明るい未来の為に   作:Rez

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『6月3日~6月4日』

登場人物

工藤優作
工藤有希子
赤井秀一
降谷零
工藤新一
宮野志保
毛利蘭
江戸川コナン
灰原哀


トリプルフェイスを持つ男と異名シルバーブレット

〜6月3日AM9:00〜

 

朝早くから母である有希子から叩き起されてあまり良い気分ではない新一に有希子は更に追い討ちをかけてくる

 

工藤有希子

「新ちゃん起きるの遅い」

工藤新一

「別に俺がいつまで寝てようといいじゃねかよ。」

工藤有希子

「今起こさないと朝御飯勿体ないじゃない」

工藤新一

「ならもっとまともな起こし方してくれ…」

工藤有希子

「私からの愛情よ? 受け取れない訳?」

工藤新一

「はいはい。」

 

新一は朝から頬にキスをされて起こされ、寝起きが最悪だった。 そんな新一に、有希子のお手伝いをしていた哀が朝食を持ってきてくれた。

 

灰原哀

「はい、どうぞ」

工藤新一

「ありがとう、哀」

 

お礼を言って頭を撫でてやると、新一の手を勢いよくはたいて、キッチンに戻っていった。 新一はどうしたんだって顔で対面に座っていた志保を見つめる。

 

宮野志保

「何よ…」

工藤新一

「いやなんか哀が怒ってるから?」

宮野志保

「あれは照れてるんじゃないかしら?」

工藤新一

「ふ〜ん」

江戸川コナン

「新一兄ちゃんそんなことも分からないのか」

 

コナンに馬鹿にされ、有希子のことで少し腹をたてていた新一はコナンを睨んだ。

 

工藤新一

「何か文句でもあっか?」

江戸川コナン

「別にないけど。」

宮野志保

「なんでコナン君に八つ当たりしてるの」

 

志保に怒られてしまい、新一は大人しく朝食を食べ進めた。 今日は客人が来る予定であるが、皆予定が合わない為、新一は予定を合わせるために来れる日に来て良いと皆に伝えて今日来る客人は新一しか今は知らなかった。

 

〜AM11:00〜

 

客人が来るまで、4人でソファでイチャイチャすることで時間を潰していた。 時に哀を抱き、志保を相手してコナンに怒られ新一はそんな中でも楽しそうにしていた。 傍から見たらロリコンだと思われるようなことをしていたり哀と志保どっちが好きなのか分からんような行動もしている。 志保も新一が私以外と付き合うことはないのは分かっているし、新一は哀自体も志保同等に好きであることは分かっているため何も言わないが哀ばかり相手されると少し妬けてしまうこともある。 本人に言うと、からかってくるため言わないがコナンはチラチラ志保を気にしているようだった。 暫くすると、有希子に呼ばれ新一は玄関へ向かった。 どうやら客人が来たようだ。

 

工藤新一

「こんにちは、降谷さん、赤井さん」

降谷零

「こんにちは、新一君」

赤井秀一

「元に戻ったんだな、坊や」

工藤新一

「えぇ、まぁ少しイレギュラーがありましたが…」

降谷零

「何かあったのかい?」

工藤新一

「これから分かりますよ」

 

新一は2人をリビングへ招き入れた。 当然の如く2人は驚いていた。

 

降谷零

「なんでコナン君と哀ちゃんがいるの?」

赤井秀一

「坊やと志保が2人?」

宮野志保

「降谷さんと赤井さん、こんにちは」

灰原哀・江戸川コナン

「こんにちは〜」

降谷零

「新一君これは?」

赤井秀一

「坊や説明を求めるぞ、俺は」

工藤新一

「まぁ説明すると長くなるんですけど…」

 

新一は、この件について1番理解をしている優作を呼び詳しく説明をしてもらった。 2人は『そんなことが』とか『大変じゃないのかい』と言っていたが分離したからと言って不便なことはあまりなかった。 話をある程度理解した所で優作にはお礼を言って仕事の続きに戻ってもらった。

 

工藤新一

「ということなんでこれからは、僕が工藤新一で」

宮野志保

「私が宮野志保」

江戸川コナン

「僕が江戸川コナン」

灰原哀

「私が灰原哀ね」

降谷零

「でも驚きだよ。 新一君とコナン君が分離するなんて話」

赤井秀一

「でも、頭脳明晰な人物が2人になったら日本の警察も心強いだろうな、降谷君」

降谷零

「そうですね、僕としては大助かりです」

工藤新一

「事件体質なんで外なんて出たらもう…」

宮野志保

「事件三昧ね」

灰原哀

「辞めて欲しいわ」

工藤新一・江戸川コナン

「ごめんなさい…」

赤井秀一

「俺は坊やって呼べないのか」

工藤新一

「そうなりますね」

赤井秀一

「コナン君と新一でいいか」

江戸川コナン

「何で僕だけ君付けなの?」

灰原哀

「コナンなんて変な名前呼びたくないのよ。」

 

哀は少し意地悪くコナンに言ってやると『悪かったな… 変な名前で』なんて少し拗ねられた。

 

赤井秀一

「俺が呼びやすいからかな、特に意味は無いな」

工藤新一

「それもコナンにとっては酷いと思いますけどね」

 

なんて苦笑いをする新一に赤井は『問題無いだろ』なんて言ってるがコナンの方は悲しそうにソファに座っていた。 その様子を見て志保が慰めに行ってる間に、優作が入ってきた。

 

工藤新一

「どうした? 父さん」

工藤優作

「いや少し2人に話があってね?」

 

降谷と赤井はなんだろうかと優作の方を向き、少し顔を変えた。

 

工藤優作

「君らには、公安とFBIを抜けてここで暮らしてもらいたいんだ」

 

皆が『は?』と思っていた。 この親は何を言ってるのだろうか、日本の頂点のゼロ所属の降谷さんとFBIの狙撃の名手で頭もきれて、あの黒の組織のボスにシルバーブレットと恐れられた男達に仕事を辞めてここに住めと言ったのだ。 2人も何故か理由を聞くと…

 

工藤優作

「君達は、息子の新一の助けになってくれたんだ、感謝もしている、でもこれから組織よりも厄介なことが起こるかもしれないんだ… だからそれを一緒に手助けして欲しい」

 

