WTクランによる帝国を勝利に導く物語~核抑止とは?~(本編完結) 作:紅茶
あとなぜかターレル書こうとしても話がつながらないのは何故だ!?
これはカタリナちゃんの陰謀だ‼‼(大嘘)
その後撤収し、1時間と30分ほど乗っていれば帝国の陸地が見えてきた。
「タワーコンタクト、周波数122.165。
管制塔、こちら第24,25,26海軍航空隊。滑走路へのアプローチを要請する。」
『了解、63滑走路の使用許可。
お帰りなさい、准将。大佐殿がお説教するためにお目見えですので、後でお説教されてください。』
「そんなぁ(´・ω・`)…」
「当然ですね。」
「ターニャ少尉まで…」
「何時に起こされたと思ってるんですか?」
「それは謝るけどさ。」
そうなんか雑談しながらも部下の着陸を見守るナスターシャ准将。
部下の最後の着陸が終わったのはおおよそ20分後であった。
「さて、着陸すっぞ!」
正面に滑走路を捉えながらうまく減速していく。
「フラップダウン20°,ランディングギアダウン…確認。
100…50…20…10…タッチアップ。」
無事滑走路に着地した振動が身に染みる(気がする)
格納庫前で止めてコックピットから降り立った。
「どうだった、ターニャ少尉。」
「久しぶりに興奮しました。実に…」
「准将~~?」
「あ…クリストフ大佐…」
「いつも言ってますよね?勝手に前線に出ないでくださいって。
着替え終わったら直ぐに反省ミーティングですよ。
あとで始末書2枚ですからね。」
「そんなぁ(´・ω・`)…」
――――――――――
連合王国空軍戦闘機の稼働率を見てみよう。
現在、連合王国の稼働率は81%を記録している。
先の航空戦でスピットファイア113機を撃墜し、ハリケーン53機を撃墜した。
こちらの損害は対空砲火等の被害もあり25機であった。
パイロットはすべて着水し一時間以内に北方管区所属第12航空隊航空救難団などに所属している航空魔導士のパラメディックが救出しに行き、もれなく連語王国の航空魔導士と戦闘となった。
ただ…帝国空軍のパラメディックは全員人間をやめていたので連合王国の魔導士を返り討ちにし、悠々とパイロット救出を行った。
帰ってきたTa152G型は60m以下の海面を飛行したためオーバーホールをしなくてはならない。
なぜなら、海面近くを飛行すれば海水がかかる可能性がある。
もっと言えば、海水が気化した蒸気が期待に付着、塩が中に入り込んでいるかもしれず、機体が腐食しているかもしれない。
そのためにすべてを分解して点検しなくてはならなかった。
その間の機体はどうするか?
帰還したパイロット全員以上の機体が空軍に納入されていた。
その機体数なんと、2153機分!
帝国において、すでに産業界は戦時体制に近いものに移行していた。
帝国の工場はおよそ2000機の航空機を、1か月で量産している。
帝国本土の資源はそこまでないとまで言える。
しいて言えば、ダキア戦で油田を手に入れたくらいである。
ただし、帝国はアジアやオセアニアなどの太平洋の資源が豊富な島国を植民地としていた。
希少な鉱物等を産出する植民地をただで放っておくわけにはいかない。
太平洋の植民地には学校等の初等教育を行い、道路や発電所、病院等のインフラを整備しリン鉱石採掘等による産業振興、貨幣経済への移行が重点的に行われる。
まぁまぁの資源も太平洋の植民地より送られてくるために相応の量産をできるのは幸いであった。
ただし、シーレーンを遮断されれば、帝国は資源不足であえぐことになる。
よって、海軍が遠洋海軍へと舵を切ろうとするのは当然の帰結であった…
さて、帝国は損耗するであろう、
戦闘攻撃機型のTa152G型を帝国の航空機会社のほとんどが大量量産をしている。
さらには帝国空軍が兼ねてより20年の間研究していた、バランスブレイカーと言える実用ジェット戦闘機の先行量産をE&K社が開始していた。
そのころ連合王国南部では熾烈な航空戦が行われていた。
第2次攻撃隊1102機、護衛機はそのうちの753機は護衛であった。
今回は首都付近も含めた連合王国南部の飛行場破壊をも目的としていた。
