登場人物
阿笠博士
工藤優作
工藤有希子
工藤新一
宮野志保
毛利蘭(個人のみ)
江戸川コナン
灰原哀
2人の自分と新たな家族
××××年5月8日、俺達は長くそして沢山の困難を乗り越えて、各国の諜報機関が何年も追っていた黒の組織を壊滅することに成功した。FBIや公安をはじめ各国の諜報機関の協力と高校生探偵で組織の手により、体が縮んでしまった工藤新一こと江戸川コナン、元は組織の仲間で姉を殺されたことで組織に反発して新一と同じ薬で死のうと思ったが、同じく体が縮んでしまった宮野志保こと灰原哀、その他頼りある仲間により、今この瞬間組織を壊滅することが出来、薬のデータも手に入れた。 何もかも上手くいきすぎて怖いくらいだったが無事にこれで元に姿に戻ることが出来る、高校生として誰にも姿を隠さず生活出来ることに喜びを隠せない新一は組織壊滅から1ヶ月が経ったころに灰原から連絡が入った。「出来たわ!」この一言で舞い上がり直ぐに博士の家に向かった。
〜6月1日PM13:00〜
灰原はコナンに薬が出来たことを電話で伝えて直ぐに来るように言うと、待つことも無く、コナンは直ぐに博士の家に入ってきた。
江戸川コナン
「灰原! 薬が出来たって本当か!」
灰原哀
「えぇ、副作用も無く何の問題も見つからない完璧なAPTX4869が出来たわ! これで私はあなたを彼女の元に戻せる」
江戸川コナン
「今までありがとうな、灰原! でも俺は蘭の元に戻らない。」
灰原哀
「何でよ!!」
コナンから言われたことが信じることが出来ないのか、声を荒らげる灰原にコナンは言った。
江戸川コナン
「俺、疲れたんだよ、もう…」
そう。 今までずっと蘭の為に頑張ってきた工藤新一が今、彼女に対して「疲れた」と言ったのだ。 でも私は何度か心当たりがあった、それは工藤君が蘭さんに電話をしてる時に時々疲れた顔で戻ってくることがあった。 私は何も聞かずに彼に「早く戻れるといいわね」なんて茶化すこともあった。 でも今の彼は彼女に疲れてしまっている… 何故?
灰原哀
「どうして? あれだけ戻りたがっていたじゃない…」
江戸川コナン
「あぁ、俺も戻ると思っていたさ、でももううんざりなんだよ。 帰れないと言っても信じてもらえず、俺に文句ばかり、俺の探偵の腕が落ちたからさっさと諦めて帰ってこいとか。 俺が好きなホームズを貶されてる気がしてもう我慢出来なかった…」
灰原哀
「そうなの… ごめんなさい…」
江戸川コナン
「なんでおめぇが謝るんだよ」
灰原哀
「だって… 私が…」
私が彼に何を伝えるのか悟ったのか彼が突然声を荒らげた
江戸川コナン
「おい! 俺おめぇに言ったよな? 自分を責めるなって、俺が幼児化したのは灰原のせいじゃなくて、自分の好奇心のせいだって、二度と俺の前で自分を責めるなって言ったよな!」
灰原哀
「それでも!! どう考えても私が!」
灰原が続きを言おうとした時コナンが灰原を抱きしめた… 灰原は抵抗するように彼の胸を押すが自分よりも身長の高い彼に力が勝てなくてびくともしなかった。 彼は私を抱きしめながら聞こえるように話し始めた。
江戸川コナン
「俺さ、初めて会った時、おめぇが明美さんの妹だと知らずに責めた時から何があってもおめぇを守るって決めたからずっと守り続けてきた、蘭のことを守りながらでもおめぇと一緒に事件解いてこうやって組織を壊滅させてから気づいたんだよ、俺は灰原の悲しむ姿を見たくないって、勝手だよな。 おめぇは俺があいつの所に戻るために頑張ってくれたのに、俺はもう無理なんだよ。 おめぇから灰原哀から離れるなんてよ!」
灰原哀
「な、何よ、それ!! 意味わからないわ。」
江戸川コナン
「だよなぁ… おめぇと居るうち灰原のことが好きになっちまったみたいだ…」
コナンは灰原に全てを伝えて灰原から離れた。 その後灰原が…
灰原哀
