プリンセスコネクト!リ・ダイブゥゥゥゥゥゥゥン!!!(ガッチョーン   作:古賀コーラ

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千里真那攻略クエスト開始。


躍るマリオネット

 

「お嬢様、ここからどこへ避難しましょう…まだまだ魔物もいますし…」

「そうね…子供達をあたし達だけで守り切るのは中々難しいわ」

 

ギルド、ヴァイスフリューゲルの2人が魔物達を撃退して道を切り開いてくれてるけど、避難先を考えていなかったわ、どうしよう…このままじゃ体力を無駄に使ってすり減っちゃうわ。

 

「えと、私に考えがあります、少しいいですか?」

 

そう聞いてきたのは…確かキョウカちゃんだっけ?

 

「考え?」

「黎斗さんにもし大人の人と合流できたらここへ向かうよう前から指示されていたんです」

「ここって。エリザベスパーク?…それに前から指示って…アイツ…どこまで見越してるのかしら…」

 

とにかく向かうべき場所が決まったわ、早速行動を開始しましょう。

 

 

「イオちゃん!これで他の生徒の避難は完了したわよ!」

「良くできましたミサキちゃん、それにしても…」

「黎斗っちの指示ではここでアタシ達は待機しとけって言ってたけどなんでなんだろね?」

「く、クウカ達もここで待機してろと指示がありまして…」

 

と、僕のギルド仲間であるクウカさん、そして今日も可愛い僕ユキがこの場をお借りして話させてもらうよ。

 

僕達、ヴァイスフリューゲルは黎斗さんの指示で各々別々の場所で待機、街から避難してくる人々を誘導しつつ魔物を退治してる訳だけど、ぶっちゃけなんで待機させられてるのかは分からないんだよね。

 

「何かしらの事があるのでしょうが、黎斗さんはいつも教えてくれませんね」

「まぁ、あの人はいつもそうだし、僕はこの鏡さえあればあとはのんびりしててもいいんだけどね」

「い、いや…戦ってくださいよユキさん…」

 

他にもルーセント学院っていうところの生徒さん?多分黎斗さんの知り合いの人達も僕たちのお手伝いをしてくれてる、彼女達も黎斗さんの指示でここにいるみたいだし…

 

「なぁんか嫌な予感がするんだよねぇ…」

 

 

「はぁぁ!!!」

「…惜しいわね、貴方の攻撃は私には届かない」

 

覇瞳皇帝(カイザーインサイト)…!どうして攻撃が届かないの…!!

 

これが予知能力、完全にこちらの動きを見切られている、まともに戦ってくれもしない、多分こっちの『王家の装備』の特性を知っているから。

 

「ふぅ、何か企んでいるかと思ったけどただひたすらに攻撃してくるだけ…貴方なんて簡単に仲間と分断できちゃうのよ?」

「知ってますよ…それでも…わたしは貴方を逃しません!」

「威勢がいいわね…まぁいいわ、予定通り、貴方から始末してあげる」

 

そう言って奴は…

 

「な…なにを…っ」

「何をって…食事よ?貴方の大好きな、お・食・事」

 

奴は周り散らばっていた死体を、物体を浮遊させる魔法でかき集め、そこから何か魂のような…エネルギーとも呼べるそれらを口に運んでいく。

 

「あー…本当に下賤な味ね、まぁ貴方を仕留めるには十分かしら」

「…許しませんよ、民を…そんな…事に使うなんて」

「あら?貴方だっていつもやってる事じゃない、生き物を殺し、それを食べる、貴方がやっている事は良くて私はダメなのかしら?」

「違いますよ!!貴方のやってる事は生き物に対する侮辱…!!感謝のかけらもありません!!」

 

わたしの言葉に心底うんざりしたような声色で。

 

「感謝…?逆よ、神である私に食される、相手がこの私に感謝をするべきだわ」

「…ふざけないでください…本当に」

 

王家の装備をフル稼働させて、奴に詰め寄る、剣を横薙ぎに振るい奴の首を…

 

「残念だけど、貴方程度では私には勝つ事なんて出来ないわよ」

「っ…」

 

