がっこうぐらし!称号「自宅警備員」獲得ルート(完結) 作:島国住み
今日もいい天気!おはようございます。
早く寝たおかげで体力もスタミナもばっちり回復してます。
朝ごはんはどうしましょうかね……シリアルがあるのでそれを食べましょうかね。
「料理上手」を発動させたいのでちょっとひと手間かけます。シリアルとミックスナッツを砕いて小麦粉と砂糖、水をそれぞれ少量加えてオーブン代わりにフライパンで焼きます。
ミルクチョコで油分を足してハチミツをかけていただきます。
ソーラークッカーがあればガスを消費しなくても料理が作れるようになるのかな…
「おはよう……」
妹が起きてきましたね。少し顔色が悪い気がします。
思ったより正気度が低いな……兄も昨日の
ともあれ一緒にご飯を食べましょう。
ご飯を食べている間に今日のことを相談しますか。
相談といってもやることとやってほしいことはもう決まっているんですけどね。
飛真君は
外に出れば用事は勝手にできますよ。道路沿いの店を見て回りますか…
とりあえず妹には昨日持ってきた資材を使ってチェコの針鼠と鉄条網を作ってもらいたいです。
不器用な兄に代わって工作頼む!お願い!
「……えっとチェコ?ハリネズミ?鉄条網はわかったけど作ったことはおろかまじまじと見たことすらないし…。自分で作ったほうがいいんじゃない?」
もっともな意見だけど、自分じゃ「知力」が足りないから頼んでるんですよ……
でもしょうがないです。ない頭を振り絞って説明します。
~力説中~
「どういうものかはわかったけど、それの何たるかを知ったところで作れるようにはなれないよ」
嗚呼、なんという正論!ゲーム上では「知識」と十分な「知力」があれば作れるようにはなるのですけど…。
うーん、どう説得しよう。メタ知識を教えるわけにはいかないし…。
「一緒に作ればいいじゃん。別に今日も外に行く必要はないんじゃない?今日明日なら今家にあるもので何とかなるし、外は危ないからできるだけ家にいた方がいいよ…。」
まぁそうなるな。
なんか妹の目が切実だし言うとおりにしますか。だが私は外出をあきらめたわけではない!
食事を終えて早速二人で作業を始めます。とはいえ作るのは妹で飛真君は「てだすけ」してるだけなんですけど…。
木材の加工は材料と工具さえあれば特別なスキルは必要ありません。
それ以外の素材となるとスキルが必要になってくるので、その際は「勉強家」の妹に頑張ってもらいます。(クズ兄)
「できた…けど、本当にこれでいいのかな…」
完成!ですけどアイテムの横に(試)と書いてありますね。
これは十分な知識がない状態で見様見真似で作った際に付くマークです。
アイテムの性能は大幅に落ちてしまいますが完成は完成です。
「設計図」のような正確な情報があればこのマークをすぐに取り除くことができるのですが…この町に設計図があるとは思えないので試行回数の暴力で品質の向上を図ります。
それに工作をすることで経験値が手に入るので一石二鳥です。
「なんとかは、なったね…。あと褒めすぎ。これぐらいなら誰でもできるって」
軽くあしらわれましたが満更でもなさそうです。
作ってる時も割とノリノリで作業してましたしやっぱりこういうの得意なんでしょうね。
早速設置したいけどかれらに襲われそうで怖いなぁ…。昨日
妹にはこの調子で作ってもらって自分は敷地の安全確保のためかれらを始末しに行きますか
家近くの路地の塀の上に防犯ブザーを置いて常時なっている状態にしたら離れてたまったところを殺っちゃいますか。
いざ実行するとなると緊張してくるな…。とぉぉぉぉぉぉぉぉぉう!!(ストッパーを外す音)
ピヨヨヨヨヨヨヨヨヨヨヨヨヨヨヨ・・・・・・
音うるさっ!こんなに音デカいの…(困惑)
おかげで
