プリンセスコネクト!リ・ダイブゥゥゥゥゥゥゥン!!!(ガッチョーン 作:古賀コーラ
ラスボスを集団リンチなんて…醜くないか?
「私の…負け…ふふふ、冗談はよしてよ、私は負けていないわ、まだ…始まったばかりよ」
「黎斗…っ!気を引き締めて!来ますよ!!」
フラリと体を揺らしながら奴が目をカッと見開く、その直後にネネカが叫ぶ。
ネネカの注意を聞いた私は皆に指示を出そうとした…瞬間、既に攻撃は開始されていた。
「ぐっ…っ!!」
360度、全方向に迸る光線状の魔法、奴を中心とし直系にして約2、3センチほどの太さの光線が数え切れない程放たれる。それは5秒もかからずに数百メートル範囲の物体を破壊した。
私は自身を守る事で精一杯、他の皆を構っていられる程の余裕はなかった。
「黎斗君…確かに私の魔力は貴方のおかげで底を尽きる事になるでしょう…でも、その間に…何人死ぬでしょうねぇ…?」
そして回避や防御に徹していたというのに私ですら二箇所ほど被弾した、右肩と左脇腹を光線が掠めていた。
「っ…変身が…」
そうネネカが呟く、恐らく今の攻撃から私を多少は守ってくれたのだろう、しかしそれのせいで彼女の変身が途切れ元の人型の姿に戻ってしまう。
「くっ…何て無茶苦茶な攻撃…っ!!キャルちゃん!コッコロちゃん!無事ですか!!?」
「…コロ助っ!!!コロ助しっかりしなさい!!」
周りを見れば凄惨だった、ペコリーヌは多少の被弾はあったものの持ち前の身体能力でギリギリ回避に成功していた。しかしコッコロは恐らくキャルを庇ったのか右肩、右太腿、両脇腹付近から出血し、その場でうつ伏せで倒れ込んでいる。
「わ…わたくしは…大丈夫です…他の皆さまは…」
コッコロには息があった、キャルがホッと胸を撫で下ろすのも束の間、彼女の言う通り周りを見れば…
マコト、カオリ、シズルはペコリーヌと同じくある程度の被弾で済んだが2、3カ所から酷い出血、致命的ではないものの3人は本来なら立っているのもやっとの筈のダメージを負っていた。
ムイミ、ラジニカーント、ダイゴ、クリスティーナは比較的ダメージが少ない、クリスティーナの場合は自身の権能で無傷だ。
「リノちゃん!!!?」
シズルが叫ぶ、1番の重傷者だったのはリノだ。狙撃手の為1番離れた位置にいたのだが身体能力ではこの場にいる誰よりも劣る彼女は体の至る所から出血していた。
仰向けで倒れ、意識はあるようだがまともに動けずに手先をピクリとさせる事しか出来ていない、出血も酷く血溜まりが出来始めている、このままでは確実に出血死するだろう。
「はぁ…はぁ…何で奴だ…たった一撃で……ユイ!私達のことは後でいい!!あの子の治療を優先するんだ!早く!!」
「レイちゃん…!!…分かった、後で2人も必ず治すから…!!」
あの3人の中でダメージが無いのはユイだけ、ヒーラーであるユイを潰されないよう、レイとヒヨリが全力で守ったのだろう。
レイは比較的軽症だがヒヨリはマコト達同様に重い怪我をしている。息を切らし額からも血を流しているのがわかる。
「舐めてもらっては困るわ、黎斗君…例え魔力供給が絶たれようとも、覇瞳天星が機能しなくなったとしても…私と貴方達には絶対的な差がある!!」
再びゴッ!!という破裂音、奴の胸付近から先程の光線よりも更に太い10センチ程度の太さの光線が連射される、着弾部は光線と同じ色の赤紫の爆発を起こして周りの物体を巻き込み破壊する。
私は息切れを起こしているネネカを抱き抱え跳躍し回避、ペコリーヌは攻撃を確認後、すぐに後退し私と同じようにキャルと瀕死のコッコロを両脇に抱えて回避に専念する。
「2人とも!リノちゃんを一緒に守ってお願い!!」
「お前も怪我してるっていうのに……いい根性してるぜ!カオリ!!気合入れて守るぞ!!」
「分かったさ〜…おじいとおばあ……力を貸して…!!」
治療をし動けないユイ達を守る為に3人が光線を迎え撃つ。
「あの面倒なビームを止めるぞ!坊や!!」
「ああ!おばさん!突っ込むぜぇ!!!」
「私も協力しましょう!!!」
「除け者にすんなよ!アタシも連れてけ!!!」
ラジニカーントの空間跳躍で一気に千里真那の懐に潜り込む4人、そこからは同時に攻撃を仕掛ける。
「…無駄よ!!!」
奴は真下に光線を放つと光線が爆発を起こし飛び散っていく、それは接近していた人間を弾き飛ばすには十分な威力だった…ただ1人を除いて。
権能があるクリスティーナのみは回避していた、しかしそれは奴にとって都合がいい、奴は不敵に笑いながら。
「狙い通りよ、クリス」
「なんだと…!!?」
「クリス…貴方が1番面倒なの…貴方の権能は厄介すぎる、だから…1番最初に消えてもらうわ!!!!」
「むぅ…!?」
全体攻撃は止んだ、しかし奴は確実にクリスティーナを仕留める為に集中狙いを始める、クリスティーナの周りに無数の槍のようなものが形成され射出される。
クリスティーナは自身の権能により全てを回避または防御するが、着弾した槍がまるで霧のように霧散し空気中に粒子が漂う。
それにより彼女の周りの数列が乱れる、これは彼女の権能に不具合が発生している合図だ。
「くっ…!!」
「貴方も私と一緒、能力が乱れれば対処は容易いわ!!」
更に続けて槍が生み出されクリスティーナ目掛けて飛ばされる。
「旦那!!俺を跳躍で飛ばせ!!」
「しかし跳躍先には奴の攻撃が……」
「良いから早くしろ!!」
ラジニカーントが跳躍でダイゴと共にクリスティーナの目の前に瞬間移動する、2人は何とかしてクリスティーナを守る為、大量に迫り来る槍を弾き落とすが…
(くっ…この乱撃…っ2人を空間跳躍で飛ばして退避する隙はありません…!!かと言って塞ぎ切れる程…っ!)
「……うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
「っダイゴ!!?」
ドスドスドス!とクリスティーナを守るようにダイゴは両手を広げる、クリスティーナが珍しく狼狽てダイゴの名を叫ぶ。ダイゴは体に無数の槍が突き刺さり大量の血液を吹き出す。
「ぐぅ…っ…!!?がぁ…はぁっ…!!」
「ダイゴ…っ!!?……ウォォォォラァァァ!!真那ァァァ!!…天楼覇断剣!!!」
「…ちっ…ノウェム、良いところだったのに邪魔をしないでもらえるかしら」
ノウェムがその隙に割って入り、千里真那の攻撃を妨害、一騎討ちの形となっている。
「ネネカ、君をここに置いておく、コッコロが自身の治療を完了させたら君も治療してもらうんだ」
「…私とした事が情けないところを晒してしまいましたね……余力を残しておこうと思っていたのですが…」
私はネネカをその場に置いて走る、ソードを構え、ムイミと剣を交えている千里真那の首を背後から狙う。
しかし奴は振り向かずに背後の私に向かって背中から3連の光線を撃ち出す。私はその場で急停止する事で攻撃を避ける。
「覇瞳天星の効力は完全には消えていない、そして1度でも未来が見れればそこからは私の頭脳を使って先を見通すわ!!」
奴はその場で回転すると光線同じ色をした衝撃波を生み出す、私とムイミは回避する事で奴から距離が離れてしまう。それはこの戦いにおいては致命的だ。
「そしてぇ!!この隙は見逃さない!!!確実に1人づつ始末していく!!」
再びの槍、それが瀕死となったダイゴ目掛けて飛んでいく。
「ダイゴがやったのならば私もやらなければ男ではありません…!!!」
「…旦…那…っ!!」
ラジニカーントが複腕を乱打し槍を撃ち落としていくが迫る数の暴力、次々と複腕を掻い潜りラジニカーントの身を削り血飛沫をあげる。
「くっ…!!!」
ラジニカーントはもう持たない、私とムイミは再び千里真那に駆け寄る。
「あら、その行動…予知が必要ない程分かりやすいわ!!」
次はまるでドリルのようにエネルギーを集結させ私達に向かって射出する、だが
「足を止めるな!!!黎斗ぉぉぉ!意地でも真那の動きを止めるんだぁぁぁ!!」
ムイミが叫ぶ、そんなことは分かっている、だがしかし、奴は完全にこちらの時間稼ぎをしている私達を近づけさせない、するつもりがない。
ムイミと私は足を止めずに前進こそするも奴の放つ攻撃魔法の妨害が苛烈を極める、思ったよりも進めない、このままではまずい…!!
「ダラァァァァァァ!!」
「えいさぁぁぁぁぁぁ!!」
真上から突如現れたマコトとカオリ、この2人が奴に一気に詰めるこれは流石に想定外の筈…
「それは…『予知済み』よぉ!!!」
「なっ!?」
マコトとカオリは真上に放たれた極太の光線に吹き飛ばされる。数十メートル程上空に打ち上げられた後、20メートル程度離れた崩壊した建物の残骸へと落下する。
「『運』も実力の内ってね…神だからこそ、そういった不確定要素も味方にできる!!」
ちっ!!ここに来て連続で予知能力が発動出来ている、奴は逆境に強いタイプか…!!
「セイクリッドパニッシュ!!!」
「あら、お次は貴方かしら…!!」
次に飛び込んだのはシズルだった、それに対し光線エネルギーを集結させた千里真那はそれを固形…物質に変化させる。
光の翼を吹き出し滑空する天使を彷彿とさせるシズルとは対極、禍々しい闇の翼となりまるで悪魔のような姿となった千里真那はシズルの一撃を翼で止める
「焦り……ふふ、仲間を持つっていうのは大変よねぇ?私のように1人だったら互いに足を引っ張るなんてことしなくて済んだのに…ねぇ!!」
ズドドドドッと闇の翼が瞬時に分解、羽の1つ1つが殺傷力のあるナイフとなりシズル、ムイミそして私に襲いかかる、間近にいたシズルは回避もままならず身体を切り刻まれ大量に出血する。
ムイミもまた身体を切り刻まれながらも…
「シズル…!!!」
駆ける、とにかく駆け抜け更に追撃で狙われているシズルを片手で抱き抱えそのまま翼の範囲外まで飛び出す。
しかしそれを奴は許さない、シズルを抱えるムイミに急接近した千里真那はトドメを刺そうとしている。
「ノウェム、これが仲間というものよ!互いに足を引っ張り、私の思惑通りに動いてくれる不必要な存在なの!!」
「…っ…(距離が近すぎる…!シズルを抱えたままじゃ避け切れない…!!)」
「はぁぁぁ!!!」
私は一気に近寄る。見れば千里真那の右手には光線と同じエネルギーを集結させた剣、まさに文字通りの手刀をムイミに向かって放とうとしている瞬間だった、それをギリギリで私は弾くことに成功する。
「無駄よ!無駄なのよ!仲間なんていうくだらないものの為に貴方も死ぬのよ!黎斗君!!」
「それはどうですかね!
私の背後から跳躍し千里真那に剣撃を喰らわせたのはペコリーヌだ、2人は互いの武器で鍔迫り合いをする。
「仲間がくだらない?違います、ここに集まるみんな…黎斗くんが繋いだ絆なんです、そしてみんながそれを見捨てないっていうのは素晴らしいことなんです」
「感情論でどうにかなるとでも?温室育ちのお姫様」
私はその間にシズルとムイミに近寄りサンクチュアリマントを靡かせて回復させる。更に光の剣を生成し彼女達の攻防に割って入る。
私とペコリーヌは連続で奴に攻撃を加えるも決め手にはならない、奴の攻撃自体も苛烈な為、防御に油断は許されない。
「…っ確かに…今は貴方に押されています、あなたの言う通り、互いを庇いあってしまい怪我をしてしまうのかもしれません…けど、助け合いは絶対に…貴方を追い詰める、そう確信しているんです」
「ペコリーヌの言う通りだ、君は誰1人として殺す事はできない、否殺せなければ君の負けだ」
「減らず口を…!ならやってみなさい!守ってみなさい!!」
次の瞬間、ここ1番の巨大な太さの光線を最初に放った光線乱射の時のように放つ。もはや全く節約など考えていない。全力だ、出鱈目だな奴の魔力は。
普通に考えればこのレベルの攻撃は避け切れないだろう、しかし
「フラワーベール!!」
「サンダーボール!!!」
私とペコリーヌの周りに花が舞い散り半透明のシールドが発生、それが光線を弾き、さらに千里真那本体に雷の弾をキャルが複数放つ、それにより少しでも奴の乱射を止められる。
「キャル…貴方…っ!!」
「それだけではないぞ、ウィンドストライク!」
「キャットストライクだぁ!うにゃにゃにゃ〜!!」
トゥインクルウィッシュの面々が更に追い討ちをかける、奴の手をあらゆる手段を用いて妨害、奴に無差別攻撃をさせない、注意を逸らす、そういった気迫を皆からは感じ取れる。
「鬱陶しい…邪魔よ…!!」
奴は翼を生成した時のように両腕にエネルギーを集結させ巨大な手…魔物のように爪がある禍々しい手を生み出す。
それを使い迫るレイとヒヨリを殴り、2人は大きく吹き飛ばされ崩れる家屋に突っ込んだ。
しかし2人が作った隙を私達は見逃さない、私とペコリーヌが瞬時に近寄り再び攻撃を開始する。
「そこまでです、
更に奴の背後からコッコロが槍に風を纏って横薙ぎの一撃、両腕を私達に使っている千里真那は翼を生み出す事でコッコロの攻撃を防ぐ。
「…っ神に対してこんな事を…許されると思っているの…!!!?」
真上から雨のように光線を放ってくる、私達は再び奴から距離が離れる事になるが
マコトとカオリ、再び戦線復帰した2人が攻め立てる、彼女達はユイによって多少は傷を癒してもらっているようだ。
「っ…また貴方達!?しつこいわよ!!」
「生憎、あたし達はそれが取り柄なんだよ!」
「みんなを傷つけるなんて許さないさ〜だから私達は絶対に諦めないよ〜!!」
彼女達の攻撃を防ぎつつ、次の攻撃を仕掛ける。
「そう、でもね…例え何度来ようとも…羽虫は羽虫…私に敵う道理はない!!」
「でもよ、羽虫も集まりゃチッとは効くんじゃねぇのか!!」
「っ!?」
妨害したのはダイゴ、傷が癒え復帰している、ダイゴだけではないクリスティーナやムイミも続けて奴に攻撃を仕掛ける。
それにより奴は大きく後退せざる得なかった、しかし次の瞬間
「っ!?」
奴の肩に炎の矢が降り注ぐ、2、3発は確実に奴に着弾した、すぐに奴は真上に光線を放つ事でその矢を消し飛ばす。
「コロナレイン…私もいる事をお忘れなく!!」
「ちっ…!!」
最初に撃破したと思われていたリノも復帰、更に奴の背後にヒヨリとレイが迫る、彼女達にはコッコロがそばにいる為、彼女に回復をさせて貰っているようだ。
「…どいつもこいつも…ふふっ……ふははは…!!!また同じ事を繰り返すつもり?同じように貴方達じゃ絶対に避けられない全方位攻撃を展開して…」
「デッドリーパニッシュ…」
「…そうはいかないわよ魔王さん?…薔薇の刻印」
斧による斬撃が奴に襲いかかる、奴は飛び退く事で回避をするも回避先の地面に薔薇の魔法陣が展開される。
「今度は何…っ!!」
そこから薔薇が出現し襲いかかる、それを自分ごと巻き込むように光線を連射して破壊する、勿論奴自身無傷では済まない。
…クク、ようやく集まってきたかァ…
「火遁の術デース!!」
「よし、クウカさん突撃だ」
「ヒェェェェェ!!あ、熱い!熱いですぅぅ!」
炎を吹き出したニノン、その中をユキに蹴り飛ばされたクウカが突っ込んでいく、千里真那は先程の攻撃から復帰したばかりでそれに気づくのが遅れクウカのダイブをもろに喰らった。
「うぐっ!?」
初めてちゃんとしたダメージがまさかクウカのタックルになるとは…いやまともな攻撃ではなかったからこそ奴は探知できなかったと言うべきか…
「っ…貴方…余程死にたいようね…」
「ひぃぃ…!!」
「海内無双の型…五の太刀…波紋薙ぎ!!」
クウカに迫る爪による攻撃をルカの横薙ぎの一閃が妨害する。
「っ…なんなのよ…!次から次へ…なっ…!?」
奴は気付いた、周りを見れば他にもまだ人間がいると言う事を…
圧倒的な数の暴力を今度は自分自身が受けるという事に気付いてしまった。
「鬼ヤバシュート!!」
「ナナカ・インフィニティ・ブラスト!!」
「コスモブルーフラッシュ!!!」
連続で撃ち込まれる攻撃、それを奴は全力で回避や防御をする為に魔法を使う。
「全く子供達は来るんじゃないって言ったのに今度は黎斗を助けたいんだって言って話を聞かないんだから……仕方ないわ、黎斗!!子供達はあたし達が全力で守るから!とっとと悪の親玉倒しちゃって!!」
サレンや子供達の姿もそこにはあった。いや…それだけではない、メルクリウス財団、フォレスティエ、ルーセント学院、トワイライトキャラバン…etc…私の知り合いである全てのギルドがこの場に集結している。
「っ…馬鹿な…どうしてここに…っ」
「さて、陛下…いや元陛下と言うべきか、私達を操った事…ちゃんと反省してもらいたい」
「なっ…うぐぁぁっ!!?」
奴の背後から迫ったのはジュン、奴はジュンの全力ラリアットを食らって吹き飛ばされ家屋を複数破壊する。
「私達
「うぉぉぉ!かっけぇッス!流石は団長ッス!」
「…この…羽虫共がァァァ!!!」
吹き飛ばされた奴は瓦礫の中から放つ無差別光線、しかし
「そんな危ないことしちゃ…ダメだよ!きらーん⭐︎」
「あっ!お姉ちゃん…!!お姉ちゃんも来てたんだ…!!」
その光線は軌道がねじ曲がり誰1人として当たる事はなかった、ハツネの超能力により全ての軌道が逸らされたのだ。
「…この……人間の…集結の仕方…そう…っカルミナね…っ!!」
奴は上を睨みつける、カルミナの飛空挺、それが指示を出してここに集めていると悟った奴は真上に向かって極大の光線を放つ。
「恨むのなら自分たちを恨みなさい!!この私をここまでさせたのだから後悔してあの世で泣きべそをかくといいわ!!」
完全に私怨による攻撃、カルミナを意地でも破壊しようと考えたのだろう、だが。
「ほう?わらわ達にも是非泣きべそをかかせて欲しいものじゃな」
ドンッ。極大の光線が弾き消し飛ばされる、上空…カルミナの飛空挺を守るように浮いているのは
「…イリヤ…オーンスタイン…っ!!!」
「やられたらやり返す、それがわらわの流儀じゃ、ちっとは堪えたようじゃのぉ、今のお主の顔…傑作じゃわ」
「ふざけないで…!!」
「ふざけているのは貴方ですよ、元陛下!!」
イリヤに攻撃を仕掛けようとした千里真那に飛びかかったのはトモそしてクリスティーナだった。
「ふふ、まさか貴方と共闘する事になるとは…」
「面白い因果だろうトモちゃん、ここは息をピッタリと合わせて共に手と手を取り合おうじゃないか☆」
奴は…千里真那は追い詰められる、様々な集まった力により防御と回避に魔法を使う、着々と奴の魔力は減っていく、疲れも見えてくる。
「凄い…みんな…黎斗くんを信じて集まってくれた仲間…」
「ああ、孤独な奴では決して得られることの無い力…それが奴を苦しめる」
私はペコリーヌにそう呟く、創作とは孤独な事が多い、私も同じ創作者だ経験がある…だが…今にして思えば最高傑作のゲームを作り上げた際…私の周りには人がいた、孤独なだけでは限界が来る、孤独は自分の力以外の物を見れないからな。
奴の間違いは他者を拒んだ事だ。私でさえも他者を認める、ということはしなくとも拒む事はなかった、他者の才能を否定こそするが関心がなかった訳ではない。それが奴と私の違い。
(…黎斗の知性と『彼』の絆を信じる優しさ…これらが合わさった今の彼は想像以上に厄介のようですね、彼と敵対するのは好ましくはないでしょうから、ここは穏便に済ましておきましょうか)
「ネネカ様、如何なされましたか?俺達も前線に向かいましょう!」
「…私は少々疲れました、マサキは行きなさい」
「はい!!!」
マサキが突撃していく、千里真那を取り巻く戦況は非常にカオスだ、爆撃、水撃、雷撃…とにかく様々な攻撃が繰り出され荒れに荒れている。
むしろたった1人でこの人数を相手取っている奴の凄さが改めて分かる。苛烈な戦闘が続くも奴の疲れは目に見えている。
そして…
「やぁぁぁ!!!」
「くうっっ!!?」
数分近く奴は数多の攻撃を耐えてきた。しかし最後、ペコリーヌの剣撃をまともに浴び、そのまま吹き飛ばされ膝をつく。
「…終わりです、
「はぁ…はぁ…くっ…」
魔力が底をつき、既に次の攻撃を放つ事ができない、皆がそれを確認し武器を収め…ペコリーヌに注目する。
「…貴方は沢山の罪を犯しました、民を苦しめました、この国の姫として許すことは決して出来ません…」
けれど、と続ける。
「貴方にはやり直すチャンスがある筈です!人は変われる筈なんです!わたしが変わったように!!」
ペコリーヌはそう諭しながらゆっくりと千里真那に近づいていく。
「…やり直す?馬鹿言わないで…私が『何度やり直してきたか』知らない癖に…」
「何を言って…」
「私の負け?…まだ負けてないわ…私に…敗北なんてものは存在しない!!!」
バッと奴が懐から取り出したもの、それに私は驚愕する。
「なっ…まさか…それは…!!!」
「…黎斗君…貴方は見誤ったわ…私の策がこれで終わりだと思っていた、それは大きな間違いよ…」
奴が取り出したのは…バグヴァイザー
「私はね…この世界で昏睡状態になっている間…貴方が流したデータを研究していたのよ…永夢君だけじゃない…この、アイテムの事をねぇ…」『ガッチョーン』
奴はそれを腰に装着する…まさか…っ
「ガシャット…それにバグルドライバー……全ては…この時の為に私はこれらを徹底的に調べ上げそしてデータを作り出していたのよ…!!!」
『レジェンドオブアストルム…』
なんだと!?オリジナルの…ガシャット…!?
「うふ…うふふ…変…身…!」
『ガシャット……バグルアップ…天を掴めライダー!刻め星々を!!今こそ世界は手の中に…!!!』
背後に星座盤が出現し、星座を紡ぐ星々の1つ1つの光が天高く射出され丸く大きな星のホログラムを形成し奴の頭上から降り注ぐ。それが奴に衝突すると稲光が炸裂し…
「貴方はこれのことを仮面ライダー…とかって言っていたわね…なら…私も名乗らせてもらいましょうか…」
奴の姿はクロノスに酷似していた、推測だが…私がこの世界に流したクロノスのデータを元に…奴が自身の手を加えた…新たな仮面…ライダー…!!!!
「…仮面ライダーディオ…それが今の私よ」
仮面ライダーディオ
アストルムゲーマー
【挿絵表示】
00スペック
■身長:205.0cm
■体重:101.0kg
■パンチ力:100.0t
■キック力:132.8t
■ジャンプ力:102.0m(ひと跳び)
■走力:0.80秒(100m)
■キック必殺技:クリティカルアストルム
■ガシャコンバグヴァイザーⅡを使用する必殺技
チェーンソーモード:クリティカルサクリファイス
ビームガンモード:クリティカルジャッジメント
千里真那がバクルドライバーIIとレジェンドオブアストルムガシャットを用いて変身した姿。
ゲームエリア内のキャラクター全ての動きの先を予測できる『フュルズアイドミナシオン』が組み込まれており、あらゆる可能性の先を導き出し最適な行動をする事が可能。
檀黎斗がレジェンドオブアストルム内に流したライダークロニクルのデータから仮面ライダークロノスのデータを抜き出し、自身が一から作り出したゲーム、レジェンドオブアストルムのゲームデータをクロニクルガシャット内に上書きした事で生まれた千里真那専用のライダーである。
変身者:千里真那
変身時に使用するアイテム:バグルドライバーⅡ/レジェンドオブアストルムガシャット
01ASヘッド-ROA
仮面ライダーディオ アストルムゲーマーの頭部。
02 フォーサイトライフガード
仮面ライダーディオの胸部を保護する黒色のプロテクター。
内部中枢に深刻なダメージを負わないよう、急所に受けたダメージを全身に分散させる機能を持つ。
相手の行動を予測する度に攻撃時に発動するクリティカル率が上昇していく。
03エクスコントローラー
仮面ライダーディオの胸部に配置された管理モジュール。
デバッグモードへの移行や特殊技発動時のシステム制御などを行う。
また魔力の循環制御を行い魔法を生み出す際、最適な魔力消費を算出するシステムが搭載させている。
04 ASマスターアーム
仮面ライダーディオの腕部。
攻撃力と防御力を最大状態で保つ事が可能。
レスポンスが良く、攻撃の出が早いため、素早い攻撃で畳みかける戦法に適している。
05 レジェンドオブグローブ
仮面ライダーディオの拳を覆う強化グローブ。
グローブ表面を通じてガシャコンウェポンとのデータ通信を行い、攻撃システムの連動と最適化を実行する。また攻撃が命中する度にパンチ力を5%上昇させ、与えたダメージに比例して魔力を生成する。
06 ASマスターレッグ
攻撃力と防御力を最大状態で保つ事が可能。
瞬発力に優れており、高い走力を活かして相手との距離を一気に縮め、素早く攻撃を仕掛けることができる。
07レジェンドオブシューズ
仮面ライダーディオのバトルシューズ。
エア噴射による滞空や落下タイミングの調整、三段ジャンプなど、アクロバティックな動きを可能にする。
また、攻撃が命中する度にキック力が5%上昇させ、与えたダメージに比例して魔力を生成せる。
08コンクエストアイズエフェクター
仮面ライダーディオの胸部に組み込まれた特殊装置。
ゲームエリア内のキャラクターの動きを制御するシステム「フュルズアイドミナシオン」が組み込まれている。
これにより他者の動きを正確に把握し予測、あらゆる可能性を掌握する事が可能。
09ディオファングショルダー
仮面ライダーディオの肩部を保護する装甲。
死角からの攻撃に対して予知をする事が可能。自動的に身を守るように最適に体を動かす機能を備えている。
10 ディオスーツ
仮面ライダーディオのボディスーツ。
擬似的なバグスターウイルスを利用して変身者の動作を補助・強化し、驚異的な身体能力をもたらす。
運動能力と反応速度を重視した調整が施されており、装着者の技量がそのまま戦闘力として反映される。
11バグルドライバーⅡ
仮面ライダーディオへの変身時に使用するベルト。
12 メックドミナントガード
仮面ライダーディオの腕部と脚部に装着されたガードパーツ。
表面に塗布された耐爆コーティング剤によって十分に強度が高められており、100t以下の攻撃を安全に受け止めることができる。
【挿絵表示】
01デスアイスコープ
仮面ライダーディオの視覚センサー。
ハイスピードカメラ並みの撮影機能や、夜間戦闘用の発光装置を搭載している。
ミクロサイズのバグスターウイルスを観察することも可能。
02ディオブレードアイクラウン
3本のブレードアンテナでゲームエリア内の全ての動体反応を捕捉・識別し、自動的に追跡マーカーをセットする。
内部モニターのレーダーマップには捕捉した敵の位置や、その残存体力などが表示される。
03レジェンドオブライドヘヤー
仮面ライダーディオの頭部を保護するパーツ。
表面に塗布された耐爆コーティング剤によって必要以上に強度が高められており、決して折れることはない。
04ダイナミックゴーグル
仮面ライダーディオのフェイスゴーグル。
衝撃や汚れから視覚センサーを保護する役割を持つ。
表面に塗布された耐爆クリアコーティング剤によって十分に強度が高められており、決して割れることはない。
05センダーイヤー
仮面ライダーディオの聴覚センサー。
周囲の雑音を遮断し、必要な音だけを変身者に聞かせる機能を備えている。
特定の相手と音声会話を行うための秘匿通信機能や、通信傍受機能も搭載されている。
06 エアフレッシュガード
仮面ライダーディオの頭部に取り付けられた吸気装置。
取り込んだ空気から有害物質を除去することで、変身者の健康を守る。
また、余剰に取り込んだ空気を利用して、スーツ内部の温度や湿度を最適な状態に保っている。
内部には圧縮エアも蓄えられているため、水中での長時間活動も可能。