目のような物体に攻撃が受け止められる、それだけじゃない、すぐにその目から激しい閃光が放たれる、私は全ての攻撃を回避に徹する事でギリギリで躱していく。

 

奴自身は動いてさえいない、余裕の態度でこっちを圧倒する、王家の装備の出力でさえ奴の攻撃を見切るのは完璧に難しい。

 

「…プリンセス…ストライク!!!」

 

無理な体勢から放つプリンセスストライク、飛ぶ斬撃は一直線に奴に向かっていく。

 

「…ふふ」

 

奴はデコピンをするかのように私の一撃を中指1つで弾き飛ばし、そこから人差し指でこっちに向かって細いビームを放つ。

 

「あうっ!?」

 

わたしの右肩を貫く、わたしは王家の装備のおかげで致命的な一撃にこそならなかったけど反動で大きく吹き飛ばされる。

 

諦めない…!!わたしはすぐに立ち上がって足に力を入れ加速、すぐに奴の間合いに入り込む。

 

「相変わらず猪みたいなお姫様ね、ただただ猪突猛進…私が王女にならず貴方が王女のままでもこの国は滅んでいたんじゃないかしら?」

「黙ってください!!!」

 

様々な角度から目のような物体により細く速いビームが撃ち込まれる、それを避けながらも奴に攻撃を加えなければならない、それでも奴は予知能力で躱してくる…どうしたら…!

 

「ほらほら、どうしたの?隙だらけよ?」

「あうっ!?」

 

真後ろからビーム…っ…!!背後にいつの間にか目が…っ!!

 

背後からのビームは私の左胸付近を貫いた、肉が焼ける匂い、王家の装備がなかったら多分体に穴が空いてる程の威力。

 

そこからは連続だった、痛みに足を止めたが最後、奴の連続攻撃を止める術はない。

 

「くぅ…!!!!」

 

なんとか足を動かしてみるけど全然避けられない、全身をビームが焼いていく。

 

「はい、これで詰みよお姫様。笑っちゃうくらい楽だわ、でも安心しなさい、貴方を食べて他のお仲間も一緒に私のお腹の中に入れてあげる」

「…はぁ…はぁ…くっ…覇瞳…皇…帝(カイザー…イン…サイト)…!!」

 

ああ…なんでここで思い出してしまうんでしょう…

 

走馬灯のように流れてくる記憶、楽しかった記憶…何より…黎斗くんの顔…

 

貴方の存在が…わたしに勇気をくれた。

 

いつもいつも…ふざけて好きって言ってるけど…今なら分かる…わたしは貴方が好き…大好き…

 

こんな絶望的な状況で分かるなんてなぁ…ううん絶望的な状況だからこそ理解できちゃったのかもしれない。

 

ああ…そういえば初めての恋って確か叶わないんだっけ……

 

奴が攻撃の準備を整え終わり、奴の前に目のような物体が集結、奴の前に円を作るように組み合わさりドーナツ状になると空いた空間にエネルギーが集中、そして

 

「終わりよ、お姫様」

 

放たれる巨大なビームはわたしを………

 

黎斗くん…っ!!

 

『デス・ザ・クライシス!デンジャラスゾンビィ!!辿り着いた世〜界!神々〜のレガシー!!』

 

ドンッと目の前に閃光が炸裂する、何が起きたのか分からなかった。

 

「そのまま伏せてなさいよペコリーヌ!!グリムバースト!!!」

 

更に聞いたことのある声と同時に攻撃魔法が奴に向かって迫っていく、奴は鬱陶しそうにそれをなぎ払う…これって…

 

「…無事だったようだな、ペコリーヌ。間に合ってよかったよ」

「黎斗…くん…っ!!」

 

わたしの目の前に…漆黒と純白を兼ね備えた…わたしの…わたしだけの…騎士がそこにはいてくれた。

 

 

「…キャル…貴方、今何をしたのか分かっているの?」

「ひっ…!!えと…その、これは…ペコリーヌに借りを作っておこうと…」

「うちのキャルに脅しをかけるのはやめてもらおうか、キャルは既にお前のものではない」

「黎斗…(うっ…今はアイツの顔見れない…さっきの事思い出してきちゃったし…っ//)」

 

