鳴山白兎は語りたい   作:シュガー&サイコ

82 / 86
ひとまずの区切りを入れる今日この頃。


後日談 ゆうショッピング

新学期が始まって、1ヶ月程が過ぎた。

ミコと付き合いだして、もうすぐ5ヶ月。

その5ヶ月間は大分短かったような気がする。

色々なことがあった。

楽しいことも大変なことも多かったように思うけれど、それでも中学時代より断然楽しい。

昔を振り返ると、自分は随分と変わったように思う。

まぁ、この間で一番変わったのは白兎だろうけど。

後輩と付き合いだして、随分と照れるようになった。

後は心なしか体の力を抜いている時も増えた気がする。

それも鬼ヶ崎ちゃんのお陰なのだろう。

ただ、そうして後輩と付き合っている割に藤原先輩との距離が明らかに仲の良い先輩後輩の域じゃないのはどうなのかと思うけれど。

でも、3学期のあの事件のように追い詰められているようでなくて安心している。

あいつがあんな顔をしているのはあんまり見たくはないから。

それはそれとして、ミコとの付き合いは落ち着くということはあんまりない。

常に刺激溢れている毎日だからだろう。

そんな日常が、僕は好きなのだ。

 

***

 

5月の終わり頃。

 

「パリの姉妹校との交流?」

「はい。今年も生徒会の皆さん主体でイベントを進めるようにって校長が」

 

放課後の生徒会室で、四宮先輩はそう言った。

それにしても、パリとの交流会?

 

「あれ、そんなのありましたっけ?」

「あったぞ。その頃はお前は学校の情報とか全然チェックしてなかったからな」

「でも、生徒会役員なら知ってたんじゃ……」

「その頃は石上くん。生徒会にもあんまり顔をだしてませんでしたから」

「ああ……」

 

ミコは納得するように頷く。

んん~~。

誤魔化しようも誤魔化す必要もないんだけど、あんまりミコにそういうのを知られたくないな。

 

「それでだな。一応、まだ時間はあるが決められることは早めに決めておく越したことはないからな」

「じゃあ、まずは前回の交流会をどうしたのかを振り返りますか」

 

***

 

白兎の言葉から、前回の交流会での良かった点、改善点を洗い出していく。

しかし、前回は急であったというらしいけど、それにしては改善点は少なかった。

そういう所は、流石の3人だった。

なので、今回の話し合いで特に話し合われたのはこの2点。

一つは何かしらの企画を用意すること。

もう一つは買い出し。

今日は企画について話すことになった。

現在、2つの意見で割れている。

 

「だから、企画に関しては私と白兎くんでやります!」

「いや、お前ら二人だと不安なんだが」

「まぁ、別に僕はどちらでもいいですけど」

 

藤原先輩によるTG部メンバーで行うだけで行う企画にしたい派とその二人だけだと絶対におかしなことになるから止めたい派。

まぁ、とうの白兎はどっちつかずなので、実質藤原先輩が言っているだけなのだけど。

 

「まぁ、でも、去年と同じままでは味気ないのでなにかしらのイベントをするのは賛成ですよ」

「ほら!白兎くんも言ってるじゃないですか!」

「とはいえ、僕と藤原先輩だけでは不安なのは分かるので、コスプレ大会で手を打ちましょう」

「いや、何の手も打ってないじゃん!」

 

……前言撤回。

こいつもこいつで藤原先輩派だ。

基本的にこいつも楽しいことをするのが大好きな類な人だ。

暴走は藤原先輩よりも少ないけど。

 

「コスプレ大会か。前回の藤原と同じことを言うとは……」

「えっ、いいじゃないですか。日本のサブカルチャー文化は世界的にも有名ですし、コスプレは言語関係なくコミュニケーションをとれる方法ですよ」

「そうですよ!前回のリベンジです!」

「前はそれで酷い目にあったからな。あんまり賛成は出来ん」

 

