握手会当日。
アグ君が苦肉の策で用意した
状況さえ違ければ、年甲斐になくはしゃいでいたのだろう。
「往くぞ」
「「「ハッ」」」
完全武装の円卓が今、動く。
「ずっとファンでした!」
「ありがとう」
握手会が始まり半時間。未だ作者=柳井は現れず、騎士王と始まりの騎士は握手会に訪れたファン達とささやかな交流を楽しむ。籠手越しであるため、感触などは伝わらないが、ファンにとっては身近にある、それだけで満足なのだろう。アルトリアの前に立つ(時折見覚えのあるSAOサバイバーらしき)人達はみんな笑顔だった。
そして午前の握手会が終わりアルトリアがほっと息をついた瞬間の事だった。
「王よ!」
ダンッ
バコッ
籠手は少しだけ凹み、弾は逸れたのか速度を落として顔に迫る。衝撃を受け流すよう後ろに下がっていたアルトリアの仮面が砕け、視線の上へ過ぎて行く。アルトリアは天幕の奥にそのまま転がりこんだ。
「キャァァァ!!!!」
……自分は撃たれたのか。
防いで無傷ではあるものの、瞬く間に広がる混乱と悲鳴にアルトリアはどうしたものかと悩む。
「貴様ァァァ!!!!」
「父上がッあ、ぁあ!ァァァァァァ!!!!」
「殺す殺す殺すゥゥ!!!」
「死ねェェ!!!!!!!!」
「Arrrrrrrrrrr!!!!」
犯人は今、私が死んでいると思っている筈だ。
何せ、
それを逆手に取り、私が死んだ物と冷静さを失った“フリ”をして大袈裟に動いてくれている騎士達の輪を崩すのは王として申し訳ない。
「お前達がどう行動するか、たまには見届けてやろう」
以上、オルタ仮面装備でちょっぴりクールなアーサー王の意見でした。
そして、自己評価が低い一方、始まりの騎士の評価を彼ら自身の本来の能力より高く見る傾向のあるアルトリアの勘違いにより、見事、怒りに我を忘れた始まりの騎士達。
と……充血した瞳でライフル銃を構える柳井
「あぁ、美遊……君はこれで永遠となった!」
握手会は殺伐としていた。
「キャァァァ」←モーさん
始まりの騎士でも“ライフル銃”は無理だ。