連合王国は2時間ほど前に早期警戒レーダー網を失っていたために、目視による対空監視所からの情報でスピットファイアmk24を50機何とか緊急発進させたもの、間に合わずに侵入を許す。
護衛機が、上がってきた迎撃機とぶんぶんしている間に攻撃機は次々と侵入。
対空砲火の中を掻い潜り、撃ってくる対空砲、バンカー、外に駐機されている航空機、滑走路。
これらをまとめて破壊する必要がある。
対空砲、バンカーは通常爆弾500㎏爆弾を緩降下爆撃機で撃破。
滑走路は10㎏小型爆弾を50発まとめた収束爆弾を20発ほど投下し穴だらけにして滑走路復旧を困難にする意図が或る。
ただ、ここでは軍上層部でさえ思わなかった副次効果が発揮された。
爆弾には不発弾という物がある。
特に収束爆弾、すなわちクラスター爆弾は非常に小型な爆弾を大量にまとめる物で、地上に着弾したとしても信管がうまく作動せずに爆発しない事が有る。
それには工作精度のことも含まれるが、単純に収束爆弾特有の爆弾の着地の衝撃等が信管に伝わらずに爆発しなかったものも多くあるらしい。
1発の爆弾が仮に1%の割合で不発になるとする。
そして確率論的に言えばこのクラスター爆弾を2発投下した場合、1発の子爆弾が不発になる。
また、収束爆弾の子爆弾は大量に積む必要があるため大量生産をするが、その際どうしても信管は少々品質が劣ってしまう。
ただ、それを防ぐためには爆弾底部に信管を設け不発弾をある程度防いでいる。
のだが…
連合王国のひとつの飛行場破壊の際、クラスター爆弾が投下された際には20発が投下され、子爆弾の合計は1000発に上った。
そして、不発弾の数は127発。
連合王国は飛行場を復旧させるにはひとまず不発弾を撤去してから復旧作業をやらなければならなかった。
よってむこう一週間は身動きが取れない状態となってしまったのだ。
ひとまず一週間の猶予がある帝国空軍はどうしたか…
帝国空軍300機程の帝国にしては少なめな攻撃隊を編成、ポーツマス海軍基地、クライド海軍基地に空襲を掛けることだった。
なお、小規模編成をしたことにより帝国空軍の戦闘攻撃機に余裕が出てきたため、
1924年4月15日をもって、連合王国の商船を見つけ次第撃沈するとかいう通商破壊戦を開始した。
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1924年4月15日 ドーバー海峡
深い海を鋼鉄の塊が行く。
Z63型駆逐艦である。
Z53型駆逐艦は量産性を主眼に置かれた量産型の護衛駆逐艦と言える存在である。
それを帝国海軍は65隻運用している。
帝国海軍はエリザベートちゃんや帝国空軍技術局の後押しもありシーレーン防護を口実として遠洋海軍を目指しはじめた。
空母取得である。
空母一隻を哨戒、実戦。
空母一隻は本土で整備。
空母一隻を移動と訓練。
この空母3隻編成の取得を目指していた。
ただ、帝国海軍が建造した空母はヤバイものだった。
グラーフ・ツェッペリン級航空母艦
基準排水量 4万3100t
満載 5万8000t
搭載機数 120機
Ta152 100機+補用機3機,
EKC-1 3機+補用機2機,
EKC-1E早期警戒機 3機+補用機2機,
Ta152R-1艦載高高度偵察機 3機+補用2機
そのほか自由に補用機等を2機搭載可能
甲板はジェット機運用をする前提であるため耐熱装甲甲板で、軸に対し9°のアングルドデッキを採用。
蒸気カタパルトを3基装備。
エレベーターはアウトボード式を艦橋を挟み前後の2基とする。
ボイラー8基, 蒸気タービン4基, 出力軸4軸からひねり出される215万馬力の出力により最大戦速33ノットを発揮する。
全長 300m、最大幅 65m
兵装
65口径155㎜連装両用砲,SKC14/65 3基6門
37口径127㎜連装両用砲,SKC12/37 6基12門
72口径88㎜連装高角砲,Flak18mod.1 6基12門
70口径40㎜4連装機関砲,Flak22mod.4 12基46門
20㎜連装機関砲,Mg151/20FlakZwilling 20基80門
2次元対空捜索レーダー,対水上捜索レーダー,2次元+測高レーダー付き射撃指揮装置(FCSレーダー)
なぜか対潜ソナーを艦首のバルパスバウ内に装備。