一体、何があったんだろうか。

こんなことなら、ちゃんと生徒会に来ておくんだったなぁ……。

会長が苦々しく思うようなことなのだろうから、相当に藤原先輩が暴れたんだろうな。

ただ、白兎がニヤリとからかうような雰囲気がでているのが気になるんだが。

 

「別に奇跡的相性(マリアージュ)程度いいじゃないですか。変に強がる必要も今はないですし、ね?」

「グッ!」

「んんっ!」

「それにコスプレの種類も千差万別。吸血鬼コスから猫コスも蟹コスも蝸牛コスも猿コスも蛇コスも蜂コスも不死鳥コスもありますよ」

「なんだ、そのチョイス」

 

吸血鬼と猫までは分かるにしても、蟹や蝸牛はマニアック過ぎないか?

蛇コスとかって、最早なんだ?

どんな格好なんだ?

 

「でも、人形コスは止めて欲しいな。やるなら、蛇がオススメですよ」

「いや、だから何よそのチョイス」

「まぁまぁ、良いじゃないですか!ほら、二人とも!」

 

と、藤原先輩は僕の頭に何かを乗っける。

ミコも何かを付けられたようなので、ミコの方を見ると、

 

「「!!」」

 

その時、僕の頭に電流が走る。

ミコに、犬、耳!?

かわええええええええええええええええええ!!

元々、犬っぽい感じがあったミコだけれど、実際に付けられるとその可愛さはなんちゃってなアニメキャラよりの数倍可愛い。

ヤベェ、凄い撫でたい。

頬が緩みそうだ、どうにか表情筋を保たないと。

 

「に、似合ってるじゃないの、その犬耳」

「ミ、ミコこそ、よく似合ってるんじゃないか」

「そ、そう」

 

ああ、顔が赤くなる。

なんで普通に褒めるんだよ、ミコの奴。

なんか悪態つかないと、間が持たないだろうが。

 

「いや~、思っている以上に素直に褒めるな。どっかの会長とか副会長とは大違いだ」

「ほらほら!白兎くんも付けてください!」

「おっと。うさみみですか。男にそれは中々と合わないと思いますけど」

「い、いえ。スッゴイ似合ってますよ。ええ、それはもう」

 

白兎のうさみみは比較的男の割には似合っているけど、それでもあんまりに似合ってるようには見えない。

そもそもで男が何かしらの耳をつけて似合ってるっていう自体は中々と少ないだろうし。

けど、藤原先輩はもう誤魔化しが効かないレベルでニヤニヤしている。

それを白兎は指で突く。

いや、もう、付き合ってるって言ってくれた方が納得がいくんだけど。

しかし、まぁ、こういう程度ならそんなに恥ずかしくはないし、ミコもミコで可愛いし、コスプレも悪くはない、のか?

 

「因みに当日はマスメディア部が記事の為に写真を撮って、後日にそれらの点検しますし、ある程度の持ち帰りも出来るでしょうね」

「「「「!」」」」

「さて、コスプレ大会で良いですよね」

「ま、まぁ、お前がそこまで言うなら良いんじゃないか」

「そ、そうですね。鳴山くんなら上手く弁えるでしょうし」

「そ、そこまで言うなら、過激じゃない範囲なら良いわよ」

「そ、そうだな」

「白兎くん、イエーイ」

「イエーイ」

 

そうして、白兎と藤原先輩はハイタッチした。

……全く、白兎はこういうのをやらせたら一級だな。

 

***

 

次の日。

今日は買い出しについて話すのだけれど。

 

「まぁ、買い出しは男女で行くべきですよね。交流会には男性も女性も来ますし、どちらのニーズにも合わせられた方がいいでしょう。それに荷物の量もそれなりになるでしょうし」

「それはそうだな」

「それに関しては異論はないですね」

 

どういう物品を仕入れるのかや、買い出しの日付なんかはスムーズに決まった。

問題は、

 

「さて、誰が買い出しに行きますか?」

「そうだな……」

 

そう、誰が買い出しに行くか。

さっきの話の流れで男女で行くことが決定している。

男女で行く。

それならば、彼氏彼女で行きたいと思うだろう。

しかも、この生徒会。

実質的な男女の組み合わせは決まっている。

つまり、誰が合法的にデートするかを決めることになる!

