新規登場人物なし
信頼と不安
〜6月19日AM10:00〜
普段より遅く起床した新一は、顔を洗いリビングへ向かった。
工藤新一
「おはよう、志保」
宮野志保
「おはよう」
キッチンで洗い物をしていた志保に挨拶をして自分のために用意されていた朝食を持って、まだ眠そうにしている哀の隣に座って一緒に朝食を食べた。
朝食を食べ終えた新一の元に優作がやってきた。
工藤優作
「新一、おはよう」
工藤新一
「おはよう、父さん」
工藤優作
「学校との手続きが終わったよ」
工藤新一
「思ってたより早いな、クラス分けとかは?」
工藤優作
「皆2年生からで、全員同じクラスだよ」
工藤新一
「はは…なんか面倒くさそうだな」
快斗や平次も工藤邸に住んでいるので、必然的に帝丹高校に転入することになった。
新一が優作との話が終わった頃に志保のお手伝いをしてくれてた哀がこちらに寄ってきた。
工藤新一
「どした?」
哀は何も言わず新一に抱きついた。
工藤新一
「おー、どした。 俺ばっかりに甘えてるとコナンに怒られるよ?」
灰原哀
「江戸川くんには2人の時にちゃんと甘えてるから…」
工藤新一
「それならいいんだけど…… 哀?」
灰原哀
「なにー?」
工藤新一
「体調悪いだろう?」
灰原哀
「そ、そんなことないよ!」
哀は明らかに嘘をついている。朝食を一緒に食べている時も箸が全然進んでなかったし、さっきからずっとぼーっとしているし、哀を抱きしめた時に妙に身体が熱いことに新一は気づいていた。
工藤新一
「素直にならないと抱っこしてあげないよ?」
灰原哀
「……あ、朝から頭がいたくて……」
工藤新一
「志保と一緒で無理しようとしないでくれよ……」
灰原哀
「ご……ごめんなさい……」
謝る哀を静かに抱っこして、リビングのソファに移動して新一は腰をかけて志保の名を呼んだ。
宮野志保
「どうかした?」
工藤新一
「哀が頭痛いって言うから薬もってきてくれ」
宮野志保
「えぇ……わかったわ、でもその前に」
志保はそう言って哀のおでこに手を当てると『37.6℃程度かしらね…』と自分の感覚で哀の体温を測ってリビングを出ていった。
暫くして、救急箱を持ってリビングへ戻ってきた志保は冷蔵庫から水を持って新一に頭痛薬を1錠渡して『これ飲ませて!』と言った。
哀に薬を飲ませると苦手なのか凄く嫌そうな顔をしていたがしっかりと飲み込んでそのまま新一の胸に倒れ込んだ。
工藤新一
「哀、俺に抱きついてるのはいいけど、寝たら部屋連れていくからね」
灰原哀
「……だ」
工藤新一
「ん? どした?」
灰原哀
「やだ……このままがいい……」
工藤新一
「いや、そんなこと言われても頭痛いのにずっと抱っこされてても治らないし、俺も動けないんだけど……」
灰原哀
「やだもん……」
結局哀には弱い新一はソファに座って、テレビをつけながら哀を寝かしつけた。暫くして寝息をたてて少し辛そうではあるが、しっかりと眠りについている哀の頭を撫でながら志保に哀が使ってたコップを渡した。
暫くテレビを眺めながら新一は哀の様子を気にかけているが、ずっと辛そうにしてて『ほんとに大丈夫なのか?』と疑問が浮かび上がってきてすぐさま志保を呼んで起きないように体温を測ってもらった。
案の定朝よりも体温は上がっていて、38.0℃を超えていた。これ以上はしっかりと寝かせてあげないと、哀もきついだろうから、部屋に行こうと立ち上がると……。
灰原哀
「ん、どこいくの……」
タイミングが良いのか悪いのか、新一が立ち上がったと同時に哀が目を覚ましてしまった……。
工藤新一
「哀の熱が上がったから、部屋で寝かせようと思ってな」
灰原哀
「新一にぃ……そばにいてくれる……?」
工藤新一
「誰かに呼ばれたり、用ができない限りは隣にいるよ」
一応志保に薬を貰って、新一は2階へ向かい哀をベッドに寝かすと、すぐに寝息をたてて眠りについてしまった。
一時家事を終えた志保は誰もいない静かなリビングで1人珈琲を飲んでいると、明美と有希子がリビングへ入ってきた。
宮野志保
「お姉ちゃん、有希子さんおはよう」
宮野明美
「おはよう、志保」
工藤有希子
「おはよ、志保ちゃん」
宮野明美
「新一くんがいないけど何かあったの?」
工藤有希子
「またあの子志保ちゃんに言わないでどっか行ったんでしょ?」
宮野志保
「いや、哀が朝から体調悪くてさっきまでリビングで新一に抱きついて寝てたんだけど、新一が熱が上がってないか見てほしいって言うから体温測ったら熱上がってたから今ちょうど2階で哀の看病してるわ」
