なんとなく思いついて3時間位で適当に書いたものなので中身は相当薄いです。
一話で完結しました。
はい、よーいスタート(棒読み)
見滝原市に現れるヤンデレ系ストーカー魔法少女を生み出してしまった罪深い魔女討伐RTAはーじまーるよー。
レギュレーションは『はじめから』を選んだタイミングでタイマースタート、ワルプルギスの夜の崩壊と同時にタイマーストップです。
早速はじめからを選択してキャラクリをしましょう。
名前も見た目もランダムだ。
経歴はベテラン、性質は復讐者を選択します。
経歴のベテランは、通常キャラに比べて同量の魔力消費でより高威力の攻撃を放つことができます。
性質の復讐者は特定の存在に対して敵対する場合、穢れの増加と引き換えに通常以上の魔力を使うことができるようになり、またすべてのステータスが増加します、今回選択する対象は《魔女》カテゴリの中から更に絞って《ワルプルギスの夜》を選択。
これはカテゴリー選択よりも特定の存在を選択したほうが能力の上がり幅が大きいがゆえですね。
魔法特性は《増幅》と《収束》を選択します。
増幅は穢れ蓄積速度が増える代わりに魔法の威力を増やすことと魔力自体の増幅が可能です。
収束は消費魔力量に応じて攻撃力が上昇する効果があります。
そして開始時に自由に割り振れるステータスはすべて攻撃力に割り振ります。
惚れ惚れする攻撃ステータスだぁ……
圧倒的な攻撃力の前には防御も回避もフヨウラ!制圧前進あるのみって聖帝様も言ってた。
使用武器は《弓》を選択、弓は最も収束の特性と相性が良いため選択しました、まどかは(ほむらが)変身させるつもりないからキャラかぶりもしません。
それではこのキャラを引っさげてイクゾー!デッデッデデデデン‼︎カーン
開始位置はランダムですが、基本的には見滝原市内から始まります、まずやるべきことは市内で使う仮の住居を見つけることです。
主人公はたまたま見滝原市にやって来た流れの魔法少女という設定なので、この街に拠点となる場所がありません。
いくつかの候補の中に、絶対に本RTAで選択してはいけない拠点がひとつだけあります、それこそがおっぱいお化けこと巴マミの家です。
彼女がいると自由に活動できる時間が減ったり、一定以上の好感度を稼いでしまうと最終戦闘中に不要なイベントが挟まりロスが発生してしまうため、不容易に接触すべきではないキャラの一角です。
では他に注意すべきキャラは誰かと言いますと……
ほむら以外全員です。
なんだこれはたまげたなぁ……
この街の近辺に住む魔法少女候補及び魔法少女は甘っちょろい奴らばっかりで、最終決戦時に足を引っ張るロス行動をしまくるので、せいぜい顔合わせ程度に留めるようにしましょう。
ほむらについてはまどか至上主義なので、まどかに害を与えなければ何もしてきません、本RTA最大の癒やし枠です。
とりあえず街の隅にあるおんぼろの空き家を仮の拠点にしましょう、ここは最低限雨風をしのげる程度の施設でしかありませんが、肉体が飾りに過ぎない魔法少女にとっては隠れられることが拠点を得る最大の利益です。
一応家屋系の拠点候補にはすべて寝具が用意されていますので、ここにも簡素なベッドと机は置かれているので何をするにも困るということはありません、ワルプルギスの夜を倒すことだけを考えてグリーフシード収集に勤しみましょう。
さて、これからの行動指針について、夜まで寝ている隙にお話しましょう。
1.グリーフシードを集める
2.ワルプルギスの夜を倒す
以上です。
何を言ってるんだと思うかもしれませんが、本当にこれだけです。
入念な試走の結果、魔法少女の助力を得ずとも主人公単独でのワルプルギスの夜討伐は可能と結論が出ました。
とは言え、ほむらは何も言わなくてもあっちから勝手に参戦してくるのでそこについてはあてにしていますが、他の魔法少女については必要ありません。
よって本来であれば主要キャラたちとのコミュニケーションを取る時間である昼パートはさっさと寝て過ごし、夜間はレベリングを兼ねた魔女討伐でグリーフシードを集める、この行動を繰り返すことで余計なイベントをスルーして最速で魔女を討伐します。
原作の流れを変える部分としては、さやかの魔法少女化及び魔女化、杏子の参戦による戦闘イベントなどの引き金となる『巴マミの死』を回避するためにお菓子の魔女はメインシナリオに介入して討伐しますが、可能な限り会話もせずに立ち去ります。
それ以外は一切触れるつもりはありません、私はワルプルギスの夜が倒せればそれでいいからね仕方ないね(レ)
つまり何が言いたいかと言いますと……
本作中まるで見所さんがないから倍速だ倍速だ倍速だ!
