どうして、こうなったのだろう。
何を間違えたのだ
何故私は再び―――――
「再び君と剣を交える事になるとは流石に予想出来なかったよ」
『さぁ始まりました!血盟騎士団最強ヒースクリフ!vs我らが騎士王アルトリアペンドラゴン!五十層攻略記念最後のお祭りはド派手に決まるぜェェェ!!!』
オォォォォ!!!!
…………この男と戦う羽目に?(涙目)
事の始まりは単純だった。
円卓の騎士は五十層攻略を一区切りとし、大規模な祭りを開くと前々から決めていたのだ。アルトリアはそれを容認していたし、祭りの開催宣言でアグラヴェインが二年でアインクラッドを制覇する!とかとんでも発言をかました時も雰囲気に酔っているのだろう……優しい目で見守っていた。
何かが可笑しい、そう感じたのは闘技場にてモードレッドとアスナさんがディエルしていると小耳に挟んだ時だ。
【月夜の黒猫団キリトvs円卓の騎士ランスロット】キリトWIN
【風林火山クラインvs円卓の騎士ガレス】ガレスWIN
【聖龍連合リンドvs円卓の騎士ガウェイン】ガウェインWIN
エキシビション
【旧アインクラッド解放軍ディアベルvs新アインクラッド解放軍キバオウ】ディアベルWIN
【最強の商人エギルvs情報屋ネズミのアルゴ(顔出しNG)】エギルWIN
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【血盟騎士団ヒースクリフvs円卓の騎士アルトリア】
…………は?
トーナメント表の最後の欄をみたアルトリアの感想である。
ディエルは半減決着モードで【あの伝説が再び!】胡散臭いキャッチコピーに…………は?
ヒースクリフと戦えと?そんなの聞いてない!
「逃げないとッ何処か何処かに!」
「王が居られだぞ!逃げられる前に拘束しろぉぉ!!!」
「いやぁぁぁぁ!!!!!」
カウント、10、9、8、7……
ここまで来てしまった。いや、連れて来られた。
先ほどの試合で祭りの盛り上がりは最高潮へと達している、今は逃げる方が危険だ…………もう、腹を括ろう。
6、5、4、3…………
私とヒースクリフは正直いってプレイスキルにあまり差がない。
純粋な剣の腕なら現役剣道部の私の方が数段上だし、ヒースクリフの鉄壁の守りは巨大なモンスターだって決して通さない。
正直、勝ちを拾えたのはヒースクリフの油断があったからだと思う。完全に死角だった大振りの一撃をギリギリで避け、まさか避けられると思っていなかったのか動きの鈍るヒースクリフにジーク君よろしく「馬鹿め!剣はもう一本有るんだよ!」本能的に右手に持つ剣から守ろうと盾を動かす――隠し持っていた剣で左側からグサッとやった。
あれがもう一度成功するとは考えない方がいいだろう。
となると、モーションの読みやすい連撃系のソードスキルは避けつつ、盾の守りを何とか突破して得意な近接戦に持ち込むしかない。
2、1…………0
闘いが始まる
『やぁみんなアルトリアの剣術の指南役マーリン先輩だ!
本編未登場キャラの僕がまさか次回予告をすることになるなんて夢にも思わなかったが、いいとも!
鉄壁の守りを持つヒースクリフに攻めあぐねていたアルトリア、その時彼女は私が伝授した必奥義を放つ!次回、色仕掛け――』『マーリン死スベシフォーウ!』