なんて言う優作は新一を見ていた。 優作は俺が蘭から暴言等を吐かれていること等から志保のことを伝えたら、暴走するのでは無いかと思って2人に協力してもらおうとしているのだ。 そんな優作に新一が。

 

工藤新一

「流石に失礼だよ、父さん、2人も仕事があるんだし。」

工藤優作

「どうするかは君達次第でいい、私は強制しない。」

 

新一は、2人は一緒住むことはせずにまだ仕事を続けるだろう、そう思っていたがそれは間違いだった。

 

降谷零

「良いですよ、毎日新一や志保さんと一緒に暮らせるなら」

赤井秀一

「俺も賛成だな。」

 

2人とも悩むことなくすんなり答えを出した、そんな2人に父さんも笑顔を見せていた。 矢張りこの人は勝てない。 新一は心の中ではっきりそう思った。 俺を守る為でもあり、父さんの夢でもあるのであろう。

 

宮野志保

「でも今日からっていうのは難しくないかしら?」

江戸川コナン

「そうだね、まだ辞めてないんでしょ?」

 

ソファで慰めていた志保と何故か抱っこされてるコナンが、こちらに来た。 哀は志保の横で立っていた。

 

降谷零

「今は無理だろうけど、電話すれば大丈夫さ」

赤井秀一

「俺も、ジョディ達には悪いが電話すれば解決するさ。 相手は優作さんだ」

工藤新一

「何をもって大丈夫なのか分からないけど、これから宜しく」

降谷零

「宜しくね、新一君」

赤井秀一

「宜しく、新一」

 

優作の持ちかけで工藤邸に、降谷零と赤井秀一が住むことになった。 この2人も自由だなぁ。なんて思いながら内心は嬉しくはあった。

 

〜PM13:00〜

 

朝早くから買い物に出かけていた母、有希子が昼食と夕食の食材を買って帰ってきた。 有希子も当然2人が住むことは知っていたので快く受け入れていた。 どれだけ人がいいのだろうかなんて思いながらも、志保の隣にいた哀を抱っこした

 

灰原哀

「何、突然…」

工藤新一

「コナンが志保に抱っこされてる隣でやってほしそうに立ってたから?」

灰原哀

「別に…」

工藤新一

「志保の方が良いか? 変わるけど、お〜い志保」

 

新一はコナンを降ろして、有希子の手伝いをしている所で声を掛けたが急に胸に顔を埋めてきた哀に志保を呼ぶ声を掻き消された。

 

灰原哀

「新一にぃがいい!」

 

新一は素直な哀に少し意地悪に『最初から素直になりゃいいのに』なんて言って志保の方へむかった

 

宮野志保

「なんで新一、哀を抱っこなんてしてるの?」

工藤新一

「それは哀に聞いてみれば?」

宮野志保

「なんかあったの? 哀」

灰原哀

「名前の件で拗ねてた鈍感眼鏡推理オタクがお姉ちゃんに抱っこされてたから、してほしいなって思ってたら新一にぃがしてくれた」

宮野志保

「そっか、ごめんね、後でしてあげようか?」

灰原哀

「大丈夫、お姉ちゃん忙しそうだから」

工藤新一

「哀さん? さっきと言ってること違くないですか?」

灰原哀

「別にいいでしょ…」

宮野志保

「なんか言ってたの? 哀」

工藤新一

「俺も志保にして貰えばって言ったんだけど、呼ぼうと思ったら新一にぃがいいって言われたからさ」

灰原哀

「なんで言うの… バカ…」

宮野志保

「よっぽど新一のことが好きなのね?」

灰原哀

「知らない…」

 

哀は新一と志保にいじられ新一の胸に顔を埋めてしまい、新一はコナンに1発ゲンコツした。

 

江戸川コナン

「痛てぇ。 何すんだよ」

工藤新一

「コナンが、志保に抱っこされてるのを嫉妬した哀の代わりだよ!」

江戸川コナン

「あれは志保姉が…あっ。」

 

コナンはそそくさをリビングを後にしようとするが、新一に捕まってしまった。 志保に聞こえないように、コナンに全部話をさせた。 新一は話を聞くなり、昼食の準備をしている志保の方にいき、話を聞いた。

 

工藤新一

「志保さん〜 あなたからコナンのこと抱っこしたそうですね」

宮野志保

「な…なんで知ってるのよ、」

工藤新一

「コナンが口滑らせたから」

宮野志保

「はぁ… コナン君2度と抱っこしてあげないから」

江戸川コナン

「えぇ〜それは酷いよ。」

工藤新一

「志保さん? なんで嘘ついたんですか?」

宮野志保

「だって… 新一に言ったらコナン君のこと怒るじゃない…」

工藤新一

「志保からしてあげたのに怒るわけ無いだろ。 哀もコナンからやってほしいと思って嫉妬したんだからさ。」

 

なんて話をしてると、抱っこしてた哀が口を開いた。

 

灰原哀

「私、お姉ちゃんからやったの知ってたよ」

工藤新一

「へ? なんで言わないの?」

灰原哀

「私は新一にぃにしてもらいたかっただけだし。 江戸川君はお姉ちゃんにしてもらいたいだろうし。」

工藤新一

「哀はいいの? コナンが志保に抱っこされてるの?」

灰原哀

「良いも何も私達は元々同じ自分だもん、勿論異性として好きなのは江戸川君だけど、甘えるのは新一にぃでも良くない? 駄目なの?」

工藤新一

「俺は全然良いけど、コナンは何も言わないの?」

灰原哀

「江戸川君も、僕は志保姉に抱っこして貰えるし、哀とは毎回イチャイチャしなくても大丈夫!って言われたわ。 私も同じよ」

工藤新一

「俺、コナンに志保に抱っこされること許可してないけど?」

宮野志保

「新一に言ってもダメって言うから私が許可出したのよ」

工藤新一

「そっか〜、まぁいいや。」

 

話が一段落すると、今日の昼食が運ばれてきた。 気がついたら降谷さんと赤井さん、それに優作までいなかった。 有希子に『あの3人は?』と聞くと、『優作の書斎で話してると思うわよ? 昼食出来たから呼んできて』と言われたから、哀に

 

工藤新一

「よし、哀一緒に行くか? それとも降りる?」

灰原哀

「一緒に行くわ」

 