「あなたは一体何者なの?」
「……」
今までの繰り返しでは見たことのない魔法少女がこの街に現れた。
それはとてつもなく大きなイレギュラーだ。
小さなものならいくつもあったが、ここまでのもの……それも間違いなくベテランと言える腕を持つであろう魔法少女が現れるというのは想定したことがなかった。
悪いとは思うが、背後から銃を突きつけながら問いただす。
もし邪魔になるならその時は、消えてもらうしかない。
「長居するつもりはないよ、ちょいと用があってきただけだ」
「あなたの目的はなに?」
フードで顔は見えないが、声は私と同年代か少し上くらいだろう、両手を上げて敵意は感じない。
彼女は戦闘中弓を使っていた、威力は大したものだったが、近接戦までこなせるようには見えない。
「あたしはワルプルギスの夜を倒したい、発生周期的にそろそろどっかに現れるだろうし、準備のためにグリーフシードを集めてたんだ」
「……」
嘘は……感じなかった、むしろ明確にワルプルギスの夜への憎悪すら感じたほどだ。
彼女は本当にワルプルギスの夜を、心の底から憎んでいるのだろう。
私は別にワルプルギスの夜自体に恨みがあるわけではない、ただまどかが安全に、安心して暮らせるようになればそれでいいのだ。
「……一月程でこの街に現れるわ」
「何だと?」
ならば、別に彼女がワルプルギスの夜を倒そうが知ったことではない、戦力になりそうならば有効活用するまでだ。
もちろん、彼女が信じるならばの話だが。
「なぜ分かった?能力か?」
「そうね、私の能力で知ったことよ」
何の能力かまでは答えないが、それで信用してくれるなら儲けものだろう。
彼女が先の戦闘ではなっていた攻撃の威力は、魔力を用いた攻撃ができない私にとっては是非協力を仰ぎたい代物だ、可能な限りこちらの手札を開示してでも留まらせるべきだろう。
「嘘じゃなさそうだな……わかった、しばらくここにとどまってみることにする」
「そう、その内また時が来たら声をかけるわ」
それが彼女との出会い。
思えばあの時から彼女は誰とも親しくなどしていなかった、初めからそうする覚悟を決めていたからでしょうね。
だがいっそ、惚れ惚れするほどにひたむきなあの一矢は間違いなく私の役に立った。
終わった後に誰もが彼女のことを忘れたとしても、彼女の勇姿をきっと私は忘れることはないだろう。
あの時、私は明確に死を感じた。
目の前に広がった暗い裂け目。
お菓子の魔女の顔を目の前に、私は放心してかわすことすらままならなかった。
そこを彼女に救われた。
突如放たれた弓は正確にお菓子の魔女を貫き壁に固定すると、そこから更に幾本もの矢が逃しはしないと魔女を磔にし、抵抗も虚しくあっさりと倒してしまった。
今まで気づきもしなかったが、どうやら彼女はずっとこの街に潜伏して魔女狩りを行っていたらしい。
「ありがとう助かったわ……あなたが居なかったら死んでいたわ」
「礼には及ばないよ、あたしもあんたのテリトリーで狩りをさせてもらったからね、悪いけどグリーフシードは……」
「ええ、とどめを刺したあなたの物よ」
彼女はグリーフシードを拾うと、颯爽と病院から去っていってしまった……そういえば、名前を聞き忘れてしまったわね……
学校では魔力を感じたことはないし、流れの魔法少女でたまたま立ち寄ったような感じだったのかしら。
もしまだここに留まっているなら、いつかまた会うこともできるかしら。
一月ただひたすらに魔女を倒して昼間寝るだけの生活も終わりを告げ、ついにワルプルギスの夜到来日となりました。
ここまでのレベルアップで得た経験値は魔力と攻撃力に割り振り、そしてスキルとして《決死の一撃》を習得します。
これは簡単に言うと、アニメで杏子が使っていた例の自爆です。
自身のすべての魔力を用いた一撃を放つことで、超強力な攻撃を放つ魔法を、増幅やら復讐者やら収束すべての効果を乗せて倒せるところまでほむらと協力して削った上でラストアタックとして放つ、以上が本RTAの構成でした。
ここまで来たらもはや成功は約束されたようなものです。
削る間に消費する魔力を回復するためのグリーフシードは充分ありますし、ほむらも気合い十分、別に誰とも仲良くもないけどなんか来てたマミさんも気合い十分と盤石の体制です。
それじゃあラストバトルオラオラ来いよオラァ!