「私は、博士に拾われてからずっとあなたを元に戻すことだけを考えてきた。 でもあなたと一緒に居るうちにどんどんあなたに好かれてしまった… 私は彼を好きになることは許されない。 だって彼には待っている人がいるから、ずっとそう思ってた。 だからこの気持ちはずっと心の隅にしまって私は自分の役割を果たした、だから私はこれで終わり。 そう思ってたわ、でもあなたが今彼女に好意がないなら話は別だわ。 私、灰原哀はあなたに出会ってから今までずっとあなたのことが好きでした。」
コナンにそう言って耳や頬を赤くして、半分涙目でコナンを見た。 それを見たコナンは今まで見たことなんてあっただろうかと思う程の笑顔でもう一度灰原を抱きしめた。
江戸川コナン
「ごめんな、今まで気づかなくて」
灰原哀
「あ…あなたのせい…じゃないわ」
江戸川コナン
「ありがとうな、こんな俺を好きになってくれて」
灰原哀
「私こそありがとう」
こうして2人はこの日を持って結ばれることになった。 それはこれからの事態を急激に変化させるひとつの要因でもあった。
〜PM15:00〜
あれからもう2時間近くが経過していた。 いつもの2人に1度戻り、いつ薬を飲むのか話し合っていた。
灰原哀
「薬が出来たのは良いけど、いつ戻るかよね」
江戸川コナン
「そうだな、どうせなら母さんと父さんを呼んでおきたいし。」
灰原哀
「それなら連絡してみれば?」
コナンは元に戻るなら今まで何も言わずに俺の我儘に付き合ってくれた家族に連絡を入れた。
江戸川コナン
「もしもし、母さんか?」
工藤有希子
「あら〜どうしたの? 新ちゃん」
電話からは息子からの電話がそんなに嬉しいのかって思う程、元気な有希子がでてきた!
江戸川コナン
「それがさ、灰原が頑張ってくれて薬が出来たから元に戻るんだけど1回戻ってくれないか?」
工藤有希子
「遂に、戻ることが出来るのね、新ちゃん」
江戸川コナン
「あぁ、何もかも灰原のお陰さ」
工藤有希子
「哀ちゃんに感謝しなきゃね? でも丁度よかったわ」
江戸川コナン
「何がだ?」
工藤有希子
「丁度今、空港に着いたのよ!」
江戸川コナン
「は?」
コナンは驚く所かもう呆れていた。 またこの馬鹿親はなにも言わずに来ようとしたのだ。 何度言えば分かるのか、そんなことを考えながらもコナンは呆れながら怒った。
江戸川コナン
「来るなら来るって連絡しろっていつも言ってるだろ!」
工藤有希子
「だって新ちゃんが驚く所見たいんですもん」
江戸川コナン
「どこまで子供なんだよ、じゃあもう着くのか?」
工藤有希子
「1時間程度で着くと思うわ〜」
江戸川コナン
「そうか、じゃあ待ってるよ」
工藤有希子
「はい〜哀ちゃんによろしくね!」
江戸川コナン
「はいはい、じゃあな」
コナンは有希子の返事を聞かずそのままで電話を切って灰原に「今来てるところだってよ」と伝えると、驚きながらも「あなたの親らしいわね」と冷静に返された。
〜PM16:00〜
博士に母さん達が来ることを伝えていると丁度よく玄関の方から声が聞こえ、灰原に出迎えてもらった。 少し間こちらに滞在するとは思えない程の荷物にコナンは驚いた。
江戸川コナン
「おいおい、なんでこんな荷物あるんだよ。 せいぜいいても1週間とかで戻るだろ?」
工藤有希子
「私も最初はそうしようと思ったのに優作が日本に戻ろうって言うから」
江戸川コナン
「父さんのやつ海外飽きたのか?」
工藤優作
「飽きちゃいないさ、でも組織の件も終わったわけだし私達も生まれ故郷に戻ってきたわけだよ」
江戸川コナン
「へぇ〜 父さんにしては珍しいな。」
工藤優作
「それよりもう戻るのか?」
江戸川コナン
「そうだな、今灰原が準備しに行ってるよ!」
暫くして、地下から戻ってきた灰原は工藤夫妻と工藤君に薬の説明をして、 これから戻ることを伝えた!