哀を抱っこしたまま、優作の書斎へ向かった。 

 

工藤優作

「場所を変えて申し訳ないね」

降谷零

「いえいえとんでも」

赤井秀一

「志保と哀に聞かせたくないのでしょう?」

工藤優作

「それだね、2人はあの娘のことを気にしているからね」

降谷零

「所で何か蘭さんと新一君の間で?」

赤井秀一

「新一は元々あの娘と」

 

2人が優作に問いを持ちかけると、新一から借りていたスマホのメールや電話の履歴を2人に見せると今まで数回、いや滅多に見ることの無いほど怖い顔をしていた。

 

降谷零

「なんてこと…」

赤井秀一

「これは酷いな…」

 

2人は蘭から送られてきたメールや電話の数を見て驚愕していた。 かつて一緒に組織の為に戦ってきた仲間をここまで侮辱をされているのだ。 怒りしかなかった。

 

工藤優作

「今日この後新一には、あの娘と決別して貰おうと思ってる。」

降谷零

「でも…」

赤井秀一

「危険過ぎます」

工藤優作

「多分暴走して家に来るだろう、でもあの娘は新一を理解してない、私はそんな奴と新一は付き合って欲しくない」

 

優作は先程よりも真剣に2人と話をしている。 2人もほぼ初めて会う人だが、多少恐怖も覚えている。 どこまでの頭脳の持ち主なのか分からないが新一が、勝てないのだ。 相当だろう。

 

降谷零

「分かりました」

赤井秀一

「俺達が新一達を守ろう」

工藤優作

「2人ならそう言うと思ってたよ、ありがとう」

 

2人の決意が決まった所で、書斎の扉がノックされた。 優作は返事をすると『父さん、昼食が出来たから3人で降りてきてだって、母さんが』と新一の声がしたので、『分かった、今から行く』と伝え立ち上がった。

 

〜PM15:00〜

 

皆がリビングへ揃い、最初に降谷さんが『なんで哀ちゃん抱っこされてるの?』と聞いてきたので話をしようと思ったら、哀に叩かれた。

 

工藤新一

「なんで叩くんだよ… まだ何も言ってないだろ」

灰原哀

「降谷さん達が降りてくる前に降ろしてって言ったのに…」

 

さっき呼びに行ったあと哀に『もう大丈夫』と言われたが、新一は『駄目だ、まだ』と離してやらなかった。 哀は説明をするのが恥ずかしくて見られたくなかったのだろう。

 

赤井秀一

「降谷君、君は分からないのか」

降谷零

「なんですか? 赤井」

赤井秀一

「哀が新一のことが好きなんだろう」

 

恋愛の事に多少鋭い赤井に哀は図星をつかれて、持っていた箸を落としてしまった…

 

工藤新一

「何やってるんだよ…」

灰原哀

「ごめんなさい…」

 

新一は落ちた箸を拾って、有希子に渡しほぼ食べ終わった自分の箸で哀の口に御飯を運んだ。

 

灰原哀

「何…」

工藤新一

「食べねぇの?」

灰原哀

「自分で食べれるわ」

工藤新一

「嘘つけ、照れてまともに箸も持てないくせに」

 

結局哀は新一に従って、食べさせてもらった。 それを見ていたコナンも『僕も〜』と志保にお願いするが『私も新一にされたことないからやらない』と哀に先を越されて嫉妬したのかコナンにやってあげず、コナンがこちらを睨んできた。 昼食も終わり食器を志保に渡して、ソファに腰を掛けると優作に呼ばれた。

 

工藤優作

「新一、どうするんだい?」

工藤新一

「何が?」

工藤優作

「蘭君のこと」

工藤新一

「どうするも何も、俺はもう関わるつもりは無い。」

工藤優作

「じゃあ、電話で伝えた方が良いと思うけど?」

工藤新一

「そんなことしたら、蘭がここに来て志保を見て手を上げるかもしれないだろ。 だったら俺が耐えればいいんだろ?」

工藤優作

「伝えずに、暴言が酷くなかったら本当に耐えれるのか? 疲れたなんて言ってたのに。」

工藤新一

「だ、大丈夫だよ!」

 

なんて少し強がっていたが、哀に『ねぇ…』と呼ばれ『どうした?』と聞くと、『私、新一にぃが無理してる所見たくない…』と言われてしまった…

 

工藤新一

「でも俺は…志保や哀、ましてやコナンに何かあったら嫌なんだ…」

灰原哀

「でもお姉ちゃんだって…見たくないと思うよ? 江戸川君も。」

江戸川コナン

「僕も新一兄ちゃんが辛い所見たくないよ?」

宮野志保

「そうね、新一の辛い所なんて私も見たくないわ。」

 

自分も志保と哀と同じくらい弱いんだなって実感した。 正直、蘭の話をしている時も哀は腕の中で震えていた。

 

工藤新一

「そうか、じゃあ電話するよ!」

灰原哀

「じゃあ私は降りるわ」

 

哀が降りようとすると、『哀、隠さなくていいよ』と新一が言うと、哀は何も言わず泣き始めてしまった…

矢張り思い詰めていたのだろう、俺の為に。 自分のせいでって。 哀の為や志保の為にも俺も勇気を出そうと思い、哀に志保を預けて、蘭に電話をした。 3回コールした所で蘭は電話に出た。

 

工藤新一

「もしもし蘭」

毛利蘭

「もしもし、蘭じゃないわよ!! いつまで待たせるつもり!」

 

またこれだ、新一は思った… 皆に聴こえるようにスピーカにした

 

工藤新一

「ごめんな、でももう終わったんだ」

毛利蘭

「え、じゃあ帰ってくるの?」

 

蘭の声が少し変わった。 帰ってくると思ったんだろう、自分の元へ、帰るつもりのない人が

 

工藤新一

「あぁ、帰ってくるよ」

毛利蘭

「じゃあ、新一と…」

 

蘭が続けようとした所を新一は遮って伝えた

 

