プリンセスコネクト!リ・ダイブゥゥゥゥゥゥゥン!!!(ガッチョーン   作:古賀コーラ

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ディケイドとかいう便利装置。


時の王と星の王 20XX

「ソウゴの奴は何処へ行ったんだ、全く…」

「まぁ、そう焦らないでよゲイツ、ソウゴが勝手な行動するのはいつもの事じゃない」

「それは…そうだが、ウォズもいないのか」

「それも、いつものこと、でしょ?」

 

俺とツクヨミ、俺達は今、廃村に来ている。ここが何処なのかそれは分からない。

 

「ちっ…門矢士…奴の話をまともに聞くんじゃなかった」

 

 

 

 

ー遡る事、数時間前ー

 

「何?」

 

俺達の前に1人の男…手ごろなサイズのカメラをいつも首から下げ、掴みどころのないキザったらしい男、門矢士がそこにいた。

 

コイツが俺達を集めた癖に、自分はまるで関係ない、と言いたげな態度、いつもコイツはそのような態度だが腹が立つ。

 

「何度も言わせるな、新たなタイムジャッカーが現れた」

「…何故それを俺たちに言う」

「タイムジャッカー関連はお前達の仕事だろう、俺がその世界に連れて行ってやるから、ついて来い」

 

コイツ…相変わらず人の話を聞かない。

 

それに他の世界だと?

 

「え、何々?別の世界?へぇ…凄い面白そうじゃん」

「…ソウゴは相変わらず能天気ね」

「流石は我が魔王、肝が座っておられる、私は何処までも貴方について行きます」

「おい、門矢士、新たなタイムジャッカーとお前は言ったが、ソイツが何者か分かっているのか?」

 

俺の問いにため息を1つ漏らしながら。

 

「…名前はリボーン、詳しいことはわからないが奴は…」

 

 

 

 

「ライダー以外の力をアナザーウォッチに変える事ができる…か」

「本当にそんな事が可能なの?」

「さぁな、だが奴が嘘をつくとは思えない」

 

俺達は歩く、この荒廃した世界を

 

「ただ1つ言える事は…この世界はまともじゃないって事だ」

 

まるで2068年…俺達が育ったオーマジオウに支配された世界のような光景だ。

 

見窄らしい人々、朽ちた村、荒野のような平原。

 

アナザーライダー…と言っていいのか、とにかくアナザーの力により過去の歴史が変わり、今この時代の本来の歴史がねじ曲がった結果と見ていいだろう。

 

「嫌な感じね…あたし達が経験した…あの時代みたいで」

「…ああ、そうだな、この世界のアナザーライダーはオーマジオウのような存在なのかもな」

 

その時だった、俺たちの目の前に少女が2人、鎧を着た複数の兵士に追われているのが見て取れた。

 

少女はまだ十代前半くらいの歳だ、このままじゃ危険と判断した俺とツクヨミは

 

「ツクヨミ!」

「分かってる!!はぁ!!」

 

ツクヨミはファイズフォンXを取り出して銃撃、少女と兵士達の間に向かって数発の弾丸を撃ち込んだ。

 

「大丈夫か?」

「は、はいぃ…」

「あ、ありがとうお兄ちゃん、お姉ちゃん…」

「…ゲイツ、この子達はあたしが…」

「ああ、頼んだぞ、ツクヨミ」

 

俺は女の子達をツクヨミに任せて、前に出る。

 

「なんだ貴様らぁ!!」

「お前達に名乗る名前はない」

 

振りかざす剣を俺は片手で弾き肘打ちで1人目を吹き飛ばし、2人目を前蹴り、3人目を回し蹴りで蹴り飛ばす。

 

それに驚いた他の兵士が

 

「貴様…ユースティアナ様直属の我らに歯向かうとは…見慣れぬ顔だが、レジスタンスの仲間のようだな」

「…レジスタンスだと…?」

 

懐かしい響きだった。この世界にもレジスタンスがいるのか。

 

「ならばこちらも容赦はしない」

『ナイトメア』

 

