プリンセスコネクト!リ・ダイブゥゥゥゥゥゥゥン!!!(ガッチョーン   作:古賀コーラ

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星の生命  20XX

 

 

 

「この世界を貴方達の好きにはさせない!!」

「良いじゃないか!血で血を洗う戦場!!それがワタシの生きる道さ!!」

 

ツクヨミはクリスティーナの振るう大剣を華麗に避けつつ拳で殴り抜ける。

 

「だからこそよ!誰しもが貴方のような生き方をするわけじゃない!貴方の身勝手さを相手に押し付けないで!!」

「これは…失敬だ☆」

 

クリスティーナの大剣がツクヨミの胴体を斬りつける、互いの戦闘能力は互角、一方的な戦いになるということはない。

 

「ワタシは自分が楽しめればそれで良いんだよ、そこに他人の感情を持ち込むなんてナンセンスだ、今、この状況は非常に楽しい!お嬢さん!ワタシと共にもっと踊ろうじゃないか!!」

「…っこの人…話が通じない…!!」

「ツクヨミ!!これを使え!!」

 

その時だった、ジュンと戦闘をしていたゲイツがツクヨミ方面に後退しつつツクヨミにライドウォッチを投げ渡す。

 

「これは…よし…!!」

 

『ファイズ!』

 

『アーマータイム!! コンプリート! ファイズ↓』

 

ツクヨミは投げ渡されたファイズライドウォッチでファイズアーマーを装着、クリスティーナの縦振りの剣撃を右腕で受け止め、左拳で腹部を殴りつける。

 

殴りつけた後、左手をスナップさせもう一撃胸部に打ち込んでいく。

 

「…っつぅ…ほう、何か着込んだと思ったらえらく強くなるじゃないか!中々楽しませてくれる!!」

 

そう言って剣を振るうがファイズアーマーを取り付けたツクヨミはクリスティーナの攻撃を確実に回避、防御し、攻撃を当てていく。

 

ゲイツはツクヨミにファイズライドウォッチを渡した後、ゲイツリバイブ疾風の力使い、ジュンの背後に回り込みジカンジャックローで斬り付ける。

 

ジュンもそのスピードについていこうと背後に攻撃を仕掛けるもその時には既にゲイツは背後に回り込んでおり、攻撃は空を切る。

 

それを3回連続でやられたジュンは大きく吹き飛び地面を転がる。

 

「成る程…中々のスピードだ、ならば」

 

ジュンはもう1つの剣を生み出し、二刀流となる。そしてゲイツの高速スピードに合わせて回転剣撃を繰り出すとゲイツはそれをまともに受けて吹き飛ばされる。

 

「くっ…っ!!」

「速いだけで力はない、装甲も薄いようだね、だったら」

 

ジュンは倒れるゲイツに早足で接近し連続で剣を振るう、ゲイツは二撃、三撃と攻撃を食い火花を散らすも右肩に重い一撃が繰り出された瞬間、それを片手で掴み。

 

『リ・バ・イ・ブ!!剛烈!!!』

 

「!?」

 

もう片方の手でウォッチを回転させ剛烈形態に変化する、それにより防御力が上がり、肩に乗っていた剣を弾き、のこモードに変わったジカンジャックローで斬り付ける。

 

「形態が…変化するのか…!!」

「俺達は負けん!!この世界に生きる人々の為にもな!!」

 

ウォズはキカイの力を借りジカンデスピアのヤリモードで仮面ライダーナイトメアが出現させた闇のエネルギーを真正面から打ち破って接近する。

 

ナイトメアはそれを確認した後、空間から剣を出現させ、接近した2人は互いの武器で打ち合う。

 

「クォーツァーの亡霊が…ここで消えろ、俺はこの世界に君臨する王となる」

「それは無理な話だ、我が魔王がこの件に関わった時点で君の計画は破綻している」

 

力ではウォズキカイの方が上、力押しでナイトメアを攻め立てる。

 

『ビヨンド・ザ・タイム!!フルメタルブレイク!!』

 

キカイショルダーから伸ばしたフックがリボーンに急接近する、それをリボーンが剣を使って弾く。

 

その隙にウォズもリボーンに接近してキックを仕掛けるのだが

 

「甘すぎるな、ウォズ!!」

「がっはっ!?!?」

 

しかしそのキックは不発に終わる、リボーンの縦振りでウォズは叩き落とされ、地面に倒れ込み、リボーンに蹴りを入れられて吹き飛ばされる。

 

