プリンセスコネクト!リ・ダイブゥゥゥゥゥゥゥン!!!(ガッチョーン   作:古賀コーラ

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ライダーリンチ!駆け抜け〜ろ〜このクロニクル〜

今回の話を書いた感想 文字が多くて目が痛い


20XX 光指す未来へ

「な…なんだ…貴様は…っ!!!」

 

巨大なゴーレムとなったリボーンが、突如現れたオーマジオウに酷似したライダーに吠える。

 

「…わたし、ですか…わたしはユースティアナ・フォン・アストライアですよ」

 

その黄金のライダーはそう呟きながらリボーンの方へと向き直る。

 

「ユースティアナ……あの人は…未来のわたし…」

 

ペコリーヌもまた、そのライダーの事を見つめていた、静かに立つ彼女の隣にオーマジオウが並ぶ。

 

「…そういう事か…」

 

その光景を見て呟いたのはウォズ、彼女の姿に何かを察したようだった。

 

「どういう事だ…っ!!!ユースティアナが…オーマとなり…この時代に…やって来たというのか…っ!?」

「君が言ったんじゃないか、彼女には『オーマジオウに至る力がある』ってね」

「…!?」

 

ウォズの発言に明らかに動揺を見せるリボーン。

 

「本来、彼女がオーマの力を得る事は決してなかった、しかし、彼女がそのジクウドライバーを手にした、あの日、あの時からこうなる未来の可能性が生まれたという事だね」

「未来とは、数多の可能性を秘め、無数に存在する、私や彼女の存在はそのうちの1つに過ぎない、それは貴様が1番理解しているだろう、タイムジャッカー」

 

ウォズに続けてオーマジオウが言い放つ。

 

「…若き日のわたし…ティアナ…貴方の心が折れない限り、わたしはわたしであり続けることができます、何年経とうと何十年経とうと希望の光をその心の中に宿すのです、ほんの少しでも」

「…はい、大丈夫です、わたしには大切な人達がいますから、その人達を守る事ができるのなら、わたしは決して、わたしの中の希望の光を失う事はありません」

「…そうですか」

 

その言葉を受けたオーマティアナは1度、黎斗やキャル、コッコロの方をチラリと見た後、ペコリーヌに再び顔を合わせる。

 

「ならば、わたしも全力で協力しましょう、貴方の希望の光をわたしが守ります、…ソウゴくん」

 

オーマティアナがオーマジオウに顔を向けて名前を呼ぶと、オーマティアナとオーマジオウがそれぞれペコリーヌとソウゴの前まで歩いて近づく。

 

「手を」

 

オーマティアナの一言でソウゴとペコリーヌが片手を差し出すとそれぞれ、片手づつ手をかぶせるとその手に何か強大な力が集まっていく。

 

「若き日の私よ、お前の信念で彼女の未来を守れ、お前が自分自身の未来を切り開いたように」

「…ああ、任せて」

 

ソウゴは笑顔で言うと同時、一瞬4人が光に包まれると、ソウゴとペコリーヌの2人、その手にはそれぞれウォッチが握られていた。

 

「ティアナ、君の未来を明るい未来にする為に」

「はい、ソウゴくん…わたしの未来はわたし自身の手で切り開きます」

 

2人の決意に納得したのかオーマティアナとオーマジオウが顔を見合わせ、静かに肯く。

 

「ふふ、これは面白い事になって来たんじゃないかな…士」

「…そうだな、役者は揃った」

「ゲイツ君、これを使いたまえ」

 

海東は自身が持つカードをばら撒くとそれが空中で集まり1つのライドウォッチに変化する。

 

「これは…」

「それと、檀黎斗!!君にもこれをプレゼントだ」

「何?」

 

海東は更に黎斗に向けてアイテムを投げ渡す。

 

「…ほう、これは」

 

それを黎斗は受け取るとゲイツ、ツクヨミ、ウォズと共にソウゴ達の隣に並ぶ。

 

「おい、海東、お前それはどうやって」

「ん?言ったろう士、僕は以前からこの世界に来ていてね、彼が檀黎斗だという事に気付いていたんだよ、だからこんな時もあろうかと彼の世界からちょっと拝借しておいたのさ」

 

海東の軽い発言に呆れながら2人もペコリーヌ達の隣に並ぶ。

 

「行こう!みんな!!」

「あの人を倒して未来に光を取り戻します!!!」

 

「「変身!!!」」

 

『オーマジオウ!』『オーマティアナ!』

 

『ゲイツマジェスティ!』『ツクヨミ!』『ギンガ!』

 

『ゴッドマキシマムマイティエックス!!ゼッタイフメツゥ!!』

 

『クウガ アギト 龍騎 ファイズ ブレイド 響鬼 カブト 電王 キバ W オーズ フォーゼ ウィザード 鎧武 ドライブ ゴースト エグゼイド ビルド ジオウ』

 

『G4 リュウガ オーガ グレイブ 歌舞鬼 コーカサス ガオウ アーク スカル エターナル ポセイドン なでしこ ソーサラー マルス ダークドライブ エクストリーマー 風魔 ブラッド バールクス』

 

『キングタイム! 仮面ライダージオウ!オーマー! 』

『プリンセスタイム!仮面ライダーティアナ!オーマー!』

 

『マジェスティタイム! G3・ナイト・カイザ・ギャレン・威吹鬼・ガ・タ・ッ・ク! ゼロノス・イクサ・ディエンド・ア・ク・セ・ル! バース・メーテーオ・ビースト・バロン! マッハ・スーペクター・ブレイーブ! クーローズ! 仮〜面〜ラ〜イダーー! Ah~↑!!ゲイツ!マジェ〜ス〜ティー! 』

 

『ライダータイム! 仮面ライダーツク〜ヨミ♪ツ・ク・ヨ・ミ!』

 

『投影!ファイナリータイム! ギンギンギラギラギャラクシー!宇宙の彼方のファンタジー!

ウォズギンガファイナリー!ファイナリー! 』

 

『閃け!神の如く!最上のゲームクリエイター!ゼッタイフメツ!ゲンムゥ!!!』

 

『ファイナルカメンライド!ディケイド!』

『ファイナルカメンライド!ディエンド!』

 

この場に総勢10人のライダーが揃った、全員が用いる最強のフォームとなり強大な力を持つリボーンに立ち向かう。

 

「舐めるなよ…虫けら共がぁぁぁぁぁ!!!」

 

腕を再生させたリボーンの叩きつけが再び行われる、しかし

 

「ふぅん!!」

「はぁ!!!」

 

オーマティアナとオーマジオウの2人がその腕を手も触れずに止める。

 

「…なんという光景だ…っ!!このような機会は滅多に訪れない…!!祝わなければ…!」

 

ウォズは興奮のあまりワタワタと狼狽えた後

 

「祝…っ「祝え!!!」っ!?」

 

ウォズの声は掻き消される、ウォズは驚き辺りを探すと、その声の主は自身の斜め後ろ、上方向、崩壊した建物の上に居た。

 

「あ、あれは…!私の逢魔降臨歴…!!」

 

そこに居たのは逢魔降臨歴を片手に自身がいつも祝っている時のように片手を広げ高らかに声を上げているコッコロだった。

 

「時空を超え!過去と未来を繋ぎ止める時の王者、星の王女!彼らの未来に光をもたらす為、数多の英雄達が今!!ここに集結した瞬間である!!」

「…何やってんのよコロ助…」

 

コッコロの後ろにいたキャルはその奇行に若干引いていた。

 

「私が…この時の為にメモをしていたものを全て読まれてしまった…!!!しかし…!コッコロ君、初めてにしては素晴らしい!!」

「え…アレってメモ帳代わりに使ってたの、ウォズ…」

 

ウォズは祝福後輩の初めての祝いに感激し拍手を送り、ソウゴはまさかの衝撃の事実にツッコミを入れざる得なかった。

 

「うう〜♪それにしても!なんか!いける気がする!!」

「はい!ソウゴくん!!なんかすぅっごく!やばいですね⭐︎」

 

そう言ってリボーンに向き直るとリボーンは口部分が裂け、大口を開く。

 

そこから大量のアナザーナイトメア…だけでなく歴代ライダー達を苦しめて来た怪物達が出現する。

 

その数は数えきれない程の数、このランドソルの街を覆い尽くしていく。

 

「何人集まろうと何人来ようと、今の私を止める事は…出来なぁァァァい!!!」

 

リボーンの腕はオーマティアナとオーマジオウにより粉微塵に粉砕されるも一瞬で腕を再生させ振り下ろす。

 

「こっちの相手は俺達に任せろ、行くぞ、海東」

「大盤振る舞いといこうか」

 

士と海東は迫り来る無数の怪人達を前にライダーを召喚する。

 

士は各ライダーの最強フォームを全て出し、海東は各劇場版ライダーを全て出し切る。

 

まさにこの場は戦場となった、数多の怪人と数多のライダーが戦い混沌を極める。

 

ゲイツ、ツクヨミ、ウォズは再び召喚されたアナザーライダー達を相手にしていた、アナザーライダーは全種類存在し、それら全てを相手する。

 

「いい加減、こいつらも見飽きて来たな!!!」『アクセル!』

「あんな奴にいいように使われてこの子達もある意味で被害者よ!!」

「…確かにそうかもしれないね、ここにいる全ての怪人やライダー達は利用されているに過ぎない」

 

ゲイツはエンジンブレードで相手を斬り裂きながら

 

「だからこそ、俺達が救ってやらなきゃいけないんだ」

「…流石は救世主」

 

リボーンは腕を増やし合計6本の腕でオーマジオウ、オーマティアナ、ペコリーヌ、ソウゴ、黎斗を相手にする。

 

「分かっていないようだな!!」

「何がだ!!」

 

リボーンは彼らに攻撃をしながら吠える、ソウゴはそれに対して声を荒らげて聞き返す。

 

「私の配下はここだけではない!全世界に放たれた!!いくら貴様らが強かろうが全ての人間を救う事はできない!今、この瞬間も!数多の人間が犠牲になっているだろう!!」

「ふっ…その点に関しては安心するといい…」

 

そう言ったのは黎斗だった、黎斗は迫る腕を回し蹴りで吹き飛ばし。

 

「私のゼッタイフメツが起動した…この世界には10億のゲンムがばら撒かれ、それらが全て現場の対処をしているゥ…今現在でお前の配下による犠牲は1人も出ていない」

 

黎斗の言う通り、世界のあちこちにゲンムが出現しそれらが怪人の対処を行い、更に倒した怪人がゲンムの姿となって個体数を増やしいている。

 

「なんだと!?」

「流石は黎斗くんです!!わたしも負けていられませんよ!!」

 

降りかかる腕を全身で受け止めたペコリーヌはそのまま掴み、力一杯その場で後ろに振り返るような動作をすると、巨大な腕をなんと根本から引き千切り投げ捨てる。

 

更に再生していく腕部分に炎を纏ったタカが体当たりを仕掛け、その後を続くように巨大な虎が斬り裂き、バッタの軍勢が傷口をえぐる、それによりリボーンの腕の回復速度が一気に低下していく。

 

オーマティアナ、オーマジオウに腕が次々と破壊されていき、更に

 

「うぉぉぉぉぉ!!!」

 

ソウゴの蹴りがリボーンの胸部に撃ち込まれる。

 

「ぐぅぅぅっ!?!?!?ぐぉぉぉぉ!!!」

 

リボーンは死に物狂いで覇気を迸らせ蹴り込んできたソウゴを弾き飛ばし、破壊された腕を無理やり再生させ、更にその数を6本から22本に増やす。

 

そして腕の形から変化していき22本のうち20本がそれぞれ、別の生物の顔を模した物に変化する。

 

「ぐぅぅっ!!何故だぁ!!何故!俺の力がっ!!俺は既にオーマの力を凌駕している筈!!最強の力を手にしている筈なんだ!!」

「違う!!お前の力なんて最強でもなんでもない!!1人で手にできる力なんて!ちっぽけなものなんだ!!」

「決して1人では最強になんてなれません!!みんながいるから…みんなの絆が…それが!!わたし達の強さなんです!」

「黙れぇぇぇぇ!!」

 

リボーンの複腕が同時に動く、その時だった。

 

「おりゃぁぁぁぁ!!!」

 

後方から走ってきたクウガがソウゴとペコリーヌの横を通り抜けそのまま腕に対しアルティメットキックを放つ、巨大な刻印が刻まれ大腕を粉砕する。

 

「ハァアアア!」「ハァッ!」続けてG3とG4が爆撃し怯んだ腕をアギトがシャイニングライダーキックを放ち破壊する。

 

『ファイナルベント!』ナイトが真上からドリルとなって落下する飛翔斬で貫き、龍騎とリュウガがドラグランザーとドラグブラッカーの吐き出した炎と共に蹴りで粉砕する。

 

『Exceed charge!』ファイズに迫る腕、それをオーガが剣で受け止め、上に弾き飛ばすとファイズがフォトンバスターから巨大なビームを放つ、ボロボロになった腕を真上からカイザが斬り裂き腕は完全崩壊する。

 

『Mighty!』『Burning shot!』『Royal straight flush!』グレイブの力により腕が凄まじい重力の影響を受け、地面に叩きてけられる、その間にギャレンが炎を纏った銃弾を撃ち込み腕の一部にヒビが入る、そこにブレイドが無数のカードを通り抜け強大なエネルギーの斬撃を繰り出す事でひび割れから一気に崩壊していく。

 

「タァッ!」「そらよ!」「鬼神覚声! ハァアアア…ハァッ!」威吹鬼が烈風を起こし腕の動きを止めると腕の根本部分を剣撃で斬り落とす歌舞鬼、宙を舞いながらも動き続ける腕に響鬼が炎熱を纏った剣の衝撃波を飛ばすと斬り付けられた腕が超振動を起こして破壊される。

 

『CLOCK UP』『HYPER CLOCK UP』ガタックとコーカサスが超高速で腕を蹴りつけると蹴りを受けた腕からは反撃として無数の小さな腕が出現し襲い来る、それをコーカサスのエネルギーを溜め込んだ右ストレートが全てを粉砕する。『MAXIMUM HYPER CYCLONE』そして最後はカブトのマキシマムハイパーサイクロンが放たれ腕を破壊する。

 

『FULL CHARGE』『MOMO SWORD』「電車斬り!」ゼロノスが3発、ボウガンから弾丸を発射するとそれは三角形を描き大腕の動きが止まる、そしてその直後ガオウが片っ端から巨大な鰐の顎で腕を喰らっていきボロボロになった所を電王がレールと共に移動し続け腕を一刀両断する。

 

『ウェイクアップフィーバー!』イクサはイクサカリバーで大腕を弾き飛ばした後ガンモードで銃撃を乱射。その後、巨大な体躯を持つアークがその腕を掴み上昇していくと腕が引きちぎれそのまま真上に吹き飛ばす、そして既に上空にいたキバがドリルキックを撃ち込むと赤い紋章エネルギーが迸り腕を粉砕する。

 

『ファイナルアタックライド! ディ・ディ・ディ・ディケイド!』『アタックライド! ブラスト!』ディケイドがディメンションキックを放つと腕が大きくのけぞっていく、その隙に地上にいたディエンドがディエンドライバーに溜めたエネルギー弾を発射する事で腕を破壊する。

 

『マキシマムドライブ!』アクセルがアクセルグランツァーで大腕を翻弄、その間に真上からエターナルがキックを撃ち込むと余波がダブルを襲う、しかしそれをスカルが蹴りで相殺しその隙にダブルが跳躍、真下からキックをするとエターナルとダブルが腕を挟み込むキックとなり腕を崩壊させる。

 

『セルバースト!』『スキャニングチャージ!』バースはバースデイとなり空中を自在に動きながら砲撃し腕の動きを止める、オーズの隣はポセイドンが並びポセイドンがアクアドライバーを使い周囲の水を取り込み仮面ライダーアクアとなる、オーズとアクアはそれぞれ炎と水を纏いながら大腕を同時キックで消滅させる。

 

『リミットブレイク!』フォーゼとなでしこがロケットを使い、空中を跳び回りドリルキックで腕に穴を開けるとメテオが青い流れ星となって連続で大腕を破壊していく、最後は3人揃って上空からキックをすると

腕は粉々に砕け散る。

 

『エクスプロージョン ナウ!』『キックストライク! ゴー!』『ハイタッチ! シャイニングストライク!』ソーサラーが指パッチンをすると黄金の爆発が巻き起こり腕が壊される、しかし腕は形状を変えドラゴンのようになるとウィザードとビーストに飛びかかってくる。それを2人はキマイラとドラゴンを召喚し相手の動きを止めさせ、ビーストが蹴りで怯ませ、ウィザードがアックスカリバーで両断する。

 

『カモン! ゴールデンスカッシュ!』『カモン! バナナスカッシュ!』『ソイヤ! 極スカッシュ!』マルスはまるで通り抜けるように腕を斬り込むとリンