鳴山白兎は語りたい   作:シュガー&サイコ

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学年末テストを話す今日この頃。


ゆうチェンジング

学年末テスト。

テストシーズンは僕は憂鬱になる。

例によって、例の如くである。

毎回毎回、動物園に付き合わされる身としては、本当に大変なのだ。

前回なんて死にかけたし。

いや、放置してたら死ぬだけで実際に死ぬかと聞かれたらそうでもないけど。

しかし、今回はそういうことは考えない。

今回のそれは僕なりの最終試験。

まぁ、僕にそんなことを言う資格はないとは思うけれど。

というか、別に試験も何も課してないけれど。

しかし、個人的に、絶対にこなさないといけないことだ。

そのくらいの心持ちだ。

僕には、あまり時間がないのだから。

 

***

 

期末まで後2週間位。

僕は優に向かって宣言する。

 

「今回の期末、勝負しないか?」

「どうした急に…?」

 

疑問の声を挙げる優。

因みにここは昼休みの教室で、僕と優とミコとで食べている。

 

「いや、優の成績も大分上がってきたし、ここらで張り合い相手というか、仮想敵というか、明確に倒すべき敵がいた方が優の成績の伸びに繋がるだろうと思って」

「でも、白兎って前回優よりも下じゃなかったっけ?」

「ハッハッハ。まぁ、前回は色々と忙しかったからな。今回は本腰を入れて、マジで潰しにかかるつもりでいくからな」

 

少しだけ声を低くして言う。

まぁ、僕の低い声でビビってるやつなんて見たことないからそんなに怖くないだろうけど。

 

「お、おう」

「で、真剣味も持たせる為に賭けをしないか?」

「賭け?」

「命令権。まぁ、そこまで難しいお題を出すつもりはないから。それなら問題ないだろ、ミコ」

「う~~ん。そういう賭け事はどうかとは思うけど……、でも今回はいいかな」

 

これで風紀委員の許可も取れた。

まぁ、許可はすると思ってたけど。

多少のアクセントというか、何のためのものかを定めるのは悪いことじゃないし。

優が頑張ってる姿が好きだろうしね。

 

「という訳で、別に僕に遠慮して一人で勉強しようとしなくていいからな。多少の条件差も込みでの勝負だ。それにお前は尻を叩いて貰ってる方が実力が出るタイプだろうし」

「嫌な評価だな……」

「まぁ、僕が勝負というからには勝算はちゃんとあるから、安心しろ」

 

僕はいい笑顔で言う。

優はなんとも気まずそうな顔をしている。

俺の方が有利じゃないか?みたいな。

いやいや、舐めないでいただきたいな。

普段の定期テストが、僕にとってどれだけバイオレンスに囲まれた中でのテストだったかを。

 

***

 

その放課後。

僕は屋上に来た。

 

「と、言う訳で今回は妨害なしでお願いしたいんだけど」

「それを命令できる立場ですか?あなた」

 

綺麗な金髪を風に流して、その少女はドアの後ろに立っていた。

まぁ、この学校に居る以上は常に傍に居るのも同然なんだけど。

なにせ彼女はこの秀知院の怪異なのだから。

 

「命令なんてしないよ。するのは頼み事だし。今回ばかりは本腰でやらないとあいつに失礼だから」

「それを私が聞く義理なんてないんですけどね」

「でも、聞いてくれるって信頼してるからな」

「……敵なんですけど」

 

そりゃ、そうなんだけどさ。

それだけでは、決してなくて。

なんていうか、今になると敵意なんて感じられる訳もないっていうか。

敵っていうか、打ち倒すべき相手という風に全く思えなくなった。

そりゃそうだって感じではあるんだけど。

……結局、僕は本当に甘いってことで。

 

「敵だけど……、それでも味方だろう?」

「はぁー。呪いますよ」

「心配しなくても、呪いは十分に抱えているよ」

 

きっとこの先、どんなになっても呪われ続けるんだろうけど。

でも、そういうのも含めて全部抱えて、幸せを目指すって決めたから。

 