ウォズは地面を滑るように吹き飛び建物に衝突、土煙を上げながら壁を破壊する。

 

「例えオーマジオウだろうと俺はその力を超える力を得る、見てみろウォズ、既に恵琉はその力の片鱗を手にしている」

「な…にぃ…?」

 

ウォズは瓦礫の中から這い出てアナザーユースティアナの方を見る。

 

そこにはユースティアナとグランドジオウが2人がかりでアナザーユースティアナと戦っている姿があった。

 

ティアナとソウゴは剣を振るい、恵琉に連続で攻撃を仕掛けるがそれは全て防がれティアナに関しては拳や蹴りを打ち込まれて吹き飛ばされてしまっている。

 

「その程度なの?時の王者とやらの力は」

 

恵琉はソウゴの攻撃を完璧に防ぎ切ると逆にソウゴに連続で攻撃を当てる。

 

「くっ…だったら…!!」

 

『ドライブ、響鬼、ゴースト』

 

連続でライダーを召喚し恵琉に攻撃を仕掛けるが

 

「浅い、浅すぎるわ、時の王!!」

 

召喚したライダーは全て一撃で倒され、エネルギーを刀身に貯め、それを衝撃波として放つ事でソウゴを吹き飛ばす。

 

「ソウゴくん!!」

 

ティアナはソウゴに駆け寄る。

 

「私は既に王の力を手に入れている、オリジナルの貴方…ユースティアナはおろかオーマジオウでさえ凌駕する力をね」

「そんな…」

 

ティアナは呟く、圧倒的な力の差に絶望する他無かった。

 

「まさか…我が魔王が…ここまで…ぐぁっ!!?」

 

ソウゴがやられている光景を見ていたウォズに近寄り剣撃を喰らわせるリボーン。

 

「丁度いい、ここでオーマジオウとその一派を殺せれば俺を阻む者はいなくなる」

「くっ…っ!!まさか本当にここまで力をつけているとはね…!!」

 

先の一撃でフューチャリングが解かれ通常形態に戻ってしまっているウォズ、しかしそれでも諦めず立ち上がり槍を構える。

 

 

同時刻、クリスティーナと激しい戦闘を続けるツクヨミはクリスティーナの攻撃を掻い潜り裏拳で怯ませると。

 

「これでも食いなさい!!」

 

『フィニッシュタイム!! ファイズ!! エクシード!タイムジャック!!!』

 

「なんだと!?」

 

クリスティーナの眼前に現れる赤く光る円錐状の光、それは前だけでなく360度全てに出現する。

 

「どこから…っ!?」

「はぁぁぁぁ!!!」

 

クリスティーナの考えとは裏腹に一ヶ所からではなく全ての角度からクリムゾンスマッシュを打ち込まれる。

 

「ぐぅっ…うぅ!?!?ぐぁぁぁぁぁぁぁっ!?!?!?」

 

雄叫びを上げて爆発を起こす。

 

それを背に瞬間移動の末、出現したツクヨミの背後では爆炎から浮かび上がったクリスティーナにφのマークが現れ、彼女の力の源になっていたアナザーナイトメアの鎧が灰となって風に飛ばされ消えてなくなる事で彼女の生身の姿が顕となる。

 

「馬鹿…なっ…この…ワタシが…っ負ける…だと…っ!?」

「悪いけど戦いだけに生きている貴方にあたしは負けない」

 

ツクヨミはその言葉を残し倒れるクリスティーナから離れていく。

 

 

剛烈となったゲイツはジュンと互角の戦いを繰り広げていた、が

 

二刀となったジュンに隙はなく、ゲイツは徐々に押され始めていく。

 

「ゲイツ!!」

 

そこにクリスティーナとの戦闘を終えたツクヨミがファイズフォンXを撃ち込みながら走り寄りジュンは剣でそれを弾く。

 

「助かったツクヨミ!!」

 

その隙に疾風になるとジュンの背後に回り込む。

 

「甘いな!!超スピードだろうと私は対応できる!!」

 

背後に回り込んだゲイツに剣撃を繰り出し確かにそれは直撃するのだが

 

「なに!?」

 

既にゲイツは剛烈に切り替えており攻撃をノーガードで受け止める。

 

「はぁぁ!!」

 

のこのゼロ距離斬り上げを繰り出すとジュンは大きく吹き飛ばされる、その間にツクヨミとゲイツが並び立つ。

 

