ある日の夕暮れ。
アルトリアの紹介で、彼女の道場に通うSAOサバイバー『円卓』のメンバー達の剣の指導を行う師範代のような役回りを任される事になったケイ卿は雑巾を絞って道場の清掃に汗を流す、するとドタドタと激しい足音に眉をしかめた。
「(誰だぁ?こんな時間に…)」
“始まり”を除けば円卓の最古参であり、兄貴気質な人望もあるが…何よりその強さ。あの円卓の師範代を任されるほど
「トリスタンは何処だ!」
道場を蹴破り現れたのは我らが騎士王アルトリア
歯が潰れていないマジもんの西洋剣を携えた我らが王はなんというか凄い。本当に剣からビームが放てそうな覇気を纏っている。
「トリスタンンンンオレは聞いてねぇぞぉぉ!!!!」
「貴様ァァ殺すゥゥ!!!」
パリーン
それに続くようにハリウッドスター顔負けの窓破りで道場に転がりこんだのはモードレッド&アグラヴェイン。人様の道場を蹴破るとはヒュー!派手だね!……後でぶん殴る。
「トリスタン!流石にやり過ぎですよこれは!」
ドゴン
壁が壊れた。クソッゴリラめ!
太陽の騎士(以下略
よし、修理代は全部こいつに払わせよう。
「なぁトリスタン!握手会って可愛い子とか来るのか!」
既に壊れた壁からランスロットが現れた。
……何でお前が一番被害が少ない登場をしているんだ。
「トリスタン何処だァァ!!!!」
バコン
天井に穴が!?
ベディヴィエールお前が始まりの騎士の良心だと思っていたのは間違いだったよ……
「「「「ケイ、トリスタンは今何処に!?」」」」
「お前ら全員正座ァァァァァ!!!!」
そして正座して円を作る円卓の騎士達。
「あぁ成る程、鳥山が勝手に本を出して騎士王と始まりの騎士の握手会を大々的に開催すると勝手に決めやがったと?」
「そうだ。腹切りだ。奴を出せ。殺す。」
「……落ち着け、そもそも作者は鳥山じゃなくてトリスタンなんだろ?何でアイツだって分かるんだよ。別にアイツが認めたわけじゃなさそうだし……」
トリスタンの本名は鳥山 清二。某有名漫画家と微妙に被っている。
実名で本を出す人間は少ないが、それでも全くいないわけじゃない。『トリスタン』元々アーサー王伝説の騎士として有名である英雄の名前が使われたぐらいで彼と結びつけるのは少々気が早いというもの。
「だが、あの本の内容は円卓の内情を細かく知る人間でなければ不可能!」
「そうかぁ?俺も新米どもに手渡されて読んだが、終始第三者視点で、キャラの心ってもんが描かれてねぇ、見るだけなら円卓以外の奴らでも散々やっていた事だろう?」
特に情報屋は何処までもついてきやがる。
そう、憎々しげに言葉を付け足すケイ。過去、何か握られたくない情報でも撮られたのであろうか?
「ケイ殿、それではランスロットが振られた五番目の女性プレイヤーの名が30ページの四行目に書かれていることに説明がつきませぬ!あれは私とトリスタンで見届けた愉ッ……悲しい過去!「えっお前ら見てたの!?」私達以外に人の気配などありませんでした!」
「そりゃ……お前、振った女が晒したんだろ。一人目みたいに」
「あっ成る程」「Arrrr!?」
ランスロットが可笑しくなった事件。『晒されたランスロット』嫌な過去を思い出した彼は悲鳴を上げる。
「ふむ、ケイは新アーサー王伝説を書いたのは鳥山清二ではない。そう言う事か?」
「違うさ、決めつけるのが早ぇって言ってんだよ。お前ら“始まり”が暴走した時に止める役は俺だったからな。」
その一言に何度が思い当たる伏しのある騎士王含め始まりの騎士はハッとなる。
「確かに、黒騎士が妙に綺麗に表現されているのは私も可笑しいと思っていた」
「あの野郎なら、常に下半身丸出しの鼻水小僧にする筈だ」
「いくら、出版品とはいえトリスタンがそう簡単に妥協するとは思えません」
「Arrrrrrr(嫌いな奴を直ぐ下半身丸出しキャラにするのはアイツの専売特許だよね)」
そして、少しばかり冷静さを取り戻した彼ら円卓に終止符を打つように「あっトリスタンからメールが来ました」ガウェインのスマフォに詰め寄る一同。
【下半身丸出しのキャラで小説を書こうと思うのだが……“キリト”流石に敵役の名前は変えるべきなのでしょうか?】
トリスタンの冤罪が証明された。
「「「じゃあトリスタンって誰?」」」
そして謎は深まった。
円卓の中でキリトの位置付け
アグラヴェイン 汚物
モードレッド ゴミ
ガウェイン 糞
トリスタン 下半身丸出しの変態
ベディヴィエール 憎悪する敵
ケイ
円卓の真の良心
円卓の兄貴
苦労人
この人が居なかったらヤバかった場面が三回ぐらいある。
始まりの騎士を除けば円卓一の古参。
犯人って【あの人】なんですよ