「じゃあまたな。かぐや姫の持ち物さん」

「いつでも会ってるでしょう。カチカチ山の兎さん」

 

***

 

生徒会室に行くと、他の生徒会メンバーは揃っていた。

優はノートと参考書を広げていた。

 

「あら、もうやってるのか」

「お前が言い出したことだろうが」

「まぁね」

 

でも、優がこうしてすぐに動くのは正直意外だった。

なんか、すっかり彼女の影響を受けちゃって。

微笑ましいな。

 

「しかし、鳴山は賭け事とかはあまり好まないと思っていたがそんなこともないんだな」

「でも、会長。部活ではよく罰ゲームを設けてしてますから。最近の白兎くんは部活での勝利率がクソ低いので、よく罰受けてますし」

「千花先輩。そういうことを言わんとといて下さいよ」

 

もうなんか、すっかり僕の癖を全員に見抜かれて落ちてる勝率の話とか。

 

「因みにどんな罰ゲームを受けてたりするんですか?」

「いや、基本的に色んな食べ物を奢らされたり、肩もみさせられたりとかそんなものですよ」

「白兎くんの肩もみは凄い気持ちいいんです。的確につぼを突き、その上で絶妙な力加減で揉み込んで、気持ちよくて気持ちよくて…」

 

うっとりした表情で千花先輩は言う。

クソ可愛い。

でも、止めて。

今、そういう表情しないで。

周りから、白けた眼で見られてるから。

いや、まぁ、部活内でのもうちょっと過激な命令の話をしていたのは良かったけど。

あれは風紀委員案件になりかねないし。

 

「ああ、後はこちょこちょであ、むにゅっ!」

「あらあら駄目ですよ。最近、随分と真面目にやってるものを、僕が戻して差し上げましょうか?僕の料理で」

「ううっ!それは困りますけど、でも白兎くんの料理は少し惜しい気も……」

「今、何か言おうと」

「してませんよ。何もしてませんよ」

 

全く。

男のそういうのに、需要なんてないって。

ていうか、内心では仕方ないなで千花先輩に対して怒っていない自分に甘いって言いたい。

マジで弱すぎなんだよ。

だから、負けるだぞ。

 

「ええと、ここは」

「優。そこはね…」

 

と、ちょっと目を離していたらミコが優の分からない所を解説しているようだ。

ずっと眺めていたい光景がそこにはあった。

 

「……さて、僕も頑張らないと」

 

***

 

夜。

僕は久々に何の問題のない試験期間を過ごしていた。

問題のある試験期間ってなんだって感じだが。

こんな日は、一年前位ぶりだろうか。

つくづく濃厚な一年を過ごしたものだ。

血生臭さが大分漂う一年だが。

でも、本当に今は凄い恵まれていると思う。

大切な友人が居て。

面白い先輩が居て。

笑い合える部活仲間が居て。

一緒に仕事をするパートナーが居て。

……想える後輩や先輩が居て。

恵まれすぎている程に恵まれている。

正直、不相応な位だ。

僕自身の罪を考えれば、それをただ享受する訳にはいかない。

罪には罰を。

これは絶対に捨てられない考えだ。

 

「でも、僕の罪は絶対に優やミコ(あいつら)には教えられないな」

 