工藤有希子
「これでコナンちゃんとはお別れなのね」
江戸川コナン
「なんだ、母さん寂しいのか?」
工藤有希子
「当たり前じゃない、姿は違えど私の息子ですのも」
江戸川コナン
「母さん…」
工藤優作
「新一、お前はこれまでよく頑張ってきた、でもこれからはもっと沢山のことを学ぶことをオススメするよ」
江戸川コナン
「あぁ、俺はこれからも探偵として父さんを超えてみせるよ」
灰原哀
「じゃあ工藤君行きましょうか」
灰原に言われ、2人で地下室へ向かった。 飲んでから直ぐに効果が出るらしく1〜2時間近くしてから自然に目が覚めるらしい。 俺は薬を見ながら今までの事を思い出し自分の救うことの出来なかった人、解決出来なかった事件それらを忘れることなくこれから誰ひとり死なせず、最高の探偵になってみせる。 そして大切な人を守る。 そう思いながら、灰原と一緒に薬を飲んだ。 暫くすると体がだんだん熱くなり、いつものが襲ってきて暫くして2人は眠りについた。
〜PM18:00〜
薬を飲んでから症状が出て直ぐに俺は意識が無くなった。 あれから何時間経っただろうと時間を確認し、灰原の様子を確認するがここで俺は驚愕した… 目の前には、先程まで灰原哀だった宮野志保、そして先程江戸川コナンだった工藤新一の2人の筈が何故か自分達の幼児化した姿の人物、灰原哀と江戸川コナンも一緒に意識を失っていた…
工藤新一
「どうなってるだ…」
新一は自分の記憶を辿るが、自分にはコナンのことの記憶はちゃんとある。 でも自分の目の前に江戸川コナンが存在してる… 取り敢えず宮野を起こして聞いてみよう。
工藤新一
「おい、宮野起きろ」
宮野志保
「ん、工藤君? 元に戻ったのね」
工藤新一
「そんな呑気なこと言ってる場合か、よく周りを見てみろ!」
宮野志保
「え?」
宮野は自分の周りを見ると、約2時間前の自分達が目の前にいる事に新一と同じく丁度驚愕した…
宮野志保
「何よ…これなんで。」
工藤新一
「原因は分からないのか?」
宮野志保
「自分で作った薬とは言え、分からないわ。」
2人で話をしていると新一と宮野の隣で見ていたコナンと灰原が目を覚まして、この状況を見て騒いでしまった… その声を聞いて博士に母さんや父さんが部屋に入ってきて、3人も同時に驚愕した…
1度話を整理する為に、リビングへ集まり話し合うことにした。
工藤優作
「志保くんが作った薬は副作用もない完璧な薬だった、それは確かだね?」
宮野志保
「はい」
工藤優作
「これは私の仮説なんだけど、もしかして組織が作ろうとした薬の完全体って幼児化の本体との分離じゃないかな?」
宮野志保
「え?」
工藤新一・江戸川コナン
「どういうことだよ!父さん」
工藤優作
「私が思うに、元々新一が飲まされた薬は試作段階の薬で毒薬として作られた。 その中でも限りなく低確率で新一は幼児化。 でも組織はそのことを既に知っていて本当は元の自分と幼児化の自分を分離する為に作ったんじゃないってこと」
工藤新一
「なんの為にだよ」
工藤優作
「それは私も分からない、でも今君達がこうやって分離してるってことはその完全な薬が拒絶したってことだよね?」
宮野志保
「幼児化した自分を元の姿に戻すことを拒絶した…」
工藤有希子
「つまり、その組織は今まで薬を飲ませてきた人の中から幼児化した人物を見つけ、新ちゃんが幼児化する前に志保ちゃんに薬を完成させてもらってその人物を分離させようとした。」
