プリンセスコネクト!リ・ダイブゥゥゥゥゥゥゥン!!!(ガッチョーン   作:古賀コーラ

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エグゼイドの神回を1つ挙げろと言われれば?

2人のマイティですよね!


地下研究所

 

私達が転送された場所は迷宮遺跡、青白い灯が随所に置かれ内部自体は非常に明るい。

 

恐らく光を発する鉱石によるものだと思われる。さて私達は今、空中にいる。

 

遺跡内部は天高であり、10メートルはあるだろう、下を見れば10メートル下に地面が見える。

 

転送の後に落とされるのはこれで2度目だな…やれやれ

 

「わ、わたし達空中にいますよ!?」

「転送魔法はいっつもこんな感じなんですよぉ?皆さ〜ん、怪我をしないように気をつけてくださ〜い」

 

アカリのその言葉を最後に落下を始める。

 

「え〜い!今がチャ〜ンス!お兄ちゃんにしがみ付いちゃお〜」

「こ、こら!アカリ!やめなさいよ!!」

 

アカリがしがみ付いてきたのでそのまま抱き抱え着地する、上からペコリーヌが降ってくる事を目視で確認し横に移動して回避する。

 

「あいた〜っ!!く、黎斗くん…避けるなんて酷いですよ〜」

「私はアカリを抱えている状態だ、そもそも君の身体能力でならなんとかなったろう」

 

私は周りを確認する、目視で見える範囲内に研究所らしきものの入り口などは見えない。

 

「ミヤコは大丈夫かの?お主は肉を持たぬ幽霊じゃから転移魔法のようなものは影響を受けやすい」

「大丈夫なの〜ミヤコは強い子なの〜」

「そう言うイリヤ、君も魔力切れか?体が元に戻っているぞ」

 

私が指摘するとイリヤはうんざりした顔で呟く。

 

「そうみたいじゃの、全くあの程度で魔力切れを起こすとはな」

「うーん?ネネカさんの研究所っていうわりには何か遺跡のような感じがしますよ?」

「その通りじゃ、奴はかなり辺境の山脈の間にダンジョンを構え、その最奥に研究所を作りおった、普通の人間ならまず来れん」

「ネネカさんは凄く警戒心の強い方ですから…」

 

イリヤとシノブの言う通り、この場所を攻略するのは一筋縄では行かなそうだ。

 

「…むむ?何か変な気配がするの」

「…そうじゃな、魔力の気配じゃ、恐らくは…ネネカの造った魔物じゃろう、この施設の防衛システムじゃな」

「造った?魔物をですか?…ネネカさんって本当に不思議な人なんですね」

 

魔物を造る…か、合成されたような魔物というのもこのネネカが関係しているようだ。

 

「そのような話をエリザベスパークでも聞きましたね、この施設から逃げ出した個体という事でしょうか?」

「逃げ出した…?ネネカさんがそのような失態を犯すとは思えません…あの人程、神経質な人もいませんからね」

「…何かあったのかもしれないな、見ろ」

 

私が指を指すと前方から魔物の群れが出現する、数多の魔物が融合した奇怪な魔物、恐らくこのゲームにも本来は実装されていないデータだろう。

 

「…き、気持ち悪い…相変わらずグロい見た目ね…」

「お姉ちゃん、グロくても愛でてれば可愛く見てくるものだよぉ〜」

「なんの話よ…それにしてもいつもより多いわね…」

 

数は数十に及ぶ、大した数ではないが

 

「この横に狭いフィールドでは全員で迎え撃つのは少々無理があるな」

「黎斗、それだけでは無さそうじゃぞ」

 

イリヤの言葉と同時に私達の背後、側面の壁が粉々に砕け散る、粉塵の中から現れたのは同じく合成された魔物達。

 

「囲まれたか…戦力は分散はされるが都合は良い、全員で迎撃するぞ」

「全てを相手にする必要はない!道が開け次第進む!わらわ達は研究所への道を把握しておるからそれに続くんじゃ!」

 

私は即座にガシャットとゲーマドライバーを取り出し装備、そしてガシャットをスロットに挿入。

 

『マ〜イティアクショ〜ンエェックス!タドルクエ〜スト!!』

 

次の瞬間、群れが迫り来る。魔物はネズミの姿をしているが背中からはサソリのハサミが複数生え、足はドラゴンのような爬虫類の足、そのような見た目の魔物が多種多様に存在する。

