〜6月17日AM10:00〜
朝起きてると蘭が朝食を作って新一が起きるのを待っていた。新一は『おはよう』と蘭に言いつつ朝食の用意が出来た机に座った。
朝食を食べつつ蘭とゆっくり話をしていた。そこで突然蘭が大事な話があると言い始めた。
毛利蘭
「ねぇ、新一、私今も新一が好きだし、ずっと一緒にいたいって思ってる。 でもそれが無理って分かってからずっとこれから私は1人なんだなって思ってしまってそれが嫌だった。 認めるのが嫌だった。 小さい頃からずっと一緒にいて、私はずっと新一と付き合ってずっといれると思って、園子や和葉ちゃんの忠告を無視して新一なら言わなくて分かってくれるってずっと思ってた。 でもそれは違った。 新一の彼女さんに自分が告白をしないからって言われて、認めたくはなくて…でも、それをしなかったから新一は私から離れてしまった…心の中ではずっと自分が悪いって分かっていたのかもしれない… でも自分が認めてしまえばもう新一に会うことが出来ないんだなって思ったら嫌だった… ごめんね…新一」
新一は何を言わずに最後まで話を聞いて一言だけ蘭に伝えた。
工藤新一
「俺は蘭を嫌いになることはない…でも志保やその他の人を傷つける蘭が嫌いなんだ。 普段の優しくて面倒見の良い蘭は好きだしずっと幼馴染でいるつもりだ、それに蘭は1人じゃない。 俺や園子、和葉ちゃんやこごろうのおっちゃん、英理さん、沢山蘭を助けてくれる人が周りにいるだろ? 最初から蘭は1人じゃないんだよ。 だからさ、これからまたやり直そうな?」
蘭はこくっと頷いて涙を流していた。 新一は何も言わず蘭が落ち着くまで静かに抱きしめた。
〜PM12:00〜
新一は蘭が落ち着いたのを確認して、工藤邸に戻って、皆に謝って一緒に暮らそうといった。蘭は最初は不安そうにしていたが、新一が俺がフォローするから大丈夫だなんて言うと、安心そうに笑顔になった。
新一が蘭の所へ行き2日が経った。工藤邸ではなにごともなく皆にいつも通り過ごしていた。 明美と志保は皆の昼食の準備をしていた。
暫くして、お腹を空かせた皆がリビングへ降りてきた。皆が降りてきたところでインターホンがなって、優作が玄関へ向かった。
扉を開けるとそこには何も言わずいなくなった新一と蘭の姿があった。優作は何も言わず新一達を家に入れた。
新一は優作のあとに続いてリビングの方へ向かっていくと、扉の前で優作に「私が合図するまで待ってなさい」と言って、先にリビングへ入っていった。
工藤有希子
「誰だったの?」
工藤優作
「まぁこれから分かるさ、今皆が1番会いたい人だよ」
新一は何も言われてないがこれが入れって合図なんだろうと思い、扉を開けて蘭と一緒にリビングへ入った。
工藤有希子
「新ちゃん!!」
宮野志保
「新一!!」
鈴木園子
「蘭!なんでここに?」
園子の一言で角度的に蘭の姿を確認してなかった有希子がこちらに迫ってきて、新一に言った。
工藤有希子
「なんで、蘭ちゃんと一緒にいるわけ!?」
工藤新一
「なんでって、蘭が認めてくれて俺に謝ってくれたから連れてきた。 皆に言いたいことがあるんだとよ」
新一は蘭の方を見て…「頑張れ」と言って蘭にあとを任せた。
毛利蘭
「ほんとはずっと心の中でずっと自分が悪いんだって分かってたんです… でも認めたくなくて、ただ新一に依存してた自分を認めたくなくて…新一にたくさん酷いこと言って、園子や和葉ちゃんからの忠告も無視して、新一の新しい彼女さんにも酷いこと沢山言いました… でも今は新一の新しい彼女さんと仲良くなって一緒に学校行ったりして、新しい自分だけの人生を歩んでいきたいなって思ってます… 許されることではないのは分かってます… ただ新一に一緒に暮らしてほしいって言われて… これはチャンスなんだなって思って… だから…ごめんなさい… ほんとにごめんなさい…」