『フィニッシュタイム!! リバイブ!! 一撃タイムバースト!!』

『フィニッシュタイム!タイムジャック!!』

 

三日月を背に2人のライダーによる飛び蹴りが炸裂し迎え撃つジュンを打ち破り吹き飛ばす。

 

そのまま地面に転がるジュンの体内からアナザーウォッチが転がり出て粉々に砕け散る。

 

「くっ…申し訳…ありません…陛…下」

 

その言葉を最後にジュンは動かなくなった。

 

「うわぁぁぁぁっ…!!」

 

ゲイツとツクヨミ、2人の足元に吹き飛び転がってきたのはウォズ、3人の眼前に仮面ライダーナイトメア、リボーンが歩み寄ってくる。

 

「使えない奴らだ、所詮は道具か」

 

リボーンの手には剣の他にキカイミライドウォッチ、ウォズから奪い取ったものが握られていた。

 

「忌々しい…俺の知らない歴史のものなど…俺が塗り替えてやる」

 

リボーンが力強く握るとミライドウォッチが変化し…

 

『キカイ』

 

それはアナザーウォッチとなり、起動するとウォッチが変化しアナザーキカイが生まれる。

 

「あれは…アナザーキカイ…!!」

「奴がこんな事まで出来るとはね、正直、想定外だよ」

 

リボーンとアナザーキカイ、2人が急接近しウォズ達3人と激しく戦闘する。

 

「俺の思い通りにならないことなどない、歴史を変え、俺の思い描く歴史を保存し、その世界は生まれ変わる」

「随分と身勝手だな…お前は王になどなれない!」

 

ゲイツとリボーン、剣とのこが打ち合う。

 

「それを決めるのはお前じゃない、俺自身だ!!」

 

『フィニッシュタイム!!タイムブレイク!!』

 

ゲイツの攻撃を捌き、2回ほど胴体を斬り付けた後、紫のエネルギーを足に溜め回し蹴りをゲイツに当てるとその余波は遠くでアナザーキカイと戦っていたウォズ、ツクヨミを巻き込みダメージを与える。

 

3人は吹き飛ばされ地面に這いつくばる。

 

「お前達の使うジクウドライバーは誰が作ったものだと思っている、俺が生み出したものだ、オリジナルの俺にお前ら紛い物如きが敵うわけがないんだよ!!」

「確かに…私達は君が生み出したものを借りて戦っているに過ぎない…」

 

ウォズ達が立ち上がる。

 

「だが…俺達の…信念は…戦う理由は…」

「本物よ…!!!!」

 

彼等は決して諦めない、どんな強敵だろうと、力の差があろうと、気持ちを昂らせ覆す。

 

「行くぞ、ウォズ、ツクヨミ…コイツは必ず倒さなきゃならない相手だ」

 

ゲイツの言葉に同意した2人、全員でリボーンに走って向かう。

 

「信念だと?下らない、力こそが全てだ!!」

 

3人を相手取り互角の戦いを見せる、その間にアナザーキカイも合流するが

 

『ビヨンドザタイム!!タイムエクスプロージョン』

 

それを読んでいたウォズが迫るアナザーキカイにノーモーションで飛びながら回転蹴りを打ち込むとアナザーキカイは吹き飛ばされ爆発を起こして霧散する。

 

更にツクヨミとゲイツがリボーン相手に押し、蹴りや拳での応戦は徐々に優勢になっていく。

 

「くっ…何故だ!!何故お前達は関係のない世界相手にこうもムキになる!!お前達の世界とは無縁な筈だ!!」

「だからって見過ごせるわけないでしょ!?貴方がやっていることは間違ってる!それを正せる力があたし達にあるっていうのなら、あたしはそれを正さなくちゃいけないの!!」

「俺は救世主だからな、救える命が目の前にあるのなら俺は救ってみせる!!」

 

2人の横蹴りが直撃し後退するリボーン、その手は怒りに震えていた。

 

「俺の…計画は…っ!!」

「君の計画は狂う、○か✖️か」

 

『フューチャリング!クイズ!クイズゥ!!!』

 

「狂わない!!!!」

「…いいや、正解は○だ」

 

フューチャリングクイズとなっていたウォズの問題に間違えたリボーンは落雷の攻撃が炸裂し電撃によるダメージでその場から吹き飛ぶ。

 