未だかつて無いほどの手応えを感じている。
私の他に例の魔法少女と巴マミとの共同戦線は、今までにない程のダメージを確実にワルプルギスの夜に与えている。
だというのに、まるで倒せる気がしない……
彼女も巴マミも、確実にダメージを与えてくれているというのに、まるでワルプルギスの夜の勢いが衰えない。
いや、損耗して疲労困憊の状態でもまだ対抗できているということは、間違いなくワルプルギスの夜も弱体化してきているのだとは思うのだが、こちらも攻め手が足りなすぎる。
もう少し二人と打ち合わせができていればよかったのかもしれないが、今回も相変わらず巴マミとは相容れない有り様であり、情報の共有すらろくにできていない。
そんな状態で戦えているのは、ひとえに二人が超の付く程のベテラン魔法少女だからだろう。
だがその戦いも長くは続かなかった。
最初に巴マミが脱落。グリーフシードも尽き、これ以上の魔法の行使は危険と判断し撤退した。
この選択について責めるつもりはない、穢れが貯まると魔女化することを知らなかったとしても、魔法が使えなくなれば危険だという判断からの撤退をしてくれたことは、相手をする魔女を増やさずにすんだのだから、素直に褒めるべきだろう。
次に限界が来たのは私だ。
用意したあらゆる武器を使い果たし、対艦ミサイルすら使ったというのに倒しきれない、残されたものはちゃちな小銃程度のもので、これで倒すなど夢のまた夢だった。
また、ダメなのか。
これほどの条件が揃って、またダメなのか?
では、どうすれば私は……
「この瞬間を待っていたんだ!」
その声に顔を上げた。
彼女はグリーフシードを使いソウルジェムの穢れを抜くと、その弓を構え獰猛な笑みをワルプルギスの夜に向けていた。
コノシュンカンヲマッテイタンダー!
ついにワルプルギスの夜のHPが充分なところまで削れましたね。
可能な限り体力回復のための魔力をケチるためにチキンプレイしていたら、思ったより追い込まれていましたがなんとかワルプルギスの夜の即氏圏内まで削れました。
マミさんもおるし余裕やろと持ったら二人とも思ったより働いてくれなかったおかげでタァイムどう、伸びた?(半ギレ)
まあマミさんが撤退してくれたのでその分イベント起きないしままええわ。
ここでやるべきはひとつ、《決死の一撃》であとは魔女を滅ぼすだけです!
全身の、それこそ肉体を構成するための魔力すら燃料にした決氏の一撃でもってワルプルギスの夜を討伐しましょう。
ちなみにこの時ある程度親しい主要キャラ(ほむらを除く)がいた場合、主人公を止めようとする行動が入りロスになるのでそもそもこさせないか、盾として使って退場させておきましょう。
それではこれが正真正銘ラストアタックです!
ステラァァァ!