蘭は自分の全てを有希子やその他の人にぶつけた。 自分が涙していることも気づかずに… でも誰も何も言わずただ、蘭を見ているだけだった。
そこに、有希子が近づいてきて、「誰にも間違えることはあるわ、でもそれを素直に謝ってくれた蘭ちゃんを私達が、見捨てたりするわけないでしょ?」と優しい言葉をかけてくれた…
蘭は堪えきれず今まで溜めていたものが全て吹き飛んで泣き出してしまった…有希子の腕の中で…
〜PM14:00〜
平和に解決したと思っていた新一だったが、1つだけ忘れていることがあった… そうそれは1人で勝手に行動したこと…
工藤有希子
「さぁ、新一説明してちょうだい!!」
蘭に優しい言葉をかけていた人だと思えないほどかんかんに怒っていた… 新一もこんなに怒られることは久しぶりで少し笑ってしまった。
工藤新一
「説明も何も…赤井さん達にちゃんと説明したからさ、俺」
工藤有希子
「そんなことはどうでもいいの!! なんで志保ちゃんに伝えてあげないの?!」
工藤新一
「志保に伝えてると絶対ついてくるから嫌だったんだよ…」
工藤有希子
「だからって自分だけ危険な目に合いに行く必要ないでしょ!!」
工藤新一
「…はい…」
工藤有希子
「ほんと、優作の一緒で自分がのことになると馬鹿なんだから! ちゃんと志保ちゃんに謝って!!分かった!?」
工藤新一
「はい…」
〜PM15:00〜
かれこれ1時間近く説教を受けていた新一は部屋に戻り志保の元へ寄り添った。
工藤新一
「ただいま、志保、あとごめん…」
宮野志保
「恋人に伝えずに1人でいくなんてどういうつもり…?」
工藤新一
「ごめん…」
宮野志保
「でも…無事でよかった…(ぎゅ…)」
志保はこの2日間で溜まっていた思いを忘れるため新一に抱きついた。新一は何も言わず志保を抱きしめていた。
暫くして、部屋に哀が戻ってきた。
灰原哀
「おかえり、新一にぃ」
工藤新一
「ただいま、哀」
哀も2日間新一がいなくて全然甘えることが出来なかったため、新一に抱きついた。
工藤新一
「おっと、危ないよ、哀、てかコナンは?」
灰原哀
「江戸川君なら、服部くん達と部屋で遊んでるよ」
工藤新一
「そか、哀は行かなくていいのか?」
灰原哀
「私は新一にぃといたいからいいの」
工藤新一
「それはうれしいな(なでなで)」
志保の隣で哀とイチャつく新一を見て、志保は拗ねてこの場から立ち去ろうとしたが、新一に腕を掴まれて、そのままキスされた
宮野志保
「ちょ…やめてって…」
工藤新一
「ずっと構ってほしいそうにしてたくせに」
宮野志保
「それはあなたが哀とイチャつくからでしょ…(わたしがいるのに…(ボソッ))」
工藤新一
「なんか言ったか?」
宮野志保
「なんでもない!!」
新一は哀を1度おろして、志保を自分の膝の上に乗せた。 後ろから見ると志保の耳が真っ赤になってて意地悪したくなり、耳元で「好きだよ」と囁くとこちらに振り返ってきて「馬鹿じゃないの!」と怒られたが全く怖くなかった。
暫くこの状態で志保と哀とお話していると、部屋に蘭が入ってきた。
工藤新一
「どうした?蘭」
毛利蘭
「宮野さんに謝りたくて… 酷いこと沢山言ってごめんなさい…」
宮野志保
「蘭さん、私はもう大丈夫だから、気にしないで! だからこれから仲良くしましょ?」