ぬぅ…音が大きすぎて遠くのかれらまでひきつけちゃってます。これじゃキリがないのでもう防犯ブザーを壊しちゃいましょう。
再び静寂が訪れてかれらが寄ってくることはなくなりました。
効き目が強すぎるな…これを使うのは本当にヤバいときだけにしときましょう…
おかげでレベルアップしましたし周辺のかれらはあらかた片付けることができました。
スキルポイントを使って「鈍感」を取りたいと思います。「鈍感」は減少する正気度の量を減らすことができるスキルです。バットステータスみたいな名前ですが「直感」はちゃんと機能するのでデメリットはないです。
ちなみに「知力」が高すぎるとこのスキルは取れません。妹はもしかしたら取得できないかもしれませんね。
早速作ったものを設置しますか。
…全然量が足りないですね。材料も足りないしやっぱ外に出て物資調達をするしかないですね。
一旦家に戻ります。
「・・・血がついてる。今作ったのを置くだけならあんなことしなくてもいいのに…」
うわ。ジト目された…
俺は今後のことも考えてだなぁ……とはいえ妹が言ってることも正しいです。音もうるさかったですし素直に反省します。
何となく気まずいのでさっさと外出しますか。まだ午前中なので外に出ても帰ってくる時間は十分にあります。
自転車を手に入れるまでは徒歩ですがスコップがあればなんとかなるでしょう。
ご機嫌を取るために夕飯も少し考えないといけないですね。
「えっ?外に出るの?今ので周りは安全になったんじゃないの?なら外に出なくたっていいじゃん。一緒にこれ、作ってよ」
すぐ戻る。すぐ戻るから!
家にいても「知力」が足りないからあんまり貢献できないんです。
分業。そう、分業だよ!
「すぐ戻ってね・・・心配だから」
そりゃもちろん。
基本昨日の道をたどるだけなので道を覚えた分早く行動できます。
というわけでイクゾー
スコップのおかげで今のところ無傷で自転車屋の前まで来ました。
店内には…かれらはいませんね。入店します。
昨日見つけたノーパンクタイヤ仕様のママチャリにします。
チラっと見えた値札は見なかったことにしましょう。
マウンテンバイクのほうがいいと思ってたのですけど、後ろに荷物を積めなくなってしまうのでママチャリになりました。
それにかごと荷物を縛るひもをおまけとして装備して…
新生しらせ号 爆☆誕!
これで突進し放題です!やったね!
自転車保険に追加で加入すれば訴訟の際も安心です!どんどん轢いちゃいましょう!
Fooooooooo~!
たまらねぇぜ。やっぱ自転車は、最高やな!
この感動を誰かと分かち合いたいなぁ…そうだ!
高校までいって校庭で暴走族みたいにチリンチリン鳴らしながら走ろう!
威力偵察ってやつです。(違う)
学園生活部の面々と今まで一度も面識がないのはさすがにヤバい。自宅警備員なので入部するわけにはいかないんですが、お互いに存在を認識しあうのは悪いことじゃないはずです。何かあったとき協力しやすくなりますからね。
着きました。ここがあの女たちのハウスね…
さすがに学校周辺はかれらの量が多いですね。これだとおいそれと外出はできませんね…
(校門)おっ、開いてんじゃーん!
懐かしの母校。窓ガラスはことごとく割れていて襲撃の激しさを物語っています。
校庭にもかれらがいるので全然目立てません。
音を出すしかないですね。 ドンドンパフパフ オォン!オォン!(マフラーの音)
うわぁ、かれらが寄ってくる!なんか自分が番長で後ろに
「おーーーい!!」
ん?なんか声が……屋上から?
あれは…くるみちゃんですかね?
よかったぁ生きてた!てっきり全滅してるんじゃないかと……(速攻で帰宅して彼女たちを見捨てた屑)
続々と屋上に集まってますね……ゆきちゃんとりーさん、そしてめぐねぇですかね?
