WTクランによる帝国を勝利に導く物語~核抑止とは?~(本編完結) 作:紅茶
今日はクリスマスである。
誰がなんと言ってもクリスマスである。
今日はクリスマスだから一緒に恋人で過ごすとか言った奴。
怒らないから出てきなさい・・・
「あ、それ私です。」
何だと!!お前裏切ったな!?
はい。ということで今日はクリスマスです。
因みに私は最近諜報部隊を作ろうと躍起になっているカタリナの姉のエリザベート・フォン・クロイツフェルンです。
そして今日はお祖父様に呼ばれたので、その部屋に向かっている最中です。
なぜか何時もより侍女が多い気もするけど・・・気のせいだよね?(フラグ)
くっそ無駄に広くて迷子になりそうな宮殿で、歩いている此方も暇になってくるんですが・・・
あぁ・・・ようやっとお祖父様の部屋が見えてきた。
コンコンコンコン
とドアを4回ノックすると
「エリザベートか?」
「はいそうです。」
「失礼します。あ、レナ大尉にカリン大佐、ライナー少佐。あれ?そう言えば・・・」
レナ大尉は知っての通り中身がパンジャンな航空技術者である。外見は黒髪の長髪でストレートのままにしており纏めてはいない。目は薄い碧眼。
カリン大佐は現在近衛第二師団第二連隊連隊長を勤めている。但し中身はタワシである。そして生粋のコーヒー好きである。そして女性である。外見は黒髪で幼顔、透き通るような白い肌、そして濃いめの碧眼。
ライナー少佐は中身が兵長であり、性別は辛うじて前世と同じ男性ではある。天然の茶髪に、元は男の私から見ても普通に整っている顔である。
そしてこの3人は私が脱走する度に捕まえに来た親衛隊第2師団第2航空魔導連隊の幹部3人でもある。
そう言えば・・・レナ大尉って確かG3はこの前12月の24日までには出来上がると思いますとか言ってたな・・・
「レナ大尉、もしかしてG3が出来上がったの?」
「ええ、まぁTa152も試作終わった段階ですが、本日は残念ながらその話ではなく・・・」
レナ大尉は少々複雑な顔をしながらお祖父様の方へ顔を向ける。
何かあるのだろうか?
「用が有るのは余である。」
「お祖父様が・・・?」
「うむ。実は婚約の件なのだが・・・」
お祖父様の言葉を聴いた瞬間言い知れぬ嫌悪感に襲われる。身体と精神が不釣り合いな私は感情もあまり良い状態では無いのだろうか・・・だけども野郎と婚約・・・ゆくゆくは結婚すると言うと生理的に・・・
無理。
「いいえ、お断りします。では私はこれで・・・」
私が出ようとすると、私より先に来ていた3人の軍人が行く手を阻んだ。
「ちょっといいか?」
「無理です。」
「皇帝陛下の直接の御命令なので・・・」
「どくことは出来ません☆」
「そんな・・・結婚なんてまだしたくない!」
圧倒的絶望感に襲われ、すべてが終わったように感じるのは気のせいだろうか(いや気のせいでない)
つい足から力がぬけ少し近くにあった椅子に崩れ落ちるようにして座った。
「エリザベート。お前は次の皇帝なのだから。余としても、臣下にしても結婚して子を成して貰わんと困るのでな。」
それは分かっている。高貴なる者の義務と言う奴だろう。
けども・・・
「まぁそんなに言うのならば仕方ない。」
え?その言い方だとまだ当分はしなくて良いってなのかな?