私はガシャコンソードを奴に向ける。私の装備は今デンジャラスゾンビレガシーゲーマー、レベルはEX(エクストラ)だ。

 

まさか奴が…晶がキャルに持たせた物がこのガシャットだとは思わなかった…いや、奴の事だ、この世界にマッチしたものを選出したのだろう。

 

皮肉なものだ、レガシーゲーマー…姫を救う事ができず闇に落ち魔王となった勇者がその両方の力を得て再び挫折から立ち上がるゲーム。

 

それがお姫様の危機に間に合ってしまうのだからな、鏡先生が知ったらなんと言われるか。

 

「とにかく、ペコリーヌはコッコロ達と共に下がれ、ここは私がやる」

 

私はサンクチュアリマントを靡かせるとペコリーヌの傷がどんどん癒されていく、ゲームの世界ならでは、ゲームライダーでなくとも治療が可能だ。

 

一瞬で傷が治り驚きを隠せないペコリーヌ、私はそれに対し

 

「後はコレを」

「これは……鯛焼きですか?」

「タマキからの差し入れだ、たんと食え」

 

6個ほどペコリーヌに鯛焼きを渡すとペコリーヌは笑顔で頬張る、一瞬で無くなるとは改めて思う、凄まじい食欲だ。

 

「黎斗くん…でも1人では…」

「何、安心しろ、私は1人ではない、それに君達にはやってほしいことがあるからな」

「やって…欲しい事…?」

 

奴が動く、浮遊していた奴は地面に着地すると

 

「よく間に合ったわね、黎斗君…ここまでの道のりは魔物で埋め尽くしておいた筈だけど」

「ムイミとラジニカーントに道はあらかじめ作ってもらっていたからな、当然間に合うさ」

 

次の瞬間、奴に向かって連続で弾丸が撃ち込まれる、それは勿論防がれるが忌々しそうに奴は睨みを効かす。

 

「…ネネカ…いや…変貌大妃(メタモルレグナント)…!!」

「お久しぶりですね、真那」

「まさか貴方達が手を組むなんて、前世では考えられない光景だわ」

「ええ、私もつくづくそう思いますよ…しかし、私も今のこの状況は面白くありませんから、彼等につきます」

 

ネネカは分身体を召喚しペコリーヌ達を導く。

 

「詳細はその分身体のネネカに聞け、とにかく私を信じろペコリーヌ」

「黎斗くん……分かりました…わたし、頑張ります、そして覇瞳皇帝(カイザーインサイト)を必ず倒します!!」

「…ああ、頼んだぞ」

 

ペコリーヌ、コッコロ、キャルは離脱した。残るは私とネネカのみ、周りには複数の魔物がこちらを見据えている。

 

私とネネカは背中合わせとなりつつ。

 

「ふふ、どうです?黎斗、私の専属の騎士になってみるというのは、貴方の見た目も素晴らしく騎士らしいですし」

「君にはマサキがいるだろう、私の枠はない筈だ、丁重にお断りさせてもらう」

 

軽口を交えつつ、迫る魔物達を一瞬で撃破する、簡単だ、私は剣撃でネネカは生み出した巨大な剣で一薙ぎだ。

 

「さて、相手はあの真那です、気を引き締めていきましょう」

「なに、別に今は勝つ必要がない、時間を稼げばいいのだからな」

「…時間を稼ぐ?私相手にそれができると思っているのかしら!!」

 

奴が放つ複数のビーム、それを私はガシャコンソードで薙ぎ払い消し飛ばす。

 

「…出来るさ、何故ならば私は君以上に神の才能があるのだからな」

「…戯言…っ…!?」

 

私はサンクチュアリマントの効果で光の粒子を生み出しそれを剣の形状に変化、それを複数生成し数多の目のような物体に当てる事で破壊する。

 

「どうした、今のは攻撃は分からなかったのか?予知能力が乱れているんじゃないのかぁ?」

「…貴方…まさか…」

 