「なん…だと…っ!?」

「言っただろう?この世界に我が魔王が来た時点で君の計画は破綻すると君にオーマジオウに至る力はない」

「そんな筈はない!!俺はオーマジオウを超える力を手に入れる!!必ず!!」

 

リボーンは剣に強大なエネルギーを集め、1つの大きな剣を生み出す。

 

「…君の攻撃は当たらない、○か✖️か」

「消え去れぇ!!」

 

リボーンはその剣を振る、しかしそれはツクヨミとゲイツによって受け止められ

 

『ビヨンド・ザ・タイム!!クイズショックブレイク!!』

 

受け止めているゲイツ、ツクヨミの背後から飛び蹴りを放ち一直線にリボーンの元へと向かっていく。

 

そしてそれはリボーンの顔面に直撃しそのまま蹴り抜けるとリボーンは爆発に巻き込まれ絶叫する。

 

「ぐっ…ま…まだ…だ…俺は…」

 

しかしまだ倒れてはいなかった、ヨタヨタとよろめきながら未だ戦う意思を示す。

 

「…正解は◯だ」

「ぐぁぁぁっ!?!?!?」

 

最後の余力も不正解による落雷により完全に断たれた。

 

落雷によりリボーンのジクウドライバーは弾け飛び落下する。

 

「君の負けだリボーン、君は王にはなれない」

「くっ…そ…」

 

ウォズはジクウドライバーを拾い上げながら倒れるリボーンから離れる。

 

「ゲイツ君、ツクヨミ君、君達はキャル君の援護を頼む、私は我が魔王を」

「分かった」

 

ゲイツ達は二手に分かれ行動を開始する、ゲイツとツクヨミはそのままアナザーナイトメアの群れを引き受け、ウォズはソウゴ等の元に向かう。

 

「あんたはなんの為に王様になるんだ!!!」

 

ソウゴはそう言いながら恵琉に斬り込むがそれは簡単に剣で受け止められる。

 

「王様になる理由?そんなもの必要ないわ、力がある者が頂点に君臨する、それが自然の摂理なのよ!!」

「そんな事ありません!!わたしは力で民を押さえつける為に王女になった訳じゃありません!!」

「…下らない、偽善発言は聞き飽きたわ」

 

後ろから斬り込んだティアナの攻撃を手で掴む。

 

「なった訳じゃない?当たり前じゃない、貴方は親が王だったから後を継ぐ形で王女の座についただけでしょ」

「あうっ!?」

 

掴まれていた剣が弾かれ、前蹴りを腹部に受けたティアナは転び地面に倒れ込む。

 

「ティアナ!!はぁぁ!!」

 

ソウゴもまた斬り込んでいくも簡単に弾かれ、2度、3度と胸部に剣撃を受ける。

 

「プリンセス…ストライク!!!」

 

紫の光を放つ衝撃波はソウゴを包み、そのまま後方数十メートル先まで吹き飛ばす、辺りの建物を粉砕し監獄塔に衝突、その一撃は監獄塔が崩れる程の威力だった。

 

「くっ…がはっ…っ」

 

ソウゴはそのまま倒れ込み、這いつくばる。

 

「その親は力があった、もちろん物理的な力…暴力じゃない、権力、財力…それらもある意味、暴力なんかよりもよっぽど怖い力」

 

恵琉は蹴りでティアナを転がしながら呟く。

 

「貴方はそんな両親から生まれた存在…貴方は知らず知らずのうちに力を持っていたのよ、そんな考えに至るのは貴方がただ気づいていなかっただけ、愚かな偽善者め」

「違う…わたしは…っ!」

「何も違わないのよ!貴方も私もね!!」

 

恵琉の振るう剣の力が増していく、倒れるティアナに無慈悲に降り続けられる剣は地面を砕き、ギリギリで回避を続けるティアナに迫っていく。

 

「いいや!あんたとティアナは違う!!」

「っ…貴方…まだそんな力が…!!」

 

ソウゴは再び恵琉に迫り攻撃を仕掛ける、それはやはり防がれてしまうが

 

「俺はティアナと話した、話だけでも分かる…ティアナはずっと!民の事を考えてた、自分が何者でもなくなってもずっとだ!!!」

 

ソウゴの力にも言葉にも力が増していく。

 

「ティアナは、何者でなくなっても王女であり続けた、あんたとは違う!!あんたは何者でもなくなった自分を恐れてるだけだ!!」

「っ…お前に…何が分かる!!!」

 

力が増す、全身が光輝き王家の装備の出力が上がっていく。

 

