闇野の友人、あべこべ世界に飛ばされるってよ   作:蓮太郎

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前のイベントの続き&訓練後ある人物とのイベント


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 練習試合の5回裏が終わり5-4、新入部員の能力を見るためとあって入れ替わりが激しく打ち込まれることもあったりして逆巻のいるチームは押され気味になっていた。

 

 練習試合ということあり6回で終わりとなるため最終回の6回表となり再びピッチャーが交代の指示が監督から出る。

 

 全てのピッチャーを出し切ったと思っていたが、外野にいたあの男がまだピッチャーとして投げていないと言われて一同納得した。覚えているだろうか、一応(・・)ピッチャーが出来ると言ったのは彼自身だ。

 

 バッティングが神がかっていたせいで忘れかけられていたが、小鷹はすぐさま投げられる球種を聞く。キャッチャー故にピッチャーを理解していなければいけないためだ。

 

 そしたらなんと四方向、フォークは何故か封印していると本人が言ったため全員「?」となったが頑なに投げないと言うことで仕方なしに三方向のサインだけは確認した。

 

 そして、遂に彼がマウンドに立つ。

 

「見て!外野守ってたあの子がピッチャーのとこ来たよ!」

 

「うそ、みんな凄かったけど投げられるの?」

 

「ちょっと地味かなぁ?にこやかだけど案外凛々しいかな」

 

 野次がうるさいが彼は気にしない。むしろ観客に手を振ってアピールするくらい余裕を見せている。そのせいでキャーキャーと黄色い声援が多くなったので本当に余計なことをしてくれる。

 

 バッターボックスに立っているのは冴木創、前の世界では女性ながら優秀な野手でこちらでは姿かたちも一切変わっていない。あの頃は王子様のコスプレしてすごくキャーキャー言われていたのを思い出し、侮ってはいけないという事もしっかりと覚えている。

 

 だからこそ気を引き締めて挑まなければならない。チャレンジャー逆巻が第一球目を投げる!

 

「ストライク!」

 

「っ!速い!」

 

 外角高めのストレートの見逃しによりワンストライク。この時点で130kmは出ていたがスピードガンを使用していないため詳細は分からない。それでも冴木が体感した中で一番の速度だったことは間違いない。

 

 このストレートによって場がまた静まり返る。受け取った小鷹は思ったよりも重かったストレートを受け止めた手がいたいと思いつつナイスボールと投げ返す。

 

 その後、あの冴木に遊び玉なしで変化球を交えてファールを取りつつ三振させた。

 

「…………どうでしたか冴木さん?」

 

「…………すまない、あれほどの球を投げられたのは初めてだった。変化球のキレも恐ろしいがあのストレートは化物としか言いようがない」

 

 体感したらわかるとだけ言って冴木はベンチに座り込む。心の底では男子が投げるボールだと甘く見ていたのだろう、実際他のメンバーもそう思っていた。

 

(お遊びで入ってきたと持っていましたが、これは相当まずいかもしれませんね)

 

 蛇島は考える、目の前の男の才能は計り知れなず今の自分が勝てるかどうか、それ以前にバットに当てることができるのかという不安が募っていく。

 

 打席に立ち様子見と一球目をみたが、彼女は瞬時に悟った。このストレートのノビは異常であり、手元から手前の体感速度も並大抵のものではない。冴木だって苦しむはずだ、こんなものまともに打てるわけがない。

 

 変化球も自分の頭が狂ったのかと錯覚するくらいのキレと早さだった。気づけばバットが空を切り三振となってしまた。相手が男だから緊張した?男だから手加減してしまった?そんなもの言い訳に過ぎない、悔しそうに顔をゆがめながら彼女はバッターボックスを下りた。

 

「私が言っていた意味が分かっただろう?」

 

「…………ええ、とても堪能させていただきました」

 

 続いてのバッターはか投じてボールをバットに当てさせられ(・・・・・・)凡退となってしまい攻守が交代した。

 

 ピッチャー鶴屋勝に対して先頭バッター逆巻時碇、初球でホームランを打たれはしなかったもののつーベースを打たれたのちに四球を連発してしまい満塁に、そして友沢のサヨナラヒットにより逆巻がいるチームが勝利したのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あの、大丈夫ですか?」

 

「え、何…………が?」

 

「いやだって、ジャージが泥まみれで…………」

 

「い、いや、いいの、これくらい気にしないから」

 

 大問題だろう、と声をかけたマネージャーは思う。ただでさえ希少価値が高いし地味ではあるが顔も整っているので泥だらけというのはいけない。しかし、着替える場所も男子選手がはいってくることを想定していないため着替える場所もない。

 

 そもそも練習なのに気合の入り過ぎたプレーを見せるのがいけないのだ。最初の盗塁もそうだが外野での守備もワンバウンドでとればいいものをスライディングしながら掴みに行ったりする場面もあり怪我しないかという悲鳴があがっていたりする。

 

「あとで洗うから平気だよ。明日が楽しみだー」

 

 すがすがしいまでの棒読みでさっさと走って行ってしまった。マネージャーはきょとんとしていたが、もしかしたらかなり緊張していたのかもしれないという考えにいたりクスリと笑った。案外シャイなところがあるんだと自己完結した。

 

 一方、逆巻は思いもよらぬ再会、というよりそっくりさんに出会ったと信じたいと汚れたまま荷物を持ち寮へと帰っていった。汚れた姿に偶然鉢合わせた寮長は何かあったかと聞かれたくらい表情が硬くなっていたらしい。

 

 何もないと答えてもしつこく聞こうとしてきたため強く否定してさっさと自室へと戻っていく。その際に泥だらけのジャージを脱いでいく。風呂は男子寮の部屋に一つずつあり、また男子を守るためとセキュリティも非常に強固にしておりプライベートに干渉できない仕組みとなっている。

 

 だが、逆巻が部屋に入る前に脱ぎ始めたのは不用意だったと言わざるを得ない。これが後で出回るなんてこの時は思いもしなかったのだから。

 

 それはそうと彼が何故あの時どもったのか、言葉に詰まったのは予想外な再会であったからだ。

 

「御厨…………お前、男になってたのか」

 

 この世界は男性が女性になっており、女性は女性のままという認識だったがそれも甘かったらしい。

 

 放浪の魔女、御厨真歩のように元の世界でマネージャーをやっていた女性が男性になっているなんてよく考えもしなかった。

 

 御厨真歩と出会った!

 




 こういうのもあっていいじゃない…………いいよね?あと激闘第一の人多い気がする。
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