零の刃   作:yo-shi.

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無銘夢幻という男

鬼殺隊ねぇ…

 

なんなら、あいつの殺し方でも教えてくれんもんかね。

 

男はため息をつきながら鬼殺隊募集の張り紙を見ていた。

 

その男の名は『無銘夢幻(むめいむげん)

 

ただのしがない剣客である。

 

このご時世、帯刀なんて以ての外、重罪である。

 

しかし、彼は警官隊から認められた例外

 

例外中の例外、怪異専門の怪異殺し。

 

故に鬼殺隊と違い帯刀が許され大手を振って町を闊歩出来るのだ

 

なんかいい稼ぎ話でも転がってこないもんかね。

 

怪異は夜現れる、それは元から怪異だったものや人が成ったり、神さんが堕天したりしてと様々だが総じて朝日に弱い。

 

だから奴らは夜、人を襲う。

食うた分だけ強くなる

腕力も人とは比べられない程強く、そして人を殺す事になんの躊躇もない

 

鬼は特に強く、ただの刃では奴らを屠れない。

だからこの師匠(ジジイ)から貰った刀と知識、あとは色々な技術で殺すのだ

 

「怪異殺し殿!」

 

こっちがまったり茶飲んでるのにうるさい奴が来た。

また依頼か、それとも厄介事か

どちらにせよダルい事に変わりはない。

 

「電報です。喜楽冥加(きらくみょうが)様より来ておりますぞ。」

 

師匠(ジジイ)からかよ、より一層面倒じゃねぇか

 

鬼殺隊最終試験に向かえ

 

それだけ

弟子の意向は無視!まあ、あいつには借りもあるし行くだけ行くか

 

ごちそうさん

 

チャリンと金を置き、茶屋を後にする。

 

まあ、いい

あいつの殺し方が分かる奴が居るかも知れないし

それに最近、鬼が増えてるのも事実

ここいらで動いて情報収集と行きますか

 

 

 

着いたはいいが、何するんだ?

何も聞かされてないからとんと分からん。

 

「皆様。」

 

着物姿の幼女が2人

こいつらも鬼殺隊員か?

 

「それでは最終試験を始めます。」

 

「皆様には、1週間この山で過ごして頂き、見事生き残った方々が鬼殺隊入隊の資格を得られます。」

 

1週間、か

気配は鬼。鬼が居る

何体かは分からねぇが1、2体じゃ済まねぇな

 

「皆様のご健闘お祈りしております。」

 

 

とりあえず、ここと似たような場所を探すか

ここに咲いてるってことは他にも咲いてるとこがあるはずだ

その近辺に陣取って、まずは朝を待つ。

 

まあ、そこいらの鬼じゃ話にもならんだろうが

万が一にもあいつの殺し方を知ってる奴が居るかも知れない

 

死なない程度に殺して情報収集するか

 

まさかとは思うが元十二鬼月が居ればめっけもんだ

久しぶりにいい戦いになるだろうし、あいつを知ってるかも知れない

 

 

刀が疼く

身体が震え上がる

殺意が沸き上がる

 

そして長い夜が始まる。

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