工藤新一
「でも分離させたことで俺達はこうやってお互いの記憶が残ってる。 分離させる意味が無い」
工藤優作
「本当は記憶を消そうとした。 でも組織には薬に詳しい人が居ないことから長い年月をかけて作りあげたが、本当は失敗をしていたんだね。」
その場に居た全員不安は残り、組織は結局何がしたかったのか分からなかったが、元に戻れて幼児化した人物との触れ合えることに少し嬉しさを感じたのか、取り敢えずこれからどうするかを考えることにした。
阿笠博士
「でもこう見ると凄いの〜 新一が2人居るなんて信じられん。」
工藤新一
「博士、新一はこの俺、こいつは俺の記憶を持ってるけど江戸川コナンだ!」
工藤有希子
「でもコナンちゃんはいいの?」
江戸川コナン
「いいも何も俺は工藤新一の姿と分離したんだ、もう工藤新一であっても工藤新一じゃない。」
工藤優作
「僕達に家族が増えたみたいだな。」
工藤有希子
「そうね〜」
工藤新一
「家族か〜、じゃあ俺はコナンの兄で宮野の灰原の姉か」
江戸川コナン
「え〜僕志保の弟がいい〜」
工藤新一
「は? 何言ってんの?お前」
江戸川コナン
「だって新一と寝るなら志保と寝たいもん。」
工藤新一
「お前な、例え自分の幼児化した姿だとしても言っていいことと悪いことあるからな?」
宮野志保
「ちょっと工藤君、辞めてちょうだい」
工藤新一
「だってコナンが変な事言うから悪いだろ!」
宮野志保
「まぁコナン君が私のこと好きなのは分かったけど、新一の妹が哀ってのは嫌だから我慢して」
工藤新一
「なんだよ、その言い方」
江戸川コナン
「志保がそこまで言うなら…」
工藤有希子
「中身が一緒でも性格が少し違うのね。」
工藤優作
「これはこれで面白そうだね」
阿笠博士
「ところで哀君は?」
誰も博士が言うまで気づくことがなかった、てっきり一緒にリビングへついてきていると思っていた。 周りを見渡すが哀の姿が無く1度地下室に戻ってみた
〜PM20:00〜
2時間前からずっと地下室で悔やんでいる哀。 自分のせいで…なんて思っていると地下室の扉が開いた。
宮野志保
「哀? どうしたの?」
灰原哀
「私、私の…せいで。」
宮野志保
「哀のせいではないわ。 分離したとは言え元に戻ることは出来たのよ?」
灰原哀
「でも…」
江戸川コナン
「灰原、おめぇ忘れてないだろうな?」
灰原哀
「え…?」
江戸川コナン
「俺言ったよな? 自分を責めるのは辞めろって… お前の悲しむ姿を見たくないって」
灰原哀
「… ごめんなさい」
宮野志保
「よし、ここにいる人は誰もあなたを責めたりしないわ! だから大丈夫よ」
灰原哀
「う…ん…」
哀は嬉しさのあまり志保の腕の中で泣き出してしまった… そんな哀をかつて自分の姉にしてもらったように自分もやってみる。 自分の妹のように 哀が泣きやみリビングへ戻ると新一の爆弾発言で場は凍りつく。
工藤新一
「あ、そう言えば俺宮野と付き合ってるからさ!」
全員から「は?」という声が上がった。 志保は顔を赤くして哀は志保の後ろに隠れた。
工藤有希子
「だって新ちゃん、蘭ちゃんと。」
工藤新一
「俺疲れたんだ。 もう蘭と付き合うの」
工藤有希子
「どうして? あんなに楽しそうだったのに。」