毛利蘭
「はい!」
新一はよかったなと心の中で思いながら、志保をおろして皆でリビングへ降りていった。
〜PM17:00〜
リビングへ行くと、高校生メンバーが集まって団欒していた。
工藤新一
「何やってんだ?」
鈴木園子
「この家での新一くんの行動を蘭に説明してたのよ」
工藤新一
「それ必要あるか?」
服部平次
「俺らからしたら結構重要やで」
工藤新一
「ふーん」
なんて興味無さそうに返事して、隣に座っていた志保を抱き上げて自分の膝の上に乗せた。
宮野志保
「ちょっと…」
工藤新一
「ん? なんだ?」
志保は新一の方へ振り返って、何も言わず頭を埋めてしまった。
工藤新一
「どした?」
皆の前でこんなにも大胆に甘えてくる志保を初めて見る新一は少し心配していたが、何もないよって頭を横に振られた。
新一はそんな志保に何も言わず静かに頭を撫でた。
毛利蘭
「新一、変わってるね」
なんて蘭が笑いながら言った。
工藤新一
「なんだそれ? 俺が可笑しいってか?」
毛利蘭
「違うよ、女心なんて全然分からなかった新一が成長したなって…」
工藤新一
「馬鹿にしてんのか。」
黒羽快斗
「でも蘭ちゃんの言う通りやな」
遠山和葉
「工藤くんって昔そんな感じやったんや、コナンくんの時は知ってたけど…」
中森青子
「今の新一くんからは全く想像つかないけどね」
工藤新一
「悪かったな、女心の分からないやつで」
そんな話をしている間に新一の腕の中で気持ちよさそうにぐっすりと志保が眠りについていた。
工藤新一
「ありゃ、気づいたら寝ちまったか…」
宮野明美
「随分思い詰めてたみたいだったからね」
そこへ明美さんが夕食の準備のためにリビングへやってきた。
工藤新一
「なんかあったんです?」
宮野明美
「志保の弱い思いを聞いたからね、今回が初じゃないでしょ?」
工藤新一
「またこいつは…」
そんなことを言いながら新一は志保の頭を撫でていた
〜PM19:00〜
あれから2時間が経つが未だ志保が起きる気配がなく新一も無理に起こすこともしたくないしソファでテレビを眺めていた。
普段家にいることすら珍しいベルモット(神崎紲)がリビングへ降りてきていた
工藤新一
「紲さん珍しいな、リビングにいるなんて」
神崎紲
「仕事が早く終わったから新一が何してるか見に来ただけよ」
工藤新一
「志保が寝ててここから動けないので何もしてないです」
神崎紲
「起こせばいいじゃない?」
工藤新一
「嫌ですよ。 志保にも悪いし、多分ここ2日まともに寝てないだろうし。」
神崎紲
「どこかのお馬鹿さんのせいでね」
工藤新一
「言わないでください…」
紲は明美から飲み物を貰って、そのまま部屋に戻っていった。その入れ替わりで、夕食の準備を手伝おうと有希子が入ってきた。
有希子は第1声で、『新ちゃん、志保は?』と聞いてきた。
工藤新一
「俺の腕の中でぐっすり寝てる」
それを聞くなり笑顔になり、キッチンへと入っていった。
〜PM20:00〜
夕食の準備は終わって有希子は2階へ皆を呼びにリビングから出ていき、明美さんは新一の元へ来て志保を見て安心していた。
そんなこんなで漸く目を覚ました志保は寝起きで新一に『ごめんなさい…寝てたみたい…』と謝ってきた。
工藤新一
「何謝ってんだ。 よく寝れたか?」
まだ完全に目が覚めていない志保は新一の腕の中でコクッと頷いて欠伸をした。
宮野志保
「おはよ… 腕痛くないの?」
工藤新一
「別になんともないよ、御飯は? 食べるか?」
宮野志保
「うん」