怪異なんて知らなくていい。

世界の裏側なんて知らなくていい。

ただ、普通の世界で幸せそうに過ごしている姿が見れればいい。

自分の幸せを考えだしている今でも、その考えは変わらない。

その為に、僕に出来ることは全てすることも変わらない。

だって、あいつらのことが好きだから。

友人として。

人間として。

純粋な愛情だ。

一応、性的な、もとい恋愛的な意味での好きではないことは話しておく。

正直、クソが付くレベルで嫌いだし、認めたくないし、本気で嫌なことではあるけれど、大仏もまた同じような感情の持ち主だ。

そういう意味で、同族嫌悪であることは否定はできない。

いや、本当に嫌なんだけど。

しかし、嫌いだからと相手の全てを否定することは間違いなのはよく知っていることでもある。

だから………、でも………。

いや、もう考えるのは止めよう。

よっぽどの好感度イベントが来ないと修正は不可能な思考だし。

元々、僕自身、他人を好感度でランク付けしている節がある人物だ。

基本的に、ある程度の所までいった人はその後何しようが、よっぽどでもない限り下がることはない。

逆に言えば、好感度が低い人は落ちやすい傾向にある。

いやまぁ、大半の人間の考え方ではあるんだけれど。

どうにも、僕にはその傾向が強い。

理由はまぁ、大体分かるけども。

駄目な所だとは思いつつ、しかし、どうにも出来ない。

あいつらを許せれば、治せるようになるかもしれないけれど。

しかし、そこで許せるなら最初から呪いなんてかけない訳で。

全く。

本当に面倒な性分だと我ながら呆れてしまいそうだ。

ついでに、思考するときに最初からかけ離れた考えをしてしまうのも。

 

「まぁ、今日はこんなものか」

 

と、本日3冊目になるノートを束にしているノートの山に乗せて眠る体勢になる。

僕の目的としては、優に僕を超えてもらうことだ。

僕を超えて欲しい。

あるいは、自立と言い換えても良いかもしれない。

つまり、僕が居なくても大丈夫だと安心させて欲しい。

……一連の決着は同時に、大きな転換をもたらすことになる。

もしかしたら、消えてしまうかもしれない。

どういう意味での消えるかは分からないけれど。

でも、僕がいつまでも、あいつらを助け続けることも出来ないことは確実に起きることだ。

だから、僕なんて居なくても大丈夫だと思いたい。

随分と勝手な動機だ。

 

「まぁ、幸せを追い求めるからにはそういうことばかりも言えないけど」

 

***

 

そして、試験当日。

 

「さて、いよいよ本番な訳だけど仕上がってるか」

「四宮先輩やミコに鍛えられたからな。自信はある」

 

優は自信ありそうな、でもどこか不安そうな表情だ。

やっぱり、まだ完全な自信になるには足らないか。

でも、

 

「大丈夫よ。優は頑張ってきたんだもん」

「そうだよな」

 

ミコの言葉で簡単に落ち着く。

正直、メンタル面なら既に僕はいらないな。

いや、ミコと喧嘩したら必要になるのか?

でも、それは自力でどうにかして欲しいな。

 

「じゃあ、頑張れよ優」

 

僕は握りこぶしを優の前に近づける。

優はいい顔になって、

 

「そっちこそ」

 

と、握りこぶしを被せた。

さて、それじゃあやりますか!

 

***

 

そんな訳で結果発表。

伊井野ミコ1位。

石上優23位。

鳴山白兎27位。

 

「……やったな、優」

 

僕はどこか誇らしいようなでも悔しいような、清々しい気持ちで結果を受け入れた。

ミコが不動の1位なのは流石と言うべきだけど、優も随分と伸びた。

まぁ、前回の期末時点で50位まで後少しだったし、今回は確実に50位内に入るだろうと確信していた。

けど、やっぱり誇らしいものだ。

 

「白兎も27位だろ。点数的にも僅差じゃん」

「いやいや、白銀先輩と四宮先輩の競り合いみたいのを僅差の戦いって言うんだよ」

「でも、白銀会長、今回12位だったよ?」

「まぁ、海外留学に向けて準備しているからだろうけどな」

 

その辺、白銀先輩は大丈夫だけど、あっちの方がな。

でも、僕の今出来る範囲のものを纏めておく位しか出来ない。

権力って面倒なものだわ。

 

「まぁ、とにかく僕の負けだ。なんでも命令してくれ」

「それじゃあ、頼みたいことがあったんだ」

「なんだ?」

 

それは意外なお願いだった。

 

「髪を、切ってくれないか?」

 

***

 