有希子は不満そうにしてると新一は優作にも見えるように有希子にスマホを見せると、先程までの不安な顔から血相を変えて怒り始めた。
工藤有希子
「何よ、これ!! 新ちゃんが頑張ってるのに文句ばかりじゃない。」
工藤優作
「人の息子にさすがに言い過ぎだな」
工藤新一
「昔からそうだよ。 何かあれば、直ぐ殻を被って人に擦り付けてくる。」
工藤有希子
「そんな子だったの… なんかショックだわ」
阿笠博士
「わしも結構大変だったんじゃぞ。 新一」
工藤新一
「博士には感謝してるさ。」
工藤有希子
「まぁでも新ちゃんの正解ね、志保ちゃん可愛いし!」
宮野志保
「有希子さん…」
工藤有希子
「でも新ちゃんが志保ちゃんと付き合ってることはコナンちゃんも?」
江戸川コナン
「なんだよ、悪いかよ!」
工藤優作
「親からすると嬉しいことさ」
工藤有希子
「志保ちゃんと哀ちゃん、2人とも宜しくね?」
灰原哀
「はい…」
宮野志保
「工藤君は馬鹿なのかしら!」
工藤新一
「どーせいずればれるんだし良いじゃねぇか〜」
江戸川コナン
「でも時を考えて欲しいよね〜?」
工藤新一
「あ? なんか文句でもあるの?」
江戸川コナン
「なんもないです…」
工藤有希子
「新ちゃん! コナンちゃん虐めちゃダメよ!」
工藤新一
「はぁー? いじめてないから、教育だから」
宮野志保
「工藤君なんか子供ね」
灰原哀
「江戸川君の方が大人な感じがするわ。」
工藤新一
「… なんとでも言え」
新一は自分よりも小さい子に馬鹿にされて、少しふてくれてしまったらしい。 落ち着くまでは、6人で工藤邸に住むことにした。
江戸川コナンは工藤新一の弟に、灰原哀は宮野志保の妹になりこれから生活することになった。 不思議なことが起こって、皆疲れてしまい今日だけはひとつの部屋で4人で寝ることにした。
〜PM21:00〜
工藤新一
「さて、普通にコナンは哀とで、俺は志保とで良いか?」
宮野志保
「ちょっと、あなたいつ志保って呼んでいいって言ったのよ!」
工藤新一
「はぁー? 彼女なんだから名前で呼んだっていいだろ」
宮野志保
「… それもそうね」
江戸川コナン
「志保姉照れてるの?」
灰原哀
「お姉ちゃん照れてる」
宮野志保
「う、煩い!」
工藤新一
「はいはい、志保が可愛いのは分かったから寝るぞ」
志保突然新一に可愛いって言われて、先程にまして顔を赤くした。
宮野志保
「…ド天然ばか」
工藤新一
「ん? なんか言ったか?」
宮野志保
「なんも言ってないわ」
志保はどれだけ地獄耳なんだかと思いながら、コナン、哀、志保、新一の順で寝っ転がって眠りにつくことにした。
工藤新一
「おやすみ、志保」
宮野志保
「おやすみ、し…新一…」
志保は新一の名前を照れながら呼びそのまま眠りについた。
〜6月2日AM9:00〜
昨日の一件から体力を相当使っていたためかいつもよりも寝ることが出来た。 起きると、隣には哀とコナン、そして既に起きてしまっているが新一がいる。 慣れない光景ではあるが、新しい家族が出来た。 そう思ってしまえば良いと思っていた! 志保は哀とコナンも起こしてリビングへ降りてきた。 リビングへ行くと既に起きていた新一と工藤夫妻が居た。 「おはよう」と言われたので、皆に挨拶するために、「おはようございます」と敬語を使った。
工藤新一
「欠伸少女は目覚めが遅いな」
宮野志保
「新一、それ哀にも喧嘩売ってるから」
