WTクランによる帝国を勝利に導く物語~核抑止とは?~(本編完結) 作:紅茶
「お祖父様、少し肩もみしてあげる~」
「あ、あぁ。ありがとう。だけどどうしたんだ?いきなり肩をもむとか言い出して。」
「いや少しおこづかいがほしいんだ~♪」
「ふーむ・・・何マルク欲しい?」
そうするとカタリナはこれほどとないようないい笑顔で
「6億マルク!!」
少し静寂が訪れる。
やがて現皇帝であるビスマルクが口を開く。
「は?お爺ちゃんが難聴かも知れないね、もう一回言ってくれないかな?」
そうするとまたこれほどとないような清々しい笑顔で、
「6億マルク!」
「うーん・・・カタリナ、6億マルクって価値分かってるのかな?」
そうすると当然と言うような顔で
「分かってるよ。中央省庁が立つくらいでしょ?」
「価値は分かっているのか。じゃあその用途は決まっているのかい?」
「これに詳しく書いてある!」
といって渡したのは、メガネの軍大学の卒業レポートであった。
「簡単に言うと、この帝国を情報で守りたいんだ。」
皇帝ビスマルクはレポート(の写し)を30分で読破し、大まかな概要を理解してしまった。
「うむ・・・まぁ許可しよう。そこまで言われたら出すしか無いだろう。ただし、成功させなさい。」
「勿論です、お祖父様。」
斯くして6億マルクを手にしたカタリナは帝国での情報局を設置をめざし動いていく。
ちょうどそのころ。
「G3作って!」
次期皇帝のエリザベートは航空技術者であるレナ・フォン・ワイスに参謀本部へ呼び出し、あって早々にそう言い放ったのである。
「え!?G3ですか?いや私は航空技術者であって銃技師ではないのですが・・・」
レナ・フォン・ワイスは空軍技術設計局で主任設計技師であった。だが悲しい事に前世がエリザベートの中身の部下だったのである。よって・・・
「いや、だけど作れるよね?」
「まぁそうですけど、しかし・・・」
「私の立場って分かる?」
「次期皇帝ですが・・・」
そうすると、とてつもなく良い笑顔でレナ・フォン・ワイスに言い放つのだった。
「分かってるじゃない、じゃあ作ろうか!」
「はっ、了解しました!」
「あ、あとラインダースも作って欲しいな!」
「ラ、ラインダース?もしかしたらTa152ですか?」
エリザベートは何を言っているのかというような顔で
「勿論だよ、レナ大尉。君の本業だろう?」
「勿論そうですけど・・・G3とどちらを優先するんでしょうか?」
「勿論両方だよレナ大尉。」
某極東の国のブラック企業の上司のようなむちゃぶりをするエリザベートであった
愕然とするレナ。だが目の前に居るのは次期皇帝である。できないものはできないと言えば良いのだが、良くも悪くもレナは優秀であった。
統一歴1902年の暮れ、ある戦闘機と銃の試作が行われた。
戦闘機は空軍技術設計局が設計したTa152の最初機型であった。
レナはなんと数年はかかる戦闘機設計を一年以下で終わらせたのである。
倒立V型12気筒エンジン1800hp級を搭載。ただ余裕を持たせたために爆撃機エンジン並みに巨大化してしまったが、将来的に2段3速過吸機を使用すれば2000hpを余裕で超してしまう化け物エンジンが出来上がってしまった。
しかもレナはそのエンジンを元にデチューンした民間用エンジンも設計してしまったのだ。
翼内に12.7mm機関銃を8丁搭載し、胴体と翼下にパイロンを追加できる。胴体には30リットル落下式増槽や1トン爆弾、魚雷を搭載でき、翼下には10リットル落下式増槽を2つか250kg爆弾を2つ、そしてロケット用パイロンを追加すれば20発の対地/対空ロケットを搭載できた。
[最初期型 Ta152A1]
最高速度657km/h,設計最高高度1万1000m,実用最高高度9560m.
銃は戦闘機と同時期に試作された。同時小銃と言えばボルトアクションしかなかったが、当時の次期皇帝の無茶ぶりでなぜか航空技術設計局で設計された銃は新しい分類としてアサルトライフルと分類した(そのように命じたのは当時の次期皇帝エリザベートであった。)
空軍が銃を設計したと聞き陸軍はロクな銃ではないと思っていた。いや思いたかったが・・・視察してみると現在の銃よりほぼすべての分野で越えていた。
陸軍はその新型小銃を採用することを決定。また空軍、海軍も採用し長らく帝国および連邦の主力小銃となるのである。