宮野明美
「そうだったの、でも志保は行かなくていいの?」
宮野志保
「え?」
工藤有希子
「新ちゃんがずっと哀の面倒見てるから志保は構って欲しいって思ってないの?ってことじゃない?」
宮野志保
「それは……まぁ彼女なので構ってほしいですけど……あの人がそんなこと気づくわけないし……」
宮野明美
「それだよ志保!」
宮野志保
「え? 何が?」
工藤有希子
「哀がなんであれだけ素直なのかちょっと分かる気がするわ」
宮野志保
「え? なんか言った私?」
宮野明美
「新一が気づいてくれなかったら志保は構って貰わなくていいの?!」
宮野志保
「い……いや……違うけど……」
宮野明美
「じゃあ今すぐに構ってって行っておいで!ほら早く!」
強引にリビングから追い出されて、後ろを振り返ると手を振ってこちらを見ている明美と有希子の姿が見えて志保は溜息をつきながら2階へ足を運んだ。
部屋に入ると、新一がこちらに気づいて声をかけてくれた。
工藤新一
「どした? 志保」
宮野志保
「哀の様子を見に来ただけよ!」
工藤新一
「さっきほど辛くはなさそうだから少し熱は下がったんだろうな!」
本当はそんなことが言いたい訳では無い。自分から構ってほしいと言いに来たのに、いつもの可愛くない自分が出てしまい嫌になってしまう。
その様子を横で見ていた新一が身体の向きを志保の方に変えて、志保の腕を自分の方へ引っ張りそのまま抱きしめた。
工藤新一
「どうせ母さんか明美さんに何か言われて来たんだろう?」
普段何を考えてるかなんてこれぽっちも分からない癖にこういう時だけ感が鋭くて、凄く困る。
宮野志保
「そんなんじゃないわ」
工藤新一
「じゃあ志保が自分から構ってほしくて来たのか?」
狡い、わかってるのにその聞き方をされたら何も言えなくなることを分かっている新一に志保は負けたと言わんばかりに口を開いた。
宮野志保
「お姉ちゃんに自分で構ってほしいって言っておいでって……」
工藤新一
「なんでそうなったんだ?」
宮野志保
「私がリビングで1人で珈琲飲んでたら新一の場所聞かれたから話したら志保は構ってほしくないの?って聞かれたから……」
工藤新一
「聞かれたからなんだ?」
宮野志保
「構ってほしいけど、新一が気づくわけがないからって話したらお姉ちゃんに新一くんが気づかないなら志保は構って貰わなくていいの?!って言われたから否定したら行っておいでって強制された。」
工藤新一
「そっか、ごめんな」
何に謝られてるのか分からない志保の頭を撫でながら新一は志保を自分の足の間に座らせて抱きしめた。
工藤新一
「今日は哀の体調のことで志保を構ってあげるってことすっかり忘れてた」
宮野志保
「彼女そっちのけなのは今も変わらないのようね!」
工藤新一
「ごめんって……。 でもいつもは気づいてるよ、だからキスしたり抱きしめたりしてるだろ?」
宮野志保
「いつも突然だし、私何も言ってない時でしょ?」
工藤新一
「志保が口に出さなくても俺は分かるからさ!」
宮野志保
「何言ってんの? 馬鹿じゃない」
工藤新一
「ほら今も照れてるし」
宮野志保
「煩い……」
工藤新一
「志保が構ってほしいのに俺がずっと気づかないで哀とかの相手したら全然言ってくれていいし、なるべく気づくようにはしてるから別に誰かに言われたから構ってみたいなのは志保が嫌なら無理してやらなくてもいいよ?」
宮野志保
「私が今無理して構ってもらいにきたと思ってるの?」
工藤新一
「そうは言ってないけど、これから学校始まるし皆同じクラスとは言え志保のことを嫌うやつが出てくるかもしれないだろ?」
宮野志保
「だってその時は守ってくれるんでしょ?」
工藤新一
「あたりめぇーだろ? でも俺がいない時に何かあっても困るから他のみんなのことも頼れよ?」
宮野志保
「分かってるわ」
話を終えてそのまま立ち上がろうとする志保を行かせないと言わんばかりに抱きしめて逃がさない新一を見て、『私残ってる家事やってきたのだけど?』とジト目で見てくる志保にスマホを見せて新一は笑顔を見せた。
宮野志保
「呆れた……。」
工藤新一
「本当はうれしい癖に」
分かってていちいち口に出してくる新一の胸を叩いて恥ずかしさを隠すためにそのまま顔を埋めて抱きつくと優しく頭を撫でられた。
〜PM14:00〜
2人で哀の様子を適度に見ながら部屋で志保の相手をしていた新一に電話がきた。
工藤新一
『はい、工藤です、博士かどうした? そうだな、明後日から学校始まるから明日の夜までに帰ればいいんじゃねぇーか? あぁ、じゃあな』