工藤新一
「あ、そうか… じゃあ欠伸鬼…いてっ」
宮野志保
「殺されたい?」
工藤新一
「ごめんなさい…」
江戸川コナン
「朝からイチャイチャしないでくれない? なぁ哀」
灰原哀
「私はお姉ちゃんの笑顔が見れるからいいわ」
朝から仲睦まじく喧嘩してる所を、静かに見守る有希子と優作だったが、皆が揃った所で優作は口を開いた。
工藤優作
「新一、これからどうする?」
工藤新一
「流石に会う人会う人に説明は面倒だから皆呼んで一気に説明した方が楽な気がする」
優作は新一達の状況を今までお世話になった人達にどう説明するのか、それを新一に持ちかけるのだった。 新一も外に出て正体を知ってる人達に1回ずつ説明するのもめんどくさいから工藤邸に呼ぼうと言うことにするらしいが、誰を呼ぶかが問題だった。 でもその前に、新一はやらないといけないことがあった。 蘭との決別… いつまた、電話が来るか分からないの早く蘭に自分の気持ちを伝えて理解して貰わないといけない。 蘭なら分かってくれる。 新一はそう思っている。 そんな思いも崩されることになる。
〜AM11:00〜
結局皆で話会って、自分の正体を知ってる人物と親友、警察関係者を呼ぶことにするらしい。 しかも明日には来てもらうようにという父さんも凄い無茶振りをしてくる。 電話をかけるとは俺なのになんて思いながら、新一はスマホを開いて知り合いに片っ端から電話を掛けた。
電話をかけても全く出てくれやしない、待っててって言ったのに未だ帰ってこない新一、蘭は我慢が出来なくなっていた。 もうあれから2年以上経った…なのに戻ってきてくれない。 私の元に。 蘭は電話帳から新一に今日も電話をかけるが、「おかけになった電話番号は電波の…」と言われ新一に繋がることは無かった…蘭はだんだんイライラし始めた。 何故彼女の私をこれだけ待たせておいて連絡も寄越さないのか。 私がずっと待ってるのに。 そんな思いが届くことなく蘭は今日も新一に何件もメールや電話をしていた。
〜PM13:00〜
あれから呼ぶ人皆が出る前何回も電話を掛け漸くさっき皆に掛け終わった新一はリビングへ戻り、ソファに座っている哀を見つけると「志保は?」と聞くと「有希子さんと買い物に出かけた」と言われた。 いつの間に、言ってくれれば俺も言ったのに…なんて思いながら周りを見るとコナンの姿がない。 まさかと思うが、哀に「コナンは?」って聞くと「僕志保姉のお手伝いで荷物持ちする〜」って言って一緒に着いて行ったわ。 あの野郎帰ってきたら、どうなるか覚えてろよ。 なんて思いながら哀の隣に座っているひょいと哀を抱き上げて自分の膝の上に座らせた。 哀は焦っていた。
灰原哀
「ちょっと、何やってるの! お姉ちゃんに怒られるわ」
工藤新一
「別に良いじゃねぇか、哀の彼氏だって人の彼女取っていったんだから」
なんて言いながら新一は拗ねているのだ。
灰原哀
「あなた大人気ないわよ? たかが買い物じゃない」
工藤新一
「買い物でもなんで俺が行きたいだろ? 哀だって嫌じゃないのか?」
灰原哀
「私は別に嫌じゃないわ…よ」
工藤新一
「哀って昔から嘘が下手だな。 体震えてるぞ」
哀も志保に着いていくコナンに嫉妬していた。 私が居るのにお姉ちゃんに着いていくんだって。 でもお姉ちゃんが悪い訳じゃないし、手伝いしてるだけだから何も言わないけどやっぱり意識すると嫌って思ってしまう自分が嫌になる。 新一は哀を自分の方に向けて抱きしめる。