 

私はガシャコンソードで迎え撃つ、サソリの腕を弾きながら斬り込んでいく。

 

感覚的にだが通常の魔物よりも強い、強靭な肉体、複腕による多彩な攻撃。1体1体これでは対処も面倒だ。

 

「後方は…アカリにお任せ!!」

「近寄ってくるなぁ〜!!」

 

アカリはやはりトライデントを振り回し魔物を迎撃している…魔法を殆ど使わないなアカリは。

 

対してヨリは同じくトライデントに似た槍に電撃を集め、それを振るう事で複数の魔物を感電させる。

 

「中々数が多いですね…黎斗くんどうしますか!?」

 

私に背を合わせてきたペコリーヌが聞いてくる。

 

「…そうだな、この状況を打開するのならば一気に退路を作るべきだ、ペコリーヌ、お腹の状態はどうだ?」

「うう…正直もう少し満たされていればなんとか…」

 

となると

 

「ミヤコ!君はおやつのプリンを持っていただろう!それをペコリーヌに渡せ!!」

 

皆が戦闘している中でただ浮遊しているだけのミヤコ。

 

「何を言ってるの、嫌なの、これはミヤコのプリンなの」

「あ、後でプリンなら一杯作ってあげますよ!」

「むぅ、それなら…約束なの、約束を破ったら呪ってやるの…はい、あーん」

 

ミヤコがペコリーヌにプリンを食べさせるとペコリーヌの王家の装備が光り輝く。

 

「よし、カロリー補給できましたよ!!全力…では被害が大きすぎるので全開のプリンセスストライク!!」

 

彼女の一撃で一部の魔物が吹き飛ばされ道ができる、その瞬間皆が一斉に動きその道を進む。

 

「お父さん!お願い!!」

「仕方ねぇ、可愛い娘の為だ!!オラァ!!」

 

ドクロ親父が青白い炎を撒き散らし魔物達の進行を遅らせる。

 

『キメワザ!!タドルクリティカァルフィニィッシュ!!』

「ライトニングジャベリン!!」

 

私のキメワザに合わせてヨリが巨大な光の槍を放つ、魔物達に追い討ちをかけ今のうちに退避する。

 

「すぐに奴等は追いかけてくるだろう、急いでここから離脱する、イリヤ、先導を頼むぞ、コッコロ、君はあまり戦えない先頭のイリヤを守れ」

 

私の声にコッコロが頷き、イリヤを先頭にして走り出す、横幅5メートル程の細い通路を駆ける、変わらない景色が3分程続いた所で少しだけ広い空間に辿り着いた。

 

縦15メートル、横20メートルはあろう空間、私から見て左端の方は崩れており崖となってる事が分かる。

 

「この先じゃ!この先の通路の奥が行き止まりなのじゃがそこにネネカの隠し研究所がある!」

「岩裏にスイッチがあってそれを押す事により研究所への扉が開く仕組みになっています…後方から足音が聞こえますね、早く研究所にいるネネカさんに止めてもらわなければ…」

 

私達は背後から忍び寄る魔物達に追いつかれぬよう動き出した瞬間だった。

 

「っ…!!」『マイティクリティカァルフィニィッシュ!!』

 

咄嗟だった、私は地面に向かってソードのキメワザを放ち、その余波で私以外のメンバーを前へと吹き飛ばす。

 

「えっ…く、黎斗くん…っ!?」

 

ペコリーヌの顔は私が彼女達を突然攻撃したことに対する驚きの顔ではなかった、眼前に私に食らいつくように襲いかかる巨大なライオンの顔が横切っていたからだ。

 

「ぐぅっ…!?!?」

 

体躯にして6メートル近くはあるだろうその巨大な体には蝙蝠の翼、無数の獣の腕、尾は大蛇。これもまたネネカの生み出した合成獣。

 

私はこの生物の攻撃に為す術なく力負けし、そのまま左端にあった崖にこの生物もろとも落下していく。

 

ペコリーヌ達が何か叫んでいたが、それを聞く余裕なく崖底へと落下した。

 

 

 

「ああ…っそんな…!黎斗くん…!」

「ペコリーヌさま、今はそんな事をしている暇はありません!!魔物達が来ます…!!」

 

わたしがふと目を逸らすとそこにはわたし達を追ってきていた合成魔物達の群れが迫ってきていました。

 

「主さまなら大丈夫です、必ず生きて戻ってきます!」

 

コッコロちゃんの力強い声がわたしに力をくれる…そうですよね、1番心配したいのはコッコロちゃんの筈なのに…よぉし!

