横須賀に咲く花束   作:ヨコヨコ

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第3話 進む時間

昼間のカフェから数時間後。時間的には夕食の時間だが、僕ともえかは二人先ほどと違って市内のレストランに座っていた。明乃はクラス会とかで先に帰ったから実質二人きりだ。

 

「・・・ふふっ、緊張してるの?」目の前に座るもえかがいたずらっぽくつぶやく。

 

「恋人とはいえ、女性と二人きりで食事することに緊張しない人なんていないんじゃない?」※但し百戦錬磨のモテ男=リア充は除く。

 

もえかとは彼女がこっちに来た・・・すなわち、入学時に告白されてからこんな関係だ。そう、あんな事件さえなければ!こんなイベントはもっとはやく発生するはずだったんだ!!

 

「でも、二人が無事で本当によかったよ。学校からは動くなって言われてたし。」

 

あの事件時、東舞鶴の潜水艦も感染していたこともあり、学校とホワイトドルフィン内でも緘口令が敷かれ、学生艦の出動が禁じられていた。装備科だけは横女に行ってたけど。

 

「後から聞いたけど、スキッパーで武蔵に乗り込もうとしたんだって聞いたけど、まさかそんなことしてないよね?」うわ、もえかの威圧あるほうの笑顔だ。答え間違ったら終わる。

 

「ま、さ、か。子供の頃あんなに命を大切にってお説教してた海斗君が命を粗末にするなんてことしてないよね?何も言ってくれないけど?」

 

ま、まずいばれてる・・・!確かにあの時超秘密裏にスキッパーで武蔵に乗り込もうとしたけど・・・!未遂で終わってるはずなのに・・・!

 

「ふふっ、私が何も知らないって思ってた?私のところにはそれはもういろんな話が来るんだよ?あと、入学前大和の艦長さんといい感じだったって聞いたけど?」

 

ひええ・・気が付いたけどもえかの目、光がないぃ・・・

 

「み、宮里さんは友達だよ?ほら、何回か任務で一緒になることもあったからさぁ・・・」

 

「ふーん・・・どうだった?」「いやすっごく美人だしスタイルいいしせいかk」

 

今、何かかすった?おそるおそる横を見ると、ナイフとフォークが顔面横に突き刺さってた。え、もえかが持ってたやつだよね?え?

 

「ふーん、付き合う前だけどモテモテだったんだねー?いいんだよ別に。」

 

そういいつつなんで第2波目を用意してるのかなぁ!?これあれだ。浮気とかしたら海に沈められる奴だ。

 

「海斗君は年上好きなんでしょ?もってる本もそういうの多いもんね。」

 

待て、なんでそんなこと知ってる。部屋に入れたこともないはずなのに。

 

「しかも水着と制服が好きなんだよね?」

 

まずい、こいつ隠し場所バレてるぅうう!?なにが、何が望みだ・・・!

 

「あ、大丈夫だよ?私は他の女性みたいに捨てたりなんかしないから安心して?」

 

にこりと笑うもえか。果たしてその言葉をどこまで信じればいい・・・?

 

「そうだなぁ・・・これからずーっと私のヒモn「店員さーん!注文お願いしまーす!!!」」

 

この子本当に高校生!?純粋だったあの頃の彼女はどこに!?しかもヒモなんて言葉どこで覚えたのかな??

 

「ふふっ、そんなはずかしがらないで?将来的に私が稼いで海斗君にはずーっと私のことだけ考えててほしいんだ。」

 

うわぁ、笑顔でとんでもないこと言ってやがる。この子怖い。

 

「魅力的ではあるけど、僕にもやりたいことがあるから。・・・でも、僕が一生をささげたいって思うのはもえかだけだよ。」

「・・・っ!どこでそんな言葉覚えてきたの・・・?」

 

どうしよう、ブーメラン過ぎて何も言えない。

 

「焦らなくても、浮気することもないし。もえかがしたいなら長期休暇の時は二人で過ごせるようにするからさ。安心してよ。」

 

と、ここで食事が来たのでこの話はいったん終了。そのあと?普通に帰ったけど何かあると思ったのかい?

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