 

「ああ、因みに僕はその日は予定があるのでパスで」

「ん?そうなのか?」

「ええ、ちょっと遠出して鬼退治に行ってきます」

「なんだ、その予定?」

 

いや、まぁ、僕たちには知られたくない予定なんだろうけど。

だったら、わざわざ言わなくても良いだろうに。

隠し事が微妙に下手だよな。

そんな風に思っていると、四宮先輩が意見を出す。

 

「会長。ここは石上くんと伊井野さんに行かせるほうでよろしいじゃないですか?」

「ん?四宮、それは何故だ」

「石上くんと伊井野さん。後、多分鳴山くんは来期の生徒会を引き継ぐことになります。二人はサポートの面は完璧ですが、体的な行動という面では不慣れでしょう。恐らく、サポートという面では鳴山くんが後進の育成をしているようなので、二人は主体性を学ぶ良い機会になるんじゃないでしょうか」

「なる程な」

 

まぁ、確かにそういうのは僕たちは不慣れと言えるかも。

僕たち三人で主体的な行動なら白兎が一番行動しているし。

けど、それなら企画を考える方が主体性の面では良いんじゃないか?

土産選びって、どちらかというとサポートよりじゃ。

 

「まぁ、良いんじゃないですか。次期生徒会に向けて、自分たちの役割を増やしていくことも必要でしょ。ミコもいきなり白銀先輩と同じような仕事をしてたらパンクしそうだし、その辺も含めて、ね」

「そ、そうね。会長を見てたら大変なのも分かるし。頑張ります!」

「ミコがそういうなら……」

「よし。それじゃあ、二人とも頼むぞ」

「「はい!」」

 

***

 

そんなこんなでデート当日。

日本一の待ち合わせ場所ことハチ公前広場で待ち合わせしていた。

 

「おはよう、優」

「おはよう」

 

ミコは相変わらず、時間10分には確実に来ている。

僕も僕でそういう予定にはキッチリとしているから、どちらかがどちらかを待たすということはあんまりない。

というか、待ち合わせ場所に行く道の途中で会うこともそれなりにある。

その時は互いに気恥ずかしくなる。

 

「服、似合ってるな」

「!あ、ありがとう」

「じゃあ、行くか」

「ええ、あそこのデパートで買いましょ」

 

互いに手を繋いで、デパートに向かう。

最初の頃はあれやこれやと悩んだ手繋ぎも、もう慣れたものだ。

手を繋ぐ度にドキドキはするんだけど。

ミコの手、柔らかいし。

そんな邪念を抱えつつ、向かったデパートでお土産を選ぶ。

 

「やっぱり、日本らしいっていうなら和風なものが良いよな」

「そうね。でも、和菓子とか選べないわよね。あんまり日持ちするものじゃないし」

「なら、せんべいとかどうだ?日持ちするし、日本らしくないか」

「そうね。後は日本茶とか、でも、その辺の茶葉は四宮先輩の方が詳しいわよね」

「その辺、ちょっとラインで聞いてみるか。後は……、扇子とかそういう小物も買った方が良いよな」

「なら、この辺りね。こんなのはどうかしら?」

「いいんじゃないか」

 

買い出しは大分スムーズに進む。

予算はそれなりにあるし、買うものの種類もだいぶ絞られているから悩むことはあまりない。

……やっぱり、主体性がどうのこうのは口実だよな。

もしかして、デートの予定が既にあったとかかな。

そんな風に予想はしつつも、買い物を終える。

 

「ちょっと多めだけど、こんなもんか」

「そうね。当日に足りなくなるよりも良いと思うわ」

「残ったのは何かしらに寄付すればいいしな。さて、これで一応今日の目標は達成したけど……。……どこか寄っていくか?」

「……そうね。本屋とか寄りたいわね」

 

ミコはちょっと恥ずかしそうに同意する。

本当にこういう所可愛いよな。

 