また、キール軍港の天然の要衝を問題なく航行するためにバウスラスターを艦首方向に装備している。
兵員4232名
防御能力
格納庫は大西洋では相当荒れることもあるので半解放式とし、
水雷防御は多層構造による舷側の区画配置とされており、中央部では片舷あたり4区画となっている。
また船底は3重底である。
巡洋艦を護衛のもとで、帝国におけるシーレーン防衛及び、連合王国のシーレーン攻撃を想定されていたために連合王国の主要軽巡洋艦砲155㎜砲弾に抗堪できるよう設計された。
飛行甲板 - 45 mm
水線 - 左舷73 mm, 右舷43 mm
デッキ -40 mm
隔壁 - 65 mm
格納庫甲板 - 40mm
また、第1種から第5種までの消火設備*1を完備しており、被弾時の爆風をできるだけ外に逃がせるような配置設計が成された。
仮想敵としてイラストリアス級装甲空母が想定されており、本級は艦載早期警戒機と豊富な対空砲、そしてそれを管制する射撃指揮装置により敵航空機を近づけさせない事により一方的に殴る事を目標としている。
また、潜水艦の脅威に対処するため、対潜ソナーをバルパスバウに装備している。
が…連合王国の潜水艦はUボートの異常な程の数より劣っていたため、脅威と言うほどでもなかったのが実情だった。
ただ、空母の建造、艦載機や空母等の整備等すべてにおいて金食い虫な空母を取得するにあたっては、
予算の都合上潜水艦隊の半減やなんかクッソ要らないけどなんかあった305㎜の19世紀の遺物な旧式戦艦を片っ端から退役させるなどをし、
予算の都合を合わせた。
ただ、潜水艦の半減はきついものがあった。
連合王国のシーレーンにちょっかいも掛けたいし、哨戒もしたい。
そんな海軍の欲求にこたえたのが新型潜水艦の配備と新型魚雷である。
新型潜水艦はUボートⅩⅩⅠ型潜水艦である。
流体力学に基づいた流線形による水中での抵抗を極力減らす設計により水中速力は17ノットに向上し、
魚雷射撃指揮装置もゲルマニウムコンデンサを使用した射撃管制コンピュータを搭載。
完全潜航時であっても精密な攻撃を可能とした。
UボートⅩⅩⅠ型
基準排水量1800t
533㎜魚雷発射管6門
アクティブ/パッシブソナー
20㎜MG151/20FlakZwilling 1基
2次元対空、対水上レーダー 1基
パッシブレーダー 1基
新型魚雷は G8aとG8bである。
まずG8aについて
G8aはスーパーキャビテーション現象を利用したキャビテーション魚雷である。
帝国空軍が空対地ロケットを開発湯に起きた偶然からできた産物であった。
帝国空軍技術局がロケットの実験中、偶然海の方に飛んでいき、海中でものすごい勢いで推進していったところを偶然見たレナ空軍技術少佐(当時)が
「これ、航空魚雷に使えそうですね」
と言い始めた時から開発が始まった。
航空魚雷の中身をロケットに入れ替え、先端部から気泡が出るよう細工をして、まっすぐ推進するようにしたものが帝国空軍技術局G7Lであった。
本来魚雷は高価な代物であったが、このロケット推進剤によって30%価格を引き下げることに成功した。
その航空魚雷の情報は空母打撃群を編成予定の海軍にまで届いた。
航空魚雷を近く運用するからであった。
G7L緒言
魚雷口径 490㎜
射程 4㎞
重量 1t
炸薬 180㎏
雷速 150ノット
空軍のキャビテーション航空魚雷G7Lをもとに艦載用に再設計したものがG8aである。
G8a緒言
魚雷口径 533㎜
射程 6㎞
重量 2.5t
炸薬 250㎏
雷速 150ノット
雷速を見ればわかる通りあの日本軍の酸素魚雷よりも優速であり、雷撃距離3∼4㎞離れた潜水艦の天敵である駆逐艦がまず避けれない速度となっている。
次にG8bについて。
G8bは連合王国の諜報機関へG8aの情報が漏れないように、帝国海軍が囮として開発したものである。
G8bは正式発表では有航跡の空気魚雷とされているが、
本当は無航跡の電池魚雷である。
なお、G8bの通常型は無誘導魚雷であるが、G8bを元に対潜戦闘を目的としたアクティブソナー搭載対潜誘導魚雷G8bdが開発されている。
G8bd緒言
魚雷口径 533㎜
射程 8㎞
重量 2.5t
炸薬 180㎏成形炸薬弾頭