全員で4人ですか。あっ(察し)。……まぁ主人公がいない中トイレまで捜索しきれないよね…
「こっちにこーーい!!食料も!電気も!あるよぉーーー!!」
行きたい(迫真)
しかし、しかし帰る場所があるから行けないのだ…
それにホラ、昼の学校に入るなんて自殺行為ですしね(震え声)
手を振り返しておくにとどめておきましょう
・・・買い物しましょうか。
ドラッグストアが近くにあったのでそこによりましょう。ウイーン(自動ドアを手動で開ける音)
ここは処方箋も受け付けているところなのでいろんな薬がありますね。
店内にもかれらがいますね…医療関係者もかれらになってしまった現状を見てしまうと薬なんて感染の前じゃ何の意味もないと思っちゃいますね。
でも日用品はかなり使えます。
液体歯磨き剤とドライシャンプーそして携帯トイレを持っていきましょう。
さっきの学校訪問でかなりしらせ号が汚れたのでウエットティッシュできれいにします。
昼飯用にカロリー〇イトのメープル味を持っていきましょうか。やっぱメープル味が一番ですよね!チョコ味を選ぶやつとか頭おかしいですよ!(パン・メープル主義の台頭)
次は園芸用品店に行って調理器具と木材を調達しに行きますか
危なげなく到着。荷物もまだ軽いのでスイスイ行けます。
ここで追加の木材、ガスコンロのガスを補充します。
今回は積載量も増えているので窓に打ち付ける用の木材を運びきれることが可能になりました。それに伴って電動ドリルを持っていきます。販売時点で半分バッテリーが入ってるものがあるのでそれをもらっていきます。
夕飯はカレーにしようと思ってるのでパウチになってるカレールウと飯盒、アウトドア用のコンロもゲッチュします。
あ、同じコーナーに折り畳み型ソーラークッカーがあります!これももらっちゃお。
最近はポケモンで毎秒カレー作ってますからちょっとチャレンジして飯盒でお米を炊いてみようと思います。
成功すれば「料理上手」も相まってかなりの正気度回復が見込めます。
さすがにもう持てません。帰るとしますか……
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兄が早々に寝てしまい私も寝ることにした。
だがなかなか眠れない。心の隙間に不安が入り込んできて心が落ち着いてくれない。
・・・それでも私はいつのまにか眠ったらしい。甘い匂いで目が覚めた。
今日も晴れ。それは
兄が作った朝食を食べていたら、自分が外出している間にチェコなんちゃらと鉄条網を作ってくれと頼まれた。
作れないと言ったら一生懸命どういうものか説明してくれた。
説明を聞いている間、これは兄を引き留めることに使えるかもしれないと考えていた。
「一緒に作ればいいじゃん。別に今日も外に行く必要はないんじゃない?今日明日なら今家にあるもので何とかなるし、外は危ないからできるだけ家にいた方がいいよ…。」
兄は折れた。私は思うようにことが運んで内心したり顔だった。本心がバレてなければいいのだが・・・
作ってみると意外と楽しい。ああでもないこうでもないと言い合いながら作っていくのは文化祭の出し物を皆で仕上げていくみたいで楽しかった。
結構ノリノリで作業してたと思う。尤もそれは横に話し相手がいたからではあるが。
完成したのはひどく不格好なものだったが兄は大げさに私を褒めた。
「俺の要領を得ないあんな説明でここまでのものを作れるなんてやっぱり咲良はすごい」と。
私はそんなことないと答えたが、言われて嬉しかった。兄に褒められたのはいつぶりだろう?そもそも最近誰からも褒められてなかったと思う。模試の点数も成績も伸び悩んでたし…
戻れない過去のことを思い出しながら早速次を作ろうとしていたら、耳障りな音が鼓膜を揺らした。
慌ててベランダに出た。たしか兄が作ったものを置きに外に出たはず…
かれらが一つ所に集まっていた。その中心に音源があるらしい。
兄は背中を向けているかれらを一体一体スコップで屠っていた。
軽いショックを感じた。あまりにも兄が必死なのだ。もちろんこんな状況で必死になるのは当然だ。でも何か変なのだ。
どうしてそんなに必死なの?もしかして私のせい?私が弱くて頼りないから?