灰原哀
「ねぇ! 怒られるから辞めて」
工藤新一
「ちょっとくらい良いじゃねか! しかえししてやろうぜ」
灰原哀
「はぁ… どうなっても知らないわよ?」
新一はニヤリと笑って哀を抱きしめるのを辞めなかった。
〜PM15:00〜
あれから2時間後、買い物から帰ってきた志保達がリビング入ってきて、最初に一言。
宮野志保
「なんで新一が哀を抱きしめるの?」
江戸川コナン
「新一兄ちゃんなにやってる?」
工藤有希子
「新ちゃん早速浮気かしら?」
工藤新一
「そんな訳あるか」
宮野志保
「じゃあなんなのよ。哀なんて抱いて」
工藤新一
「そこのコナンが私がいるのに志保に着いてくから嫉妬したんだとよ。 人が言わないと志保と同じで溜め込むから慰めてただけだけど? なんか悪い? 後、コナン!」
江戸川コナン
「なんだよ。」
工藤新一
「今回は俺が電話してて行けなかったら良いけど、次から荷物持ち行く時は俺に確認しろ! いいな?」
江戸川コナン
「なんでだよ。 別に俺の自由だろ。」
工藤新一
「哀が泣いてもいいんだな?」
江戸川コナン
「何の駄目に決まってるだろ!」
工藤新一
「じゃあ確認取れよ? で哀にも言ってやれ」
江戸川コナン
「分かった」
灰原哀
「ん。 お姉ちゃん…おかえり」
宮野志保
「ただいま、哀 新一の腕の中は安心?」
灰原哀
「うん… でも江戸川君の方が好き」
工藤新一
「だってよ、コナン」
江戸川コナン
「…哀…ごめん」
灰原哀
「大丈夫。 新一兄のお陰で。」
宮野志保
「なんか哀だけ新一の腕で寝れて狡いわ。」
工藤新一
「それは志保が俺に伝えずに出かけるからだろ。」
宮野志保
「だって電話してたから…」
志保は少ししょんぼりして新一を見ると先程まで抱っこしてた哀を降ろして、志保に近づいて抱きしめた。
工藤新一
「これでいいか?」
宮野志保
「ちょっと…見てるから…」
工藤新一
「志保がやってほしいみたいな顔するのが悪い。」
宮野志保
「わ…私そんな顔してない」
工藤新一
「はいはい、素直じゃないのな」
工藤有希子
「あのさ、私いるんだけど? 忘れてない?」
新一は完全に母さんがいることを忘れていた。 まぁいつも見せつけられてたから、俺からしたら普通になってるかもしれないが志保からすると、恥ずかしいらしい。 新一の胸に完全に顔を隠してしまって有希子に「見せつけちゃって」なんて言われたが俺は慣れたので、「母さんだっていつもやってるだろ」と冷静に返すと「じゃあおじゃま虫は去りますよ〜」と4人でごゆっくりと言われ有希子はへやにもどっていった。
新一は志保から1度離れてた。 有希子が居なくなってから、少ししてリビングは沈黙に包まれた。
〜PM17:00〜
結局4人でリビングでグダグダしていると、コナンが新一に嫉妬をしているのか知らないが、「俺も志保姉に抱かれたい」と言ってきた。 まぁ哀を抱いたし、志保の手伝いしてくれたから今回は許してやるかと思い、「少しだけな?」と言ってやった。
宮野志保
「珍しいわね、弟に優しいなんて」
工藤新一
「手伝ってくれたから。 志保の」
志保は"ふふ"と笑ってコナンをソファに呼んで抱きしめてあげた。 志保の横には哀が座っており、「やってほしい」みたいな顔をしながらこっちを見たので、志保の隣に座って哀を抱きしめやった。