 

「気合入れました!!行きましょう皆さん!!ネネカさんに会って早く止めてもらいましょう!!」

 

あの大きな魔物も合成魔物でした、だったらネネカさんに止めてもらえれば黎斗くんへの攻撃もやめてくれる筈です。

 

「わらわのこの少ない魔力で…足止めしてやろうかの!ヴァーミリオン・ハンド!!」

 

イリヤさんの放った複数の闇の腕が魔物達を掴み取り投げつけたりしています、威力はさほどありませんが足止めにはもってこいですね。

 

わたし達は走ります、シノブさん達が言うにはこの先、数百メートル程度で辿り着く筈なのですが…

 

「っ…!?前方にも魔物が!?」

「またなの〜!?」

 

また…おかしい…これは何かおかしい気がします。

 

「っ…今まで経験したことがないのぉ…!なんじゃこれは…っ!!」

「いつもの迎撃システムと違い、今回は過剰過ぎますね…ネネカさんの身にやはり何かあったのかもしれませんよ…!!」

 

わたし達は前方の敵を全力で叩きます…!黎斗くんの事もありますし…こんな所で足止めなんて…!!

 

 

 

「…やってくれたな…」

 

私の眼前には巨大を揺らすライオン型の魔物。こちらを睨み、口から唾液を滴らせている。

 

「このダンジョンのボス、といったところか、生憎時間をかけている暇はない、一気に決める」

 

私はガシャコンソード片手に突っ込んでいく、しかし

 

「…!速い…!!」

 

巨体に似合わず高速で移動し、私の背後に回り込む、そして複数の合成された腕が私に向かって叩きつけられる。

 

それをジャンプ回避で避ける、しかし

 

「っ!!?」

 

なんと奴は口を大きく開くとその口の中から巨大なシャコが私に向かって飛び出してきた。

 

よく見ればヤツの舌と融合している…ちっまさか口内にまで合成が及んでいるとは想定外だ…!!

 

「ぐはぁっ!!?」

 

私はシャコの右ストレートをまともに浴びて吹き飛ばされる、壁に叩きつけられ、壁が粉砕される。それだけで威力がどれ程のものか理解いただけるだろう。

 

「ガルルォォアァァァ!!」

 

奴が吠え、壁にめり込んでいる私に向かって突進を繰り出してきている。

 

連続で攻撃を受けるべきではない、ダメージもデカいからな、私はガシャコンソードを氷結モードに切り替え、氷の壁を作り出し、相手の視界から一時的に消える。

 

奴は氷の壁を鬱陶しそうに腕で破壊するが私の姿はそこにはない、背後を取り、炎熱モードで斬り裂いてやる。

 

しかしそれは読まれていたのか奴が大口を開け再び口内のシャコを飛び出させてくる。

 

「…ふっ、それは計算の内だ」

 

私はシャコの攻撃をしゃがむことで回避し、一気にそこから斬り上げをするとシャコとライオンを繋ぐ部分を切断する。

 

「ガァァァァッ!!?!?」

 

奴は切断部から血飛沫を、そして痛みから悲鳴を上げ、勢いよく飛び出したシャコはそのまま奥の岩盤に突っ込んでいく。

 

「痛みに狼狽えている暇はなぁい!!!このクソ魔物がァァァ!!」

 

私は怯んでいる魔物に高速で近づき連続で斬り付けていく、この私に歯向かった罰だ。

 

容赦などしない、数メートルの巨体を物理法則など無視して浮かし、岩盤に叩きつける、連続で高威力の斬撃を打ち込み奴に反撃の隙を与えない。

 

すると背後から巨大シャコがこちらに向かって飛び込んでくる、もう崩壊した壁の瓦礫から這い出てきたのか。

 

ならば利用させてもらう。私は背後から迫るシャコの勢いを利用し、ガシャコンソードの刃にシャコの体を乗せ、勢いを殺さず魔物に向かってソードを振り抜く。

 

それにより加速したシャコは魔物の胴体にぶつかり、更に斜め上方向に壁を破壊しながら吹き飛んでいく。

 