ライドウォッチ…!!奴らは自身の胸部にウォッチを当てがうとそれが体内に吸収され変貌。

 

鎧の怪物…見た目は前に見たアナザー鎧武や剣に近い。

 

ナイトメアと音声が鳴っていたが…アレは『アナザーナイトメア』という事になるのか。

 

それにこの数…まるでこの光景はアナザーアギトだな。

 

「そっちがその気なら…こっちも遠慮なくいかせてもらう」

『ゲイツ』

 

俺は構える、いつものようにライドウォッチをドライバーにセットし、両手を前に突き出して、その後は滑らかにドライバーの両端を掌で包み込む。

 

「…変身」

 

グルリとドライバーを縦に回転させると音声が鳴り響く。

 

『ライダータイム!!仮↑面↑ライダー!!ゲイツゥ↓!!!』

 

俺は迫りくるアナザーナイトメアを飛び交う『ライダー』の文字が妨害、その間にライダーの姿となり俺は構える。

 

「なにっ!?」

「驚いている暇はないぞ」

 

俺は拳で次々とアナザーナイトメア達を殴り、蹴り飛ばす。

 

「ゲイツ!あたしもフォローするわ!!」

「助かる、ツクヨミ!!」

 

ツクヨミがファイズフォンで援護、そのおかげか苦もなくアナザーナイトメアを撃破していく。

 

蹴りや拳を当て、こっちは被弾しないように立ち回る。

 

「くっ…コイツ…強いぞ…一旦体勢を立て直す!ユースティアナ様に報告だ!!」

「なっ…待て!!…ちっ…逃げたか」

 

俺は変身解除しながらツクヨミと子供達のもとへ向かう。

 

「大した事はなかったな、恐らくアレは本体のアナザーライダーが生み出した副産物に過ぎん」

「…となると、本体がこの世界の何処かに…」

 

俺は怯え切った子供達に目線を合わせ訊ねる。

 

「…俺の名前はゲイツ、こっちはツクヨミだ、君達は?」

「わ、私は…クルミって言いますぅ…」

「あたしはアヤネ、本当にありがとうゲイツお兄ちゃん、ツクヨミお姉ちゃん」

 

礼儀が正しい子達だ。俺は気になった事を彼女達に聞く事にした。

 

「…そうか、クルミ、アヤネ、何故お前達は狙われている?奴らは何者だ?」

「…えと…その…」

「あのね!あたし達、レジスタンスの一員なんだ!ここら辺にあるランドソル支部?の!!」

 

オドオドとしているクルミに代わりアヤネが答える。

 

「支部…って事は本部もあるのかしら?」

「うーんとね、よく分からないけど、あたし達は本部?って所から逃げてきたんだ…あのユースティアナに…壊されちゃったから…」

「ユースティアナ…さっきの奴らも言っていたな」

「…そうだよ、この国の王様……魔王なんだ」

 

…魔王か。

 

「…ねぇ、クルミちゃん、アヤネちゃん、そのレジスタンスの支部って所に案内してもらえる?」

「え?…うん!お姉ちゃん達、あたし達を助けてくれたから!!」

「で、でも…みんな許してくれるかなぁ?最近みんな…怖い顔してるし…」

「確かにな、部外者である俺達がレジスタンスのアジトに向かおうものなら警戒されても仕方がない」

 

俺がそっちの立場なら真っ先に実力行使で出て行ってもらう。

 

「でも…」

「…分かってるツクヨミ、この世界の現状を知る必要があるからな…アヤネ、クルミ、案内頼めるか?」

「うん!!」

 

俺達は2人の案内で進む、目指すはレジスタンスアジト。

 

 

 

「はぁぁ!!!」

「ぐぅっ!?くっ…!こいつ…っ!!」

 

強い…この人、すごく強い、10人の王宮騎士団(ナイトメア)の兵士達が手も足も出ないなんて…

 

『ジュウ!!』

 

「ぐぁぁっ!?」

 

遠距離にいた相手にも何か飛び道具?のようなものに変形してエネルギーを撃って迎撃します。

 