新一は志保を降ろして、ソファに自分の分と一緒に夕食を運んできた。 志保はなんでソファの方で食べるんだろっと疑問に思い机を見てみると、寝起きで全然気づいてなかったが皆まだ夕食の途中だった。
それに気づいた志保は、皆に『おはよう』と言った。 皆からも『おはよう』とか『寝れた?』等の返事が返ってきた。
志保は身体の向きを戻して、夕食を食べ始めた。
〜PM21:00〜
部屋に戻ると、哀が新一の元へ飛び込んできた。
工藤新一
「おっと… 危ないぞ」
灰原哀
「えへへ…」
先程までずっと志保と一緒にいたから甘えたくても甘えることが出来ず、部屋に戻ってくるのをずっと待っていたんだろうなんて考えながら哀を抱き上げて部屋の椅子に座った。
部屋には、コナンの姿がなく哀に居場所を聞くと『少年探偵団メンバーと博士とキャンプ』って言われて哀は行かなかったのかと聞くと…『新一にぃといたかったから体調悪いって嘘ついた。』なんて言われた。
工藤新一
「久しぶりに会えるんだから行ってくればよかったのに…」
灰原哀
「キャンプついて行ったらまた何日も新一にぃに甘えられないもん…」
工藤新一
「まぁそうだけど…帰ってきたら幾らでも甘えられるよ?」
灰原哀
「私は毎日甘えたい…」
『哀は何故こんなにも可愛いのだろうか』と少し頭を抱えながら、志保に助けを求めた。
工藤新一
「志保〜 この可愛い子どうすればいい…?」
宮野志保
「良いんじゃない? 哀の意思で残ってるんだから、ね?」
灰原哀
「うん!」
工藤新一
「はぁ… じゃあ今度皆で行こうな」
新一は『よし、寝るよ』と哀を自分の隣に寝かせて志保を呼んで部屋の電気を消した。
工藤新一
「志保、哀、おやすみ」
灰原哀
「おやすみ」
宮野志保
「おやすみ」
〜6月18日AM9:00〜
新一は目覚ましで目が覚め体を起こすと、志保の姿が既になく哀はまだぐっすりと寝ていた。時間的にも朝食の準備で先に志保は起きているだろうし、リビングへ降りても哀を起こしてきてと言われるのがオチだと思いリビングへ降りる前に哀も起こしておこうと哀に声をかける。
工藤新一
「哀、朝だよ!」
灰原哀
「…」
なかなか起きない哀のほっぺをぷにぷにしてると、漸く気づいたのか少しムスッとなってこちらに抱きついてきた。
工藤新一
「おはよう」
灰原哀
「お…はよ…」
志保と同様朝には弱い哀を抱き上げて一緒にリビングへ降りていった。リビングにはもう既に朝食を済ませていたと志保と服部、快斗と有希子がいた。
工藤新一
「おはよう」
工藤有希子
「おはよう、新ちゃん、早く御飯食べちゃってね」
工藤新一
「へいへい」
宮野志保
「おはよう、新一、所で哀を… あ、もう起きてるのね」
案の定哀を起こしてきてとお願いしようとしていたが、新一が哀を抱っこしているところを見て先に起こしてきてくれたんだろうと考え朝食を食べるために哀を抱いたまま椅子に座った新一の前に朝食を出してあげた。
工藤新一
「ほら、哀御飯だから降ろすよ」
灰原哀
「ん…やだ」
工藤新一
「このままじゃ哀は御飯食べれないじゃんか!」
灰原哀
「新一にぃが食べさせて…」
工藤新一
「良いけど… 俺が食べ終わるまで待ってな」
哀はコクッと頷いて大人しく新一の腕で待っていた。その様子を見ていた服部達が新一に声をかける。
服部平次
「工藤ちと甘やかしすぎやないか?」
黒羽快斗
「そんなことしてると志保ちゃん怒るよ?」
工藤新一
「甘やかしすぎって言われても、同じくらい志保も甘やかしてるし哀も悪いことしてる訳じゃないから怒ることでもないしな…」