「因みに何を買いたいんだ?」

「その、ミミちゃんの新作を…」

「ああ、もう新作出てるんだ…」

 

結構筆早いよな。

前でたのも3ヶ月前位な気がするし。

それにしても、

 

「まさか、白兎がミミちゃんと知り合いとは思わなかったな」

「ええ。あいつの交友関係って本当に意外よね」

「なんでも知り合いの知り合いから繋がったって言ってるけど……、いや、でもそれでも凄いわ」

「でも、優ってミミちゃんの作品って読むの?言っちゃなんだけど、薔薇よ?」

「いや、初期の作品は確かにそっちの人じゃないとあれだけど……。最近はもうその次元を超えて、ノーマルな男でも感動するような作品を書くし。というか、だからこそ、あの業界でレジェンドって言われてるからな」

「まぁ、確かに」

 

小学校の頃にバイでホモな男3人とその相手の主人公の女1人の禁断カルテットをコミケで売り出したのから始まり、その長い変遷の結果、現在高校生の筈なのに総資産が10億位あるらしいという。

『女が好きになれないのなら、男を好きになればいいじゃない』というのを小学校の頃に言ったとか言わなかったとかで、その様があるアニメキャラのようだからそれ故についたペンネームがミミちゃん。

……マジで意味が分からない経歴だが、それ故にレジェンドなのだ。

 

「これね。新作」

「このぱっと見、THEそれ系の作品なんだけど、実際の内容はそれを裏切りつつも正しいという意味不明なバランスが凄いよな」

「私もそう思う」

「後はお茶でもするか」

「そ、そうね」

 

そうして、二人で近くのカフェに寄って、ケーキとコーヒーを楽しむ。

その合間にミミちゃんの作品について話していたけど、これはこれで弾んだ。

正直、男が話したい内容かと聞かれたらそうでもないけど、まぁ、ミコと話すのは楽しいから良いとしよう。

これが白兎ならそんなことも思わないだろうけど。

 

ブーブーブー

 

「ん?メール?いいか?」

「いいわよ」

「どれどれ」

 

『思うに決まってるだろ!でも、そういうのに夢中な彼女の顔が可愛いから乗るんだよ!舐めんじゃねぇよ!』

 

バッタン!

 

「?どうしたの?」

「いや、久々になんか恐怖体験をした」

「なに、呪いのメールでも届いたの?」

「いや、まぁ、何も言えねぇ」

 

白兎のこういうメールって、最近は本当になかったけど……。

あいつはあいつでこういうのは変わらないのかな。

つーか、どこからこっちを見てるのかも。

………。

証拠もないのに言えないか。

不吉な予感がしたとかでこういうこと言いそうだもんな。

あいつはなんというか、人智を超えた何かがある気がする。

 

「大丈夫?なんか、凄い複雑そうな顔をしてるけど」

「ああ、一応は大丈夫。それよりも、目線が俺よりもケーキに向いてるのはどうかと思うんだけど」

「ふぇっ!?べ、別にそっちのケーキ気になるなんて思ってないわよ!?」

「お前、そんなにテンプレを言うようなタイプじゃないだろ……。全く」

 

このままだと、よだれを垂らすような流れになりそうだから、フォークでケーキを切り取って……。

……やってもいいのか?

いや、彼氏だから良いだろ。

別にそこまで不純って訳でもないんだし。

なんなら、口移しやらもしてるしな。

うわっ、恥ずっ!

 

「ほら、あーん」

「ううっ!!ゲホゲホ」

「おい、大丈夫か!?」

「へ、平気よ。アンタ、そういうこと……」

「彼氏だから良いだろ」

「全く」

 

ミコは顔を少し赤くすると目を閉じて、口を開ける。

……なんだろ、キス待ちの顔っぽい。

 

「あ~~ん」

「んん、モグモグ」

 

なんだろう、最初は艶めかしい感じがあったけど途中からハムスターに……。

可愛さにも二種類あるっていうけど、ミコは比較的に後者だよな。

 

「何よ」

「いや、ミコは可愛いなって」

「な、何よ!」

 