宮野志保
「博士何かあったの?」
工藤新一
「本当は今日の夜帰ってくる予定だったんだけど、車がエンストして今業者呼んでみてもらってるからいつまでに帰ってくれば学校間に合うかって聞かれたから明日の夜までにって伝えた。
宮野志保
「博士の車毎回のようにエンストするわね」
工藤新一
「そろそろ買い換えればいいのにな」
珍しく新一のスマホに電話が何件もかかってくる。
工藤新一
『はい、工藤です。 目暮警部、どうかしたんですか? はい、おっちゃんと? はい、わかりました。すぐ行きます!』
宮野志保
「事件?」
工藤新一
「そうらしいけど、おっちゃんだけじゃ解決出来なさそうだから来てほしいって言われたから行ってくるな?」
宮野志保
「私は置いてけぼりなの……?」
工藤新一
「哀が元気なら来てほしいところだけど今は哀のこと見ててくれ。な?」
宮野志保
「分かったわ。気をつけてね?」
工藤新一
「そんな難事件でもないからすぐ帰ってくるよ!」
そう言いながら志保にキスだけして部屋から出ていった。その入れ違いで、秀一と零が部屋に入ってきた。
赤井秀一
「新一は事件解決にも呼ばれたのか?」
宮野志保
「そうみたいね」
降谷零
「新一くん大変だね、哀ちゃんは大丈夫?」
宮野志保
「哀なら朝よりは熱は下がってるみたいだけど、まだ辛そうだわ」
降谷零
「まだ安静にしてないと駄目そうだね」
宮野志保
「そうね、起きたら薬飲ませないと……」
哀が起きてるといけないからあまり声を張ることが出来なかったが、もうかれこれ数時間は寝ている哀は自然と目が覚めた。
灰原哀
「ん……」
目をこすりながら何やら周りを気にしていた。
宮野志保
「哀、どうかした?」
灰原哀
「新一…新一にぃは?」
宮野志保
「警察から事件解決してほしいって呼ばれて出ていったわよ」
灰原哀
「ん……じゃあ志保姉」
宮野志保
「ん?どうしたの?」
灰原哀
「抱っこ……」
この間志保に甘えるのは恥ずかしいからできないなんて言ってたのに、熱があるからとにかく誰かに甘えたいのだろうか?
志保はベッドから身体を起こす哀の身体に手を回してそのまま自分の方へ向きを変えて自分の足の間に哀を座らせた。
だが、何か気に食わないのか、こちらを見てくる哀に不思議な顔をしてると哀が身体の向きを変えて両手を広げてきたのを見て、志保は向きが逆だったのねと気づいて抱っこし直した。
気が付けば秀一と零が部屋からいなくなっていた。
宮野志保
「哀は甘えん坊さんだね」
灰原哀
「だめ……?」
宮野志保
「だめなわけないでしょ? ただ可愛いなって」
照れたのか志保の胸に顔を埋めた哀の頭を撫でていると、部屋の外からバタバタと階段を駆け上がる音が聞こえてきた。
案外早く事件解決出来たらしいが、そんなに急ぐことでもないだろうと思いながら新一におかえりと声をかけた。
工藤新一
「ただいま、哀起きちゃったのか」
宮野志保
「えぇ、降谷さん達が心配して来てくれたけど、その時にね」
工藤新一
「ただいま、哀」
先程まで顔を埋めていた哀が新一の声を聞いて顔を上げておねだりするように両手を新一の方へ広げた。新一も何も言わずに、志保の腕にいた哀を抱っこして自分の方へ抱き抱えた。
灰原哀
「新一にぃ……」
工藤新一
「ん?」
灰原哀
「私より事件が大事なの……?」
思わぬ言葉に新一はぽかーんとした表情を見せた。隣にいた志保も驚いた様子で哀を見ていた。
工藤新一
「どうした?突然」
灰原哀
「そばにいてくれるって言ったのに、私よりも事件優先したから……」
工藤新一
「おっちゃんや目暮警部の頼みだったからだよ? それでもだめ?」
灰原哀
「だめ……じゃないけど……」
宮野志保
「哀はもしかして事件に嫉妬でもしてるのかしら?」
哀に少し意地悪するかのように志保は問いかけると、何も言いたくないのか顔を埋めて新一に抱きついてしまった。
工藤新一
「図星だったのか」
灰原哀
「ち……ちがうもん……」
反応が可愛くてついいじめたくなってしまってる志保を見て、新一は心から安堵し、腕の中で気持ちよさそうにしてる哀に薬を飲ませるために、新一は立ち上がって志保と部屋を出てリビングへ向かった。
リビングへ入るなり、皆が団欒してる声が耳に入った。
服部平次
「よぉ、工藤」
黒羽快斗
「新一と女史も混ざろうよー」
工藤新一
「いいけど、哀に薬飲ませてからな」
毛利蘭
「哀ちゃん風邪でも引いたの?」
宮野志保
「朝から熱が出てたからずっと2階で看病してたのよ」
鈴木園子
