう。
でもこれだけだと偶然侵入された時でも突破されそうなので他の策を取りたいと思います。
家と道路の間に隙間があるのでそこに障害を設置しまくって侵攻を遅延させているうちに飛真君が退治していく……といった方法です。
家の三方は一般的な塀で囲まれているのでとりあえずは道路側のことを考えておけばオーケーです。
当分はノルマンディー上陸作戦で使われていたことで有名なチェコの針鼠に似たものを作っていこうかなと思っています。
こういったものを作るのには「知力」が重要になってくるのですが知力に秀でた妹が幸いにもいるので頑張ってもらいます。(他力本願)
・・・というわけで木材を持っていきます。木であれば家にある工具で簡単な加工ができるのでとりあえずはこれにします。
持っていける木材を自転車のそばに持っていって、ドッコラー!(激さむモノマネ)。
……ごほん、次は防犯コーナーに行きますか
お目当ては防犯ブザー。効果が高いのは原作で確認済みなのでたくさん持っていきます。
有刺鉄線も売られていました。こんなのも売られてるんだ……。きっとこの辺治安悪かったのでしょうね。これも持って行って妹に鉄条網に加工してもらいましょう。(丸投げ)
これ以上は大きなものは運べないので帰り支度を始めましょう。
この園芸用品店の隣にスポーツ用品店があるのでそこで昼飯と汗拭きシートとかを拝借しに行きましょう。
昼飯はゼリーです。人の目を気にせず全種類の味を楽しめますね!うれしい!(白目)
と思ったらタピオカ味は売り切れています。全種類制覇したかった……
在庫とかあるかな?在庫倉庫とか行けば掘り出し物があるかもしれませんね。今日はもう持てないので次回になってしまいますが…
汗拭きシートはスポーツ用の高いやつをもらっていきましょう。髪に使うスプレータイプもあったのでこれも持っていきますか。
そろそろ帰らないといけないですね。夕方になると住宅街はかれらが増えてしまうので太陽が南中を過ぎた頃にここを出ないとピークにぶつかってしまいます。
おっと、「おみやげ」をもって……帰りましょう。
なお今回の買い物はすべてリボ払いで行ったのでお金の心配はありません。(全然大丈夫じゃない)
ぐえーー重い。スタミナがゴリゴリ減りますね。自転車スキルを取ってこれですから無振りだと出征は無理ですね。取って良かった自転車技能!
つ き ま し た 。
時間はもう4時です。ぎりぎりです。住宅街で「隠密移動」をするつもりでいたのでスタミナ温存のために休み休み移動していたらこんな時間になってしまいました。
妹にドアを開けてもらいましょう。上からじゃないとはしごをかけられませんですからね。
おーい、咲良!帰ったぞー。ドンドンドンドン ガチャ
えっ開けんの早
「おかえりなさい!」
すげぇホッとした顔してる…
かれらではないかと疑っていたのなら、すぐに開けずにもう少し確認をしてから開ければそんな開けた後人間だと安心する必要もないのでは?
とりあえずはしごをかけてもらいましょう。
「え?何?はしご?・・・そういうことね。分かったわ」
持ってきたはいいけど実際はしごで登れなかったら意味ないですから試しに登ってみないとね。
「これでいいの?大丈夫だとは思うけど…」
掛かりましたね。早速登ってみましょう。
・・・問題なく登り切れました。これからはこれで外に出るようにしましょう。
でも大きな荷物があるときは安全を確かめてから玄関から入るようにしますか。
「外の様子はどうだったの?私たちのほかに生存者とかいた?」
確かに気になるよな。レベル上げのためにかれらを屠っていたことは伏せて、あったことを話します。
「……ここからも人間が生きた気配がしなかった。でもラジオからは音楽が流れていたからもしかしてって思ってたけど…やっぱり…」
あ、ラジオかぁ。もう音楽流れてるんだ。
心なしか顔が赤くなりましたね。やはりショックだったのかな。絶望的な状況だと突き付けられたのだから無理もありませんね。
正気度が今減少したと思われますが、大丈夫です。ちゃんとリカバリーは考えています。
はい、おみやげ。花とか好きだったよね?(超適当)
「!!これは…デイジー?……そう、だよね。まだ私たちは生きてるもんね。しょげてなんかいられないよね…。ありがとう、大切にするね。」
花とか何かを育てていると精神安定上いいんです。それを帰る前に思い出して近くにあった花を適当にもらってきたんですがどうやら成功みたいですね。……やけに感動してるけど本当に花好きだったんですかね?