ミコが可愛い顔で照れた怒り顔をしている。

可愛い。

これが彼女って、俺スゲェな。

なんで付き合えたんだろう。

 

「ほら、あーん」

「~~!あ、あ~ん」

 

そんな感じで、結局僕自身はケーキを二口位食べて、残りは全部ミコに食べさせてしまった。

そして、実はこの様子をクラスの人に見られており、話が広まりそうになったのを白兎がキッチリと止めたということがあるのだけれど、それはまた別の話。

因みにそれをした理由は、

 

『他の人にあんまり二人を弄って欲しくない』

 

と、いうのだからそれもそれで怖い親友だ。

それは兎も角、

 

「それじゃあ、帰るか」

「そうね」

「送っていくぞ」

「ありがとう」

 

ミコのにこやかな笑顔につい照れそうになる。

何度見ても、慣れそうにないな。

この頃は話題も大分なくなってきたような気もするけど、しかし、白兎が定期的に話題になりそうなことをするから尽きることはない。

ある意味、毎日が刺激的だ。

中学の頃なら、考えられないな、本当に。

こんな日々が続けば良いんだけどな。

 

「と、家に着いたな」

「うん。それじゃあ、また明日」

「おう、また明日」

 

毎回のことながら、名残惜しさを感じる。

本当に僕って、ミコのことが好きなんだな。

………。

 

「なぁミコ」

「な、んん」

 

チュッ

 

ふと、思いついたままにミコにキスを仕掛ける。

 

「ちょっと!いきなり、何するのよ!?」

「いや、その、なんか名残惜しくて……。すまん」

「ま、全く。こういうことはもうちょっと場所を考えてよね!」

「本当に緩くなったよな」

 

でもまぁ、こういうミコもいいよな。

 

***

 

後日談。というか、今回のオチ。

交流会当日。

 

「うわー……」

 

フランス語が見事に飛び交ってる。

どうしよう、生徒会メンバーも楽しんでくださいって言われたけど、全く聞き取れないし、会話出来ねぇ。

 

「ああ、どうしよう……」

「もしかして、ミコも?」

「うん。一応、ガイドブックなんかで練習はしたんだけど……。でも、白兎が普通に絡めているのが怖いわ」

 

そう、白兎は普通にパリ校の人と話せている。

めっちゃペラペラ。

藤原先輩と一緒に仲良く話している。

なんか凄い意外なんだけど。

 

「いつの間に練習したんだろうな」

「多分、藤原先輩に習ったんだとは思うけど」

 

それでも、あそこまでペラペラになるんだろうか?

外国語を習得するのにはその国の恋人を作ると良いっていうけど、それと同じ理屈か?

それでも、凄いけど。

とか、思っていると白兎はこっちに声をかける。

 

「おーい。そこで縮こまってるわんこと吸血鬼も来いよ」

「いや、でも……」

「いいですから、ほら、二人とも」

「って、藤原先輩」

 

そうして、無理矢理僕たちを輪の中に入れる。

 

「ええと……」

「Hello. We can speak in English」

「Oh, thank you. What do you like about Japan?」

 

と、なんとか話せる英語で会話していく。

白兎と藤原先輩は、その中に混じって僕たちが大丈夫だと思ったのか、別の所に移動した。

本当に気を使う人達だな。

 

「You guys are really close. It's not something you can do to be able to care for each other」

「Yes. A very good friend!」

 

そうして、最初に思ったよりも楽しく過ごすことが出来た。

後片付け終えて、生徒会室での休憩中。

 

「ありがとうな」

「別に良いよ。何事も楽しまないと」

 

そう言って、白兎は笑っている。

本当にお人好しだよな。

 




白かぐ:原作通り。
石ミコ:色々とやることはやってるけど、全体的には初心な感じ。けど、する時は照れながらもしっかりとやる。
鳴美青千花:白兎くん自身が躊躇いをあんまり持たないから結構イチャイチャしている。ただし、神ップル程節操ない訳でもなく、学校では結構抑えている。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。