「朝からずっと一緒にいたの?」
工藤新一
「そうだけど、途中事件で呼ばれたけど」
コップに水を入れて、哀を1度降ろして薬とコップを渡して再び抱っこし直してそのまま先に座っていた志保の隣に腰をかけた。
和葉と青子、世良の姿が見えないことを新一が問いかけると、和葉は大阪の友達と出かけたらしく青子はお父さんに工藤邸で住むってことを伝えてなくて伝えに一時帰宅しており、世良はメアリーさんとどっか行ったらしい。
逆に平次らにコナンの居場所を聞かれたが、博士と少年探偵団の子供達とキャンプに行って明日帰ってくると伝えるが案の定哀はなんで行かなかったのかと聞かれてしまう。
服部平次
「でもなんで哀ちゃん行かへんかったの?」
灰原哀
「いや……それは……」
黒羽快斗
「もしかして新一と一緒にいたかったとか?」
灰原哀
「……。 快斗にぃ嫌い……」
思わずその場にいた全員が笑ってしまった。普段自分から甘えてくる哀も周りに人が沢山いたりすると恥ずかしくて、ダメらしい。
工藤新一
「こら哀、快斗に図星付かれたからって嫌いは良くないぞ?」
灰原哀
「だって……」
工藤新一
「いつも関係なしに甘えてくるのに大人数の時は無理なの?」
灰原哀
「無理……じゃない……もん……」
宮野志保
「あらじゃあ哀は黒羽くんをそもそも嫌いってことー?」
黒羽快斗
「え?」
志保が追いうちをかけるかのように哀に聞く。
灰原哀
「嫌いじゃないよ」
黒羽快斗
「はぁ……良かったぁ。ねぇ女史ちょっとひどくない!?」
宮野志保
「あら何のことかしら?」
工藤新一
「はいはい、快斗を虐めるのは終わりな」
新一の一言で快斗弄りは終わってまた皆で談笑が始まった。
〜PM18:00〜
夕食の準備があると言ってキッチンに行ってしまった志保を横目で見ながら、新一は、自分の腕の中で寝ている哀を起こさないように撫でている。
暫くすると、玄関の戸が開く音がしたと同時に玄関の方から声が聞こえてきた。
江戸川コナン
「ただいまー!」
工藤新一
「おかえり」
コナンがキャンプから帰ってきて、自分が持っていた荷物を片付けに2階へ上がっていった。
江戸川コナン
「あれ?哀はー?」
工藤新一
「ここにいる」
腕の中でぐっすり寝ている哀を見て、コナンは起こさないように「ただいま」と言って新一に話しかけた。
江戸川コナン
「新一にぃ、明日歩美達が家に来たいって言うんだけどいい?」
工藤新一
「まぁいいけど、俺らのこと話すからな」
江戸川コナン
「いいよ、別に」
コナンは自分のスマホを取り出して歩美達に連絡でも入れているのだろう、連絡し終わるとスマホをテーブルに置いてキッチンへ入っていった。
江戸川コナン
「志保姉ただいま」
宮野志保
「あら、江戸川君おかえり」
コナンはそのままキャンプでいなかった時の分を穴埋めするかのように志保に後ろから抱きついた。
宮野志保
「ちょっと、江戸川くん危ないから」
江戸川コナン
「やだ。離れない」
宮野志保
「もう少しで作り終わるからそれまで待って?」
そう言うと素直に志保から離れてキッチンを出て、新一達の隣に座った。
暫くして、夕食の準備を終えてテーブルに料理を用意してLINEで皆を呼び終えると新一達の元へやってきた。
宮野志保
「新一達も、御飯食べちゃって」
そう言いながら、志保はコナンを抱っこしていつも自分の座っている椅子に腰をかけた。
江戸川コナン
「抱っこしたままでいいの?」
宮野志保
「今日は特別ね」
江戸川コナン
「やった!」
LINEを見てぞろぞろと夕食を食べにリビングに降りてきた。
赤井秀一
「哀、もう熱は大丈夫なのか?」
灰原哀
「もう、大丈夫よ! みんなありがと!」
工藤新一
「哀は次から無理するなよ? 分かった?」
灰原哀
「うん!」
宮野志保
「新一に言われても……」
服部平次
「工藤が言うてもな……」
黒羽快斗
「新一が1番無茶なことするしな……」
工藤新一
「俺のことはいいの!」
そんなやり取りを見ながら皆が御飯を食べ始めた。途中珍しい人達が自分達がいる時間にリビングへ降りてきた。
神崎紲
「あら? 結構揃ってるのね」
工藤新一
「紲さん珍しいですね」
神崎紲
「そこにいる公安に仕事頼まれてたから報告にきただけよ」
降谷零
「もう終わったのか、助かる、でも報告は後で聞く」
神崎紲
「はいはい、じゃあ後で部屋でね」
そのままリビングを後にして2階へ向かっていった。皆徐々に御飯も食べ終わり各自片付けをして、寛ぎ始めた。
新一達もお風呂等を済ませて寝る準備をするため寝室に向かった。