工藤新一

「俺、もう蘭と付き合えない…」

毛利蘭

「なんでよ! 私ずっと待ってたんだよ? あんまりだよ!! 新一…」

工藤新一

「俺もう疲れたんだよ… いつ解決出来るか分からない事件だって伝えたのに、『いつ帰ってくるの?』『新一の腕が落ちたんじゃない?』って言われて。」

毛利蘭

「だ…だって、事実じゃない!!」

工藤新一

「何が? 蘭は俺の『待っててくれ』って言葉が信じれなかったの?」

毛利蘭

「信じてたわよ!! だから今も待ってるの」

工藤新一

「でも俺、あの日からずっと蘭に心配されたことないけど?」

毛利蘭

「そ、それは…」

工藤新一

「電話すれば暴言ばっかりでさ、俺もう疲れた」

毛利蘭

「待ってよ! でも新一告白してくれたじゃんか!」

工藤新一

「告白して何年経ったよ? おれ返事もらってない」

毛利蘭

「返事ならしたじゃない! 修学旅行の時に!」

工藤新一

「頬にキスしただけだろ!」

毛利蘭

「新一なら分かってくれると思ったのよ!」

工藤新一

「あのな〜 キスってのは外国じゃ挨拶なんだよ、俺がそんなので分かるわけないだろ!」

毛利蘭

「何よ、新一が早く帰って来ないのが悪いのよ!」

工藤新一

「そうやってまた俺のせい、もう蘭とは関わる気ないから! じゃあな…」

毛利蘭

「待っ…」

 

新一はそのまま電話を切って蘭の電話番号を消した… 電話が終わって、溜め息をついていると志保が近づいて来て哀が降りてこちらにやってきた

 

灰原哀

「ご…ごめんなさい…」

工藤新一

「なんで哀が謝るんだ?」

灰原哀

「だ…だって、私のせいで新一にぃが酷いこと言われるんでしょ?」

工藤新一

「だからなんで哀のせいな訳?」

灰原哀

「わ…私が…APTX…」

宮野志保

「哀、それ以上は…」

工藤新一

「哀、俺やコナンの前で言わない約束だろ? 自分を責めるなって。」

灰原哀

「で…でも私は…」

工藤新一

「哀が蘭のことを気にしてるのは知ってるよ、勿論志保だって。 でもこれは俺と蘭の問題だよ? 哀と志保、ましてやコナンは何も気にすることは無いんだよ? まぁ言っても無駄かもだけど。 でも気にしてくれるのは俺も嬉しいけど、哀や志保がそのことで自分を責めるのは俺が嫌だし、コナンも同じだと思うよ? そうだろ? コナン」

江戸川コナン

「あぁ、元はと言えば俺らが悪いんだ。 哀が蘭のことで自分のせいでって思う必要はないと思う。 勿論志保姉もね?」

宮野志保

「…」

工藤新一

「そう、志保と哀は俺らを支えてくれれば良いんだよ?」

灰原哀

「支える? 私が?」

工藤新一

「そう、哀と志保が支えてくれればなんでも出来るし俺達。 でも哀と志保が居なかったら何も出来ないだろ?」

 

と新一は哀に笑顔を見せると『馬鹿ね』と泣いていた哀に笑顔が見えた。

 

工藤新一

「だから哀が泣く必要は無いんだよ? 分かったか?」

灰原哀

「うん… ありがとう…」

工藤新一

「どういたしまして」

 

と言いながら哀の頭を撫でてやるとまだ慣れないのか、照れながら顔を胸に埋めながら新一にしか聞こえない声で『ばか…』って言った哀に新一はにこにこしていた。

 

〜PM16:00〜

 

最近ずっと新一からの電話がほぼ来なかった事にイライラした蘭はスマホを見ながら、バイブ音に驚きスマホを見た。 念願の新一から電話が来た。

 

工藤新一

「もしもし蘭」

 

『もしもし』って、私の事待たせておいて少しくらい言っても良いわよね!

 

毛利蘭

「もしもし、蘭じゃないわよ!! いつまで待たせるつもり!」

 

工藤新一

「ごめんな、でももう終わったんだ」

 

『終わった?』じゃあこれで新一は私のところに帰ってくるの?

 

毛利蘭

「え、じゃあ帰ってくるの?」

 

 

工藤新一

「あぁ、帰ってくるよ」

 

『やっと新一と… 一緒になれる!』

 

毛利蘭

「じゃあ、新一と…」

 

蘭が続けようとした所を新一は遮って言った

 

工藤新一

「俺、もう蘭と付き合えない…」

 

『なんで!?』

 

毛利蘭

「なんでよ! 私ずっと待ってたんだよ? あんまりだよ!! 新一…」

工藤新一

「俺もう疲れたんだよ… いつ解決出来るか分からない事件だって伝えたのに、『いつ帰ってくるの?』『新一の腕が落ちたんじゃない?』って言われて。」

毛利蘭

「だ…だって、事実じゃない!!」

工藤新一

「何が? 蘭は俺の『待っててくれ』って言葉が信じれなかったの?」

毛利蘭

「信じてたわよ!! だから今も待ってるの」

工藤新一

「でも俺、あの日からずっと蘭に心配されたことないけど?」

 

『してたわよ! 私はしてたわ…』

毛利蘭

「そ、それは…」

工藤新一

「電話すれば暴言ばっかりでさ、俺もう疲れた」

毛利蘭

「待ってよ! でも新一告白してくれたじゃんか!」

工藤新一

「告白して何年経ったよ? おれ返事もらってない」

 

『返事なら…』

毛利蘭

「返事ならしたじゃない! 修学旅行の時に!」

工藤新一

「頬にキスしただけだろ!」

 

『新一ならそれで意味が分かる…』

毛利蘭

「新一なら分かってくれると思ったのよ!」

工藤新一

「あのな〜 キスってのは外国じゃ挨拶なんだよ、俺がそんなので分かるわけないだろ!」

 

 

毛利蘭

「何よ、新一が早く帰って来ないのが悪いのよ!」

工藤新一

「そうやってまた俺のせい、もう蘭とは関わる気ないから! じゃあな…」

 

『え?!』

 

毛利蘭

「待っ…」

 

蘭は話が終わってないまま電話を切られてしまった。 もう1度話すために電話をかけるが『おかけになった電話番号は…』と言われ新一に電話がかかることは無かった…

 

毛利蘭

「なんで!! 新一が待っててって言ったのよ… きっと浮気だわ!! とっちめてやらないと!」

 

蘭は新一の言葉を受け入れず、浮気だと勘違いまでしていたのだった。

 

〜PM18:00〜

 

