速水 海斗
横須賀男子海洋学校3年生 満18歳。
東京都第四居住フロート出生→呉市特別養護学校→神奈川県横須賀市
幼いころ両親と死別。整備局員だった両親の同期でもあった老松さん(現宗谷校長秘書)の勧めもあり呉の養護学校へ。そこでもえかと明乃に出会う
海洋学校に入学した理由はホワイトドルフィンになるためではなく、両親の事故の原因を突き止めることと、自分のような孤児を出さないためにするため。
クラスは大型直接教育艦 すいりゅう
航海科。船では二人いるうちの副艦長として指揮を執る。
だが性格は温厚かつ争いごとを好まない。そのためクラスの勢いに飲まれることが多く胃薬が手放せない。
現在は寮に住んでいるが、中学時代より宗谷家に居候。
知名もえかとは恋人。だが頭は上がらない。岬明乃は妹のような存在なためとても甘い。
憧れは真霜。
好きな言葉「To protect what is important, you need to be prepared to throw something away in yourself.」
神奈川県横須賀市。地盤沈下した現在の日本の中で、陸地とフロートが生活圏になっている珍しい土地。
そして、僕が通う横須賀男子海洋学校もここにある。そのお隣には横須賀女子海洋学校が。
横須賀のほかにも何か所か海洋学校はあるものの、また、卒業後もほとんどがブルーマーメイド(一部警察等の公務員や海洋大学等に進む卒業生もいる)に進む特殊な形態のため、在校期間は3年。ただし給与はしっかり出るという場所なため、基本的にはエリートが進む。・・・はず。
まぁ、そんな僕も海洋学校の生徒ではあるんだけど、ね。
さて、なんで僕が横須賀市内のショッピングフロートにいるかというと、だ。幼馴染二人に呼び出されたから、とだけ言っておこう。
そういえば、女子の買い物は長いってよく聞くけど本当なんだろうか。というか、あの二人に至ってはそんな買い物が長いわけ
「あ、あの二人とも?買いすぎじゃいやこれマジ重・・・」
荷物降ろさせて!!お願い!!!!
「あっ、これミケちゃんに似合うんじゃない?」
「あーっ♪これこの間雑誌で見たやつ!!」
似たの買ってなかった!?というかどこからそんな予算が!?
「ふふっ、このバッグほしかったんだ~♪」
君らすっかり女子高生だね。うん、あれその袋はいったい?あっ、だめ、腕がぁぁっ!!??
そろそろ両腕とれそうなんだけど君らかげ・・・・っ!!
「あ、あのね?わざとじゃないんだよ?ただほら、最近お休みとかあまりなくて。」
「そ、そう!もかちゃんも私もほら、例の事件で色々あったから!」
それで幼馴染の腕をこんなにするほど買い物したんだ。へー。」
目の前にいる二人の女子高生。岬明乃と知名もえかは、同じ養護施設で過ごした幼馴染だ。
といっても、もえかと僕は中学に上がるころにそれぞれ引き取られ、明乃だけは養護施設で過ごしたけど、お互い手紙は送りあいしてたから高校でもすぐに気づくことができた。まぁ、入学後の事件でゆっくりする暇はなかったけど。
「ほ、ほら!ごはんは私たち出すから機嫌直してっ?」
どうやら彼女たちの中で僕の機嫌取りはごはんらしい。いつの話をしているのか。
「とりあえず、荷物は寮に送ったんだし、何か食べに行くのは賛成。」
とはいったものの、日曜日ということでフロートの店舗はどこも30分以上待ちらしい。そりゃそっか。
「ここじゃ無理そうだし、一回横須賀に戻ろうよ。ここで待っててもらちがあかなそうだし。」
「ううっ、あそこのパフェ今日は食べれると思ったのにぃ。」
残念そうに肩を落とす明乃。そういえばこの間テレビでここのカフェが大人気とかって言ってたっけ。
「・・・もえかは待てる?」
「えっ?う、うん。私は大丈夫かな。」
情報掲示板を見るとそのカフェはちょうど一時間ぐらいの待ちらしい。
「しょうがない。せっかくだしそのカフェ行ってみようよ。せっかくなら食べてみたいし。」
「いいの!?じゃあ私先にいくから!!」
こんなところで走るんじゃありません!!!君高校生でしょ!・・・あーあ、もう見えなくなった。
「ふふっ、私たちもいこっか。」
手を引くもえか。子供の頃から何も変わらないこの光景が一番安心するのは・・・きっと幼馴染だからなんだろう。」