〜PM21:00〜
コナンも哀も眠そうに、欠伸をしている。
工藤新一
「もう寝るか、明日あいつらも来るから」
宮野志保
「そうね、私達が寝坊したらいけないわ」
部屋の電気を消して、皆ベッドに横になり、眠りについた。
〜6月20日AM9:00〜
朝から賑やかな声がリビングに響きわたっていた。それもそのはず少年探偵団の皆が朝早くからやってきていた。
志保は朝早くから起きて朝食の準備をしていたらしく新一が起きた頃には朝食の準備が全て終わっていた。
吉田歩美
「志保お姉さん、御飯食べてもいいの?」
宮野志保
「どうぞ? 召し上がれ」
子供達が「やったー」と喜びながら朝食を食べている所を横目で見ながら新一はキッチンへ入っていき、暖簾を閉めた。
宮野志保
「なんで閉めるのよ、あの子達が見えないじゃない」
工藤新一
「いやちょっとな」
何かあるのかと思い志保は新一を見るも特に何かしてくるわけでもなく、訳が分からず暖簾を開けようとすると後ろから抱きつかれた。
宮野志保
「ちょっと……子供達いるでしょ!?」
工藤新一
「子供達には刺激が強いからな、だから隠れて抱きついてる」
宮野志保
「だったら抱きつかなきゃいいでしょ!?」
工藤新一
「それは俺が無理だから、あいつらの前で抱きつかないように今抱きついてるだよ」
宮野志保
「はぁ……呆れた」
しかしたまたま哀が子供達に飲み物がほしいと言われて暖簾を開けてしまって子供達にイチャイチャしている姿を見られてしまった志保は新一に怒った。
宮野志保
「ほんとにもうだからやめてって言ったでしょ!!」
工藤新一
「いやまさか哀が来るとは思わなかったし……」
灰原哀
「なんで志保姉そんな怒ってるの? いつものことじゃない?」
宮野志保
「今は状況が違うじゃない……子供達がいるのよ?」
灰原哀
「私は子供達いても新一に甘える気だったよ?」
宮野志保
「哀はまだいいじゃない……私と新一がイチャイチャしてる所は子供達には早いのよ」
平然と会話をしているが後ろでずっとそわそわしながらこちらを見ている子供達の姿を見て志保は謝るしか無かった。
宮野志保
「ごめんね、新一が馬鹿で!」
吉田歩美
「ううん、全然大丈夫だよ」
円谷光彦
「ただ、新一さんって凄いなって」
小嶋元太
「志保姉ちゃんおかわり!」
元太だけは気にすることなくずっと志保の御飯を食べ続けていた。何も分かっていないのかただ気にしてないだけなのか誰にも分からないが、いつもの元太なのは確かだった。
朝食を食べ終わって、皆がリビングのソファで寛いでいる中、新一は話すことを志保に伝えた。
工藤新一
「ちょっといいかー?」
吉田歩美
「新一お兄さんどうしたの?」
工藤新一
「これから言うことについて驚かないでほしいんだけど、江戸川コナンと灰原哀は元は俺と志保なんだ……」
歩美と光彦は何を言ってるのか分からず首を傾げてお互いを見ている。元太は話を聞いてるのか、新一の言葉を把握したのか『そうなのか』と一言だけ言った。
円谷光彦
「昔からお2人は頭が良いし、僕達とは違うと思っていましたが、新一さんと志保さんがここにいるということはコナンくんと灰原さんはなんで存在してるんですか?」
何かを理解したように新一に質問をする光彦に新一は丁寧に説明した。
工藤新一
「俺がある事件を追ってる時に、油断して悪いやつから毒薬を飲まされてしまって俺はそこで死ぬんだなって思ってて、でも目が覚めたら周りに警察がいて子供が倒れてるって言われて咄嗟に警察に隠れてトイレに逃げて自分が子供になってることに気がついて、俺のこと知ってる博士の元に行って事情説明してたら蘭が博士に家に来てその時に咄嗟に名乗ったのが江戸川コナンって名前。
志保の方は元々その俺が毒薬飲まされて殺されそうになった悪い奴ら側だったけど、姉が殺されたことでそいつらといられなくなって俺が飲んだ毒薬で死のうとしたら俺と同じく小さくなって、気づいた頃には俺の家に向かってて博士に拾われてつけられた名前が灰原哀だったって感じ。まぁ実際父さんのおかげで姉は生きてるんだけどね」
円谷光彦
「志保さんは最初は悪い人だったんですか?」
工藤新一
「まぁそうなるな」
吉田歩美
「でも、どうして元に戻れなかったの?」
工藤新一
「その薬の完全体の効果が影響してるのか、または副作用で分離したか全く分からない」
宮野志保
「みんなを騙すようなことしてごめんなさいね」
吉田歩美
「ううん、志保姉も哀ちゃんも私達少年探偵団の仲間だよ!」
円谷光彦
「例え過去がどうあれど、僕達は友達です」