服部平次
「普通やったら朝から甘えられて御飯食べさせて〜なんて言われたら怒るやろ…」
工藤新一
「そうか? 服部達だって甘えられたらそれに応えるだろ?」
黒羽快斗
「まぁそりゃあ」
工藤新一
「俺だって彼女でもないし知り合いでもないやつにこんなことされたら怒るだろうけど、哀は家族だし元々は志保だから俺の中での志保と哀の扱いは一緒だよ。」
宮野志保
「それって私は哀と同じ程度に好きってこと?」
志保は分かっていながら、もっと意地悪を言いたくなって新一に問いかけた。
工藤新一
「好きなんて言葉だけじゃほとんど表せない。 だから俺は志保にはちゃんとキスするだろ? 哀より志保の方が上って証拠だよ」
宮野志保
「…」
この男はなんで人前でこんなことが言えるんだろうと志保は照れて何も言えなくなった。
工藤新一
「なんで自分で聞いといて照れてるんだよ…」
宮野志保
「煩い。」
そんなこんなで、新一は朝食を食べ終わり哀もしっかりと御飯を食べたので食器を片付けてリビングで寛いでいた。
新一はテレビを見ながら哀を甘やかして、志保は家事をしていた。暫くして、家事を終えた志保が珈琲を持って新一の隣に座った。
宮野志保
「はい、どうぞ」
工藤新一
「お疲れ、珈琲ありがとう」
宮野志保
「私が飲むついでよ。 哀は何か飲む?」
志保は新一の腕の中で甘えている哀に声をかけるが返事がなく、よく見ると新一の腕の中でぐっすりと寝てしまっていた。
工藤新一
「いつの間にか寝ちゃったんだな」
宮野志保
「そうみたいね」
久しぶりに2人でリビングで寛いでいると、2階から優作が降りてきた。
工藤優作
「新一ちょっといいか?」
工藤新一
「なんだ?」
工藤優作
「蘭さんのこと解決したからそろそろ学校も復学しないとって思ってな、手続きはこちらでしておくからいつからがいいとかあるかい?」
工藤新一
「俺はいつでもいいが、どうせなら皆同じくらいが良いかな、志保も学校とか初めてだろうし慣れてないから皆いた方が楽だろうから」
工藤優作
「じゃあ高校も小学校も来週からでいいかい?」
工藤新一
「いいぜ」
それだけ聞くと、優作はまた部屋に戻ってしまった。
工藤新一
「学校始まる前にあいつらに会っておくか!」
宮野志保
「事情も説明しないといけないしね」
その後も2人でイチャイチャしたり雑談したりと自分達の時間を楽しいでいた。
〜PM14:00〜
昼食の準備の為に、1度離席した志保は1時間前に昼食の準備の為にリビングへ来ていた明美さんと一緒に準備をしていた。
結局あれから1度も起きる気配を見せてない哀が、よく寝れたのか漸く目を覚ました。
工藤新一
「おはよう、哀」
灰原哀
「…」
まだ眠いのか、返事がなくまた新一の腕の中で今にも寝そうな状態だった。
工藤新一
「哀〜起きろ〜」
灰原哀
「ん…」
工藤新一
「おはよう」
灰原哀
「お…おはよ…う」
まだ眠そうに目を擦り、欠伸をしていた。
工藤新一
「朝食食べてからずっと寝てたよ? もうお昼だよ」
灰原哀
「ん…あ…安心するから…眠くなるんだ…もん…」
工藤新一
「来週から学校始まるから今だけだよ」
灰原哀
「は〜い…」
工藤新一
「昼食残っちゃってるから食べてきな」
哀は朝とは違い自分から新一の腕の中から離れて、志保から昼食を受け取りいった。 新一もやっと自分でなんて思っていたが実際は、昼食を持って新一の所へ戻ってきて
灰原哀
「御飯自分で食べるけど新一にぃの膝の上で食べたい……」