降谷零

「大丈夫だったかい? 新一君」

工藤新一

「まぁ、平気ですよ」

降谷零

「あんまり無理しちゃだめだよ?」

赤井秀一

「いざとあれば俺達がいるからな」

工藤新一

「それは頼もしいです」

降谷零

「哀ちゃんの方は?」

工藤新一

「泣き疲れて俺の腕で寝てます」

赤井秀一

「哀の方は感情に出るが志保の方は大丈夫なのか?」

工藤新一

「志保は感情を表に出さないだめで哀と同じくらい思い詰めてると思います…」

降谷零

「行かなくていいのかい?」

工藤新一

「哀が起きたら行こうかなと…」

赤井秀一

「新一も大変だな…」

 

赤井さんに言われた通り、哀は感情に出すが志保は哀の逆で感情を出さずに溜め込むだろう… 後で話を聞きに行こうと思っていたが哀が寝てしまって行くことが出来ずにいた。

 

灰原哀

「ん…」

 

すると、哀がようやく目を覚ました。

 

工藤新一

「哀、おはよう、大丈夫?」

灰原哀

「ん… 私…寝てしまったのね…ごめんなさい…」

工藤新一

「いいよ、別に。 俺とコナンの為にあれだけ考えてくれたんだ」

灰原哀

「だって…分裂したとは言っても…私の好きなのは江戸川君でもあり、新一にぃでもあるから…」

工藤新一

「それコナンの前で言ったら怒られるぞ…」

灰原哀

「言えないわ… 新一にぃだけ」

工藤新一

「哀も、志保と同じで可愛いな 恋人にしたいくらい」

灰原哀

「ば、馬鹿じゃないの!! お姉ちゃんに怒られるわよ…」

工藤新一

「嘘だよ! でも俺も哀のことは好きだよ?」

灰原哀

「い、今言わなくていいから…」

工藤新一

「俺志保のところ行くから哀はコナンの所行っておいで?」

灰原哀

「うん…お姉ちゃんも?」

工藤新一

「志保は溜め込むからなぁ…気づいた時に言わないとどうなるか… 夜は一緒に寝てやるからな」

灰原哀

「うん、お姉ちゃんも宜しくね?」

工藤新一

「あぁ、任せろ!」

 

そう言って哀をおろして志保が居る部屋に向かった。 哀はリビングのソファで座っていたコナンの元へ。

 

江戸川コナン

「おはよう、哀」

灰原哀

「江戸川君…ごめんなさい…」

江戸川コナン

「何が?」

灰原哀

「自分自身を責めないって約束…」

江戸川コナン

「気にしてないよ、哀が思ってくれればいいさ、所で新一兄ちゃんに甘えるのに俺に甘えないわけ?」

灰原哀

「新一にぃはいいの! 江戸川君に甘えるのは…は…恥ずかしいから…」

江戸川コナン

「可愛いやつだな」

灰原哀

「い、言わないで!」

 

新一にも言われてしまって照れたばかりなのに恋人にも言われてもっと照れる哀だった

 

〜PM20:00〜

 

部屋に入ると平然と雑誌を読んでる志保がベットに座っていた隣に新一は座って何も言わずに志保を抱きしめた。

 

宮野志保

「ちょ…ちょっと何…」

工藤新一

「何?じゃないだろう? 俺に言うことあるだろう?」

宮野志保

「何も無いわよ…」

工藤新一

「哀は感情に出すのに志保はとことん自分でどうにかしようとする、頼ってくれよ?」

宮野志保

「だ…だって…本当は私が新一と付き合うんじゃなくて…蘭…さんが…」

工藤新一

「言ったろ? 俺は志保がいいってさ?」

宮野志保

「そ…それでも…怖いの…蘭さん…に何か…されるんじゃないか…言われるんじゃないか…って…でも…私がしたこと…に比べれば…何言われても…仕方ないって…」

工藤新一

「志保、蘭に何か言われることは志保がしたこととの代償にならない。 志保は犯罪を犯した訳じゃないし、何も分からないまま作らされていたただそれだけ! 俺は志保のことを責めるつもりも責める気もない! でも志保が責められるなら俺は志保を守る」

宮野志保

「…あ…ありがとう…」

工藤新一

「それと、何かあるんだったら直ぐに言ってくれ? 分かった?」

宮野志保

「う…ん…」

工藤新一

「よし、この件は一旦終わり! 志保こっち向いて?」

宮野志保

「何? んっ…ちょ…」

 

新一は涙を拭き取りながら志保にキスをしたのだ。

 

宮野志保

「何するの… 馬鹿じゃないの…」

工藤新一

「嬉しくないの? もう1回する?」

宮野志保

「そんなこと言ってないでしょ!! 馬鹿じゃないの!!」

工藤新一

「そうやって素直になってりゃいいのに。」

 

そう言われ、志保は新一の胸に顔を埋めて小声で『新一…ありがとう…大好き…』と言った。 新一も『俺も大好きだよ』と志保に伝えると、『ばか…』と返ってきた。

 

〜PM21:00〜

 

コナンと哀が、部屋に戻ってきた。 哀に『今日は江戸川君と寝るね?』と言われたので『俺も今日は志保と寝たかったからいいよ』と笑顔で言ってやると、哀が『ありがとう』と言いながら抱きついてきた。

 

工藤新一

「素直だな、哀」

灰原哀

「し…新一にぃだけだから…」

宮野志保

「あら、新一は渡さないわよ? 哀」

灰原哀

「私は…江戸川君が大好きだから…」

宮野志保

「そうね」

 

新一と志保は可愛い妹を見てるようで、2人で笑顔になった。 離れる際に哀は『新一にぃ、お姉ちゃんおやすみ』と言ってコナンの隣に戻った。 新一と志保も『おやすみ』と返して自分達も寝ることにした。

 

工藤新一

「志保〜」

 

新一はそのまま志保に抱きついて、またキスをする

 

宮野志保

「も…もう…やめて」

工藤新一

「俺からのキス嫌なの?」

宮野志保

「突然するのはやめてってこと」

工藤新一

「嬉しいならそう言えばいいのに…」

 

なんて言うと、胸の当たりを叩かれた。 新一は照れてる志保を見て耳元で『おやすみ』と言うとさらり真っ赤になった。 志保は『ばか…』と言いつつ、新一の胸に顔を埋めて眠りについた。