小嶋元太
「そんなこと言うために俺達呼んだのかよ、新一兄ちゃん」
工藤新一
「ありがとな、お前ら」
自分達のことを包み隠さず全て話した新一は、自分らの事を全く疑いもせず『仲間』と言ってくれた少年探偵団の皆と出かける為に部屋で準備を始めた。
暫くして、準備を終えた志保と哀が2階から降りてきて皆で東都デパートへ向かう。
灰原哀
「新一にぃ、抱っこー」
工藤新一
「誰が居ても甘えるようになったな」
新一は哀を抱っこして、志保の隣を歩き、歩美は志保と手を繋ぎ、コナンは志保に抱っこされていた。
吉田歩美
「コナン君ってそんなキャラだっけ?」
円谷光彦
「いつものキザなコナン君はどこへ?」
宮野志保
「あのキザな江戸川君は新一の方だから今までの江戸川君とはちょっと性格違うわ」
小嶋元太
「事件に突っ込むのは変わらなそうだけどな」
元太の一言に思わず志保は笑ってしまった。隣に歩いていた新一にもなんで笑うんだよって言われてしまったが、『面白かったから、ついね』と笑いながら答えた。
〜PM13:00〜
東都デパートに到着した4人は昼食を食べるために、フードコートに向かうための道を案内図を見て確認していた。
工藤新一
「おめぇら、何食べたい?」
吉田歩美
「歩美は、なんでもいい!」
円谷光彦
「僕もなんでも大丈夫です」
小嶋元太
「俺はうな重が食いてぇな…」
工藤新一
「うな重はないな…」
食べたいものを聞きながらゆっくり歩いていると、フードコートに到着し席を探していると、丁度よく全員が座れそうな席が空いておらず、2ヶ所の場所に別れて座ることになった。
それぞれたべたいものを新一と志保に伝えて、自分達で席まで持っていった。
工藤新一
「皆来たか?」
宮野志保
「小嶋くんだけ、ずっと悩んでるわ」
工藤新一
「ったく…」
新一が早く決めるように急かしに元太の元へ向かった。暫くして、何品か新一に持ってもらって元太が席に戻ってきた。
沢山食べる元太を見て、光彦が申し訳なさそうに謝ってきたが、『俺らが行くって言ったし、好きなだけ食べてくれる方が嬉しいぜ?』と言われ光彦は元気よく返事した。
昼食を食べ終えて、個々で行きたいところに行くことになり、男性陣と女性陣で分かれて時間を決めてデパートをまわることにした。
工藤新一
「じゃあ、哀は志保のところ行ってきな」
灰原哀
「…。」
宮野志保
「哀、おいで…?」
新一は哀が降りられるように、しゃがんであげるが、哀がなかなか志保の方へ行こうとしないので、新一が『どうした?』と顔を覗き込むと新一と離れるのが嫌なのか泣きそうな顔をしていた。
工藤新一
「哀、一緒にいたいのは分かるけど哀もほしいものあるかもしれないし、俺じゃ選んであげられないものとかあるんだよ?」
灰原哀
「…。」
工藤新一
「ほしいもの買えなくなるかもしれないけどいいの?」
灰原哀
「…。」
宮野志保
「無理に別行動する必要ないんじゃないかしら?時間あるんだし、皆が行きたい場所順番に行けばいいんじゃないかしら?ね?みんな」
志保と言葉に子供達は返事をして、新一も納得したように哀をもう一度抱っこし直すと『我儘でごめんなさい…』と耳元で言われた新一は、何も言わず静かに哀の頭を撫でた。
最初は子供達の行きたい所に順番に行こうと決まって、順番に行きたいところへ歩き始めた。
吉田歩美
「私、洋服みたいから志保お姉さん一緒に見に行こう!」
宮野志保
「えぇ、いいわよ」
工藤新一
「じゃあ俺達そこら辺ぶらぶらしてるから、終わったら連絡頂戴」
江戸川コナン
「僕はこのままでいいの?」
宮野志保
「洋服見に行くだけだから、江戸川君が見たいものあるなら降りてもいいわよ?」
江戸川コナン
「ぼくは最後の方に行くからこのままでいる!」
宮野志保
「はいはい、じゃあまた後で合流しましょ」
志保らが入った洋服屋の近くをぶらぶらしていると、元太の目にあるものが映り込み、急に走り出した。
工藤新一
「元太危ねぇぞ!」
円谷光彦
「元太くん、危ないですよー!」
元太に注意している光彦も早く見たくて、結局元太の後に続いて走り出した。
工藤新一
「…たくっ、ん?」
抱っこしてる哀が、新一の顔をじっと見ていることに気が付いた。
工藤新一
「どうした?」
灰原哀
「江戸川君みたいに一緒にいたいって言えなかったから…我儘言ったみたいに…」
工藤新一
「コナンは志保といる時は哀みたいに素直だけど、哀は皆がいると自分から言い出せなくなるもんな、でも俺は我儘言ってくれたらそれに応えるだけだから全然言ってくれていいし、皆がいて恥ずかしいなら俺だけに言えば平気だろ?」