・・・兄を安心させるためにも私も頑張らなくちゃ。でもあんなに危ないことをやってる兄も心配だ。もし彼が感染しちゃったら私はどうやって生きればいいの?
「・・・血がついてる。今作ったのを置くだけならあんなことしなくてもいいのに…」
思わず非難めいた口調になってしまった。一人で何でもしょい込もうとしないでよ。困難は分割せよって言うじゃない。私も、私も頑張るから……
思いは伝わらなかった。私の意に反し、兄はそそくさと外出の準備を始めた。
引き留めようとしたがダメだった。顔色が悪いのに目はギラギラしてる。大丈夫だからそうしているわけではない。無理をしているのだ。たくさん寝たから体力は回復しているだろうが精神はそうではない。疲弊している。
それを指摘しても彼は否定するだろう。・・・兄の行動を変える力を私は持ってない。
「すぐ戻ってね・・・心配だから」
兄がお世辞抜きで褒めるようなものを作ってぎゃふんと言わせてやろう。そうすれば兄も無理をしなくなるはずだ……
寂しさをグッとこらえて作業に集中するように自分に言い聞かせた・・・
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「どうしたんだめぐねぇ?たそがれちゃって。」
あたしは外の空気でも吸おうと屋上に出た。そしたらめぐねぇが外をぼーっと見てた。
「いえ、ちょっと…あと私はめぐねぇじゃありません!」
「はいはい。それで?どうしたの?」
「はいは一回です!……さっき音がしたでしょう?それでもしかしたら生存者がいるかもしれないと思って…」
ああ。確かに少し前に住宅街からかすかに電子音がした。りーさんは防犯ブザーの音だと言ってたっけ。
この町は死んでしまったから音がすると遠くからでも聞こえてしまうのだ。防犯ブザーが何かの自然現象やかれらによって鳴ったとは考えづらい。
これは、人間…つまり
それを聞いてゆきは早速「助けに行こう!」なんて言ってた。
でもあたしたちはやっと3階を制圧できたばっかりだ。バリケードも簡易的なもので助けに行ける余裕は今はないとりーさんが諭し、みんなも同意した。
「生存者はいてもおかしくはないけど、ここから見える位置にはいないと思うぜー?」
音は大きくはなかった。住宅街はこみごみとしていて人を見つけるのは難しそうだ。
そう思いながらちらと校庭を眺める。
まだかれらがうろついてる。こんな日々はいつまで続くのだろう?いつかグラウンドを全力で走れるようになる日は来るのだろうか?
…ん?なんか今日はかれらが陣形を作っているみたいだなぁ。先頭は……!?
「お、おい!めぐねぇ!あれ!」
「だからめぐねぇじゃ……え!?あれは…」
「「生存者だ!!」」
そこにはママチャリに乗った男子がいた。スコップを持っていてのらりくらりとかれらを避けながら校庭をさっそうと駈けていた。
めぐねぇは弾かれたように屋上を出てみんなを呼びに行った。
あたしは彼の姿に釘付けになった。今までどこで生きてたんだろう。それに…自転車をまるで自分の足のように使っている。もし物資調達に来ていたとすれば、他にも生存者が…!!
「おーーーい!!」
この位置なら声が聞こえるはず。
みんなも屋上に上がってきた。
「うそ・・・本当に、いたんだ…」
「こっちにこーーい!!食料も!電気も!あるよぉーーー!!」
ゆきの呼びかけに反応したのか一瞬スピードが緩んだ。
でも手をこちらに振り返した後、一気にスピードを上げかれらの群れを蹴散らしながら校庭から出てしまった。
「・・・行っちゃったね。」
「もしかしたらここのことをほかの生存者に伝えに行ったのかもしれないわ」
こちらのことは彼にも伝わっただろう。今回は「入部」してくれなかったが、他にも生存者がいた事実は私たちにとって嬉しいニュースだった。
生きていればまた会えるかもしれない。
今日の太陽はいつもより明るく感じた。
何とか年内に間に合いました。
1月はリアルのほうが多忙で更新は難しそうです。2月から頑張るので許して…