プリンセスコネクト!リ・ダイブゥゥゥゥゥゥゥン!!!(ガッチョーン 作:古賀コーラ
騎士くん「馬鹿野郎…また勝手に先に逝きやがって…」
美食殿3人のドッグタグを握り締めながら…
『ウェルカム!一致団結!美食パーフェクト!』
『Are you Ready?』
騎士くん「変身…!」
『フォーマーズフェスティバル!美食殿パーフェクト!ガキン!ゴキン!ガコン!ドッキングー!』
こんな展開はないです。
扉を開け中に入ってきたのは金髪碧眼のエルフの少女。
この宴を終わらせる為に来た元
勿論私の知り合いさ。
「何がどうなってるのか、いまいち掴めてないんだけど言わせてもらうわよ!!双方武器を納めなさい!このあたしが仲裁させてもらうわ!!まったく、夜中だっていうのに近所迷惑でしょうが!!」
「…少し遅かったじゃないかサレン」
「…え?…その声…もしかして黎斗?」
『ガッシューン…』
私は変身を解除し剣を鞘に収める。
「どうしてあんたがここに…」
「私にも色々と事情があってね、スズメの仕事に協力しようと思っていたのさ」
私がサレンと話をしていると後方から
「またもや主さまのお知り合い…もう慣れてきてしまいました…」
「遅いって…黎斗はその人と連絡してたさ〜?」
「いいやしているわけがないだろう、だがサレンがここに来ることは分かっていたさ」
皆が小首を傾げている為補足する。
「まず、事の発端はサレンディア救護院に対する仕事の依頼だ、そしてその仕事を請け負ったのはメイドのスズメ…この時点でサレンがこの事に介入するのは確定している」
「そうでございますね…自分が持ってきた仕事でスズメさまのお帰りが遅い、連絡も取れていないとなるとお嬢様という立場であれば心配で探しに来る筈…」
「そうだ、そしてこの騒動を引き起こしているのが現副団長のクリスティーナともなればサレンは
つまりクリスティーナはこの火種の為にサレンディア救護院を利用したがその時点でこういう結末になるのは決まっていたという事だ。
「それに、サレンの仕事終わりはおおよそ午後6時頃だ、その後はすぐに子供達の世話をしながらスズメの心配をして探しに出ると予測できる。そして情報収集をする時間、この
私の考えを簡単に説明すると若干周りに冷たい空気が流れ、数秒沈黙が続く。
「…うん、黎斗、流石に気持ち悪いわ。仕事終わりの時間とか子供達のこと〜辺りはまぁ予想はつくにしてもなんであたしの歩幅まで知ってんのよあんたは」
「主さま…お労しや…」
「黎斗お前、流石になぁ…」
「王子はん……」
「全く…そこまで計算尽くだったのか…この坊やは…恐れ入るよ」
何故か味方であるはずのサレンやコッコロ、
「はぁ、まぁいいわ…そんなことよりクリスティーナ、剣を収めてくれるわよね?あんたがやった事は完全に独断…団長もご立腹よ」
「…やれやれ正直食い足りないが、まずまず満足だよ、面白い収穫が3つもあったからな☆」
「ヒィッ…あ、主さま…」
ピトッと私に張りついてくるコッコロ。彼女はコッコロ、私そしてマコトとカオリを見ていた。やれやれ面倒な奴に目をつけられたな。
「こら、小っちゃい子を怖がらせないの!」
「…はっはっは!スマンな!威嚇したつもりはないのだが子供には少々刺激が強すぎたようだ!…まぁ、ここいらでお暇させてもらうよ、全員を相手取るというのも楽しそうではあるがサレンお嬢ちゃんは何かと
そう言ってクリスティーナは大剣をデータのように消失させ、こちらに背を向けつつ軽く手を振りながら自身が破壊した壁の方へと歩いていく。
「それでは紳士淑女の皆様!アデュー☆」
「なっ!ちょっと待ちやがれ!!」
「マコトはん、相手が帰ってくれる言いはるのならわざわざ追いかける必要はありまへん」
「うう…分かったよ姫さん」
騒乱の種であるクリスティーナが去り、このギルドハウスに確かに静寂が戻る。
「ふぅ…とりあえずみんな大した怪我がなくてよかったさ〜」
「…たく、ムカつくやろうだったぜ…クソっ!無駄に強ぇしよ…!」
「それでもあの人は手加減してたさ〜?そうじゃなきゃ私達は今頃
「マジかよ…あれで全力じゃねぇのかよ…」
カオリの発言にマコトはかなり落ち込んでいるようだった。
それにしても…と、私は辺りを見回す。
「マホの部屋がこんな事になってしまったな」
マホの部屋はクリスティーナとの攻防で荒れに荒れている、特に最後の砂嵐が決定打だろう、周りは砂まみれだ。
「構わへんよ、みんなの命があるのならそれに越した事はありまへん、部屋は片付けて掃除すればええだけやしな」