灰原哀
「でも…ずっと我儘言える訳でもないし…」
工藤新一
「まぁ学校とか始まったら、毎日は厳しいだろうけど、哀がしてほしいことは極力するから気にしないでいいよ、ほらあいつら呼んでるから行くか」
新一は哀の頭を撫でながら、元太達の元へ合流した。
小嶋元太
「新一にぃちゃんこれ買っていいのか!?」
工藤新一
「ほしいならいいぜ?」
円谷光彦
「でも結構高いですし…」
工藤新一
「気にすんな、大人が子供に買ってあげるんだし、大人しくほしいもの買って志保達と合流しようぜ」
光彦も納得したように自分のほしいものを探し始めた。暫くすると、先に買い物を済ませた志保達が姿を見つけてやってきた。
工藤新一
「意外と早かったな」
宮野志保
「歩美ちゃんの洋服しか買ってないからね、あの2人は?」
工藤新一
「まだ買い物中、ほしいものありすぎて選べないんだとさ」
志保が外から店内を覗くと、真剣そうにおもちゃを選んでいる姿とかっこいいおもちゃが沢山あるのか無邪気にはしゃいでる姿を見て、やっぱり普通の子供達だなって暫く様子を見ていた。
志保合流後、暫くして、悩み続けてようやく決まったのか、元太が『決まったぜ』と大声でこちらに戻ってきた。
光彦も決まったようで、おもちゃを持って待っていたのを確認して新一は会計を済ませるためにレジへと向かった。
子供達3人の買い物を終えて、哀とコナンの買い物を済ませて、帰ろうとしていた時2人とも抱っこされながら気づかないうちに寝てしまったらしく、起こすのは可哀想だからと帰宅することにした。
〜PM17:00〜
子供達をそれぞれの家庭に送り届けて、工藤邸へ帰宅する途中見たことある車が通りかかった、『RX-7』降谷さんの愛車が、助手席に誰かを乗せて通り過ぎて行くのが見えた。
何か急な仕事でも入ったのだろうか、車が通り過ぎるスピードを見る限り急いでるように思えた、その後家に帰宅して、赤井さんにでも何かあったのか聞こうと思っていたが、新一達を帰ってくるのを待っていたと言わんばかりに、リビングに集まっていた。
工藤新一
「みんなでリビングに集まって何してんの?」
赤井秀一
「先程降谷君がベルモット(紲)を連れて出かけて行ったあと、俺のところにLINEが届いた」
そのLINEの内容は、驚愕な内容になっていた『黒の組織が復活するかもしれない!!』と一言だけ。
工藤新一
「何で今になって!?」
服部平次
「ボスと幹部は全員捕まっとるんやろ?」
黒羽快斗
「組織壊滅戦で自ら自殺した奴もいた」
赤井秀一
「何故再結成を試みているのか、現在降谷君が調べに行っている、随時情報がはいり次第また伝える」
工藤優作
「再結成とは言え、相手は相当の痛手を追っているはずだ、今姿を現せば直ぐに警察や各国の諜報機関に捕まるだろう」
赤井秀一
「ですが、降谷君が公安の仲間から聞いた情報ですと、ジン、ウォッカ、コルン、キャンティ、ラム、それにボスまでも生きていて今姿が分からなくなっているそうです。」
工藤有希子
「そんなに…」
宮野志保
「ジンが……」
『ジン』この名を聞くたびに今までに起こってきた大規模な事件が頭に浮かび上がり、不安と恐怖が感覚的に伝わってくる。
ついこの間まで、蘭の1件で精神が不安定な志保にとって組織壊滅前のときよりも恐怖は大きかったのだ。
工藤新一
「志保、これ以上話を聞かせるわけにはいかない。部屋に戻っててくれ」
宮野志保
「でも…もし本当に組織再結成されるのならまた何かやるんでしょ? それなら私も手伝うわ!」
工藤新一
「今回に関してはコナン、哀、志保は何もさせない」
宮野志保
「なんで? 私だって…」
新一は分かっていた、『ジン』の名を聞いた志保がずっと恐怖で震えていることに。そんな状態の志保にこの後のことを話すこともできない。
新一の言うことに納得のいかない志保は『私も協力する』と言っているが、前回のように上手くいくとも限らない。
それに1度壊滅された組織をもういちど壊滅させるのはそんな簡単なことではないはずだ。未だ納得のいってない志保を1度新一が呼び出して話し合いをした
工藤新一
「志保、一緒に戦いたいのは分かってる。でも今回はまだ組織の居場所の分かってないし、俺らは奴らに皆正体がばれている。 下手に行動することもできないし、今の志保は恐怖に押し潰されそうになってる。」
宮野志保
「なってないわ… 私だってもう前とは違うの。 後方からのバックアップでもいいから新一達の役にたちたい。」