「強制だ。レナ大尉にカリン大佐。この不肖な余の娘をお見合い相手がいる部屋に連れて行ってくれ。」
「「はっ。では殿下行きますよ。」」
「いやだ、まだ死にたくない、死にたくないっ!!」
「ハイハイ殿下行きますよ。私に仕事ばかり増やさせないで、ご自身でも仕事をして下さいね。」
あぁぁ~現役軍人につれて行かれる~~・・・・・・
(皇帝ビスマルクside)
なぜ儂の娘達はあんなに結婚を嫌がるのだろうか。嫌いな者ともし結婚する事になったとしてもあんなに嫌がる事はないと思うのだが。
お見合いの部屋らしい部屋の入り口のドアでライナー少佐が立ち止まりドアノックする。
そんな私の気分は最悪である。
「失礼します。」
そうして部屋の中に放り出された私は中にいた人物(恐らく見合い相手だろうか)をよく見る。そうするとどこかでよく見た顔のような気がするのだが・・・
「あ・・・えーと、空軍総司令官の副官じゃないか?」
確か参謀会議に大体参加していた覚えがある。
なぜこんなにも覚えていたのかというと、軍人のわりには結構綺麗な顔をしていた。
いかにも貴族のような、けれどもそれでも説明がつかないほどの女顔だった事で記憶に強く残っている。髪は茶髪で透き通ったターコイズブルーの目をしていた。
確か名前はラルフ・フォン・ゲールティエスで階級は中佐と言っていたような・・・
そう言えば一回本人に
「女?」
って思いっきり聞いたら
「男です!」
って返されてびっくりした覚えがある。
そんな男がお見合い相手か・・・
悪く無い気もする。
「じゃあ、後は若い人達だけで・・・」
とか言いながらレナ大尉達が普通に部屋から出て行った。
いや、レナ大尉達は私より1歳若いはずなのだが?と突っ込みたかったがその前に部屋を出て行った。
あいつら・・・・・・後で仕事を増やしてやろうか?
私はラルフフォン・ゲールティエス。最近創設された空軍総司令官補佐をしている。
家は代々軍と関わりがある軍系の高級貴族であった。
そんな私の見合い相手は少し政治的な理由で帝室の皇女様がお相手になると聞いた。
だけども実はその皇女殿下は少し苦手である。
何故なら自身でも気にしている女顔の事を言われたからである。まぁそんなわけで少し苦手意識はあるが皇女殿下は良い上司であるとは思うのだが・・・
まぁ外見は良すぎるといっても過言では無いのだろう。
病的までに白い肌に長めの銀髪をストレートで下ろし、目はルビーのように赤い目をしている。そして誰しもが思わず吸い込まれそうな美貌をしているのだ。
それでいて男のような頼りがいのある性格をしている。
妹のカタリナ殿下相当美しく、殿下は妹の方の殿下とあわせ『帝国の秘宝』姉妹とまことしやかに言われている程である。
おっと、これ以上考えに耽っては行けないな。
「殿下。これを皇帝陛下より預かっています。」
皇帝陛下より預かった手紙を目の前の女性に渡す。
因みにその手紙の内容は・・・
『すまんなエリザベート。実はこれお見合いではなく、婚約の場じゃった。ゴメンね?てへぺろ(・ω<)
エリザベートがお見合い嫌だ嫌だって言って、他がエリザベートの前にいるであろう男しかいなくなってしまったからじゃ。
自身のせいでもあるのじゃぞ☆』と言うような趣旨の内容だった。
いやさすがに皇帝だからてへぺろ(・ω<)とか書かないのはあたり前でしょ。
因みにこれを読んで少しエリザベートはプッツンしかけたけども、さすがに他人の前で発狂する事は流石に自重した。
顔を引きつらせながらも何とか平静を保ちつつ、目の前の男に手紙を読むよう突きつける。
相手は一瞬目をまん丸にして驚いている様子だったが、流石は高級貴族。直ぐに平静を装う。
「では・・・殿下。どうぞ宜しくお願いします。」
「は・・・よ、宜しく・・・?」
とまぁ両者共にそれなりにいい感じになるのですが、それはこのお見合いはお見合いではなく婚約の場でもあったのです!
と言うことで・・・
エリザベートはクリスマスにリア充(政治的)になりました。
やったね!