江戸川コナン
「新一兄ちゃんまたやってる! 狡いぞ!」
工藤新一
「仕方ないだろ? 姉である志保はコナンが取ってるだし、哀は俺しかいないじゃん?」
宮野志保
「あなたロリコン?」
工藤新一
「まぁ志保も好きだし哀も好きだよ。 どっちも可愛いし。」
灰原哀
「…やめて」
工藤新一
「ん? どうした哀?」
灰原哀
「可愛いって言われるの慣れてないから」
工藤新一
「恥ずかしいってか? それなら志保だって顔真っ赤にしてるぜ?」
江戸川コナン
「本当だ〜 志保姉赤真っ赤だ」
宮野志保
「煩い。」
コナンも満足したらしく、志保から降りると新一に返してと言わんばかりに哀の腕を引っ張った。 新一はコナンに哀を渡して、自分の上に志保を乗せた。 志保もまた哀と同じくそれ以上に照れる。
工藤新一
「そんな照れられても困るんだけど?」
宮野志保
「だ、だって…慣れてないんだから」
工藤新一
「哀みたいなこと言うなって。」
宮野志保
「ば、ばか…」
こんなイチャイチャ見せられたら自分達もやりたくなってくると負けじとコナンも哀を照れさせる。
江戸川コナン
「哀。」
後ろから抱きしめて耳元で名前を呼んでみる。 こっちを向いたと思えば顔を真っ赤にして胸の当たりを叩かれた。
灰原哀
「ばかばかばか…」
その姿を盗み見をするかのように大の大人が2人見ていた。 ただ凄く幸せそうに。
〜PM20:00〜
夕食を済ませて、各自部屋に戻ってきた4人は明日の為に早めの就寝をすることにした。 新一が電気を消そうとした時、哀がこちらに近づいてきた。
灰原哀
「し、新一にぃ…」
工藤新一
「ん? どうした?」
灰原哀
「だ…抱きしめながら寝て…ほしい…」
工藤新一
「俺が? コナンじゃなくて?」
灰原哀
「うん…」
江戸川コナン
「酷くね〜か? 哀」
灰原哀
「別に新一にぃに抱きしめられると安心するから、よく寝れるのよ。 江戸川君じゃ…恥ずかしくて寝れないわ。」
工藤新一
「つまり? コナンに抱きつきながら寝るのは恥ずかしくて気になって寝れないから、俺ってこと?」
灰原哀
「だ…だめ?」
工藤新一
「俺は良いけど、コナンがなんて言うか。」
江戸川コナン
「なんか新一兄ちゃんに負けた感じがしてやだな。 僕も志保姉に抱きついていいなら…」
工藤新一
「絶対駄目」
宮野志保
「寝る時くらい良いんじゃない?」
工藤新一
「良くない! 俺が許さない」
江戸川コナン
「新一兄ちゃん大人気ないよ」
宮野志保
「新一はいつでも抱きしめられるんだから夜くらいコナン君に譲ってあげて? ね?」
普段殆どやらない上目遣いでお願いされて、新一は断ることが出来なくなった。
工藤新一
「はぁ〜… いいよ」
江戸川コナン
「やったぁ〜」
コナンは新一からの許可が降りると志保に飛びついた。 哀も眠そうにしていたので電気を消して、横になった。 新一は皆に聴こえるように「おやすみ」と言い哀を抱きしめた。
…To be continued
久しぶりです!
今までのシリーズ『明るい未来の為に』は1度書き直すことにしました! 今まで読んで下さった方々には感謝しかありません! これからはまた新しいシリーズとして書いていきたいと思うのでこれからも宜しくお願いします!
感想等お待ちしてます!
では次回もお楽しみに!