工藤新一
「志保、無理してもだめだ。 仮に作戦に参加してモニター越しでもジンが映れば、志保は恐怖に押し潰される」
宮野志保
「そんな…ことない… 私だって…」
組織壊滅前からずっと守られてきた志保にとって、今回は逆に守ってあげたいと気持ちがあるのだろう。それは新一も分かっている、自分だけ安全なところで見てて、皆が怪我をすることが志保は耐えられないことも。
それでも新一は志保を参加されることはできなかった。 前回の作戦は誰かひとり怪我なく帰還することができたのは、後方支援をしてくれた公安やSIA、組織を裏切って仲間になってくれたベルモットのおかげだった。
今回はまだ組織の居場所も分かってないし、姿を現すかどうかも分からない。 それに仮にこの場所が組織にばれることがあれば皆が危険であり、組織壊滅などできなくなってしまう。 新一にとっても世界にとっても野放しにできる組織ではない。
志保は泣きながらも新一に抗議している。
工藤新一
「志保。」
名前を呼ばれ、新一を見る。
工藤新一
「志保の気持ちは充分分かってる。今まで安全な場所で守られてきたから皆の助けになりたいってのも分かる、けど『ジン』って言葉だけで恐怖に押し潰されそうになってる志保を見てたら、参加させるなんて無理だ。」
宮野志保
「いやよ… 前回だって、何もできなかった。今回もなにもしない…なんて…」
工藤新一
「前回だって志保が降谷さん達と一緒に指示を与えてくれたから誰ひとり怪我させずに済んだんだ。みんな感謝してた。 今回に関しては明美さんだっているし、コナンと哀もいる…。 作戦に参加しながらもみんなを守りたいとは思ってるけど、できないこともあるかもしれない。その時は志保がみんなを守らないと。」
宮野志保
「私は…新一だけ危険なところに行くなんて…無理なの…。戦うなら同じ土俵で戦いたい…。」
工藤新一
「大丈夫。もう危険な行動はしない。 それは約束する、だから志保も今回は我慢してな」
新一は泣きじゃくる志保を落ちつかせるため、優しく抱きしめて頭を撫でた。気が付けば、そのまま新一の腕の中で寝てしまっていた。 新一は2階の寝室に志保を起こさないように連れていき、自分はリビングへともどった。
リビングに入ると、話し合いも終わって夕食を食べている人達が何人かいた。
工藤有希子
「あら、新ちゃんもどってきてたのね、冷めるから早く食べちゃいなさいよ。」
工藤新一
「おう」
工藤有希子
「ところで、志保ちゃんは?」
工藤新一
「志保なら泣き疲れて寝てるよ、『ジン』のことでメンタルやられてたから」
工藤有希子
「そっか。 新ちゃんがしっかり見とくのよ」
工藤新一
「言われなくても分かってますよー」
リビングでそんなやり取りをしていると、御飯を食べている最中の哀が近づいてきた。
工藤新一
「どうしたの?」
灰原哀
「…抱っこして」
工藤新一
「まだ御飯食べてる途中じゃないの?」
灰原哀
「新一にぃがくるまで待ってたから食べてない」
いつ戻ってくるか分からなかったのに、周りがほとんど食べ終わってる中ひとくちも食べずに座って待っていた哀を抱っこをして、哀が座ってた椅子に腰をかけた。椅子に座って新一と一緒に御飯を食べれてうれしいそうにしてる哀を見て新一も笑みがこぼれた。特に哀に変わった様子もなく、昼間と同じで元気だった。御飯を食べ終わって、眠そうにしている哀を2階に連れていこうと階段をあがってるとき哀に話しかけられた。
灰原哀
「新一にぃ」
工藤新一
「どうした、哀」
灰原哀
「いつも我儘聞いてくれてありがと…」
工藤新一
「哀も甘えてきてくれてありがとう」
新一はいつものお礼を言ってくれた哀の頭を撫でながら部屋に入った。部屋に入ると志保とコナンがぐっすりと寝ていた。コナンも志保のことが気になって部屋にきてそのまま寝てしまったのだろう。抱っこしてた哀を寝かせて、志保を起こさないように志保の頭を撫でると、半開きの目でこちらを見ながら『いつの…間にか…寝てしまった…のね』と掠れた声で新一に話しかけた。新一は起こしてしまった志保に『悪い、起こしちゃったな。』と頭を撫で志保の隣に寝っ転がり部屋の電気を消した。新一は哀に声をかけようと振り返るが既に寝てしまっていたため、『おやすみ』と一言いい、志保を抱きしめながら眠りについた。
……To be continued
お久しぶりです。長らくお待たせしてしまって申し訳ないです。また少しずつですが、投稿再開していこうと思いすま。今後ともよろしくお願いいたします。m(*_ _)m