「私の辛さは私にしか分からない!生まれつき定められた運命などクソだ!!この私がそんな奴らから力を奪い!私こそがそんな腐った王共の座を奪う!!」

「うわぁぁぁぁっ!!?」

 

ソウゴは最大出力の王家の装備のなぎ払いをまともに受けて吹き飛び転がる、グランドジオウの変身が解除されその場に倒れる。

 

「っ…我が魔王…!!」

 

そこに変身解除していたウォズが駆け寄りソウゴを抱き抱える。

 

グランドジオウが変身解除された事により召喚していたライダーが消え、キャルやゲイツ達に襲いかかるアナザーナイトメアの数が増え始める。

 

「ちっ…数が多い…!!キャル!!そっちの方は大丈夫か!!?」

「あたしのことは構わないで!!…アイツを…陛下の仇を取るまでは…あたしは死ねない…!!」

 

奮闘するキャル達、そして…

 

「これでお終いよ、ユースティアナ・フォン・アストライア、貴方を殺せば、私がユースティアナになる…そしてこの世界に君臨する王となる」

「…させません」

 

ティアナは立ち上がる、その目はまだ諦めていない。

 

「へぇ…この状況でまだ闘志が宿ってるなんてね」

「諦められる訳ないじゃないですか…歴史を歪めて、わたしの知らないところで長い間、民が苦しめられてて、未来ある子供達が絶望して泣いて、子供達を導く為の大人達が幸せだった過去にしか目を向けることができないなんて…」

 

拳を握りしめる。

 

「人々が苦しいって叫んでいるのに放っておく事なんて出来ませんよ、この国の人々が諦めずに戦い続けていたんですから諦められませんよ、だって…わたしはこの国王女なのですから!!」

 

その瞬間、ティアナの体が光り輝く、眩い光、それは王家の装備の出力を上げた時のものとも違う。

 

「な…なによ…っそれは…!!?」

 

ティアナの手元にその光源の正体があった、それはライドウォッチ、彼女の覚悟に呼応するようにそれは出現した。

 

「…やっぱり、ティアナは本物の王女様だ」

 

ソウゴは全てわかっていたかのように微笑む、ウォズに肩を貸してもらいながら立ち上がり

 

「ユースティアナ君!!」

 

ウォズは手に持っていたジクウドライバーをティアナに投げる。

 

ティアナはそれを優雅に回転しながらキャッチし腰に装着する。

 

『ユースティアナ』

 

そしてライドウォッチのスイッチを入れ、右側のスライドに挿入する。

 

待機音声が流れ、右手のひらでライドオンリューターのロックを解除、そのまま右手は相手をゆっくりと指を指すような動作をしつつ、左手は腰に近づけていく。

 

そして右手が肩の位置程度まで上がったところで両手首をスナップさせ

 

「変身!!!」

 

腰に持ってきていた左手を思い切り弾くことでジオウサーキュラーのユニットを回転させる。

 

『ライダータイム』

 

星々が煌めきながら文字を形成していく、それは恵琉に向かって飛んでいき、更にレーザービームを無数に放ち恵琉を弾き飛ばす。

 

『仮面ライダァー↑ティア〜〜↑ナ〜↑↑』

 

恵琉にレーザーを放った『ライダー』の文字がティアナの元へ戻ると同時にティアナを纏っていた星々が弾け飛び姿を表す。

 

全体は白を基調とした鎧、随所に星を基調とした装飾、そして頭には冠のような物も取り付けられている。

 

「ばか…な…貴方はもう…ユースティアナじゃない筈なのに…っ!!!」

「違うよ、ティアナは取り戻したんだ、自分の力で、ユースティアナを、ね」

「っ…あり得ない!!!」

 

剣で地面を思い切り叩き怒りを顕にする恵琉、それとは対照的に笑顔のソウゴはそばにいるウォズに

 

「ねぇ、ティアナの力も元に戻ったんだしさ、アレを…」

「祝え!!!」

 

ソウゴの言葉が言い終わる前にウォズは我慢ならず声を荒らげる。

 

「食への感謝、生きとし、生きる者全ての意思を汲み、全てを支配する星の王女!!その名も仮面ライダーティアナ!!まさに生誕の瞬間である!!!」

「…えぇ…もう考えてたんだ…」

 

流石のソウゴもこれには若干引いていた。

 

「わたしは…迷わない、王女として、この国を導く為に」

「…っ姿が変わった所で、今更何ができる!!私の力は既に王の力だ!!」

 

