プリンセスコネクト!リ・ダイブゥゥゥゥゥゥゥン!!!(ガッチョーン 作:古賀コーラ
サレン→ママ
キョウカ→ママ
ツクヨミ→ お か ん
何故なのか
「ここですよぉ…」
「ここか…」
俺達はクルミ達の案内でレジスタンスのアジトへとやって来ていた。
先程の廃村の近く、地下に築き上げられたそのアジトはかなり広い。
まさに地下都市ともいうべきか、縦10メートル、横幅30メートル、奥行きは…目視ではどれほどか分からないな。
「レジスタンスのアジト…支部という割には巨大だな」
「そうね…あたし達が過ごしてきた拠点よりはずいぶんと立派かも」
「…ああ、急ごしらえで一杯一杯だった俺達とは違う」
人々が行き交い、ここでは活気がある、外の世界とは隔離された空間。
ここの活気こそが本来、この世界にあるべき姿だということが分かった。
「…おい…誰だてめぇら…!!!」
「ちょっ…マコトはん…!!」
その時だった、奥からズンズンとこちらにやって来ていきなり俺の胸ぐらに掴みかかった女が1人。
「…なんだ貴様は」
「それはこっちの台詞だ…何者だてめぇ…」
俺は掴みかかった女の手首を掴み、力付くで引き剥がす。
「落ち着いてよゲイツ!!」
「マコトはんも!いきなり喧嘩腰はいきまへん!!」
「…っち」
「…悪かったよ、姫さん…でもよぉ…コイツらが何者なのかわからねぇ…他の奴らを見ろよ」
周りの人々は俺たちを見て怯え切っている、先程の兵士達の仲間だと思われているようだな。
「ま、待ってよマコト姉ちゃん!ゲイツお兄ちゃんとツクヨミお姉ちゃんはアイツらからあたし達を助けてくれたんだよ!?」
「そ、そうです…助けてくれたんです」
「…なに?…そ、そうだったのか…悪かったな疑って」
「…いいや、この状況を見ればわかる、疑いたくもなる気持ちはな」
アヤネとクルミのおかげで一触即発の雰囲気は無くなった。
「…話を聞かせてもらおうか、この世界はどうなっている」
「…はぁ?お前ら…この状況がわからねぇってマジでどこから来たんだよ」
「…信じてもらえないかもしれないけど…あたし達、別の世界から来たの、だからこの世界の事を知らない…」
ツクヨミがフォローするとマコトと呼ばれた女はため息を一つ、頭を軽く片手で抱え悩んだ様子だった。
「あー…分かった、とりあえず話をしてやる、こっちにこい」
マコトとマコトを仲裁したマホに連れられ俺達は奥に進んでいく、俺達はその間、ここの住民からは怪訝な目で見られ続け、あまり気分の良いものとはいえなかった。
このアジトの最奥、入口から大体200メートル程進んだ最奥にそれはあった、この場所でもかなり大きめな木造りの屋敷、手作りで外観こそボロいがこの場では十分立派な建造物だ。
「ここだ、ここにこのレジスタンスのリーダーがいる、ちょっと話つけてくるから待っててくれよな」
「分かった」
待つ事数分、マコトが屋敷から出てくると俺達に「来い」と一言、こっちに来るようジェスチャーをしながら招く。
俺たちが中に入ると中も十分立派な内装をしていた。
「…凄いわね…外があれだけ酷いあり様なのにこのアジトはどこもかしこもちゃんと手入れが行き渡ってる…」
「…戦うことのみを重視していた俺達のレジスタンスとは違うってことだな」
奥から現れたのは気品が溢れる女だった、年齢は俺やツクヨミと大差はない、金髪碧眼、どこかのお嬢様を思わせる佇まいだが目に宿る炎に俺は何か親近感を覚えるものを感じた。
「マコトさんから話は聞いたわ、あたしはこのレジスタンスのリーダーをしているサレンよ」
「俺はゲイツ、こっちはツクヨミだ」