「丁度いい、そのまま上の階層に戻らせてもらう」

『マイティクリティカァルストライクゥ!!!』

 

私はそのまま上へと吹き飛ぶ魔物に向かって天地逆さま状態で蹴りを打ち込む。

 

そのまま、上へ上へと目指し蹴りを続ける、激しいエフェクトと岩盤を砕く破片で視界が悪い、しかもヤツの唾液と血飛沫で尚更だ。

 

「ふぅん!!」

 

更にダメ押しで回転を加えると魔物がたまらず絶叫する。

 

ドォンッと音が響く、どうやら上の階層へと飛び出したようだ。そのまま上の階層の天井に魔物は激突、天井を軽く崩落させながら地面に叩きつけられる。

 

私は華麗に着地し、周りを確認する…すると

 

「…ペコリーヌ…それに君は…ムイミ?」

 

そこにはペコリーヌ達だけでなくムイミの姿があった。

 

「な、何事かと思ったけど黎斗!?てかなんだこの魔物!?」

「なぜ君がここに?」

「黎斗くん…!よかったぁ…ってそうじゃありません!大変なんですよ!」

 

ペコリーヌが再開を喜んでいたのま束の間、彼女の表情が変わる。

 

「この研究所…爆発するんです!」

 

…何?突然の事に一瞬思考が停止した、しかしすぐに状況判断を開始する。

 

「…成る程、つまりネネカに何かあり、この基地に仕掛けてあった爆弾か何かが作動したということか?彼女はかなり神経質な性格だと聞く、自身の研究などが表にならないよう証拠隠滅するつもりという訳だな?」

「お前…爆発するって言っただけなのに良く理解したな…流石に気持ち悪いぞ」

 

ムイミに引いた目で見られたがそんな事は関係ない。

 

その時、私のゲンムの姿が解除される、恐らくキメワザの連発のしすぎよるエネルギー切れを起こしたらしい、私も戦力としてはもう数えられないだろう。

 

「とにかく脱出が先決だ、ここで黎斗に会えたのは運が良かった!この先にいるラジラジのところまで急ぐぞ!!」

 

私達は走る、すると地鳴りのようにこのダンジョンが揺れ始める。

 

「まずい…魔力炉の融合が始まった…!!もう1分もすればここは木っ端微塵だ…!!」

「こんなところで死にたくないの〜、あ、でもみんなが死んだらみんなで仲良くお化け仲間なの〜それはそれで楽しそうなの〜」

「これ、ミヤコ!冗談でも笑えんぞ!?」

 

イリヤとミヤコの漫才を無視しつつ私達は更に進んでいく、その道中の間にも合成魔物達が行手を阻む。

 

この人数で来て正解だったと今にして思う、この人数で来ていなければ確実に死者が出ていただろう。

 

崩れるダンジョン、迫る魔物、まさに物語の架橋のような展開に胸が躍る。

 

「あ、いたぞ!!ラジラジ!!跳躍の準備をしろ!!」

「ノウェム…!い、いやしかしその人数を飛ばすのは不可能…」

「いいから飛ぶんだぁ!!」

 

無理なものは無理だ、しかしそれは私がいなければの話だが。

 

「ラジニカーント!ムイミの言う通りにしろ!私が君を一点集中で強化する!!」

 

私の言葉に少しだけ驚いた後、1度頷き、ラジニカーントが空間跳躍を開始する。

 

瞬時に目の前が光り輝き、次に眼前に広がっていた光景は草原地帯だった。

 

そして次の瞬間に微かに爆発音が響き渡る、前回の破壊魔法同様だな。

 

「む?おお!君は私を救ってくれた少女!…と見慣れない人達がちらほら…」

 

移動してきた場所は先客がいた、男だ。金髪でオールバックに近い髪型、前世の私くらいはある背丈、白銀の鎧を身につけている騎士。

 

「こほん、ここは紳士的に名前を名乗っておこう!私の名前はマサキ!ネネカさまに仕える騎士だ!!」

「…なんだかペコリーヌさまに似た雰囲気の方ですね」

「…ああ、そうだな」

「えっ?わたしあんなスチャラカな感じですか?」

 

私達は小声でそんなことを話す。マサキは何となく話の流れを勝手に持っていく力強さがあるような感じがしてならない。

 

