どうぞ、よろしくお願い致します。
あと、やらかした…
準決勝まだや…
話は変わるけど、もし番外編を書くなら真っ先に月ノ美兎さんを書く。
リアル月ノ美兎(着ぐるみ)VSヴァーチャル月ノ美兎を書きたい。
「次の相手…
エビオか。面白そうじゃん。」
控室にて一人破顔する男。
白い髪、赤い目を持つ吸血鬼。
そう、葛葉である。
「一回戦はまるまるだったみたいだけど、まぁ勝ってるし強いっしょ。
流石英雄様。」
楽しそうに次の相手を語る葛葉。
椅子から体を跳ね上げながら。
「さーて、吸血鬼VS英雄。
面白そうじゃん。」
そう言って、入場口から漏れる光の先に進む…
「お待たせ致しました!
これより!Aブロック準決勝第二試合を行います!
さぁ、数々のライバーを打ち倒し、勝ち上がってきた男たちを紹介します!
先ずはこの男!
一回戦では、強敵 桜凛月を下し。
二回戦では剣持刀也を下してきた、正真正銘の強者!
その拳は天をも貫き、その想いは勝利を引き寄せる!
にじさんじゲーマーズ出身!
葛葉!」
入場口から飛び出し、意気揚々と登場する葛葉。
その口元には笑みが浮かんでいる。
「さぁ、ここからもっと楽しくなるよな!
エビオに叶、まじでおもしれぇわ。」
声を大にして喜びを表現する。
「この最強の吸血鬼に相見えるのはこの男。
一回戦でアルス・アルマルを下し、悲しみの淵から蘇ってきた英雄。
黒き鎧を見に纏い、すべての相手を断つためにここにいる!
人呼んで、エクス・アルビオ・オルタ!」
その声と共に登場するエクス。
その鎧は紹介の通り漆黒に染まり、英雄が以前見せていた柔らかな表情はない。
その目に映るのは虚無。
剣は抜き身であり、彼は今英雄として、人を守る為にここに立っているのではなく、敵を打ち倒す為にいると言う事実だけがヒシヒシと伝わってくる。
葛葉とエクスが向かい合う。
「よぉ、エビオ。
雰囲気…変わったな。」
葛葉の目の前に居るのは以前共に時を歩んだ英雄では無い。
「そんな事はどうでもいいんですよ…」
剣を葛葉に向け、目は一瞬たりとも葛葉から離れる事はない。
「叶は師匠を騙し、死に追いやりました。
あんな最低な人間は死ぬべきです。
そして、そんな人間と仲が良い葛葉さん…
葛葉さんも死ぬべきです。
貴方もそう思いますよね?」
その一言を聞いた瞬間、葛葉に困惑の色が浮かぶ。
「はぁ?!
俺そんなの知らないんだけど。」
すぐさま振り向き、入場口を見る。
そこに立っているのは先ほど試合を終えた叶だった。
「あ〜あ…葛葉には…バレたくなかったんだけどな。」
残念そうにそう呟きながら去ってゆく。
勿論距離がある為、その呟きは2人には聞こえないが…
「ね、分かったでしょう。
あいつは自分が勝つ為ならなんだってする奴なんですよ。
死ぬべきです、貴方もそう思いますよね?」
うんざりだ、と言いたげな表情で喋るエクス。
葛葉は下を向き、一言も発する事はない…
その沈黙を準備完了の合図と取ったMCが告げる。
「それでは!準決勝第二試合を開始します!」
そのスタートの合図を皮切りに初撃を入れたのはエクス。
予備動作無しで葛葉の右肩から下を落とす。
大量の血液を吐き出しながら、地面に落ちる右腕。
「クソッ!
でも止まんねぇよ!」
失った右腕を再生しながら、繰り出す高速の左ストレート。
それを両手を添えた剣で受けるエクス。
「無駄だ…」
その一言と共に右脚を用いた蹴りで葛葉を吹き飛ばす。
地面を二転三転して、白い髪に薄ら土埃を被る葛葉。
「やるじゃんか、エビオ…
でも、まだまだだろ!」
先程のストレートとは比較にならないスピードで移動する葛葉。
その様子をじっと見つめるエクス。
(ここだっ!)
時は来た!と言わんばかりに放たれる葛葉のラッシュ。
剣持戦でも見せたそれはとても反応できる攻撃ではないはずだが…
「なにっ?!」
エクスはあろう事か剣で全ての拳をいなしていた。
「……」
「まだだ!」
更に速度と手数が増しているにも関わらず一向に葛葉の拳がエクスに届く気配はない。
打っても…
打っても…
打っても…
全てエクスの剣に防がれる。
「無駄なんですよ…何もかも…
諦めましょうよ…葛葉さん」
そう呟きながら、蹴りの予備動作…
つまり、右脚を一旦地面から離し、後ろに下げる動作を行う。
「それはもう見たんだよ!」
葛葉がそう叫んだ瞬間、蹴りが繰り出される。
その蹴りを葛葉は膝と腕で挟んで受け止め、拳を突き出す。
(これは当たっただろ!)
打撃の感触を得て、初めて手応えを得た葛葉…
だが…
「…甘い…」
その拳はエクスの拳に受け止めらるている。
「なんで受け止められんだよ!」
その言葉と共に、再度斬り落とされる葛葉の右腕。
「グハッ?!」
口から吐血し、腕からは大量の血が流れる。
一旦バックステップで距離を取る葛葉。
エクスに追撃の気配はない。
「やるなぁ、エビオ…
でも、これくらいなら再生出来ちゃry?!」
生えかけた肉の成長が止まる。
そして、葛葉の腕の傷口はビリビリと黒い電気を帯びていた。
「チッ…再生出来ないじゃんか…」
そして、同じ様な黒い電気がエクスの剣にも帯びていた。
「…無駄な事ですよ…
貴方もそう思いませんか?」
一歩、また一歩とゆっくり迫ってくるエクス。
強えよ…確かに強え…
正直言って想定外だわ…
でもよ…
「俺だって…負けらんねぇ!
俺を待ってる仲間も!
俺を…応援してくれる家族もいる…
だから…俺は負けられないんだよ!」
右腕を失った葛葉は左腕を振り上げる。
予備動作をエクスにしっかりと見せた後で持ち前の脚力で後ろを取り、手刀を繰り出す。
「だから…意味ないですよ…人との絆なんて…」
まるで、見えていたかの様に振り向き、葛葉の手刀よりも早く左腕を切り落とす。
その場で、左腕と共に地面に落ちる葛葉…
「くそ…クソッ…
イテェ…」
尚も再生しない両腕を恨めしそうに見つめる葛葉。
それでも立ち上がろうとする葛葉の胴体を一刀両断…
真っ二つに切断する。
「哀れですね…この傷を負っても死ねないなんて…」
心底哀れむような目で呼びかけるエクスだが、その声は葛葉には届かない。
社やドーラ、本間と過ごした時間…
叶や他のライバー達と過ごした時間が脳裏をよぎる…
「あぁ…俺…主人公になれたかな…」
その言葉を聞いたエクスは、葛葉の首を跳ね飛ばした。
ようやく活動を停止した葛葉の肉体を見下げながら…
「主人公なんて…いませんよ。
いるとしても、それは貴方じゃない…」
そう呟いて去ってゆくエクス。
「しょ…勝者!エクス・アルビオ!」