登場人物
メアリー
工藤優作
工藤有希子
赤井秀一
宮野明美
工藤新一
宮野志保
世良真純
江戸川コナン
灰原哀
〜6月6日AM10:00〜
それは突然のことだった。朝起きてみると、リビングには世良ともう1人見たことない人が有希子と仲良く話していた。
この状況を理解しようと頭をフル回転させようにも寝落ちでなかなか頭が回らなかった。新一は有希子に状況の説明を求めた。
工藤新一
「母さん、世良は俺が呼んだが、もう1人の人は誰なんだ?」
工藤有希子
「あれ?新ちゃん1回会ったことあるじゃない」
工藤新一
「へ?」
起きたばかりの新一は、寝ぼけていて姿を確認出来ておらず改めてその容姿を目にすると確かに身に覚えのある容姿だったが何故か大人びている。
工藤新一
「メアリーさんですよね?」
メアリー
「あぁ、真純が工藤君に呼ばれたと。それに秀一もいるそうだな」
工藤新一
「居ますよ。呼びます?」
メアリー
「あぁいい。後で」
工藤新一
「そうですか。でもどうしてメアリーさんもご一緒で?」
新一は率直に疑問をぶつけた。メアリーさんがどのようにして元に戻れたか分からないが、元に戻ったということは仕事に戻るだろう。
メアリー
「私もここに住ませて貰おうとな」
工藤新一
「え?でもメアリーさんって確かMI6じゃ」
メアリー
「何でも知っているな。とっくに辞めている」
驚きではあった。薬は違うが幼児化をしてしまったメアリーさんは幼児化前からMI6を辞めていた。ただ姿を元に戻すことが目的で今まで動いていたのだろう。
でもメアリーさんと有希子はそこまで仲が良くなかったはず。朝から会話が弾んでいたように思えたが。
工藤新一
「でも母さんってメアリーさんと仲良かったけ?」
工藤有希子
「さっき仲良くなったのよ」
工藤新一
「そうか、後世良もわざわざありがとな」
世良真純
「工藤君の頼みさ、当たり前だよ。所で志保さんは?」
工藤新一
「そのことなんだけど」
世良は首を傾げてどうしたんだろう?とこちらを見ていた。新一は事情を説明するために、今まで部屋に行ってもらっていた志保達を呼び事情を説明した。
メアリーは直ぐに納得することが出来たが世良は何を言っているのか分からない顔をしていた。
世良真純
「要するに、その薬のせいで分離したってことでいい?」
工藤新一
「そう思ってくれていい」
話を終えると、メアリーが立ち上がって志保の元へ近寄って『久しぶりだな、志保』と志保は戸惑っていた。
工藤新一
「メアリーさん、志保の事知ってるんですか?」
メアリー
「知っているも何も志保の母エレーナとは姉妹だから」
宮野志保
「え…。」
志保も初めて聞いたと驚いていた。それもそうだ、子供の頃からずっと母とは会うことも出来ずに亡くなってしまったのだから。
メアリー
「志保も大変だっただろう?お疲れ様、新一、秀一を呼んできてくれ」
新一は頷いて、秀一の部屋に行き『赤井さん、メアリーさんが呼んでます』と声を掛けると『なんで母が来ているんだ?』と疑問を抱えながら部屋を出てきた。
赤井秀一
「母さん、いつ戻ったんだ」
メアリー
「そんなことよりもお前何で連絡しないんだ」
赤井秀一
「色々と忙しくてな、真純も元気か」
世良真純
「うん、元気だったよ、秀にぃ」
秀一は暫くメアリーからのお叱りがかかり、新一達はその様子を見て笑っていた。漸く終わって秀一もぐったりとして部屋を出ていった。
メアリー
「所で、私達もここに暮らしても問題は無いのか?」
工藤新一
「多分、父さんに言えば許可が貰えると思いますよ」
世良真純
「また秀にぃと一緒に暮らせる」
世良は嬉しそうにしていた。今までFBIの仕事で会うことが難しかった兄とこうしてまた一緒に暮らすことが出来るからだ。
新一はメアリーに『父さんに聞いておくのでゆっくりしていて下さい』と伝えると『じゃあ有希子と出かけるとするか』と有希子も張り切って着替えに行った。
世良は『僕は蘭君と園子君と予定があるから』と行ってしまった。『蘭』その言葉を聞くと、顔を引きつってしまう。