 

降谷零

「明日から大変ですね、赤井」

赤井秀一

「そうだな、でも俺達が守ってやらないと優作さんから期待されてるんだ」

降谷零

「そうですね」

 

組織時代『スコッチ』、降谷の同期の公安の仲間がノックとばれ、赤井に殺されたと最初は勘違いしていたが…さっきの優作さんからの話で、赤井に改めて謝った降谷は元に仲に戻って新一達を全力で守ることにした。

 

〜6月4日AM10:00〜

 

蘭の件から1日が経った今日が1番気をつけないといけない日であることは新一も分かっていた。 昨日と違い有希子が起こしに来ることがなくいつもより長く寝てしまい身だしなみを整えてリビングへ行くと、こちらに気がついた哀が向かってきて抱きついてきた。

 

工藤新一

「おはよう哀、やけに甘えん坊だな?」

灰原哀

「べ、別にそんなことないわ…」

工藤新一

「顔真っ赤で言われて説得力無いぞ?」

宮野志保

「おはよう、新一。 哀が朝食一緒に食べたいからって待ってたのよ」

工藤新一

「へぇ〜。 そうなのか?哀」

灰原哀

「お姉ちゃん、何で言っちゃうの。 自分で言いたかったのに…」

工藤新一

「じゃあ今言えば良いんじゃね?」

灰原哀

「え!? そ…それは…」

工藤新一

「言えないのかな〜? あれれ?」

灰原哀

「い…言えば良いんでしょ? し…新一にぃと御飯一緒に…食べたいです…」

工藤新一

「良く言えました!」

 

朝から何を見せられているのだろうか、頭を抱える人の方が多いだろうがこの家にそんな人はおらず皆笑っていた。

 

降谷零

「おはよう、新一君。 朝から意地悪だね?」

赤井秀一

「おはよう、新一。 あんまり哀いじめるなよ?」

工藤新一

「おはようございます。 哀が可愛いから悪いんですよ」

江戸川コナン

「新一兄ちゃんおはよ〜 僕の哀なのに…」

工藤新一

「おはよう、俺に言われても…」

 

哀は新一に抱っこされてまま椅子に座った。 志保の珈琲を飲みながら有希子が作ってくれた朝食を哀と一緒に食べる。 昨日は居たのに有希子の姿が見えない。

 

工藤新一

「志保、母さんは?」

宮野志保

「有希子さんなら出掛けたわ」

工藤新一

「またか、志保も行ってくれば良かったのに。」

宮野志保

「何か昔の友達に会うとかで私が断ったわ。」

工藤新一

「そうか。  後で聞いてみるか。」

 

食べ終わった食器を志保に渡して、哀とお話する。 昨日はコナンが抱きついてくれたから良く寝れたけどやっぱり新一にぃの方が寝やすいって言われてコナンが1人で落ち込んでるのを哀と笑ってた。

 

工藤新一

「恋人にそんなこと言っていいの?」

灰原哀

「江戸川君は、これくらい言わないと。」

宮野志保

「新一と一緒で直ぐ無茶するからね〜」

工藤新一

「志保と哀だって同じだろ?」

降谷零

「新一君は時々本当に見てるこっちも怖い時あるけどね。」

赤井秀一

「怖いもの知らずで突っ込んでいくからな新一は。」

工藤新一

「褒められてるのか? これ。」

灰原哀

「私はそういう新一にぃが好きだよ?」

工藤新一

「ありがとうな、哀」

 

新一は哀の頭を撫でてやると、嬉しそうにこちらに笑顔を向けてきた。 哀の方が素直だが、俺は兄として接してるから素直なだけであってコナンにはしないんだろうなって思うと、悪いなって思うが哀を離したくなくなる。

 

工藤新一

「哀って、志保と同じくらい可愛いな」

灰原哀

「な…なによ…突然…」

工藤新一

「ほら、照れてる時も志保と一緒。」

江戸川コナン

「新一兄ちゃん、人の彼女とイチャイチャしないでくれない?」

工藤新一

「最初に甘えてきたの哀だし、俺はそれに応えてあげてるだけ」

江戸川コナン

「志保姉のいる前でやってて怒られても知らないよ〜」

工藤新一

「志保は、哀と遊んでるだけで嫉妬してるコナンと違って嫉妬しないんですよ。」

宮野志保

「あら、嫉妬しなくて悪かったわね」

工藤新一

「そんなこと言ってないだろ? 志保は哀よりも俺のこと好きな自信があるから嫉妬しないもんな」

宮野志保

「は?そ…そんな訳ないでしょ…ば…馬鹿じゃない…」

工藤新一

「な? 哀と同じ照れ方するだろ?」

灰原哀

「お姉ちゃん可愛い」

 

志保も結局は自分が1番新一を好きなのは自信があるから新一が哀と遊んでいてもなんとも思わないし、哀自身が新一の所に言ってるから何も思いはしなかった。 ただ私はあれくらい出来たらななんて思ってたりはしている。

 

江戸川コナン

「それじゃあ俺が志保姉とイチャイチャしてても怒るなよ〜」

宮野志保

「コナン君が私とイチャイチャすると哀が嫉妬するから駄目よ」

江戸川コナン

「え〜じゃあ哀だけずるいじゃんか〜」

灰原哀

「お姉ちゃんと新一にぃがいいなら私はいいよ」

工藤新一

「いいのか? 哀」

灰原哀

「うん。 江戸川君が志保姉よりも私のこと好きなの知ってるもん」

宮野志保

「そうね〜。 でも降谷さん達いるから私は嫌よ」

降谷零

「僕達のこと気にしなくてもいいよ?」

宮野志保

「私が気になるから無理よ」

工藤新一

「どんまいコナン」

江戸川コナン

「新一兄ちゃんのばーか」

工藤新一

「なんで俺?」

 

哀が新一と遊べるのに、コナンは志保と遊べないことにふてくれたらしく機嫌が悪くなった。

 

〜PM12:00〜

 

丁度正午にまわったとほぼ同時に有希子が帰ってきた。

 

工藤新一

「母さん、おかえり」

工藤有希子

「また哀抱っこしてるの?」

工藤新一

「哀が甘えん坊だから仕方ないだろ? 所で誰に会いに行ってたの?」

工藤有希子

「A secret makes a woman woman。 秘密よ」

工藤新一

「おい、母さん!」

灰原哀

「誰か分かったの? 新一にぃ」

工藤新一

「あ…あぁ」

 

有希子はある2人に会っていた、哀もよく知る人物。 いずれ会うのかもしれないなんて思いながら新一はリビングへ戻ると、工藤邸では珍しいインターホンが鳴った。 新一は1度哀をおろして、『後でまたやってやる』と言って降谷さんと赤井さんの所に行った。 案の定昨日の件で蘭が来た、だから新一は1度哀をおろして自分も玄関に向かった。

 

降谷零

「やあ、どうしたの?」

毛利蘭

「あ、安室さん! どうして新一の家に?」

降谷零

「新一君と工藤夫妻に呼ばれてね」

毛利蘭

「新一いるんですか!?」

降谷零

「いるよ?」

毛利蘭

「会わせて下さい! 新一と話がしたいんです!」

降谷零

「新一君が会いたいって言うならいいけど」

毛利蘭

「私は新一の彼女なんですよ? 許可なんて要りません! 会わせて下さい」

降谷零

「君は何か勘違いしてるね? 新一君には別に彼女がいるよ」

毛利蘭

「は? 私が彼女なのに別の彼女がいるなんて浮気だわ!! 新一に会わせて下さい!!」

降谷零

「新一は会いたくないそうだ。 お帰り願いたい」

毛利蘭

「嫌です、新一が出てくるまで帰りません!」

降谷零

「そうかじゃあ無理やり扉を閉めるだけだよ。」

毛利蘭

「待っ…」

 

バタンと扉は閉められ、蘭の声が途中で途切れた。 勝手に入ってくる可能性もあるため鍵を閉めてリビングへ戻った。

 

工藤新一

「降谷さん、ありがとうございますm(*_ _)m」

降谷零

「僕はただ帰ってもらっただけさ」

赤井秀一

「あの調子だとまた来るだろうな」

工藤新一

「そうですね… はやく納得させないと…」

降谷零

「あまり、考え過ぎちゃ駄目だよ?」

工藤新一

「でも俺が悪いですから、俺が何とかしないと…」

 

新一は少し悲しげな顔をしながら答えた。 自分がやったことは自分で解決するのは新一自身がいつもやってることではあったが今回は相手が相手なだけで新一もどうなるか分からなかった。 そんな所に哀が寄ってきて

 

灰原哀

「新一にぃ大丈夫?」

 

新一は『あぁ、大丈夫だよ』と言いながら哀を抱っこした。

 

工藤新一

「今日は凄い甘えん坊だけどどうした? 哀」

灰原哀

「新一にぃが辛そうだから」

工藤新一

「そっか、ありがとう ナデナデ」

 

蘭の対処をしていて昼食を食べ損ねてしまい、志保にお願いして作ってもらった。 志保の料理を食べながら哀を構う。 朝から哀を構っている時の志保の様子がおかしかったから志保を呼び出した。 

 

宮野志保

「何よ、今洗い物してるんだけど… んっ… ちょ… や… やめ… んっ…」

工藤新一

「これで満足か?」

宮野志保

「ちょっと何するの!!」

工藤新一

「何ってキスだけど?」

宮野志保

「そういうことを言ってるじゃないの! なんで今するの!」

工藤新一

「だって、哀が俺が蘭の対処してる時に、お姉ちゃんが私に『私も哀みたいに構って欲しいな』って言ってたよって言われたから」

宮野志保

「っ… 哀言わないでって言ったのに…」

工藤新一

「俺は志保の可愛い所見れたし哀も得したよな〜」

宮野志保

「し…知らない! ば…馬鹿じゃないの!!」

 

なんて言いながら耳を真っ赤にして洗い物の続きをするのであった。 降谷さんと赤井さんも気にしなくてもいいよとか言ってたがあそこまでする必要あるのかなんてコナンは思いながらずっとニュースを見ていた。

 

〜PM15:00〜

 

志保が洗い物を終えて戻ってきてから哀にお願いして、1度おりてもらって膝の上に志保を乗せた。 最初は照れて怒っていたが、だんだん構ってほしいさに哀と同じく甘えん坊になり2時間が経過した。

 

工藤新一

「最初から素直になればいいんじゃね?」

宮野志保

「そんなこと出来たらやってるわ… 出来ないから苦労してるのよ…」

工藤新一

「まぁ俺は、志保が甘えん坊になっていく過程も好きだからいいけどな ナデナデ」

 

なんて恥ずかしいことを言われながら頭を撫でられてさらり恥ずかしくなって新一の胸に顔を埋めてしまった。 この男は場所も考えずなんでも何でも言うから困るし慣れない… 言ってくれるのは嬉しいがもっと場所を考えて欲しいと感じる志保だった。 新一は耳を真っ赤にしている志保の耳元で、『好きだよ』と囁いてやると、急なことにびっくりしたのか。 勢いで新一の頬を叩いてしまった…

 

工藤新一

「痛てぇ…」

宮野志保

「あっ… ご… ごめんなさい…」

工藤新一

「大丈夫」

宮野志保

「でも、頬真っ赤だし… それに…」

工藤新一

「俺が志保のこといじめすぎたのが悪いんだから、志保が気にすることじゃねぇよ」

宮野志保

「…でも…でも…私…叩いたのよ…照れたからって…彼氏のこと…叩いたのよ…な…なんで怒らないの…」

工藤新一

「なんでそんなことで怒るんだよ… 志保は悪くないって言ってるだろ? そんな自分のこと責めるなって」

宮野志保

「どこまで…や…優しいのよ…ばか…」

工藤新一

「はいはい、泣かない、志保は悪くないんだから ナデナデ」

 

新一に頭を撫でられ落ち着いた志保は『ごめんなさい』ともう1度謝ってきたが『志保は悪くないから謝らなくていい』とあっさりと返され、また頭を撫でられた。 哀も心配になって『お姉ちゃん、新一にぃ大丈夫?』と声をかけてくれたが新一は哀に『ありがとう、大丈夫だよ』と頭を撫でてやり志保は『ありがとう、哀』と笑顔を見せると哀も安心したようにコナンの元に戻っていった。 その全てを見ていた降谷と赤井は何も言わずに2人を見守るだけだった。

 