「ならその片付けは私も手伝おう、この戦略を思いついたのは私だからな、私にも非がある」
「主さまがお手伝いをするのならわたくしもやります、何よりわたくしの魔法による被害ですしね」
「お二人さん…本当にありがとうな、優しいお人達やわぁ」
私が自らその様な事を進言するのは非常に珍しい事だ、ありがたく感謝をしてほしい。
「そういえば黎斗、よくあの人の能力が分かったね〜、私全然分からなかったさ〜」
「そうだよ、アタシも全然分かんなくて気になってんたんだよ、どうして分かったんだ?」
「…過去に少しだけ似たような能力を持つ者と戦ったことがあるのさ」
似たような能力、というのは『マイティノベルX』の事だ。
私としても苦汁を飲ませられた相手であり、能力の理屈としては全く違うものである。その能力というのは『未来を決める力』
永夢の言ったことが現実となり決定する力な為、今回の『絶対の力』とは性質が違うのだが
過去に永夢によって決定された時の発言は『攻撃が当たらない』やら『俺の攻撃は当たる』やらだった為、今回のケースと状況が似ていた。
まぁぶっちゃけた話『フィニッシュは必殺技で決まりだ』なんていう理不尽な言葉で必ず仕留められるあちらよりは大概こちらの方が幾分もマシだったが…そのおかげで冷静にこちらの分析ができたという訳だ。
「似たようなって…あんな奴みたいなのが何人もいてたまるかよ…」
「…同感だな」
私達の会話の背後ではサレンがテキパキと指示を飛ばしている、どうやら私がキメワザを放ち怪我をした騎士達を他の健康な騎士達に運ばせているようだ。
「全く誰よ!こんな酷い怪我をさせたのは!!」
「私だ」
「黎斗が?あんたそんなに強くないでしょ?」
「いいえ、本当でございます、主さまはこの短期間で目まぐるしい成長を遂げたのです」
「へぇ…って感心してる場合じゃないわね、少しやり過ぎよバカ。
「私達を攻撃してきた罰だ、回復魔法などかけてやる必要はない、病室のベッドの上で十分に反省させる事だな」
サレンは「全く相変わらず無茶苦茶言うわね…」と言いながら私の横を通り過ぎ
「スズメ、無事?ごめんね、駆けつけるのが遅くなって」
「だ、大丈夫ですお嬢様〜…とても怖かったですけど…大きな怪我などはしていませんよ、黎斗さんやコッコロちゃんが私を守ってくれて…」
「そう…黎斗もありがとうね、スズメを守ってくれて」
「そんなことよりも、いささか無用心なのではないか?サレン、君ともあろう者がこの様な策略にまんまと嵌められるとは」
そう言うとサレンは頭を軽く片手で抱えながら
「あー…そうね、面目ないわ、今回は完全にあたしが抜かったせい…最近平和続きで少しボケちゃったのかも…子供達の明るい未来を暗雲で曇らせるわけにはいかないのに」
「相変わらず子供達の為…か、君もまた水晶のような輝きを持っているようだな」
「…それって褒めてるの?」
…生憎、皮肉であるが…今は黙っておこう。
「とにかく、今日のところは一旦お開きかしらね、片付けやら掃除にしても今日はもうだいぶいい時間よ」
「そうだな…流石に連戦続きで体力が無い、少しはゆっくりとしたいものだ」
「そういえば…黎斗はどうしてスズメの仕事を手伝おうとしてたの?あんたがただのお人好しではないって事は分かってるし」
「酷い言い草だな…だがまぁ事実だ。私とコッコロはかなり懐が寒くてね、ホテル暮らしをしているのだがもって後、数日というところなんだよ」
私の言葉に彼女は少し思案した後。
「そうねぇ…だったらうちに来る?」
「うち…というとサレンディア救護院か?」
「あんたと…コッコロだっけ?2人とも困ってるっていうならスズメを助けてもらった恩もあるし」
…ふむ、悪くないが
「なんならあんた達の生活が安定するまでうちにいてもいいわよ?」
「何故そこまでする?メリットがないだろう」
「さぁ?なんででしょうね、なんかあんた見てるとホッとけないっていうか…何というか…うーん…?あーもう、考えるのは止めた!ノリって事にしておいて!」
随分と軽いノリだな、だがこれで宿がタダになるというのはかなりツいている、それこそノらない手はない。
「
「そやねぇ、掃除なんかは明日以降になってまうしなぁ…マコトはんやカオリはん達に迷惑かけてしまうけどうちは参加させてもらいます」
「うん、そうしてもらうと助かるわ…さてと、それじゃあ一度あたし達は帰るわよ、あんた達はついて来て」
私とコッコロそしてスズメはサレンの後ろを着いて歩く、その道中もサレンは場に残っている騎士達に命令を飛ばしていた。
「あんた達!