次の土曜日。

僕は、優とミコを部屋に呼んで、散髪の為の準備をした。

 

「でも、髪を切るのが僕でいいのか?ミコじゃなくて」

「お前だからいいんだ。器用だし、それに世界を広げてくれた一人だから」

「別に僕は大したことはしてないんだけどね」

 

本当に。

僕はただ、自分のしたいようにしてきただけだ。

まぁ、白銀先輩に任せてないのは英断だが。

あの人にやらせたら、本当にヤバそうだし。

どこぞの世紀末みたいなのになりそう。

 

「それじゃあ、失礼しますっと」

 

そして僕はゆっくりとハサミで髪を切る。

やるからには、爽やかイケメン風にやった方が良いと思うので、それを目指して頭の中で逆算していく。

 

「なんか聞きたいことはあるか?静かだと逆に落ち着かないし」

「そうだな。ミコとなんで仲良くなったのかって話が聞きたいな」

 

ああ、そう言えばそういう話はしてなかったな。

 

「僕にとっての出会いって言うなら、入学してから数日経って、委員会とかが決まった位かな。ほら、僕って朝早いから自然と他の人よりも風紀委員の仕事を眺めることが多くて。だから、自然と目に入ってきたんだよ。ミコが頑張っている姿が」

 

花壇への水やりとか、荷物運びとか、必死で頑張っている姿。

人が好んでやろうとしないことを積極的にする。

そのことがどんなに凄いことかを知っているから。

だから、

 

「応援したいって思った。まぁ、そんなものだよ」

「そんな風に思ってたんだ」

「ミコはどうなんだ?」

「私?私は…」

 

ミコは少し思案顔をすると、話始めた。

 

「私が先生に頼まれて荷物を運んでいた時、その量が結構あって、前が見えない位で、その時に、特に何も言わずに横から荷物を半分から取って持っていってくれた。それからだったかな。仲良くなったのは」

 

ああ、あったなそんなこと。

 

「そういう所、良いやつだよな白兎」

「いやいや。誰にでもそういうことをする訳じゃないよ」

 

ミコだったからしただけ。

僕はそう考えているけど、何故か2人はそんな訳ないじゃんみたいな顔をしている。

いやいや、そんなものだって。

 

「まぁ、元々の気質みたいなのが近かったってのはあるだろうな。お前ともそうだけど」

「……まぁ、そうか」

「2人はどうだったの?」

 

ミコが訊いてくる。

優とかぁ……。

 

「いや、優とは優が学校に来るようになってすぐに仲良くなった気がするな。ひと目見て、ああこいつをほっとく訳にはいかないなってなったし」

「俺は、最初はお前のことなんか怖いって思ったよ」

 

あらあら。

ああ、でもなんかそんなだったな。

 

「だって、登校して来て、周りの目が痛々しい目線ばかりの中で知らない人がなんてことないように話掛けてきたんだぞ。なんか、怖いだろ」

「それもそうだ」

 

僕だって、傍目から見たら多分怖い。

裏がありそうで、怖いと感じると思う。

 

「でも、それなりに経って分かった。こいつは偏見なんて保たずに人を見ている奴なんだって。それが分かったら、拒否する理由もなかったから」

「そりゃあどうも。まぁ、偏見の中で生きていると、どうしてもそういうのが信用ならなくなるからな」

「分かるけど」

 

自分から見た自分と他人から見た自分は違う。

それは当たり前のことではあるけれど、しかし、それによって傷つけられる人が居るのもまた事実で。

でも、それ自体は誰が悪いということもない。

人間なら、誰しもが持つものだし、僕自身もない訳ではない。

ていうか、本来的に相当に偏見を持ってる。

ただ、人よりも他人のことを()()()()だけ。

あるいは、そうしたものから抜け出せれば、世の中をもっと広く見られる気がする。

その世界はきっと綺麗なものも汚いものも沢山あるんだろうけど。

でも、それでいいのだと思うから。

 