ともあれ無事帰宅できました。飛真君はもうへとへとなので今日は体を汗拭きシートできれいにしたら夕飯をたべてすぐに寝ましょう。なんだかんだ言って睡眠が一番疲労回復に効果があるんです。
汗を拭いて服を着替えてすっきりしました。さて、夕飯を作りますか。荷物が多くて今回は食材を調達できませんでしたがちゃんと家にストックがあります。ガスコンロを使ってラーメンを作りましょう。具はせいぜい海苔を添えるのが限界ですがそこは「料理上手」、ちゃんとおいしく作ります。(なおカップラーメンでは「料理上手」は発動しません。でもカップラーメンを鍋で調理すればスキルが発動します。そんなんでいいのか?)
美味しそうな匂いにつられて妹がやってきました。朝食べてなかったしおなかすいていたんでしょうね。
完成~!うまそう。
2人とも無言でラーメンをすすっています。友人と談笑しながら食べるらーめんもいいけど純粋に味を楽しむらーめんも最高ですよね。
「……ふぅ。」
美味しい料理を完食した時についため息が出ちゃうのめっちゃわかる。満足そうで何よりです。
さて夕飯も終わりましたしおとなしく寝ますか。今日持ってきた材料を使ってどんなものを作ってほしいかは明日妹に伝えます。どうせ明日も外出しますからその間に作ってもらいます。
明日は道中で見つけた自転車屋に行ってしらせ号の後継種を手に入れるとしますか!まだまだ必要なものはたくさんあるので当分はなんちゃって自宅警備員ですね。新人は足で稼げ!
「あれ、もう寝ちゃうの?」
確かにまだ8時にもなってませんですからね。でも今日は疲れちゃったから寝るわ。明日もいろいろやることあるし。
「・・・そうだね。何にもしないのはダメだよね。じゃあ、おやすみ。」
ん?なんか顔色が曇った気がするけど…まぁいいや正気度は足りているはずだから大丈夫でしょ。
それでは、おやすみなさい……
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行ってしまった。ドアを開けた時にできた隙間からかれらがチラっと見えた。本当に大丈夫なのか?
・・・ともあれ家にいるのは私一人だ。自分も家を守る努力をしなくちゃいけない。しかし何をすればいいのかわからない。
真っ先に思いついたのは雨戸の補修。でも補修用の材料がない。あのサイズの雨戸にあった補修材を自転車で輸送できるかも甚だ疑問だ。
思いついたことは大抵この家じゃできないことで、それを改善するために兄は出かけて行った。
志向を変えてかれらについて考えてみることにした。
発生源はどこなのだろう?どこかの秘密研究所みたいなのが感染源としてありそうだけど、人里離れたところにありそうだしどうして何の前触れもなく町中がかれらだらけになったのか説明がつかない。同時発生的なのかな?でも何のために?意図してやったのか「事故」なのか……
うぅ…頭が痛い。気が滅入る。一人だと思考が堂々巡りしてしまうからダメだ。結構寝たはずなのに眠たい。まるで脳がこの現実に居たくないと言ってるみたいだ。
手回しラジオをもってベッドに横たわる。ラジオからなら何かわかるかもしれない。
少しずつつまみを調節して砂嵐に耳を傾ける。いくら回せど相も変わらず砂嵐。本当に自分たちしか生き残ってないの?そんなはずはない、私たちのような一般市民でも生き残っているんだ。探せば誰か誰かいるはず……
随分とつまみと格闘していた。寂しさに押しつぶされて涙目で祈るようにつまみを回していたその時チューニングが突然合った。
おん、がく……?