あぁなんて可愛いんだろう、志保に言われてたら理性なんて今頃飛んでるんだろうなって思いながらテーブルに食器を置いて、新一は哀を自分の膝の上に乗せた
暫くして、洗い物を終えて、ひと段落着いた志保が新一の隣に座った。なんも言わずに珈琲を持ってきてくれた志保にお礼をして珈琲を啜った。
哀を交えて暫く雑談をしていると、志保が眠そうに新一の肩に頭を預けた。 哀も昼食を食べてお腹いっぱいになってるのか先程からずっと欠伸をしていた。
新一は『眠いなら2階行くか?』と2人に聞くも首を振られて眠くないと言われた。今にも寝そうな声な志保に嘘つけなんて思いながら頭を撫でてると、抱っこしていた哀の方が先に寝てしまい、その後すぐに志保も眠りについてしまった。
新一は動くにも動けない状況になってしまい、2人が起きるまでテレビを見ようと電源を入れたタイミングでリビングに明美さんが入ってきた。
宮野明美
「新一くん、志保は?」
工藤新一
「俺の傍で寝てますよ、哀もですが……」
宮野明美
「新一くんも大変ね」
工藤新一
「まぁまだ学校始まってないので、今のうちしかこんなこと出来ないですから全然平気です」
そこから2人でたわいもない話をして時間を潰していた。
〜PM19:00〜
明美さんとお話をしている間に新一の傍でぐっすりと寝ていた志保と哀が起きて、志保は明美さんと夕食の準備を哀はお風呂を済ませて今現在新一に髪を乾かして貰っている最中だった。
新一自身もソファからずっと動けずこれから自分もお風呂に行かないといけないため、早く終わらせたい気持ちもあったが、女性の髪なので、しっかりと手入れしてあげないといけないなって思って時間をかけて哀の髪を乾かしていた。
30分近くドライヤーをして、しっかりと乾いた哀の髪を撫でて、新一はお風呂に向かった。哀は新一がお風呂に行ってる間志保と明美さんのお手伝いをするためにキッチンに入っていった。
それから新一がお風呂から上がるとテーブルには夕食の準備が整っていて皆を呼びに行くところだった。最近は2階へ直接行くのではなく家族LINEにご飯ができたことを知らせて、降りてきた人達だけ食べてしまっている。
いつも見ててもリビングにいるメンバーはほとんど変わらなかった。工藤夫妻と毛利夫妻に蘭と園子、赤井家と降谷さんとあとはカップルメンバーとほとんど固定メンバーと夕食を食べることが多かった。
他のメンバーも自分達が食べ終わったあとからぞろぞろと食べには来るが、一緒に食べることは少なかった、それもそのはずまだ工藤邸とアガサ邸の工事を行ってないためリビングが狭いのだ……
工事が終わればある程度皆で夕食を過ごせるくらいの大きさのリビングになるとは言ってはいたが流石にリビングだけで幅を取りすぎてはと思ってしまう。
でもいつもの事ながら優作は1度決めたことをやめようとはしない。どんなことだろうとしっかりと達成させようとする、だからこのようにDetectiveFamilyが結成されたわけだ……
でも新一は1つだけ疑問があった。優作の話だと28人集まるはずだが、27人しかまだ集まっておらず、新一の中で後1人が全く浮かんでこなかった。
新一の知り合いは沢山いるが、大和勘助警部や上原由衣刑事、黒の組織の元メンバーでコードネームキールこと水無怜奈など思い当たる人はいるが、皆1人で来るとは思えるメンバーとは言える人達ではなく、優作にも1度聞いたことがあったが、それはまだ教えることは出来ない、まだ相手の準備が整ってないと言われて教えてもらうことが出来なかった。