「なぁ、優、ミコ。僕はお前たちのことが好きだよ」

「なんだよ急に」

「恥ずかしいわね」

 

2人が照れたような顔をしている。

ちょっと嬉しい。

 

「いや、ちゃんと言っときたいなって思ったから。こんな時でもないと言えないからな」

「……お前はそれを別の人に言うべきじゃないのか?」

 

それを言われれば、言い返せない。

まぁ、その前に言っときたいことではあったんだけど。

 

「言葉に出したら、引っ込みがつかなくなるからな。言葉や想いを相手に伝えることは一種の呪いみたいなものだと思ってる。それは相手を縛る鎖になり、自分を縛る鎖にもなる。告白することを契約という人もいるけど、それも正しい。その契約は安易に結ぶものではないって思ってる。まぁ、お前たちの方は大丈夫だとは思うけど。でも、僕は半端な気持ちでは言えないな。まぁ、今学期中に言うつもりではあるよ」

「……気持ちは決まったの?」

「一応は。でも、正直今でも揺れ動いているでもある。我ながら最低だなー、死ねばいいのになーとか思ってる」

「自覚あったんだ」

 

優やミコが本当に意外そうな顔をしている。

そんなに自覚ない人に見えるのか。

心外だと言いたいけれど、それもそれで僕だ。

他人から見た自分だ。

 

「なんていうか、物事を先延ばしにするのは駄目だなって本当に感じてるよ。先延ばしにした分だけ、拗れることになる。今のことだけでもなく」

「確かに…。ミコのことももう少しちゃんと知ろうとしていれば、あんなに苦々しい感じにはならなかったかも」

「私もそうかも」

 

白銀先輩や四宮先輩だって、同じことを言えるだろう。

本当に、恋愛頭脳戦なんて捻くれた真似をして。

単純なツンデレが現実ではモテないのもそういう理由だ。

四条先輩とか、良い例だ。

と、そんな風に話している内に髪は切り終えた。

 

「こんなものかね」

「おう」

 

優の髪型は短く、小綺麗に纏めた。

 

「似合ってるよ。優」

「そうか?」

「そうだぞ。まぁ、顔は元々美形だしな。よっぽど変な感じにならなければどんな髪型もかっこよくなる」

 

照れた様子で、頬を掻く。

……優にとっての前髪は他者との境界。

人への恐怖の象徴。

それを取り払った。

……本当に、もう大丈夫なんだろうな。

 

***

 

後日談。というか今回のオチ。

 

「お、石上。その髪型似合ってるな」

「そっすか」

「ああ、随分と明るい感じになった」

 

白銀先輩は優の髪型を褒める。

周りの声的にも、評判はいいようだ。

良かった。

 

「白兎先輩」

「美青か」

「あの石上先輩の髪、切ったのは先輩ですね」

「何を根拠にって言いたいけど、まぁ、分かるか」

 

理由なんて、最悪乙女の勘で片付けられる。

 

「本当に上手ですね。将来は美容師にでもなるんですか?」

「ならないよ。キャラじゃなさすぎる」

「先輩なら何にでもなれそうですけど」

「いや、適正な仕事はあんまりないと思うぞ?」

 

今の職は適正かもしれないけど、結構ろくでもない所だし。

最近は無賃で働いてる状態でもあるし。

結構、ブラック企業なんだよな。

企業じゃないけど。

 

「まぁ、いざとなったら私が養いますよ」

「ひもは断固として断る。むしろ、僕が養うわ」

「それなら、どういうことがあってもずっと一緒ですね」

「なんか意味合いが別の方向にいってるんだが」

 

そういう意味で言ってはいない。

……いや、ちょっと考えたけど。

なんか、メイド服とか出てきたけど!

 

「それはそうと。今度、私の散髪してくれますか?」

「いやいや。女子の髪を弄くれるだけの技術はないよ」

 

それに、そんなことをしたら色々な問題も起きそうだし。

それはそれとして。

 

「誕生日を、考えないとな」

 




やっぱり、散髪イベントは必要だよね。

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