私の言葉に近くにいたネネカが不適に笑う。

 

「真那、貴方が相手にしているのは貴方にも届きうる才能を持つ人間だという事をお忘れなのですか?」

 

ネネカはそう言いながら自身の体を変化させる、それはガシャコンソードだった。

 

まさか私がこの武器で二刀流をする日が来るとは思いもしなかった。

 

だがお陰で戦いやすい限りだ、私は接近し連続で攻撃を仕掛ける、ただし全て読まれ攻撃を回避される、奴の目のような物体もまだ残っている、しかし

 

私の生み出す光の剣がそれを許さない、追撃も迎撃もさせない。

 

数分の間、私たちの攻防は続いた、その際明らかに千里真那の動きが鈍くなっている…これは私の推測はビンゴだな。

 

「…私の『覇瞳天星』が…乱れている…?」

「覇瞳天星か…面白いネーミングだ、だが私は既にその答えに辿り着いている」

「…何ですって…っ!?」

 

私の攻撃が当たる、奴は咄嗟に魔法障壁によるガードをおこなったものの弾かれ後退する。

 

「っ…黎斗君…っ!!貴方って人は…っ」

「以前から気になっていた、お前の予知能力…お前が天才ゲームクリエイターだとしてどうやって予知を実現させているのか。それはデータだ、この場にいる魔物や人々の『目』から映し出された膨大なデータを元にあらゆる確率や可能性を導き出し、相手の動きを瞬時に予測する」

 

ならば答えは簡単だ、その目を潰せばいい。

 

覇瞳皇帝(カイザーインサイト)とはよく言ったものだな、お前の目は今まさに1つずつ潰されている、即ちお前の予測はもうできなくなるぞ」

「…成る程、さっきお姫様達を後退させたのもその為…でも貴方、この街に何体の魔物がいると思ってるの?それを全て倒せるとでも?」

「倒せるさ、私を誰だと思っている」

 

私の自身に奴の顔が怒りに歪む。

 

「勘違いしないでもらえる?覇瞳天星は確かに周りに目があればある程その効力も増す…でもね、なにも魔物だけの目が頼りなんかじゃな…」

「そんな事は百も承知だ、以前の戦いではあの場にお前の他には私とキャルしか居なかった、即ちそれは私達からの目でも予知する事は可能なのだろう?」

「…」

 

だが

 

「それがどうした?数が減ればそれだけ支障が出る、予知にもランダム性が生まれる、その隙を突けばいいだけの話、何回だろうと何百回だろうと失敗しようが私は成功するまで攻撃を止めるつもりはない」

「…貴方と私は相入れないわね、同じ天才でも考え方がまるで違う」

「ふん、お前のように『失敗を恐れて必ず成功する』という手段をとった時点で私とお前とでは天と地ほどの才能の差がある」

 

完璧に未来を予測するというのはそういう事だ、失敗を恐れ、成功する未来にしか手を伸ばさない。

 

それのなにが面白い、失敗もまた教訓となりそして力となる、それこそがゲーム作りに活かされるというのに、根本的にコイツと私とでは違う、だから気に入らない。

 

「…言ってくれるじゃない、この…クソ野郎がぁぁぁ!!!!」

「クソではなぁい…私こそが…神だァァァァァ!!!」

「大技が来ますよ黎斗、私も手伝います………んっ」

 

『ガシャット!キメワザ!デンジャラスクリティカァルフィニィッシュ!』

『タドルクリティカァル!フィニィッシュ!!』

 

ネネカがソードに変身したままで腕だけを変身解除して伸ばし私のゲーマドライバーに挿入されたガシャットを2つ引き抜き、それを両方のソードのキメワザスロットに挿入。

 

その際、自身が変身したソードに挿入した際に何やら卑猥な声が聞こえたが一体、体のどこに挿さったのか少し疑問に思い興味が湧いた。しかし今はそれよりも奴に攻撃を加える事を優先する。

 

怒り心頭の奴は巨大な光線を放つ、それを私は二刀のソードのキメワザで真正面から撃ち向かう。

 

相殺、確実に私のレベルは上がっている、今の奴の攻撃でも対処可能。これに関しては晶に感謝をしなければな、タドルレガシーは今の私にとって最も必要なガシャットだった。

 

(っ…どうなっているの…!?明らかに魔物達の減りが想定よりも早い…黎斗君が用意した人数は一体…っ!)

「既に王宮騎士団(ナイトメア)の洗脳も解けている今、この街に残る人間は皆全て私の配下だと思え」

「っ……私の予知能力を潰す事も全て想定済みだったというの…!?」

「当たり前だ、私は『王宮攻略』の作戦には加わっていないが『千里真那攻略』の作戦を考えたのはこの私だ」

 

恐らく千里真那も王宮攻略作戦自体は私も絡んでくると推測し、私に対する策も講じていただろう。

 

しかし見誤った、千里真那は自身が企てた策に絶対的自信を持っていた、だからこそ私がその全てを打ち砕く。

 

奴の手札を真正面から全て奪い去る、その為に私はこの2週間…いやそれ以前から対策を考えていた。

 

「後何枚手札はある?2枚か?3枚か?いずれにせよ私はお前の思惑を全て超えていく」

「やれるものならやってみなさい!!例えどんなに策を講じてようが…貴方は私に敵わない!!」

 

…光線魔法の連発、なりふり構っていられなくなってきたようだな。今の私がそれに当たる筈がない、それだけじゃない変身したネネカが自動的に動き攻撃を弾いている事も大きい。

 

「そんなに無駄な魔力の使い方をしていいのか?省エネ…お前はそう言った筈だが随分と余裕そうじゃないか」

「…ふん、私はね慎重なのよ、こういった時の為の…」

「お前が何故、生命エネルギーを必要とするのか」

 

私は千里真那の言葉を遮り話す。

 

「おかしいとは思わないか?絶対的力があり、無尽蔵にも思える魔力の使い方をするお前が、省エネだとか生命エネルギーによる補給が必要だとか、側から見れば万全ではないお前が元に戻る為に必要な物だと考えるだろう、しかしそれは違う」

 

私は続ける。

 

「お前自身の魔力は人並みだ、それを他から吸収する事で無限に思える魔力を手に入れる、その手段の1つが生命エネルギー、そして…」

 

私は4つの光の剣を生み出し千里真那に撃ち込む、勿論回避されるが重要なのはそこではない。

 

「4つ…このランドソル付近に強大なマナ反応を示す地域があった」

「…っ…!!」

「それはランドソルを囲むように四方に分かれていてね、以前から少しおかしいと思っていたよ…この情報を提供してくれたのは私の知り合いさ」

 

私の知り合い…ギルド『フォレスティエ』や『悪魔偽王国軍(ディアボロス)』など様々なギルドが地域の異変を察知し私に伝えてくれた、これにより私は気づけた、この異常性に。

 

「4つの場所はそれぞれ独立しているようで調べてみれば地脈によって繋がっていた、その地脈の中心となる場所…それが王宮だった。以前のお前はそこから魔力を供給していた」

 

そして極め付けは

 

「お前は生命エネルギーの補給が失敗した時の保険としてその4つの地点から魔力供給を担う…恐らく魔物か何かをこちらに派遣してくると私は考えた」

「…まさか…っ!!」

「既にそちらは私が手を回している」

 

 

「のーほっほっほっほ!行きなさい!タマキさん!!」

「もうどうにでもなれにゃー!!!」

 

ドンと凄まじい爆発を起こす飛空挺、飛び散る残骸、直撃したのは高さ30メートルはある巨大なゴーレム。

 

「あああっ…!!なんて事…飛空挺が…始末書が…」

「み、ミフユさん…はぁ…こうなったらヤケ飲みよぉ!!」

「いや、貴方達!お仲間の心配は!?」

 

両膝をつき項垂れるミフユと吹っ切れたのか笑っているユカリに対しツッコミを入れるトモ。

 

「ちょっとみんな!あたしの事を心配しろぉ!」

「いや〜なんとか間に合ってよかった〜きらーん⭐︎」

 

そんなタマキを空中で抱き抱え浮遊するハツネ、それに対し

 

「あら、生きてましたわ」

「酷いにゃ!!」

 

タマキはツッコミを入れざる得なかった。

 

 

「鬼ヤバかったね!」

「ま、あたし達にかかればこんなもんよ」

「い、いえ…クウカ達殆どなにもしてませんよ…」

 

ススナとミサキが和気藹々とする中そんな2人にツッコミを入れるクウカ。

 

その視線の先、ゴーレムの残骸の上に立つ2つの影。

 

「エリコちゃんこの残骸使えそうかしら?」

「ミツキさんがこれを使って何をしようとしているのか正直わかりたくないですわ…」

 

ミツキとエリコによりゴーレムは粉微塵に粉砕されていた。

 

「ああ!なんて僕は美しいんだ…!!」

「合流したのはいいデスが…やる事殆どありマセンでした…」

 

後から合流したニノンはユキの隣でしょげ

 

「はぁ〜い、皆さーん落ち着いて〜黎斗君から新しい指示が来るかもしれないから備えておいてくださいね〜」

 

そんな皆を纏めるイオだった。

 

 

「ひぃぃ…!!こ、怖い〜!!」

「落ち着いてアオイちゃん、ほらあの人達の事を最後までフォローしてあげてね」

「は、はい!そ、育て!!植物達っ!!」

 

アオイは地面に何を撒くと弓を放つ、それにミサトが魔法でエンチャントすると、弓が着弾したと同時にそこから巨大なツルが伸び始める、それはゴーレムまで一直線に伸び…

 

「よくやったよお嬢ちゃん!!ナナカ!アンナ!」

「了解ですぞ!ルカ姉!!」

「全力を出してやろうではないか!!アッハッハッハ!!」

 

ナナカとアンナは両サイドから魔法を放ちゴーレムを足止め、その間にルカはアオイが生み出した巨大なツルを走り登っていく。

 

「一刀両断だ!!!」

 

ゴーレムのコアを一太刀で両断、そのままゴーレムの背後に着地すると

 

「アンナたそ!早く早く!ルカ姉の隣に並んで!」

 

ナナカとアンナがルカを挟み、並び、そして

 

背後のゴーレムが爆発を起こすと同時に決めポーズを決める。

 

「…何やってんだい2人とも」

「いや、背後で爆発と言ったら決めポーズっしょルカ姉」

「そうだな、どうだ!今のポーズかっこ良かっただろ!?」

 

2人のノリについていけなくなるルカであった。

 

 

「よぉし!キョウカ!ミミ!!こっちにそいつを誘導して!」

「分かったよぉ〜」

「コスモブルーフラッシュ!!ゴーレムさん!こっちですよ!」

 

3人は巨大なゴーレムを誘導すると、ゴーレムが突如崩落した地面に足を取られ体制を崩す。

 

「今だ〜!!」

「クルミ!一緒に合わせて!ぷぅきち…フルスイ〜ング!!!!」

「うん!!えーい!!」

 

崩れたゴーレムの胴体に攻撃をすると一部分が崩壊しコア状の物体が露出する。

 

「よくやったよ子供達!大した奴らだ!!後はあたしに任せな!!!オラァァ!!」

「かやぴぃカッコいい…!!」

 

たまたまこの場に来ていた竜人のイノリとカヤ、イノリは口から炎を吐き出すとカヤがその炎に自分の腕を巻き込む事で炎を纏った拳によりコアが完全破壊されゴーレムの動きが停止する。

 

「私が見ないうちに…成長したわね…子供達…」

 

サレンは驚愕していた、巨大なゴーレムが出現したエリザベスパーク、他の者達の支援があったとはいえ子供達がゴーレムを撃破したからだ。

 

「凄いッス!みんなの力で巨悪を倒したッスよ!!」

「一時はどうなるかと思ったけんど、みんな!よくやったべな!パークのみんなもお疲れだべ!」

 

キョウカら子供達の元へと喜びを分かち合うために向かうマツリ、そしてエリザベスパークの皆に激励を送るマヒル。

 

「よくこの作戦思い付いたねキョウカ!まるで兄ちゃんみたいだったよ!」

「えへへ、これで私も黎斗さんに近づけたかな」

「うん、凄くお兄ちゃんみたいだったよキョウカちゃん」

 

 

「…っ…!!」

「その表情…どうやら供給源を全て破壊されたようだな、私の計画通りに」

「…っなっ…!?」

 

私の攻撃が奴の右肩を捉える、激しい火花を散らし、奴は大きく後退する。

 

「…ふっ…予知能力の方も大分乱れてきているな」

「…どうやって…流石に出来過ぎじゃないかしら…貴方が私と交戦している間に…こんな…っ」

「通信魔法だ」

 

私が素直に奴の疑問に答える、その言葉を聞いて奴は驚愕の表情を浮かべる。

 

「通信魔法…ですって…!?あり得ないわ、今このランドソルは私の影響で魔力が乱れている筈よ、そんな中で複数の地点を正確に…」

 

私は上空をソードで指し示す、奴はそれにつられ見上げるとハッとした表情をする。

 

「あれは…確か…アイドル…カルミナの…飛空挺…っまさか…っ」

 

 

「よし、ちゃんと通信できてる、えっとイオさんでしたっけ?皆さんはそこから街に入って魔物を討伐してください、その周辺にもかなりの数がいます」

「シズルさん、マサキさんが恐らく覇瞳天星の核を担う魔物を何体か撃破したそうです!そのまま戦闘を続行してください!チカさん!誘導お願いします!」

「はい、ではマサキさん、その場から数百メートル先に魔物を確認できます、そのまま直進してください。あ、プロデューサーは右に曲がってください」

 

 

「彼女達を中継する事でこのランドソル一帯の通信を担ってもらっている、よって魔力の乱れがあろうと正確に情報伝達ができる」

「それだけじゃありません、飛空挺に乗る事でこの街全体を見渡せ、私達地上班に街の情報を届けてもらえます、チカと呼ばれた少女が精霊の力を借りて視力に頼らずとも人や魔物の魔力を感じて指示を出せるのも評価できる点ですね」

 

私とネネカの言葉による追い討ち、奴は怒りに表情が歪む。

 

「はっはっはっ!!ここか!祭りの会場は☆」

「誘導通り、辿り着くことができましたね」

「おっしゃあ!!ここからはアタシらにも出番があるな!!」

「…っ…七冠(セブンクラウンズ)2人に…ノウェム…っ」

 

それだけじゃない、続々と先程千里真那と対峙したメンバーが集まってくる。

 

マコト、カオリ、ユイ、レイ、ヒヨリ、ダイゴ、コッコロ、キャル、ペコリーヌ。

 

「黎斗くーん!」

「お兄ちゃーん!!悪魔偽王国軍(ディアボロス)っていうギルドの人達とバトンタッチしてコッチに合流しましたよ〜!!」

 

続いて来たのは魔物退治を任せていたシズルにリノ。

 

「姫さん達他の自警団(カォン)とも黎斗のおかげで連絡取れたぜ」

「みーんな魔物退治をしてくれてるさ〜これであの人の予知能力も潰せるね〜」

「…次から次へと…羽虫のように…っ…!!」

 

奴の怒りが頂点に昇り詰める、だからこそ私達は言い放つのだ。

 

覇瞳皇帝(カイザーインサイト)…ここで貴方を倒します」

「わたくし達は皆さんのおかげでここまで来れました、貴方の負けです」

「…私が…負け…?」

 

さて、ここであえて言わせてもらおう、コイツを絶望のドン底に叩き落とす為に。

 

「千里真那ァ…確かに君の計画は素晴らしかったァ!だがァしかしィ!!君の計画はァ…全て!!私の…!!この…!!手の上で…転がされているんだよ!!!アーッハッハッハッハッ!!ヴァーッハッハッハ!!」

「…っ!!!」

 

さぁ、終幕だ。

 

 

 

 




エグゼイド本編並みに登場したキャラが即攻略されてんな、やっぱり黎斗がいるとそうなるってはっきりわかんだね。
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