放たれた一撃は、ワルプルギスの夜を消滅させて余りあるその威力でもって上空の雨雲を消し飛ばした。
一体どこからそれ程の攻撃を……いや、まさか。
「……まさか、そこまでするとは思わなかったわ」
「するさ、アイツこそあたしが契約した原因なんだからな」
答えた彼女の体は既に粒子化し始めており、もはや消えるまで時間の問題だろう。
胸にあったソウルジェムはすでにひび割れており、助かる目処はない。
全ての魔力を暴走させて、それを矢として打ち出した、制御された自爆とでも言えばいいのだろうか。
私は、そんな彼女の献身に助けられた。
「あんたのおかげで仇討ちが出来たよ、ありがとな」
「私こそお礼を言わせて、あなたがいなければ乗り越えられなかった」
奇跡は、起こった。
一人の犠牲ありきだったとはいえ、あのワルプルギスの夜を超えることができた。
終わってみれば、誰一人として不幸にはなっていない、最高の結果だ。
死人こそ出たが、満足そうな彼女を見て不幸だなどと口が裂けても言えないだろう。
最後まで親しくなることこそ無かったものの、だからこそ素直に彼女のその姿に敬意を表することができる。
「おめでとう……最期に、あなたの名前を聞いてもいいかしら」
「ああ、あたしの名前は──」
はい、タイマーストップです。
記録は4:23:48.157となりました。
それでは感動のエンディングを見ながら完走した感想(激ウマギャグ)ですが……
ぬわ疲……何がしんどかったかというと、一番は操作習熟ですね。
今回は王道を征く聖帝様スタイルで攻撃力はともかくとして、防御力は紙装甲もいいところでしたので、とにかくかわしまくる必要がありました。
そのくせワルプルギスの夜は大量の使い魔や高威力の攻撃を多用してくるので、とにかくラストバトルは反復練習が必須でした。
その代わりと言ってはなんですが今回は特別縛りを入れているわけではなかったので、主人公の氏を回避する必要もなくワルプルギスの夜を討伐出来たので、その点が楽でしたね。
ちなみに一番苦痛だったのは『何も起こらない普通の日をひたすら倍速にして詰め込む』作業でした。
主要キャラと一切まともに会話すらしてない、ただ寝て戦闘するだけの4時間ある無編集動画もちゃんと見てね♡
最短距離を突っ走るだけならこんなもんで終わりますが、本来はもっと主要キャラともっと絡んだりする物なので、みんなも買って遊んでみよう、そしてRTA、走ろう!俺もやったんだしさ(同調圧力先輩)
それでは今回のお話はここまでに致しとうございまする。
ご視聴ありがとうございました。
かくして、見滝原市には平和が訪れた。
最大の策だったワルプルギスの夜が撃退された今、キュゥべえに取れる手はさして多くない。
あの激闘を共に乗り越えた巴マミとはある程度信頼が置けるなかとなり、落ち着いた状態で改めて魔法少女の真実について話した。
最初こそ錯乱したような様子であったけれどどうにか鎮静し、今は周りに仲間も友達もいる、何よりここならグリーフシードの不足に悩むことも無い事を伝えて落ち着いてもらった。
まどか達に最も近い魔法少女が真実を知り、受け止めたことで巴マミ経由での接触も絶つことに成功した今、もはや心配事は多くない。
むしろ一番の心配事はこれからだった。
私はこれから先の授業の内容を全く知らないのだ。
当然であるが私はこの一月を繰り返したおかげで授業内容を覚えていただけであり、ずば抜けて頭がいいわけではないのだ。
久々に感じる、命のかからない不安。
あの一番最初の私が転校してきた時のような、そんな新鮮な気持ち。
彼女のおかげで立ち返ることができたこの日常を、私は精一杯謳歌していこう。
それがきっと、彼女への最大の恩返しになると信じて。
獲得称号
《悪夢の夜明け》
ワルプルギスの夜を倒す
《新たな明日へ》
暁美ほむらと友好以上でエンディングを迎える
《献身》
決死の一撃を使い魔女を倒す
《流浪の魔法少女》
全キャラの好感度の合計値が一定値以下でエンディングを迎える