「「は、はい!!!」」
…元副団長だというのにこの指揮力そして発言力。
彼女の人柄の良さが為せる業か、彼女は
「ねぇ、少し気になってたんだけど、さっきのアレ…何よ?」
「このゲーマドライバーの事か?」
「そうそれ、クリスティーナとまともに戦えるくらい強くなれるなんて結構異常よ?それってあたしにも使えるのかしら?」
「…さぁね、試した事はないから使えるかどうかは分からないな」
実際このゲーマドライバーやガシャットは私の記憶を元にした、ただのデータに過ぎない、バグスターウイルスに感染し適合しなければ使えないなんて事は決してないだろう。
ただやはりこの世界にとってこれは異物だ、異物である私が使うからこそ反発していないだけかもしれない。それ以外の人間が使った際に何が引き起こるのか見当もつかないからな…
「ただ決してこれは安全な代物ではないのは確かだ、死にたくなければ使わない方がいいさ」
「えっそんな危ないものなの?ならやめといた方がいいわね…」
「それがいい」
試してみたい衝動に駆られるがここはグッと抑えよう、私も成長したものだ。
以前の私なら九条貴利矢にデンジャラスゾンビを渡し使わせた時のような事をしていただろう、間違いなくな。
そうこうしている間に私達はサレンディア救護院へと辿り着いた。
私は何度かここに訪ねたことがあるが初めてのコッコロは個人の家というには少し大きい建物に目を煌めかせている。
サレンを先頭に私達は救護院の入り口の扉へと差し掛かる。
「ただいま〜」
「あ、おかえりなさい『ママ・サレン』…!」
扉を開くとそこに1人の少女がいた、どうやら掃除をしていたのかホウキを持っている。
少し気弱そうで短髪の少女、クルミだ。この施設でサレンに世話になっている子供の1人。
「もう、『ママ』はやめてよね、あたしまだ17歳よ?」
「あう…ごめんなさい…でも…ママ・サレンはママ・サレンだからぁ…」
「そうだぞ、ママ・サレン」
「黎斗、あんた引っ叩くわよ?」
場を和ませようとしたというのに酷い女だ。
「そうだ、クルミ、他のみんなは?」
「アヤネちゃんはまだ起きてます、幼少組のみんなはもう寝かしつけてて…」
「そう、それ以外は起きてるのね…クルミは掃除してて偉いわね〜よしよし♪」
「え、えへへ…♪スズメお姉ちゃんがいなかったから…やっとかないとって思って…」
彼女は気弱ではあるがしっかりとした性格をしておりドジで間抜けなスズメのかわりに家事をしていることがしばしば見受けられる、一応子供の中での最年長は彼女ではなくもう1人の年長の少女である、アヤネなのだがアヤネの場合、逆に精神が子供のようであり彼女に家事などはスズメの次くらいには任せられない。
「あ〜こんなに遅くなるなんて思わなかったからお腹ペコペコよ〜、クルミ、ご飯とかってまだ残ってたりする?」
「はい、ありますよ…えーと…あ、黎斗お兄ちゃんもいるんですね、それに…スズメお姉ちゃんも、後は知らない子…うん、人数分用意するから待っててください」
「そう、ありがとうクルミ、あたしも手伝うから…っと玄関先に立たせちゃってごめんなさいね。こほん、黎斗、コッコロ、改めてようこそあたしの愛しい我が家に、大したもてなしもできないし高級ホテルのスイートルーム…とまではいかないけどそれなりの設備はあるわ」
「私としては雨風凌げるだけで十分だ」
「わたくしも主さまと同意見でございます、むしろこのような大きなお家にお泊まりできるなど夢のようで…」
田舎育ちのコッコロにとってはかなり物珍しいようだ。
「ふふ、そう言ってくれると助かるわ、あたしはこれから晩ご飯の支度とかしなきゃいけないし空き部屋は2階の奥にあるからそこを自由に使ってくれて構わないわ、ベッドメイクとかは悪いけど自分でやってちょうだい」
「なら遠慮なく使わせてもらおう、行こうかコッコロ」
「はい、主さま」
私達は2階の奥にある空部屋へと向かう。
空き部屋というだけあって何も物珍しいものはなく質素な部屋だ。
強いていうのなら掃除が行き届いており綺麗で清潔という点だ。
「ベッドを軽く整えました、今日は様々な修羅場を乗り越えお疲れでしょう主さま、体をお休め致しましょうか」
ふむ、コッコロの言う通り今日は様々な事があったがこの体になってから私はかなり疲れやすい体質になっている。
数々の修羅場があったとはいえ、ライダークロニクル時代に比べれば大した事はないはずだ。
そんな事を考えつつ、私は手荷物から寝巻きを取り出し着替える。私は先にベッドに潜り込み就寝する準備をする。
コッコロも同様に寝巻き姿に早変わりだ、体を洗わずに寝るというのは多少気分が悪いが仕方がない、疲れに勝てるものはない、無理は禁物だ、無理をすれば12回はゲームオーバーしてしまうかもしれないからな。
「明日、荷物などはホテルからこちらに持ってきましょう、それでは明かりを消します」
コッコロがランプを消し、こちらに歩み寄る。さて…私も本格的に寝ようか…
…こうして私の1日がようやく終わりを告げる…
「失礼しまーす…もう眠ってしまっていますか?」
数分後、数回のノックの後、部屋の扉が開きスズメが中に入ってくるのだが
「ち、ちょっと!どうして2人で一緒に寝てるんですかぁ!!?」
…騒がしい声だ…どうやらまだまだ1日は終わりそうにない。
プリコネのアニメってどうなるんですかね?