恵琉がティアナに飛びかかる、しかしそれは

 

「なっ!?」

 

顔を向けただけで止められる、半透明の壁が恵琉の剣を止めた。

 

「っ!!この!!!このぉぉ!!!」

 

連続で振る剣は全てその壁によって阻まれる。

 

「アレは…よく見れば…亀の甲羅?」

「え?…本当だ…甲羅だ」

 

ウォズの指摘に気づき目を凝らして見れば半透明の盾は亀の甲羅のようになっている。

 

『キングイクセントスラッシャー!!』

 

その状態からティアナは長剣を取り出す、それはどことなく王家の剣に似ている。

 

「はぁぁ!!」

 

ティアナが剣を振る、恵琉も対抗して剣で応戦するがティアナの剣に半透明のヴィジョンでトラの爪が出現しそれが恵琉の体を斬り裂く。

 

連続でその攻撃を与え、ティアナは突き攻撃を放つと今度は鹿の角が出現し恵琉を弾き飛ばす。

 

「アレって…もしかして…」

「ああ、彼女は星の王女…生きとし生きる全ての生命を操る、彼女の命への感謝の念が力となっている、君が時を操る力を持つのと同じようにね」

 

更に攻撃は苛烈していく、ティアナが足踏みをすると象の巨大な脚が出現し恵琉を叩き潰し、剣を振ると巨大な蟷螂が出現し鎌で斬りつける。

 

そして足にチーターの力を宿し腕にゴリラの力を宿す事で高速接近からの右ストレートが炸裂、空中に弾き飛ばされた恵琉を逃さない、半透明の蛇が体に巻き付き、恵琉を地面に叩きつけ、大量のバッタがまるで弾丸のように宙に浮かぶ恵琉を弾く。

 

「がっ…!?は…っ…!!?な、なんで…こんな力がっ…私は…王の筈なのに…貴方は…もう…王じゃない筈なのに…!!!」

「これはわたしだけの力じゃありません、全ての生命がわたしを助けてくれてるんです、それがわたしのエネルギーですから」

 

『オールライフビューティフル!!』

 

剣にライドウォッチを当て嵌めると音声が鳴り響く、待機音が鳴り、構え。

 

「これがわたしの全力全開!!!プリンセスストライク!!!!」

 

剣を振るとそこから様々な生物が溢れ出る、魚、昆虫、鳥、獣…多種多様の生命が次々と恵琉に攻撃を仕掛けていく。

 

「うぐぅっ!?この…私がぁ…私がぁぁぁぁぁぁ!!!?あぁぁ!!?」

 

まともに必殺技を受けた恵琉は爆発を起こし爆炎の中に消える。

 

「…我が魔王よりも『王』と呼ぶには相応しい能力かもしれないね」

「…かもね、確かに」

 

そう言ってこの世界に生まれた新たなライダーの活躍に2人は笑い合うのだった。

 




『仮面ライダーティアナ』

■身長:190.0cm
■体重:90.0kg
■パンチ力:65.0t
■キック力:195.0t
■ジャンプ力:144.0m(ひと跳び)
■走力:0.14秒(100m)
■キック必殺技:プリンセスライフブレッシング
■キングイクセントスラッシャーを使用する必殺技
オールライフビューティフル

王女たるユースティアナが覚醒し、無から生み出した正真正銘、王のライドウォッチ。
その力は星の力、全ての生命を操ることが可能、実在するものから非現実のものまであらゆる生物の能力を使うことができる。

この力を使うためには食…つまり生への感謝の気持ちがなければならない。

また生命エネルギーが体の中を十分に満たしている場合(つまり満腹状態)、全身に生命エネルギーを循環させる事で、どんな攻撃を受けても瞬時に回復し、全てのスペックを2倍に引き上げる。

生物の力を借りる際に制限はなく、複数の力を同時に使うことも可能、また生物の特性を混ぜて使用することもできる。

変身している間は生命エネルギーを半永久的に作り出す為、変身者は決して餓えず、老けず、排便や体のケアを必要とする事はない、ただし生命エネルギーは変身中だけであり、長時間変身し解除した際に餓死をするという危険性がある(そもそも食事を必要とせず彼女の性格上合わない為、変身解除しないという選択肢はない)



※戦いのイメージはまんまランペイジバルカン。
現実のコッコロちゃんが動物園に住み、ペコは食への感謝や星の王女という点があったのでこのような能力にしました。
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