『ケン!!』

 

再び剣に戻して、射撃で怯んで蹌踉めいている相手に接近。

 

『ギリギリ斬り!!!』

「たぁぁぁ!!」

 

ピンク色のエネルギーを剣身に纏わせて連続で斬り込んで相手の横を次々と通り抜けていきます。

 

『フィニィッシュタイム!!ジオウ!ギリギリスラッシュ!!』

 

通り過ぎた後、振り返り、時計のような物を剣に嵌め込んで、何やら構えを取ると音声が響き渡ります。

 

「はぁぁぁぁぁ!!!!」

「ぐぎゃぁぁぁぁぁ!!!?」

 

紫色のオーラ状の衝撃波が王宮騎士団(ナイトメア)達に直撃し、火花を散らし吹き飛ばされそのまま元の姿に戻ります。

 

そして彼らの体から時計のような物が吹き出てきてパキンッと粉々に砕け散りました。

 

「よし、これでお終い…っと、君、俺についてきて、ここはまだ…安全じゃないから」

 

彼の言う通り、さっきの村人達が応援を呼んでいるように見えます、ここは彼に言われた通りついて行ったほうがいいです。

 

わたしはすぐに行動を開始し、彼についていきます。

 

走る事数分、ようやく一息つける場所までやってきました。

 

彼は腰につけたベルトから時計のような物を取り外すと鎧がパッて消えて男の子の姿になりました。

 

凄く優しそうで人当たりが良さそうな男の子でした。

 

「改めまして、俺は常盤ソウゴ、君は?」

「えっと…ユースティアナ・フォン・アストライアって言います…」

「そっか、外人さん?いい名前だね」

「あ、ありがとうございます」

 

何となくですが、我が道を行くって感じの話し方というか話の流れを作るというか…

 

わたしは彼のテンポに無意識に合わせられてしまいます。

 

「お父様とお母様からはティアナって呼ばれてました」

「そっか、それじゃあ、俺もティアナって呼んでいい?」

「ええ、それは勿論、わたしもソウゴくんって呼びます」

 

わたし達は自己紹介を済ませて、湖畔近くの木の下で休憩する事になりました。

 

日も暮れ始めてそろそろ辺りが暗くなってきます。

 

だからわたし達は食材になりそうな野草やキノコを集め、更にわたしは手頃な魔物を狩ってきて、ソウゴくんは焚き火の準備に取り掛かりました。

 

それが終わる頃にはすっかり真っ暗になってしまい、わたし達は火で炙るという簡単な調理方法で食材を焼いて食べながらお互いの事を話をしました。

 

「へぇ、それじゃあティアナは王女様だったんだ」

「…はい、でも…あの日からわたしは王女としての地位を失ったんです」

 

わたしは自分に何があったのか、ソウゴくんに全て話しました、こんな信じられないような話をソウゴくんは笑わずに聞いてくれました。

 

この世界の誰もが信じてくれない話を、彼は信じてくれました。

 

「もう…辛くて、誰かを信じても裏切られるだけだって思って…」

「…それであの時、諦めた顔してたんだ」

「…はい」

 

そう言うと彼は少しだけ微笑みながら焚き火に枝を焚べつつ。

 

「俺もさ、昔、すっごく辛いことがいっぱいあったんだよね」

「それってさっき話してくれた王様になるって話ですか?」

「うん、その中でも1番辛かったのがさ、今のティアナと同じで誰からも忘れられちゃった時、ずっと仲良かった友達からも忘れられちゃって1人ぼっちになっちゃったんだ」

 

…わたしと同じ…

 

「その友達も…最初は仲良くなくて…すっごい時間をかけてようやく仲良くなれたって所で、そんな状態になっちゃったからさ、かなりキツかったよ」

「…でも、ソウゴくんは諦めなかったんですよね?どうしてですか?どうして折れなかったんですか?」

「信じてたからだよ」

 

即答でした。

 