雷速 手動誘導時:35ノット
自己誘導時:20ノット
現在、ドーバー海峡には10隻の帝国潜水艦が配置されている。
そして、それを含め連合王国の近海には50隻の潜水艦が存在していた。
ただし、帝国海軍の潜水艦は目の前を堂々と航海している商船を何もせずに見送っていた。
その商船の船籍が合州国であるからである。
現在、帝国軍が戦端を開いているのは連合王国のみである。
ただし、イルドア付近とルーシー方面はきな臭くなってきている。
が、合州国相手に戦端を開くのはまずい事になる事は明らかである。
現在帝国政府のトップとなっている首相は定期的にラジオ放送で合州国向けに
『帝国は合州国と戦端を開く気は無い』
と繰り返し放送している。
それは当然の事ではある。
合州国と帝国は領土的な紛争があるわけでもなく、工業製品などでの競合分野はあれども、それらは戦争してまで解決する問題ではないからである。
合州国議員の中にも親帝国派議員というのが合州国の上院下院には少なからず存在し、経済界からも、特に帝国企業と共同で資源開発を行っている企業からは、帝国との開戦には反対していた。
現在の親中議員と同じような感じがしたが、あまり気にしないことにしよう。
ただ、合州国は戦争をすれば儲かるそう中々無い国である。
ただ、あちらから直接は仕掛けてはこない。
脅し、賺し、そして相手側から仕掛けさせる。
そうしなければ、モンロー主義に凝り固まった合州国は戦争へと踏み切れない。
であるなら、連合王国の潜水艦が帝国潜水艦に扮して撃沈すればたちまち合州国と戦争になる。
それを防ぐために帝国海軍が取った策は…
駆逐艦一隻を合州国商船に1隻∼2隻付ける事である。
帝国は現在118隻の駆逐艦を保有している。
ただ、すべてがZ52やZ42で代表されるような大型の艦隊型駆逐艦ではない。
シーレーン防護のために建造されたZ63型駆逐艦が半数以上を占めている。
1300t級の比較的軽量で量産が効く物で、
対空捜索レーダー、対水上捜索レーダー、FCSレーダー,アクティブ、パッシブソナー等を装備している。
積極的に溶接を多用し、ブロック工法により量産が異常に効く駆逐艦である。
37口径127㎜連装両用砲を3基6門、533㎜魚雷発射管3連装1基、ボフォース40㎜連装機関砲3基、20㎜MG151/20FlakZwillingを4基搭載している。
対潜装備として、主に対潜ロケット砲と魚雷発射管より発射される対潜魚雷が挙げられる。
絡め手で来るのなら、こちらは奇策で対抗する。
それが帝国軍の考えであった。
そして、合州国の船員は自分たちを護衛する駆逐艦を見てこう思うのである。
「連合王国への積み荷なのに帝国の駆逐艦が護衛しているじゃないか。
どういうことだ?」
「お前、知らないのか?
今、連合王国の潜水艦が俺たちを狙っているっていうのがもっぱらの噂だぞ?」
「どういうことだよ、自分たちに来る積み荷だろ?」
「それがな、途中で来なかった積み荷どころか、今俺たちが頑張って輸送している物の料金を踏み倒したいがためにやるらしいぜ?」
「ほんとか?サイテーだな。」
「まったくだ。それで帝国の軍艦がわざわざ敵対している国への荷物を護衛してるってわけだろうよ。」
「なるほどなぁ…」
これは一重に、帝国諜報局による謀略だった。
この20年で、人員は5000人からおよそ7500人にまで増大。
連合王国や社会主義共和国連邦、さらには合州国、イルドアなどにまで手を伸ばしている。
帝国諜報局は技術の漏洩を完全に防止するのが役目ではない。
それは帝国3軍の各情報部の仕事であるからだ。
本来の仕事は、謀略、諜報、暗殺、欺瞞情報の流布。
これらである。
合州国は相当メディアの力が強く、頭が弱い国民がそれらを信じればほとんどその情報を信じる。
合州国主要メディアは帝国諜報部の手が及んでいて、CIA等の監視の目をくぐり抜けながらも欺瞞情報を流し続けていた。
そしてその話は…半分くらいは本当だったりする。
半分本当、半分嘘を交えれば、それは本当のように聞こえる。
そんなモンである。
合州国の国民は何故政府が連合王国に支援をしているか疑問視し始める。
その謀略が実を結ぶのは一か月後である。