いつまた来るか分からないし、志保達にいつ危害が加わるかも分からなかった。それでも解決しないといけないと思ってるし、出来ないとこれから面倒なことになると思い新一はまた悩み始める。
その新一に気づいたのか志保はコナンと哀から1度離れて新一の方へ行き、『何かあった?』と新一に問いかけると、『ちょっとな』とはぐらかされてしまい、志保は『相棒なのに教えてくれない訳?』と普段こっちの都合も考えずに色々頼んでくる彼に聞いてみる。
彼も観念したように『世良が蘭に会いに行ってるんだよ』と難しい顔で言われ、『何しに?』と聞くと『会う予定が元々あったらしい』と言われた。
新一の悩んでいることが分かっても私は手助けすることが出来ない悔しさに普段自分からすることのないが新一に抱きついてみると新一がこちらに振り向いて『どうした?』と言ってきたので『新一が悩んでるのに何も出来なくて悔しくて元気でもあげようかなって。』と嫌だった?と聞かれて新一は『ありがとう、志保、でも俺は平気だ、問題は志保が何かされないかが心配ってこと』と彼はいつも自分のことよりも他人のことを考えてくれている。
そんな彼も好きだが、時々本当に無茶なことをするのでしっかり見ていないと大怪我をして帰ってきたりするから心臓に悪い。
新一に抱きついている志保を見ていた2人も雰囲気に飲まれて、同じことをする。新一と違いコナンは照れくさくてあんまり上手く出来ずに哀に『江戸川君からしておいて』なんて言われてしまった。
志保はいつも以上に長く新一を感じることが出来て安心したのか自分が新一を安心されるために行ったのに自分が癒されてしまい思わず『ありがとう』と言ってしまって新一に不思議な顔をされた。
〜PM13:00〜
買い物から帰ってきたメアリーと有希子は自分達の部屋に行き、蘭達に誘われていた世良が帰ってきて新一は世良に事情を話して今日何か言っていなかったか聞くと案の定愚痴を延々聞かされたので用事があると嘘をついて帰ってきそうだ。
世良真純
「酷かったよ、行ってからずっと園子君と愚痴を聞かされてたし多分今も聞いてると思うよ」
工藤新一
「悪かったよ」
世良真純
「工藤君は悪くないよ、蘭君が理解すればいいのさ、多分今も園子君に愚痴を話していると思うよ」
世良もあぁやって言ってくれてはいるが新一は自分のせいで蘭がああなったと思っている。元はと言えば、自分の好奇心によるもので幼児化して蘭に会いたくて志保に薬をせがんだこともあったし、ロンドンで告白もした。
でも時が経つにつれて蘭の様子も変化して、どんどん悪化していった。小さい頃に母親である英理さんが家を出ていってから父である小五郎と2人で過ごして、心の支えであった新一は事件で帰れなくなり不安でもあったんだろうし、事件が終わるまで待っていてほしいと伝えておきながら、自分は暴言に耐えることが出来ず蘭よりも志保と付き合った。
事の発端は自分の浅はかな考えなのではないか?。色々考えていく内に頭が痛くなって、嫌になる。自分は無力だ。
約束の1つも守れず、1人の女性も愛することが出来ない。でも蘭があんな風になったのは俺のせいであることは間違いではないが、志保達に被害は例え自分が悪くても許したくはない。
何とかしてでも蘭を説得させて何も起きなければいいけど。新一がリビングのソファで、頭を抱えている様子を哀が見ていて『新一にぃどうしたの?』と顔を覗き込んできて『何でもないよ、考え事』と何もなかったかのように笑顔になって哀を抱っこした。
考え事をしていて全然気づかなかったが、リビングに志保の姿が無く、コナンもいなかった。『2人は?』と何気なく哀に聞くと『お姉ちゃんは有希子さんに呼ばれてた。江戸川君は赤井さんのところじゃない?』コナンが赤井さんの所?まぁ何か話でもあるのだろう。戻ってくるまで哀とイチャつくかとソファに座って哀の頭を撫でる。
〜PM15:00〜
ニュースを見ながら、哀の相手をしている内に気づけば腕の中で哀は寝てしまっていた。『寝ちゃったか』と独り言を言ってると志保が2階から降りてきた。
新一は丁度いいと『志保、珈琲頂戴』とお願いすると『それくらい自分でやって』と冷たくあしらわれたが『哀が寝てるから無理。』と言うと溜め息を吐きながら『はいはい、ちょっと待って』なんて言って準備を始めた。
宮野志保
「はい、どうぞ」
工藤新一
「ありがとう」
志保から珈琲を受け取ると1口飲み、志保を隣に座らせる。『私やること沢山あるんだけど?』と不満気な顔をさせたがお構い無しに唇を奪ってやった。
宮野志保
「んっっ…」
少し長めのキスに感じてしまったのか声が漏れてしまった志保に新一が『急に甘い声出すなよ』『我慢出来なくなるだろ』と耳元で囁かれ『ば、馬鹿じゃないの/////』と志保は立ち上がった。
新一は志保の照れた姿を目で追いながらニュースに耳を傾ける。ニュースには日本の未解決事件がどれくらい起きているのか統計で出ていた。
新一がコナンとして、毛利小五郎に解決されていた事件が沢山あり2年前から未解決事件はあんまりなかったが、今年から事件に関わることを避けているため急激に増えていることに不安を覚えた。
赤井さんと話をしていたコナンが戻って来て直ぐに家事をしていた志保の所に行き何も言わずに後ろから抱きついているのが目に入った。
宮野志保
「ちょっと、コナン君邪魔よ」
江戸川コナン
「構ってよ〜志保姉」
宮野志保
「今は無理よ。」
江戸川コナン
「じゃあいつならいいの?」
宮野志保
「寝る時かしらね?」
なんて意地悪を言ってみるとコナンは不貞腐れて新一の元へ来た。寝ている哀を見て『いいよな、哀は…』と小声で何か言っていた。
新一も『しょうがないだろ、志保も忙しいしな』と 頭を撫ででやると『うるさい、人の彼女勝手に取っておいてさ。』と怒られた。
新一も『哀が自分から来たし、俺悪くない。嫌なら俺と同じようにするんだな』と若干哀のせいではあるような言い方をしたが、気にせずコナンは『新一兄ちゃんが断ればいいじゃん』とまたしても怒られた。
このままじゃキリがないので志保を呼び出して『少しでいいから構ってやれ』『嫌よ、私忙しいの』と呆れられて志保も少し怒っていた。
宮野志保
「そもそも新一が哀を取るから悪いんでしょ?」
工藤新一
「だから!俺からじゃなくて哀から来るんだって」
宮野志保
「断ればいいじゃない?」
志保もコナンと同様怒っていた。新一は何故か自分が怒られていることに不思議で仕方が無かった。取り敢えず志保にコナンを構ってもらい1度落ち着いた。
〜PM20:00〜
夕食前に哀も起こして、皆で御飯を食べて部屋に来た。先程と同様に哀が甘えようとしてきたので『ごめん、哀今ちょっと無理だから』と断る。
しかし、『新一にぃ何もしていない…』と今にも泣きそうな顔でこちらを見られてもう無理だと『ごめんな、哀、昼間にな志保とコナンに新一が哀の甘えを断らないからって怒られてさ。』と哀に言うと『どうせ江戸川君がお姉ちゃんが忙しいのに甘えようとしたからじゃないの?』と的確に答えを出した。
コナンはそれが気に入らなかったのか『だって、哀新一兄ちゃんに甘えるのに俺に甘えないじゃん。これじゃあ誰が彼氏か分からない。』と不機嫌になった。
不機嫌になったコナンを見ていた3人は嫉妬なんて言葉が浮かんできたがコナンには言わなかったし、志保自身も嫉妬していて言うことは出来なかった。
『私からも言わせてもらえば、誰が彼女か分からないわね。』と冷たい目で見られて『俺は志保にちゃんと伝えてるだろ?』でも志保からしたら構ってもらえる方が良いらしく『それとこれとは別よ。』『でも志保忙しい時に色々されると怒るし無理じゃね?』と反論すると『家事してるから無理だけど、終わったらいくらでもできる時間はあるわ!』とつい強く言ってしまった。
志保も若干不機嫌になって新一も少しイライラしていた。『じゃあ俺は哀からの甘えを全部断ればことが解決するまでってことか?』と2人に強く言う。