「俺は将来、絶対に最高最善の王様になるって信じてた。そして、そんな俺の夢を信じてくれたゲイツ、ツクヨミ、ウォズ…3人を俺が信じられたから、俺は諦めずに済んだ」

「…信じ…る」

「ティアナにはさ、もしかしたらまだそういう人がいないのかもしれない、俺みたいに心の底から信じられる3人がさ」

 

…そうなのかもしれません

 

「でも将来、君が自分を本物の王女だって信じてるのなら…きっと支えてくれる人達が必ずそばにいてくれる、俺みたいにね」

「わたしの……将来…本当にそんな人が…人達が現れるのでしょうか?」

「だってティアナは王女様なんでしょ?だったら必ず現れるよ、俺が保証してあげる」

 

そう言って彼はわたしに笑顔を向けてくれた。

 

 

 

「ここが…レジェンドオブアストルムの世界…」

 

皆さん、こんにちは、私はウォズ。

 

今現在、門矢士により送り込まれたこの世界で単独行動中だ。

 

我が魔王の為に、有益な情報を手に入れる、それこそが忠実なる家臣というものだ。

 

「…アナザーライダー…いや、ライダーではないからアナザーというべきか…その力は強大のようだね」

 

世界全体をここまでねじ曲げ変化させとは…

 

「過去改変自体があったのは1ヶ月程度前…しかし、この規模と改変の仕方を鑑みれば…少なくとも数年単位の変化が起こっている…やれやれ、門矢士は随分と厄介ごとを持ってきたものだ」

 

まずは1番怪しい、あの街に向かう、あそこが1番歴史に歪みがある、確実にアナザーの根幹があるだろう。

 

私が歩を進めた瞬間だった。

 

「きゃあ…っ!!!」

「…ん?」

 

私の目の前に崖から少女が落ちてきた。

 

「…獣人?」

 

私はそう呟いた、落ちてきた少女は獣人、猫耳を生やし、前髪の一部が白い。

 

「くっ……しっつこいわね…っ!!」

「しつこくもなるわよ…キャルちゃん」

 

…崖の上、恐らく少女を追い詰めた元凶…奇妙な威圧感を放つ女性だ。

 

「貴方は真那の手駒…そんな存在を私が許すとでも?あの存在が残した爪痕は全て綺麗に消さなきゃ気が済まないのよ」

『ユースティアナ』

 

ライドウォッチ…奴がこの世界のアナザーという事で確定だね。

 

「さぁ、キャルちゃん、鬼ごっこはもうお終い、ここで貴方を始末する」

「…っ」

「待ちたまえ」

 

私は少女の前に躍り出る、ここで見逃す訳にはいかない、我が魔王にどやされてしまうからね。

 

「…貴方、何者?」

「私はウォズ、君を倒させてもらう、悪く思わないでくれたまえ」

 

私がビヨンドライバーを取り出そうとした時、彼女の背後から1つの影が現れ、それを見た私の手が止まる。

 

「…やれやれ、門矢士から名前を聞いた時、まさかと思っていたが…本当に生きているとはね…リボーン君」

「俺もだよ、ウォズ…クォーツァーは倒されたと聞いていたからな」

「悪いが、私は我が魔王に仕えることに決めたからね」

 

奴はアナザーを後ろに下げさせながら私を見下ろす。

 

「恵琉、君はレジスタンスのところへ向かえ、奴らの居場所は俺が探っておいた」

「あら、気が利くじゃない、それじゃあここは任せるわよ」

「待ちたま…」

「お前の相手は…俺だ」

 

…奴が崖から飛び降り、着地する。

 

「ティード、スウォルツ、フィーニス…俺以外の全ての王家の者は倒された、クォーツァー…お前達が用意した替え玉如きにな」

「スウォルツ氏とツクヨミ君が本家、君やティード、フィーニス君が王族の分家……それぞれが時間を操る力を持ち、別の時間軸から我が魔王を利用する為にやって来た…それがタイムジャッカー」

「まるで俺達だけが悪者みたいな言い方だな?お前達クォーツァーも俺達を利用していた癖に、何が歴史の管理者だ、馬鹿馬鹿しい」

 

そう、我々は互いに利用しあっていた、特にこの男、リボーンとは。

 

「ライダー以外の存在をアナザーウォッチにすると聞いて、君以外にそんな芸当が出来るわけがない、何故なら…『君がライドウォッチとジクウドライバーを生み出したのだから』」

「ああ、そうだ、王家の者でもあらゆる物質の時間を奪い、それを閉じ込めウォッチにすることが出来るのはこの俺だけだ、ライダーの力を奪う技術を奴らに教えたのはこの俺だからな」

 

この男のせいでスウォルツやティード達が暗躍し我が魔王から力を奪おうと画作した。

 

「…だが、別に奴らだけに力を与えたわけじゃない、お前達クォーツァーにも与えただろう…ジクウドライバーをな」

「時間を物質化できる君の力…それにより生み出されたジクウドライバー、元我が魔王もその力に魅入られ、利用した」

 

我が魔王、常盤ソウゴにライドウォッチを集めさせ、1つに纏めることで一気にその歴史を消去しようとした、それがクォーツァーの目的であり、私が離反した原因だ。

 

「だが…どれもこれも失敗、俺の力を使っておきながら…無能な奴らだ」

「…君は何をしようとしている?今更ライダー以外の力でアナザーを生み出したところで我が魔王に勝てる訳がない」

「勝てるさ、お前はオーマジオウを勘違いしている」

「…何?」

 

私が…我が魔王を…?

 

「なぜ、オーマジオウが世界に君臨する王なのか…考えたことがあるか?平成ライダー全ての力を持っているから?強大な力を持っているから?…違う、それらは全て結果に過ぎない」

 

奴は吠える。

 

「常盤ソウゴが王たる資格があったからだ!!王であると運命つけられ決して揺るがぬ王の精神があったからだ!!その結果がライダーの力を全て集め、強大な力を得るに至った!!!だからこそクォーツァーもスウォルツも他の王家の者共も敗北したのだ!!」

「…我が魔王を褒めてもらえるのは大変嬉しいのだが…結局何が言いたいんだい?」

 

奴は不敵に笑う。

 

「ならば答えは簡単だろう…王たる資格を持つ者は全て…オーマジオウに至る力がある」

「…この世界に来たのもそれが理由…」

「その通りだ、この世界に存在する王女…『ユースティアナ』…奴は常盤ソウゴに匹敵する王の資格の持ち主…彼女の力を完全に奪いされば…俺はオーマジオウを超える王となる!!!」

 

…私は止まっていた手を動かす、ビヨンドライバーを腰に付け、ウォズミライドウォッチを片手に持つ。

 

「その話を聞いて、ますます黙っていられなくなったよ」

「…ん?なんだそれは…見たことが無いぞ」

「君の知らない時間軸にあるものだからね…未来のジクウドライバーの味をご賞味あれ」

 

『ウォズ!!!』

 

私はドライバーにウォッチをセットし

 

「変身」

 

右手を使ってレバーを倒すと

 

『投影!!フューチャータイム、凄い!時代!未来!!ウォ↑ズ!!ウォ↑ズゥ!!!!』

 

「君の計画はここで破綻だ」

 

『ジカンデスピア!!ヤリスギィ!!』

 

槍モードで構え、奴の動きを探る。

 

「…ふっ…俺の知らない未来の時間か…気に入らんな」

「…それは…っ!!?」

 

『ジクウドライバー!』

 

「…俺が生み出したもんだ…俺が持っていても別におかしくは無いだろ?」

 

奴はジクウドライバーを腰に装着すると、手には見たことがないアナザーウォッチを持っていた。

 

『ナイトメア』

 

ウォッチを起動し、ドライバーにセット。

 

「変…身」

 

勢いよく回転させ、ライダーの文字列が私に襲いかかる、それを私は弾き飛ばすと、奴の元へと戻っていき禍々しいオーラを纏いながら変身を完了させる。

 

『カ・メ・ン!!ライダァ〜↑!! ナ・イ・ト!!メ〜アー↑!!』

 

「仮面ライダーナイトメア…終わらぬ悪夢を見せてやる」

 

奴は早足でこちらに歩いてくる、対し私は槍を構え、振り下ろす。

 

「ふん」

「何!?」

 

それは簡単に右肘で受け止められ、左手の平で腹を殴られる、何歩か後退しつつも私はすぐに連続で槍を振り下ろし、横薙ぎ、突きの攻撃を仕掛ける。

 

しかし全て手の平で受け流され、カウンターに肘打ちを胸部に受け更に続けて右手の掌底を思い切り食らってしまう。

 

私は数メートル以上空中に浮かびながら吹き飛ばされ地面を滑っていく。

 

「ぐうぅぅ…っ…つ…強い…っ!!」

「当たり前だ、俺はいわばジクウドライバーのオリジナル、たとえ俺の知らない未来のものを持ち出そうと所詮は劣化コピーに過ぎない」

「…言ってくれるね…っ!!」

 

『爆裂デランス!!!』

 

私は倒れた体勢から立ち上がり爆発を起こす突きを奴に放つ。

 

奴はそれを両腕に溜めた半透明のエネルギー…スウォルツなどが行なっていた時間を圧縮して攻撃してくるあのエネルギーを放つ事で私の攻撃を相殺。

 

しかし

 

「この攻撃が当たらない事は想定内さ」

 

『ビヨンドザタイム!タイムエクスプロージョン!!』

 

「はぁぁぁ!!!」

 

私は既に宙に浮かんでおり、奴に対してキックの攻撃を仕掛ける。

 

「…それこそ想定内だ」

 

『フィニッシュタイム!!タイムブレイク!!!』

 

奴が地面にかかと落としをすると奴の周り360度、奴を中心に円を描くように激しく禍々しいオーラが湧き出て私の蹴りを妨害し更に弾き飛ばす。

 

「ぐぁっ…くっ…っ…」

 

バチバチと体のあちこちから火花を散らし、私は変身が解除されてしまう。

 

「ま…まさか…ここまでとは…いやはや…驚いたよ…っ」

「所詮はクォーツァーの残党か、くだらない事に時間を割きすぎたな、消えろ」

 

奴が歩み寄る、しかし

 

「むっ!?」

 

奴の前方に落雷が迸る、それにより奴は歩みを止める。

 

「…いきなり現れて…あたしを無視して勝手に盛り上がってんじゃないわよ!!」

「…でかしたよ、えぇと…キャル君!!」

「へ?な、なに…ってきゃあっ!?!?」

 

私はその隙に私とキャル君をストールで包み込みこの場から離脱する。

 

「……逃げられたか…まぁいい、恵琉がウォッチに王の力を蓄えられさえすれば…くくく、俺が真の王になる日も近い」

 

 

 

「…つぅ…なんだったのよぉ…」

「くっ…うぐっ…」

「ちょ、ちょっとあんた…大丈夫?」

 

私は先程のダメージで立っている事も出来ない…こんな所を我が魔王に見せるわけにもいかない、早めに体力の回復を図らねば…

 

「ほら、あたしの膝貸してあげる」

「すまない…初対面の少女にこのような事をさせてしまって…っ」

「いいから、ほらこっち来て寝る…それに助けてもらったしさ、あんた何者なの?アイツ…あの寿恵琉とその仲間の男と知り合いみたいだったけど」

 

寿恵琉…あのアナザーの力を持っていた女性の事か。

 

「残念だけど、寿恵琉の事は知らない、彼女の持っていた力の事は知っているがね」

「え!?本当!?なら教えて!あたし…アイツのこと…倒したいのよ…」

「…君にも何か背負っている物があるみたいだね、まずはちゃんとお互いに自己紹介でもしておこう、私はウォズ」

「ウォズね、覚えたわ、あたしはキャル、よろしくねウォズ」

 

 




タイムジャッカー関連は完全に想像補完です。

因みにジオウ組の時系列はファイナルステージ+Vシネ後みたいな感じです。
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