「それより、私は急ぎの用がある、君には感謝しているがこれで失礼する!」

「待て待て!お前、それでもかなり怪我してるんだからな!?そんな状態のお前を放って置けるか!」

「しかしネネカさまが今も危険な状態なんだ!このままにしておくことなど…私にはできない!」

 

マサキには焦りの表情が見える。

 

「マサキ、何があったのじゃ?あのネネカに何かあったとは到底思えないのじゃが…」

「おお、イリヤ殿、相変わらず奇抜な格好をしているな、と今はそうではない…ネネカさまは確かに強大な力と素晴らしい知恵がある、しかし圧倒的な数の前では限度がある」

「圧倒的な数…というと?」

 

イリヤに続きシノブが問う。

 

「…私達の目の前に数百から数千の騎士の集団が押し寄せてきた、取り急ぎで魔物達を配置したが足止めも数分も持たずにして崩壊、ネネカさまのお力なら1人でも逃げ延びている可能性はあるが…高度な攻撃魔法による不意打ちを受けた今のネネカさまにそれが出来るかどうか…」

「高度な攻撃魔法…?」

 

…心当たりがあるとすれば…キャル。

 

七冠(セブンクラウンズ)のネネカを狙ったという事は偽のユースティアナの差金…王宮騎士団(ナイトメア)か。ここ最近の街の警備の薄さはネネカやクリスティーナなどを追ってのことだとは判断していたがここまで大規模だとはな…」

 

しかも率いているのは恐らくキャル…どうしたものか…

 

キャルの性格上、あの偽物に逆らう事は決してない、むしろ前回のこともある、尚更失敗は許されないと思っているだろう…次に彼女に会った場合…私も覚悟をする必要があるな、彼女を削除するという覚悟を。

 

「なぁ、黎斗…お前達があそこにいたのってネネカに接触する為…だよな?」

「そういう君もそうなのだろう?君達はネネカが狙われるのを分かっていて先に保護をする予定だった、ラビリンスの方でな」

「どうしてアタシがラビリンスの方についてるって分かったんだ?また推測か?」

「ああ、そうだ。以前、ラビリスタが現れた際、私がペコリーヌと同じ場所に飛んだように君達は彼女達と一緒の場所に飛んだ筈だ、何よりあの怪物のユースティアナが共通の敵である以上敵対する必要がない、となると君達がラビリンス側に付くのは自然だ」

 

私の言葉に「あ〜成る程」と言いながらポンと手で納得するポーズをとる。

 

「マサキと言ったな、私は檀 黎斗、ここは冷静に行動してもらう。私の指示に従ってもらうぞ」

「…ふむ、黎斗くんか、しかし分からないな、何故私が君のいうことを聞かねばならないのだい?」

「理由は簡単だ、はっきり言う、邪魔をするな。私達は今、共通の敵と戦っている、そこで君のような存在が整えるべき場を乱す事で状況を悪くする事は避けたい」

 

私の言葉は彼に届いたようだ、少しだけ思案した後、頷く。

 

「ラジニカーント…君なんだろう?クリスティーナを脱獄させたのは」

「はい、ノウェムの命により王宮の監獄に侵入し彼女と他1名を脱獄させました」

 

他1名…?それは謎だがやはりそうだったか、彼の能力ならば簡単に脱獄させる事は可能だろう。

 

「しかし、それの影響で王宮では既に私対策をされているようです、このような大規模な作戦で人員を割いてはいますが王宮自体の警備は未だ健在、私の能力無しでは簡単に侵入する事は不可能でしょう」

「つまりだ、マサキ、君1人で正面から行っても今のその怪我では満足に戦う事はできず、いたずらに相手の警戒心を増やすだけだ、それだけは避けなければならないのは君でも分かるな?」

「…そうだな…ネネカさまの事は心配だが…私とて無策で挑むのは…それこそネネカさまに叱られてしまう」

 

どうやら聞き分けは良いみたいだ、ペコリーヌと違い。

 

「それじゃあマサキ、まずはお前は治療な!黎斗達はどうする?」

「私としても君達ラビリンスと合流がしたい、その為にこの1週間行動していたのだからな」

「へー、そうか、だったら丁度良いな、これを機にちゃんと腰を据えて話をしようじゃないか…このクソったれな世界をぶっ壊す為に」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




クロノスの変身ポーズの練習はたまにしか成功しない
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