江戸川コナン

「新一兄ちゃんって優しい人にはとことん優しいよね? 女の子だと勘違いされちゃうよ?」

工藤新一

「俺そんな優しいか? 今は俺が悪いから言っただけだし。」

江戸川コナン

「普通の人なら怒るんじゃないかな? まぁ怒らなくても口聞かないかとありそうだけど?」

工藤新一

「まぁ俺普通じゃね〜し。 コナンだって同じことされても怒らないだろ?」

江戸川コナン

「当たり前じゃん。 なんでそんなことを怒らないといけないのさ」

工藤新一

「だろ?」

降谷零

「新一君ってだから女子に人気なのか」

赤井秀一

「新一なら安心だしな」

工藤新一

「まぁどれだけ告白されようと、志保と哀以外興味無いですし。」

江戸川コナン

「なんで哀取ろうしてるの?」

工藤新一

「取らねぇから安心しろ。 俺は志保が好きなの。」

宮野志保

「新一と一緒にいると恥ずかしくて生きていけないわ…」

工藤新一

「いずれ慣れるさ」

 

新一はそう言いながらにこにこしながら、また皆の前で志保とキスした。 志保に『本当に皆の前でやめてってば!!』なんて怒られるが、そんなのお構い無しに笑顔だった。 志保は少し呆れながら、照れ隠しで新一に抱きつく。

 

〜PM17:00〜

 

降谷さんに無理やり扉を閉められて、鍵を閉められ入れないと確信した蘭は工藤邸を後にした。 スマホを開いて園子にメールを送った。 何件も何十件も… 家に着き部屋に入ると園子から返信が返ってきた。『私返事は早くしないと新一君取られちゃうよって言ったよね?』と今の蘭にとってこの言葉はイライラの原因でしかなかった。

 

毛利蘭

「何よ! 園子まで新一の味方な訳!! 浮気する新一が悪いのよ!! 私は何も悪くないわ!! 新一を取り返せるまで絶対毎日行ってやる!!」

 

と意気込みながらまた園子に愚痴を零した。

 

志保が夕飯の準備の手伝いをするからと言って新一の膝の上からおりようとしたが『駄目、離さない』なんて言って離してくれないから『手伝わないと行けないから離して』と新一に言うも全く話を聞いてくれないし、新一は哀に『哀、ごめん、志保とイチャイチャするから代わりに母さんの手伝いお願いしてもいい?』と志保に『なんで哀に頼むのよ!』と怒られるが『いいよ』とあっさりOKした哀に『ありがとう』と伝えて志保の方に向き直した。

 

宮野志保

「哀だってコナン君とイチャイチャしたいでしょ?」

江戸川コナン

「僕平気だよ〜 志保姉」

宮野志保

「ごめんね、新一のせいで」

江戸川コナン

「新一兄ちゃん人使い荒いからね」

工藤新一

「おい、志保ともう少しこうしたかったから哀に頼んだのにそんな言い方なのだろ〜」

宮野志保

「だから…いつでもいいでしょ!」

灰原哀

「お姉ちゃん、本当は離れたくないんでしょ?」

宮野志保

「そ…そんなことないわ… 何言ってる哀」

灰原哀

「顔に書いてあるよ。 ありがとう哀って」

工藤新一

「ほら、志保だってこのままが良かったんじゃん!」

宮野志保

「も…もう…煩い…」

 

哀に図星をつかれ、照れることしか出来なかった志保に新一はただただ頭を撫でるだけだった。 志保もさっきから撫でられるのが好きなのか安心して、新一の胸に体を預けている。 今にも寝ちゃいそうな勢いではあった。 新一は『志保、眠い?』と聞くと『眠くはない…』なんて返ってくるが暫くすると寝息を立てて寝てしまった。 新一は起こさないようにゆっくり立ち上がり、部屋に志保を連れていった。

 

〜PM20:00〜

 

夕飯を食べ終えて、部屋に戻ってくるとぐっすりと志保は寝ていた。 新一が志保の横で寝るとその横に哀が来た。

 

工藤新一

「眠いなら寝ていいぞ、哀」

灰原哀

「まだ平気…」

工藤新一

「さっきそう言って志保は寝たから。 哀寝ろよ」

灰原哀

「じ…じゃあ抱っこ!」

工藤新一

「少し待って、コナン電気消すぞ〜」

 

新一は部屋の電気を消して志保、新一、哀、コナンの順で布団に入り、新一は哀を抱っこしながら『おやすみ、哀』と声を掛けると、返事もなく既に寝息を哀は寝ていた。 新一はコナンに『おやすみ』と挨拶して自分も眠りについた。

 

〜PM21:00〜

 

工藤有希子

「やっぱり来たわね」

工藤優作

「そうだね、でも今回はすぐ帰ってくれた」

降谷零

「次から無理やりでも入ってくるかもしれないですね」

赤井秀一

「そうなると、志保が危ない」

工藤有希子

「哀ちゃんも危険かもね」

降谷零

「明日来たらまた僕が追い返しますよ」

赤井秀一

「明日は俺も行こう」

工藤優作

「私も、様子見だけしようかな」

工藤有希子

「私は志保ちゃんも哀ちゃんを守るわ」

 

明日の作戦会議をしながら優作はまた住民を増やそうとしていた。 

 

〜PM22:00〜

 

周りが暗い… 隣には新一が寝ていた、私は新一の腕の中で寝てしまって部屋まで連れてこられたのね、でも変な時間に起きてしまったし、新一は起こせないしもう1回寝れるかしら。 志保はもう1度目を瞑って見るがなかなか寝付くことが出来ない。 珈琲でも飲んで眠くなったらまた戻ってこようとしたら…

 

工藤新一

「どうした? 起きちまったか?」

宮野志保

「えぇ…そうみたい…」

工藤新一

「こっち来いよ」

 

新一は抱っこしていた哀をおろして、志保を抱きしめた。 『これで寝るか?』と志保に聞こえる程度に喋る。

志保は『えぇ、ありがとう』と新一の腕の中で目を瞑った。 暫くして志保から寝息が聞こえてきたのを確認して新一もまた眠りについた。

 

…To be continued




こんにちは〜2話です! 最初が長くなりすぎて最後が短いです! 新哀が強い感じになってしまったが新志なので。

それでは次回もお楽しみに!!
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