『俺は哀が新一兄ちゃんにばかり甘えて怒ってるだけで新一兄ちゃんに怒ってないし。』『いや、俺さっき怒られたなんだけど。』ずっと3人の会話を何も言わずに聞いてた哀がとうとう口を開いて『分かったわ、私のせいね。ごめんなさい、新一にぃありがとう』と言って離れてしまった。
新一は『一緒に寝なくていいの?』と聞くと『いい。』と断られてしまった。哀は皆が喧嘩するのは自分のせいだってことにしてもう新一に甘えるのは辞めることにした。
話に区切りもついて個人で寝る準備をして新一が部屋の電気を消して『おやすみ、志保』と志保にキスをしてそのまま眠りについた。
志保も『おやすみ』と返して新一に抱きつこうと思ったがその前に新一が向きを変えてしまい抱きつくことが出来なかったので大人しくひとりで寝ることにした。
〜6月8日AM10:00〜
朝起きると珍しく隣に寝ていた哀が今も寝ていた。声を掛けて起こすと『おはよう』と言われた新一は『今日は遅いな』と言うと『全然寝れなくて』と言われた。
矢張り哀は新一と一緒に寝ている時と違って寝つきが悪くてあまり寝ることが出来なかったらしい。まだ眠そうにしていた哀に『いいよ、じゃあまだ寝てな』ともう1度寝かせて新一は部屋を出た。
リビングへ行くと『哀はまだ起きてないの?』と志保に聞かれて新一は『昨日全然寝れなかったからまだ寝かせてる』と言うと『そう…』と返ってきた。
返事があんまりに暗くて新一は志保を後ろから抱きしめた。『何してる。邪魔』と怒られたが『だって、構って欲しいんだろ?』と意地悪を言うと『今は手が空いてないしやることあるから』と新一を退けようとするが『だって志保やること沢山あるから当分待たないといけないし、俺待つの嫌だから退かない。』多少子供ぽく志保に言うと、『はいはい、好きにして』と言われて耳が真っ赤なのが見えて『照れてます?』と耳元で囁くと『ば…馬鹿じゃないの!」と怒られるが新一は楽しそうで志保は諦めた。
〜PM12:00〜
結構ずっと志保から離れなかった新一は時々志保にちょっかいを出しながら志保の手伝いをしていた。少し前に哀が起きてきていつもと違い新一の元ではなくコナンの元へ行き、コナンも焦っていた。
哀は『何よ、自分が言ったのよ』と呆れていたが哀もコナンに甘えられるようになって安心した。新一は哀と目が合って笑顔を見せると口パクで『ありがとう』と言われた。
多分甘えられるようになったからお礼を言われたんだろうと思い新一も『どういたしまして』と口パクで返すと哀は笑顔になっていた。
昼食の用意をしている志保はずっと新一に抱きつかれたままで今もずっと照れていて可愛くていじめたくなることが多いが自分達の為に家事をしてくれているし危ないので終わるまで後ろで見守っている。
とうとう我慢の限界で『恥ずかしからそろそろ離れてよ』と言われたが『志保が慣れればいいじゃんか』と離そうとしない新一に『元々そういうことが苦手なの!慣れるなんて無理よ』と言われた。
昼食も出来て皆を呼び仲良く食べ終わると、インターホンが鳴った。新一は今日は誰も来ないはず?と疑問に思って玄関に行こうとしたが優作に『私が出るよ』と止められてしまった。
暫くして優作が戻ってきた。優作の隣には誰居なかったが、足音からもう1人いたのは確かだった。新一へ『誰だったの?』と聞くと『これから会えるよ』と笑顔を見せた。
優作の声を聞いて、リビングへ入ってきた人物…かつて組織の監視の下学校などあまり不自由なく生活出来ていて"偽名諸星大"の彼女でもあり宮野志保の実の姉で組織に殺されたはずの宮野明美さんが立っていた。
宮野志保
「え…。お姉ちゃん…。なんで…。」
コナンが救うことの出来なかった人物の1人が今目の前にいた…不思議でしかなかった。確かに目の前で息を引き取っていた人物は?今目の前にいる人物は?疑問が残るがその疑問を解消するかのように優作が話し始めた。
工藤優作