クラッシックが流れていた。何かメッセージが流れるはずだと思って注意深く聞いていたが、ずっと音楽が流れているだけだった。
でも音楽は勝手に流れない。「誰か」がこれを放送しているのだ。生存者は、いる!!
もしかしたら兄も生存者を見つけるかもしれない。
安心したからかいつの間にか眠りに落ちていた…
起きたのは2時前ぐらいだ。この電波時計は今は誤差が少ないだろうがもう電波は送られてこないだろうからどんどん狂っていくんだなと思ったら少し暗い気持ちになった。
兄はいつ帰ってくるのだろうか?昼頃帰ってくると言っていたからそろそろだろうか。
無性に兄の無事が気になって玄関で待っていることにした。ほかにすることも思いつかないし…
3時を過ぎた。遅い。もしかしてかれらにやられて……
頭を振って思いつきかけたことを否定する。そんなわけない!
こんなことが起きる前は一人で生きていけるって思ってたけど無理だ。自分ひとりじゃ何もできないし、ヒタヒタと忍び寄る不安を消す方法を私は知らない。
4時。日が傾き始めて私の顔に暗い影を作った。不安と恐怖が錨となって私を玄関に張り付かせている。お願い、帰ってきて…
突然ノックの音が響く。兄が私を呼ぶ声を聞く前にドアを開けた。
「おかえりなさい!」
兄は多少面食らった顔をしていたが私は兄が無事だったうれしさでそんなことは気にならなかった。
縄梯子を持ってきたらしい。これで出入りを行えば多少は安全になるだろうとのことだった。
はしごをかけたら早速兄は登って降りて安全性を確認してた。どうやら満足したみたい。
外はどうなっていたか聞いてみた。望みは薄いがもしかしたら…
……やっぱり外に生存者はいなかったらしい。よく見たら兄の顔色が悪い。そして私の自転車はきれいだったが彼が持っていたスコップについていた黒い血…。飄々と外に出たようでもかれらを排除しながらの物資調達は私が思った以上につらいのだろう。疲れているのに質問攻めにしてしまったのをいまさらながら恥じた。
勝手に羞恥で顔を赤らめていた私に兄は思いがけないプレゼントをくれた。
これは多分デイジーだ。花言葉はえっと……
!!こんな時でも「希望」を忘れちゃいけないってことなの?確かに兄の言う通りだ。疲れて帰ってきた兄に気遣われてちょっと泣きそうになった。だからお礼を言った後自分の部屋に逃げるように戻った。
ぼーっともらったデイジーを眺めていたらおいしそうな匂いがしてきた。ここで初めて今日は何も口にしていなかったことに気づく。自覚した瞬間恐ろしいほど空腹感を感じた。
ゆらゆらと匂いがする方向へ歩き、完成したらーめんに貪りついた。おいしい。生き返るような心地がした。ちゃんと食べてなかったからあんなにマイナスなことばっかり考えちゃったのかなと思った。
「……ふぅ。」
完食。こんな単純なことで幸せを感じるなんてつくづく私は現金なやつだ。でも、明日から元気に生きていけそうな気がした。
心地いい気怠さに身を任せていたら兄がせっせと寝る準備をしていることに気づいた。
あれ、もう寝ちゃうの?
「今日は疲れちゃって。それに明日も外に出て物資を調達しないといけないから。」
一気に気持ちが曇ったのが自分でも分かった。明日も一人でいることの心細さを経験しないといけないのか。食事にではなく
行ってほしくない
私を一人にしないで
「・・・そうだね。何にもしないのはダメだよね。じゃあ、おやすみ。」
兄の言っていることは正しい。家では家ですることがある。自分にそう言い聞かせて私は言葉を絞り出した……
書こうと思ったイメージを言葉にするのに予想以上に時間と文字数がかかってものを書く大変さを深く感じております。