アタシとバカと大切な時間   作:シェリー

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また書きました。スランプ状態のシェリーです。
オリキャラ募集は1人から2人にします。
コメントも5通来てました。嬉しいです。
アドバイスをくださったカヒュメイクさん、マアムさん、花椿さん、オリキャラのアイディアをくださった毘沙門天さん、そして私の間違いにきずいてくださったてん10さん、ありがとうございます。


真実

優子side

 

秀吉とお母さんに何かを隠されていることを知った後の毎日、アタシの耳には授業もなにもかも入らなかった。秀吉がアタシに隠していることが気になる。

正直、分かっている。よくないことだろうと。

でも、知りたい。知って楽になりたい。

何だろう。転校? 病気? 病気だったら何だろう。

もしかして... アタシは...

 

「...子さん、優子さん!」

「ふぇ?」

 

誰かに呼ばれた。周りを見ると、となりに1人のバカそうな男の子がいた。

えっと...誰だっけ?

 

「あんた誰?」

 

失礼だけど聞いてみた。

 

「優子さん、その質問、すでに4回目だよ?」

 

そうだっけ?聞いた覚えがない。

 

「僕は吉井明久だよ。」

 

そうだった。吉井くんだ。FクラスからAクラスまで上がれた子だ。

 

「それで何?」

 

今の私は機嫌が悪い。だからそっけなく用を聞いた。

 

「...後で屋上に来てくれますか?」

 

そう聞かれた。まあ、暇だからOKと言っておいたけど。

...でも何でだろう。吉井くんと話していた時、とても不思議な気分になった。今まで感じたことのない気持ちだ。

 

 

 

その後、言われたとおり、屋上に行ってみたら、すでに吉井くんが待っていた。

 

「あの...優子さん...」

 

なんだか吉井くん、落ち着いていない。どうしたんだろう。

 

「僕は優子さんのことが好きです。付き合ってください!」

 

いきなり告白された。実際、恋に興味はなかった。でも吉井くんの告白は何故か嬉しい。

 

「こちらこそよろしくお願いします。」

 

勝手に口が動いた。でも、多分、アタシはそのままの事をどっちにしろ、言ったと思う。

 

でも何かを忘れている気がする。

 

 

 

 

告白の後、アタシはお家に帰った。

家にはお母さんがいた。そこで思い出した。

ずっと聞きたかったことを。

 

「お母さん、何を隠しているの?」

 

お母さんはその質問を言ったとたん、見たことのないほどの悲しい顔をしていた。

しばらくしたら、お母さんは答えた。

 

「本当に聞きたいの?」

 

アタシは覚悟を決めていた。

 

「優子ちゃん。あなたは病気なの。その病気は世界でたったの6人しか持っていないの。それは、骨が溶け、記憶をなくしちゃうの。そしてあなたはもう長くは生きられない。あなたに残された時間はあと4ヶ月なの。」

 

アタシは絶望した。

別に死ぬのは怖くない。

でも記憶を失ってしまう。

過去の記憶も、これからの記憶も全て消える。

死ぬだけなら、これからの時間を大切に過ごせばいい。

アタシの場合、記憶は消えてしまう。

なら、何のためにこれから生きればいいのか。

それしか頭を横切らなかった。

 

 




終わりました。1000文字大変です。
ちなみに、優子の病気は実際に存在しています。
亀梨和也さん主演のドラマ「ユウキ」で出てきます。

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