「本当はもっと早く伝えるべきだと思ってたんだけど、あまりにも忙しくて伝える時間が無くて説明出来なかったから説明するよ、宮野明美さん確かに彼女は本物だよ。新一が救うことの出来なかった人だ。でもそれは違う。」
工藤新一
「でもあの時俺の目の前で確かに明美さんは…」
工藤優作
「新一の目の前で息を引き取った人物は私が変装をしてもらっていた人だ。その人も生きている。」
工藤新一
「でもなんで父さんがその事件を知ってるんだよ」
工藤優作
「依頼されたのさ、宮野明美が殺されるかもしれないから助けてほしいと。匿名で」
工藤新一
「匿名で?でも誰が?」
工藤優作
「それは私も分かってない。でも明美さんと面識のある人物で間違いはない。それで私は明美さんと接触して、組織の指示に従ってもらった。組織から指示された場所へ行く時に、変装の人とすり変わって今までずっと一緒に住んでいたよ」
工藤新一
「なんで早く言わないんだよ…。」
工藤優作
「明美さんが組織のために戦っている新一の邪魔をしたくないと言うのでね。全てが終わったら話すつもりでいた」
工藤新一
「明美さんの指示で…」
宮野明美
「ごめんなさい…新一君。コナン君も」
江戸川コナン
「僕は全然」
明美は新一とコナンに感謝をしてただ何も言わずに立ち尽くす2人の元へ向かった。
宮野明美
「久しぶりね、志保。そして初めまして哀。」
宮野志保
「お姉ちゃん…」
灰原哀
「おかえり…」
2人は実の姉が生きていてしかも自分達の前に来てくれて嬉しさで涙が溢れていた。志保は思わず明美さんに抱きついてしまい、哀は何故か新一の元へやってきた。
暫くして志保は落ち着いたのか明美さんから離れて、哀は『もう少しこのまま…』と甘えられていた。結局甘えたくて仕方なかったのだろう。
リビングのドアが開いて、皆が目をやると秀一が入ってきた。本人は何も知らず目の前にいる人物に『あ、明美…お前なんで…』と驚いていた…
宮野明美
「優作さんのお陰で助かっていたの。今まで黙っていてごめんなさい…。秀一さん」
赤井秀一
「どこでその名を…」
宮野明美
「優作さんから聞いたわ」
赤井秀一
「そうか…騙してすまんな。」
宮野明美
「私を守る為でしょ?知ってたよ」
赤井秀一
「そうか…あの約束もう時効か?」
宮野明美
「そんな訳ないでしょ。私は今でも好きよ」
赤井秀一
「俺も明美が好きだ」
感動の再会を目の前にそのまま告白までする秀一に皆笑顔で何も言わずその様子を見えていた。また新しいカップルが誕生した。
宮野明美
「新一君〜」
工藤新一
「はい?なんですか?」
宮野明美
「新一君って志保の彼氏だよね?」
宮野志保
「ちょ、ちょっとお姉ちゃん!」
工藤新一
「そうです!」
宮野明美
「で、コナン君の哀の彼氏よね?」
灰原哀
「そうね」
宮野明美
「新一君、しほのどこが良かったの?」
宮野志保
「ねぇ、お姉ちゃん!」
今まで他人に一切興味を示していなかった志保が気付かないうちに恋人を作っていたことに嬉しさで姉特有の意地悪がしたくなった。
新一は『可愛くて、でも恥ずかしがり屋だし、何でも自分で抱えて溜め込んで結局感情が爆発して大変なこともあったりするけど、俺のこと理解してくれるし、照れると可愛くて愛おしくなって、大切にしたいって思うし俺は志保に出会えて良かったなって志保を守れてよかったなって思ってます。』と長々と志保のことを語り始めて恥ずかしさで何も言えなくなった志保はこの場から立ち去ろうとしたが、新一に悟られて捕まってしまった。
宮野明美
「志保のこと好きなのね、新一君」
工藤新一
「ええ、もちろん」
宮野明美
「じゃあ安心かしらね、志保のこと宜しくね?あとコナン君もね」
工藤新一
「もちろん」
江戸川コナン
「当たり前だよ」
志保は恥ずかしくて、何も言えず顔を埋めてしまったが自分が凄い愛されていることに嬉しさで新一の腕の中で涙が出そうになった。
でも我慢して、鼻を啜っていると『誰にも言わないから泣きたかったら泣けよ。』なんて言われたせいかギリギリ我慢していた涙腺が切れて涙が流れてきた。
新一は何も言わずに静かに志保の頭を撫でた。
〜PM17:00〜
女性が1人増えて火事の分担が出来るようになって、今日は明美が『私がやるから志保は新一君の所に居て』と言われその言葉に甘えて新一の元へ戻った。
戻るや否や新一に『今日は甘えん坊さんですか?』とにやにやしながら言われて『ち、違うわ!』と咄嗟に否定するが顔が真っ赤で全く説得力が無く、新一は両腕を広げて一言『んっ!』と言うと志保を待った。
新一は志保から抱きついてくるのを待っていた。志保は恥ずかしくて無理と内心思いながらもこちらをずっと見てくる新一が余裕そうで悔しくてそのまま抱きついた。
志保が新一に抱きつくと『良く出来ました』と耳元で囁かれた。息がかかってくすぐったくて、思わず『み…耳元で喋らないでっ…』と言ってしまった。
新一はその姿が可愛すぎて我慢出来ず、志保にキスをした。怒られるのを覚悟したが何も言われず志保もそのまま応えてくれた。
新一は『ずっとそうやって素直でいれば良いのに』と漏らすと志保は『わ、私だって出来たらやってるわ』なんてぷいっ…とそっぽを向かれた。
その様子をキッチンからずっと見ていた明美さんは一緒に夕食を作っていた有希子に『志保があんなに笑顔なの初めて見ました。』『あら、そうなの?』『元々他人に興味なんて無かったですから、でも新一君に会ってから変わったんだなって。』『新ちゃんも志保ちゃんにぞっこんだしね』『でも安心ですよ』『時々危険なことするけどね』『そうですね』なんて2人で面白くて笑っていた。
暫くして優作が2階から降りてきて新一を呼び出した。新一は何かあったのか?と疑問を浮かべながら優作について行く。
書斎に入ると世良が居て優作に『蘭さんのことで話があってね』と言われた。世良には昨日何があったかあらかた聞いたし何かあるのか?なんて思っていたが…
世良真純
「工藤君、今日の朝園子君からメールが来てね」
工藤新一
「メール?それが何かあったのか?」
世良は園子から送られてきたメールを新一に見せる。内容は驚愕するものだった。園子によると、新一が事件の最中に女にたぶらかされて無理に付き合っているから私から新一を取った女をとっちめてやるから園子も手伝ってと言われたらしい。
本人の前で『嫌だ』なんて言うのは流石に園子でも怖くて『いいわよ』と言ったそうだが実際手伝う気などないそうだ。
内容を理解すると、近い内に蘭はまた工藤邸にやってくる。家に入れなければいい話だが無理矢理でも入ろうとしたら終わりだが、流石に赤井さんと降谷さんがいるから出来ないが志保がいる事がばれることがあれば志保に危険が確実に及ぶ為新一はそれだけは何としてでも阻止しないといけない。
工藤新一
「そろそろ本格的に手を打たないと不味いな」
工藤優作
「そうだね、でも大丈夫さ。準備は出来ている」
自信ありげに優作は新一に言う。実際の所、半分以上準備は整っていたのは事実だが残り半分がいつ終わりかまでは分かっていない。
世良真純
「僕は蘭君をもう少し探ってみるよ」
工藤新一
「宜しく」
世良は蘭の行動等の監視を園子と一緒にすることを告げて部屋を後にした。新一も世良のあとに続いて部屋を出てリビングへ戻った。
〜PM20:00〜
夕食を食べ終わり、各自寝室へ行く。志保は先程新一が呼ばれた理由は何だったのか聞きたかったが、私達の前で話したくないってことはと察したのか何も聞かなかった。
新一はベッドでぐったりとしていた。考え事でもしていたのだろうか?凄く疲れているように見えた志保は新一の隣に寝て、新一に抱きついた。
新一は志保に何かあったのか思い『どうした?』と聞くが『新一が何か悩んでそうだったから癒そうと思って』と恥ずかしくて声が小さくなっていた。
新一は『ありがとうな、志保』と笑顔で志保にそう言った。そのまま志保の頭を撫でて新一は部屋の電気を消した。
工藤新一
「おやすみ、志保」
宮野志保
「おやすみ、新一」
2人はそのまま眠りに就いた。
…To be continued