新一は優作の『相手の準備が整ってない』という言葉に違和感を感じていた。夕食を食べ終えてからずっと1人で険しい顔をしていたことに気づいてない訳もなく、哀がこちらにきて寂しいそうな顔をしていた、きくところによると新一がずっと険しい顔をしているからなにか悩んでいるのではないかってことで心配になってきたらしい。
新一はその様子を見ながらやっぱり中身が違えど考えてる事は同じなんだなって思い近づいてきた哀を抱っこして、珈琲を飲むためにリビングへ行き、志保の隣で自分の分の珈琲を作りソファに腰をかけた。
珈琲を飲みながら哀の相手をしながら、テレビの音に耳を傾けている間に今日何度見るだろうか……またしても腕の中で哀が寝てしまった……新一も珈琲を飲んだら寝るつもりではいたので2階に連れていくだけになったのは楽ではあるが、しっかりと新一に抱きついている哀の無理やり降ろすと起こしてしまう可能性もあったため、志保に先に2階へ行く旨を伝えて先に2階へ上がった。
〜PM23:00〜
全ての家事を終えて、部屋に戻ってきた志保の物音で新一は自分が寝てしまっていたことに気づいて、目を覚ました。
宮野志保
「あら、起こしてしまったのね」
工藤新一
「いや平気だよ」
宮野志保
「でも今日ずっと哀が抱きついてたから疲れたでしょう?」
工藤新一
「疲れてはいるが、嫌ではないかな、まぁその証拠に今寝てたわけだし……」
宮野志保
「ふふ……」
少しの笑を零して、志保は新一に抱きついてそのまま倒れ込んだ。もう少しすれば哀を起こしてしまうかもしれないくらいの強さで押し倒されて少しびっくりした。
工藤新一
「ちょ……どうした。」
宮野志保
「だって哀ばっかり構って私のこと構ってくれないんだもの……」
工藤新一
「いやそれは……ごめん……」
宮野志保
「ふふ……別に怒ってないわよ、ただ……嫉妬しただけ……
この子はなんで自分で言って自分で恥ずかしがってるんだろう……可愛くて愛おしくて……新一は何も言わずに志保の唇を奪った。いつもよりも長めに……
最初の方は抵抗をしていたが徐々に抵抗をやめて新一の舌を受け入れた志保は普段よりも長いキスに戸惑いと恥ずかしさが隠せずに新一から離れようとしていた。
工藤新一
「なんで逃げるんだよ。」
宮野志保
「だって……」
工藤新一
「だって?なんだ、言わないと分からないぞ?」
宮野志保
「だから……」
恥ずかしさでなかなか言い出すことの出来ない志保を見て、意地悪をしたくなった新一は志保から本音を言わせるまでやめるつもりはなかった。
工藤新一
「言わないと分からないよ?」
宮野志保
「いじわる……」
工藤新一
「意地悪だからなんだよ? 言いたいことはそれじゃないだろ?」
宮野志保
「ばか! あれ以上してたら私が我慢できなくておかしくなっちゃいそうだから!もぉ!」
新一はそれを聞いて、いいこと聞いたなんて言いながらもう一度志保を抱きしめて耳元で『俺は別にいいぜ?』なんて言うのもだから恥ずかしくて『馬鹿なんじゃないの?!』と叫んでしまった。
その後も叫んでしまったことの恥ずかしさで新一の胸に顔をうずめて、耳を真っ赤にしていた。新一はその状態のまま横になり、志保の頭を撫でながら、『俺は志保の許可無くそういうことするつもりもないし、別に焦る必要ないよ』なんていうから余計恥ずかしくなって何も言えなくなった。
工藤新一
「もう遅いし寝るか、おやすみ、志保」
恥ずかしくて、顔を見せたくない志保に対して返事を待ってみるもする気配がなかったため新一は志保を抱きしめたまま眠りについた。
宮野志保
「おやすみ……新一……」
……To be continued