俺の言葉の後すぐにツクヨミは軽く頭を下げ挨拶を済ませる。
「そう、ゲイツさんにツクヨミさん、クルミやアヤネが助けられたそうね、本当にありがとう、とりあえず立ち話もなんだから腰を落ち着ける場所に行きましょうか」
サレンの案内で俺達はリビングと思われる場所に辿り着く、そこで俺たちは木造りのテーブルを挟んで向かい合わせで椅子に座り、話を聞く事にした。
「あの…ろくなおもてなしもできませんが…お茶です」
「ああ、あまり気にするな」
俺達に茶を出して来たのはメイド?のような女だった、他のレジスタンスと変わらないボロい上衣を羽織っているがその下に来ている衣服がそんな感じをしているものだったからだ。
「この子はスズメ、あたしのメイドよ…っといっても元だけどね」
「な、何を言ってるんですかお嬢様!私はいついかなる時もお嬢様のメイドなんです!」
「ありがと、スズメ…っと、そうじゃなかったわね、貴方達…別の世界から来たっていうのは…本当なの?」
早々に自分達の会話を切り上げ、俺達にそう質問してくる。
「…ああ、こんな話を信じてくれるのか?」
「信じるも何もこの世界の事を知らないっていうのはちょっとあり得ないから」
「有り得ない…?どういう事?」
ツクヨミが訊ねる。
「…この世界は5年前、魔王ユースティアナにより変わった。全世界に宣戦布告、ランドソルの住民は流されるままに戦禍に落とされた」
「そんでもって、戦争自体はランドソルの一人勝ち、圧倒的な戦力で他を圧倒し、そのまま他国を支配下に置いたんだよ」
マコトが補足する、やはり俺達の2068年と似た世界になっているという事か。
「奴はこのランドソルに住む人間さえも支配し、武力であたし達を押さえつけた」
「目的は?」
「さぁ…ただ奴は世界中から食べ物を集めているわ」
食べ物…?
「どうして?」
「そこまでは…でもおかしいくらい集めてるのは確かよ、金品とかよりも食べ物を優先的に住民から集めてる」
「週に1度、奴は食材になるもんを片っ端から回収してんだよ、そんな生活がもう5年だ…ぶっちゃけあたし達は生活するのだって厳しい状況だ」
それでこのレジスタンスがあるのか。
「レジスタンスはそんなユースティアナに反旗を翻す為にあたしが作ったものよ、こうやって細々と生きて…いつか必ず…アイツを倒して平和を取り戻す!未来ある子供達の為にもあたし達がなんとかしなくちゃいけないのよ!」
「……立派だな」
俺はそう呟いた、俺がレジスタンスの頃は他人に…特に子供に気を配る余裕なんかなかった。
ツクヨミはよく子供達の世話をしていたが…俺は…オーマジオウを倒す事だけを目指してひたすらに足掻いていた。
「そう言ってくれるのはありがたいわ」
「安心しろ、奴は俺達が必ず倒す、お前達のこんな生活もすぐに終わらせてやる」
「それは…可能なの?貴方達は何を知ってるの?別の世界から来たって言ってたけど奴の力の正体を知ってるの?」
俺達は話す事にした、アナザーライダーの事を、タイムジャッカーの事を。
「…つまり…あのユースティアナは…偽物って事ね?」
「そうだ、本物になり変わり、奴が歴史を変えた」
「食べ物を集めてるって言ってたけど…もしかしたら今回のアナザーライダーの特徴なのかも」
ツクヨミの意見に同意する、今までのアナザーライダーも何かしらの目的がありその為に動いていた。
アナザービルドならばスポーツ選手を、アナザーエグゼイドならばゲーマーを。
今回のケースもそれだ、おそらく食料を集める事に何かしらの意味がある。
「過去が変わっちまってるなんて信じらんねぇ…」
「うちも別の生き方をした未来があったのやろか?」
「そうかもしれない、けどあたし達が必ず、この世界を元の世界に戻して見せるから」
マコトとマホにそうフォローするツクヨミ、やはりあのアナザーユースティアナをなんとかしない事には始まらないな。
「大変ですわ!!サレンさん!!」
「アキノさん?どうかしたの?」
アキノと呼ばれた女が屋敷に飛び込んでくる、随分と焦っている様子だが。
「…
「そんな…!!」
慌しくなるアジト、屋敷の外でも人々が逃げ惑い、混乱状態だ。
「ちっ…!!アヤネやクルミが狙われてるって事自体おかしな話だったんだ…!!野郎…既にこの場所を…!!」
「マコトはん、皆の避難誘導をしなきゃあきまへん、もう時間もあらへんし、行動開始や」
「ああ、分かったぜ、姫さん」
マコト、マホが動き出す、俺達も椅子から立ち上がり、俺は腕につけていたウォッチを取り外す。
「…俺達の出番か」
「…そうね、ここの人達が逃げる時間稼ぎくらいはしましょう」
「あ、貴方達…危険よ…!!」
サレンが心配そうな顔をこちらに向けてくる。
「…言っただろう、俺達が奴を倒すと、その為に俺達はここに来た」
「大丈夫、みんなに怪我なんてさせないから」
「で、でも…」
俺は心配症の彼女を安心させる為、一呼吸置いた後。
「俺はお前達を…この世界を救う救世主だ、信じろ」
「救…世主…」
不器用な笑顔をサレンに向けた後、俺とツクヨミは走り出す、目指すは正面入口、敵を迎え撃つ。
…
ーレジスタンスアジト正面入口ー
大量のアナザーナイトメアの軍勢を引き連れて先頭を歩く2つの影。
アナザーユースティアナの寿恵琉と
「あっはっはっは☆実に愉快な所にアジトを隠したものだ!!確かにこれでは気づきようがないな!」
「ええそうね、クリス、景気づけに一発派手にやっちゃいなさい」
「喜んで、陛下」
クリスティーナが大剣を振るうと同時に衝撃波が巻き起こり、前方にある廃墟が粉々に砕け散り、隠されていたアジトへの入り口が顕となる。
「さて…反逆者の諸君!命乞いの準備はできているかしら!!ユースティアナ陛下が直々に出向いてやったわ!!」
「まぁ、命乞いをした所でワタシ達は許さんがなぁ、男は勿論!女子供も容赦なく殺す!楽しい宴の始まりだ!」
寿恵琉とクリスティーナは大声でアジトにいる人々に脅しを掛ける、先の一撃で砂塵が舞い、視界が悪い入り口付近に2つの影がシルエットとして浮かび上がる。
「ん?陛下…何者かがこちらに…」
「命乞いだと?…誰がそんなものをするか」
「貴方達の好きにはさせない」
ゲイツとツクヨミ、2人の戦士が堂々と入り口から出て、ユースティアナ軍と真正面から対峙する。
「…あら?貴方達、見ない顔ねぇ…いつの間に用心棒なんて雇ったのかしら」
「お前がアナザーユースティアナか?」
ゲイツの問いに恵琉の表情が曇る。
「…貴方…さっきの男の知り合い?」
「…カマを掛けて正解だったな、お前がアナザーユースティアナ…探す手間が省けて助かった」
『ゲイツリバイブ!』
ゲイツは右側にゲイツライドウォッチ、左側にゲイツリバイブウォッチをセット。
「お前達!やれ!!」
クリスティーナの号令でゲイツとツクヨミにアナザーナイトメアの軍勢が押し寄せる。
「変…身!!!」
『ライダータイム!!!リ・バ・イ・ブゥ!!剛烈ゥ! ゴウレツ!』
『パワードのこ!!』
「ふん!!!」
ゲイツのジカンジャックロー、のこモードの叩きつけの一撃は大地を砕き、そのまま衝撃波となり前方に広がっていき複数のアナザーナイトメアを弾き飛ばす。
「変身!」
『ライダータイム! !仮面ライダーツク〜ヨミ♪ツ・ク・ヨ・ミ! !』
「たぁぁぁぁ!!!!!」
ツクヨミはステゴロで近づくアナザーナイトメアを次々と殴りで粉砕していく。
「…そのアイテム…やっぱり貴方達は…さっきの男の知り合いね…クリス」
「分かっている」
『ナイトメア』
クリスティーナはアナザーナイトメアウォッチを自身の胸に翳すとアナザーナイトメアに変身する。
巨大な大剣を肩に担ぎ前進する。
「さぁ!!殺し合いをしよう!!最高の宴にしようじゃないかっ!!」
クリスティーナは2人に近づき、剣を振り下ろす、それをゲイツがのこで受け止め、弾く。
その隙にツクヨミが連続の蹴りを仕掛けクリスティーナを後退させる。
「ゲイツ!!コイツはあたしに任せて、貴方はアナザーユースティアナを!!!」
「…助かる、ツクヨミ!!!」
ツクヨミはクリスティーナの攻撃を避け、逆に拳の一撃を胸部に当てる。
「ほう…やるな、お嬢さん」
「伊達にレジスタンスで鍛えてないわ!!」
ゲイツは剛烈状態で恵琉に向かって走る。
「ここで終わりにしてやる!!」
「随分と威勢の良い子ね…無駄なのに」
『ユースティアナ』
アナザーユースティアナに変身した恵琉は振り下ろされるのこを剣で受け止める。
「お前の目的はなんだ、なぜこんな事をする…!!」
「私の目的?そんなものは決まってるでしょ?この世界に君臨する王となる」
「王だと?お前のようなものは王とは言わない、魔王だ!!」
「魔王でも構わないわ、全ての者の上に立つ絶対的覇者となるのよ!!」
力押しでのこを払い除け、一撃、二撃、三撃と胴体を斬り付ける。
怯んだゲイツに更なる追い討ちで横薙ぎの剣撃を打ち込む事でゲイツを吹き飛ばす。
「くっ…っ!!今までのアナザーライダーよりも強い…!」
一方、ツクヨミもまた
「はぁぁ!!はぁ!!」
「はっはっはっ!愉快だな!!久しぶりにまともな奴と戦えて嬉しいぞ!!」
「…この人…!!遊んでる…!!戦いを楽しんでる…!!」
クリスティーナ相手に攻め立てているものの攻撃を当てることができない、全ての攻撃を回避されている。
「ツクヨミ!踏ん張れ!もう少しの辛抱だ!!」
ゲイツはそう叫びながらアナザーユースティアナと攻防を続ける。
「へぇ、成る程…貴方達は囮…って所かしら…となると…」
「ぐはっ…っ!!?」
ゲイツが再び剣撃に打たれ吹き飛ばされる、その間にアナザーユースティアナは剣の衝撃波を飛ばし瓦礫を破壊する。
「っ…!!」
「ま、ママ・サレンっ…!!!」
そこにはクルミとサレンの姿があった。
「クルミっ!!サレン!!!」
「…そう、貴方達で最後のようね、まぁ良いわ、貴方達だけでも…葬ってあげる!プリンセスストライク!!!!」
アナザーユースティアナが剣を構え、振るうと紫色の衝撃波が生まれ、それがサレン達に向かって飛んでいく。
「っちぃ…!!」
『スピードタイム!!!リバイ・リバイ・リバイ!リバイ・リバイ・リバイ!リ・バ・イ・ブ!疾風ぅ!!シップウ』
ゲイツはリバイブ疾風となり超高速でサレン達の前に立つ、そして
「ぐぁぁぁぁっ!!!!」
「ゲイツ!!!」
その光景に思わずツクヨミが叫ぶ。サレン達の盾となり攻撃をまともに浴びたゲイツはその場で倒れ込み変身解除してしまう。
「ゲイツさん…!!?」
「っ…はや…く…いけ…っ…!!俺達が…囮になった意味が無くなる…!!!」
ゲイツの言葉にサレン達が黙って頷き、動き出す。
ゲイツもまた震えながら立ち上がる。
「…ありがとう…ゲイツさん」
「アレが…救世主さん……頑張ってください…!!」
『ゲイツ…ライダータイム!仮面↑ライダー↑ゲイツ!!』
「…流石にこの体では…リバイブは無理だな…だが…これで十分」
「強がりね、勇敢さと無謀は違うのよ?」
ゲイツはジカンザックスを片手に再びアナザーユースティアナに向かっていく。
剣と斧、何度も交わり、火花を散らすも力の差は歴然、ゲイツが徐々に追い詰められていく。
重い一撃によりジカンザックスが弾き飛ばされ、武器を無くすゲイツに縦振りの剣が降ろされる。
それを肩と両腕を使い受け止めるもゲイツの体に確かにダメージを残す。
「ぐっ…っ!!」
「このまま切り裂いてあげるわ…!!!!」
『フューチャータイム、誰じゃ!?俺じゃ!?忍者!!!フューチャーリングシノビ!シノビ!! 』
『一撃カマーン!!!』
「っ!!?」
紫色の何かは対峙するゲイツとアナザーユースティアナに超高速で近寄り、アナザーユースティアナに強烈な一撃を加える。
それによりアナザーユースティアナは大きく後方に吹き飛び、互いに距離が離れる。
「グリムバースト!!!!」
そしてツクヨミの方にも変化が起こる、アナザーナイトメアと化したクリスティーナに向かって暗黒エネルギーが集まり、爆発を起こす。
「むっ…なんだいきなり!突然の横槍は興が削がれる!!」
「…今度は何!?」
その状態はすぐに明らかとなった。
「ウォズ…今までどこに行っていた」
「少々単独行動をしていてね、そこにいるキャル君と共に参上した次第だ、ベストなタイミングだったろう?」
「少し遅いな、もっと早く来い」
「おっと、これは手厳しい」
2人は軽口を叩きつつ並び立つ。
「えっと…貴方がツクヨミ…さん?ウォズから話は聞いてるわ、あたしはキャル…とにかく今はこの状況をなんとかしましょう」
「ありがとうキャルちゃん、助かるわ」
ゲイツ、ウォズの2人でアナザーユースティアナの相手をする、ウォズが鎌で剣と打ち合っている隙にゲイツは落としていたジカンザックスを拾い上げ後ろから斬りつける。
それをアナザーユースティアナは左腕で受け止め、横蹴りでゲイツを蹴り飛ばし、鎌を剣で上に弾いた後、ウォズを縦斬りで斬り飛ばす。
ツクヨミとキャルはクリスティーナと相手する。ツクヨミは接近戦でクリスティーナと互角の戦いを繰り広げ、キャルが援護として攻撃魔法を連発する。
『ビヨンドザタイム!!時間縛りの術!!』
「はぁっ!!」
ウォズは鎌で斬撃を飛ばす、それはアナザーユースティアナに斬り裂かれ霧散するも接近していたウォズが連続で斬りつける。
さらにその横からもう1体のウォズが現れ、同じように鎌での攻撃を仕掛ける。
「面白い技ね…でも…無駄ぁ!!」
2体同時に回転剣撃により吹き飛ばされ、分身体は消し飛ぶ。
「くっ…ゲイツ君!!」
「分かっている!!」
『フィニッシュタイム!!ゲイツ!ザックリカッティング!!!』
既にアナザーユースティアナの間合いに入っていたゲイツはジカンザックスにライドウォッチを装填し回転斬撃を繰り出すと波状の衝撃がアナザーユースティアナに襲いかかる。
「グリムバースト!レイン!!」
キャルの大技、グリムバーストが空中で展開され、それが雨のように周囲に落ちる。
「ちぃっ!!面倒だ!!」
それを真上に剣を振るう事で消すも
『フィニッシュタイム!!タイムジャック!!』
「たぁぁぁらぁぁぁぁ!!!」
「なにっ!?」
その隙をつきツクヨミが真横を水平に跳躍しながらキックを決めるとクリスティーナの腹部に直撃しそのまま吹き飛ばされる。
ツクヨミが華麗に着地すると前方で爆発を起こしクリスティーナは爆炎に消える。
「フゥンっ!!!……っ!」
ゲイツの必殺技を受けたアナザーユースティアナは爆炎に巻かれていたが剣を振るうとその風圧で煙を吹き飛ばし視界を確保する。
しかしそこには既にゲイツ達の姿は無く。
「…逃げたわね…仕方がない」
アナザーユースティアナの姿から元の恵琉の姿に戻る。
「っちぃ…!!忌々しい奴らだ!!」
同じく煙の中から這い出てきたクリスティーナもまた変身を解除し恵琉の元へ歩み寄る。
「奴らを排除できなかったのは痛いけど…目的通り奴らの食料を頂きましょう」
「そういえば陛下、団長は?」
「彼女なら…私の名を騙る偽者の排除に向かわせたわ」
…
「よし、と…そろそろ出発しようか」
「出発ってどこに…?」
「決まってるでしょ、ティアナの偽者の元に」
ソウゴくんは笑顔で言ってみせます。
「ま、待ってください!そんなの危険ですよ!!アイツは…」
「それでも、俺達はその為にここに来た、それに…これはティアナ自身の問題だ、君自身の手で、未来への道を切り開かなきゃ」
…わたし自身の…手で…
その時でした、ソウゴくんの表情が変わる、笑顔の溢れる顔から一変、鋭い眼光である一方向を見つめる。
「ティアナ…下がって、ここは俺がやる」
「あ…あの人は…」
見たことがある人でした、いつも王宮の警護をしている…
「君が陛下の名を騙る偽者だね、あまり手荒な真似はしたくないのだが…」
「ティアナを今、渡すわけにはいかない」
「そうか」
『ナイトメア』
『ジオウ
ソウゴくんは新しい姿になりました、アレは確かジオウというそうです、それのツーって事でしょうか?
『サイキョーギレード!』
ソウゴくんは前に見た時とは別の剣を召喚してジュンさんに突っ込んでいきます。
ジュンさんのあの姿…ソウゴくんはアレのことを『アナザーナイトメア』と言っていました、ですがジュンさんの姿は昨日のアナザーナイトメアよりも禍々しく感じます。
雑兵のような存在だった昨日の兵士達は違う、明らかに強力な存在。
ジュンさんもまた巨大な剣を出現させ、ソウゴくんの攻撃を弾きます。
互角…互いに攻撃を弾き、決定的な攻撃を繰り出すことができません。
「…だったら!!」
ソウゴくんが一旦離れると、ソウゴくんの目の辺りにある時計の針がグルリと回転します。
「…見えた!!この先の未来が!!」
ジュンさんが構わずソウゴくんに横薙ぎの攻撃を仕掛けるとそれを読んでいたかのようにソウゴくんは剣で受け止め、剣を持っていない反対の手を使い腰にあるジクウドライバーと呼ばれるベルトを回転させます。
『フィニッシュタイム!!トゥワイスタイムブレイク!!』
「はぁ!!!」
「っ!?」
その状態から横蹴りを放つとピンク色の光が迸りながらジュンさんの腹部に直撃し、凄まじい衝撃音と爆発でジュンさんを吹き飛ばします。
でも…
「…なに…!?」
「…君…未来を見る力を持っているね、明らかに先読みされた動きをしていた」
ジュンさんはピンピンしていた、彼女の目の前には半透明の盾が現れておりそれによりソウゴくんの攻撃は無効化されたんだと分かった。
彼女は先の一撃で大きく後退したものの耐え、地面には踏ん張った痕跡である電車道ができています。
「…君の相手は少々骨が折れそうだ、全力で相手しよう」
ジュンさんはそう言うと腰からもう1つ巨大な剣を引き抜きました、二刀流です。
「…だったらこっちも…全力で行く」
ソウゴくんももう1本、昨日見た奴と同じ剣を出現させます。
…対峙する2人…2つの剣を持ち、静かに対峙する。
アニメを見ててキャルちゃん乾巧説が浮上、なんて薄汚い獣人なんだ…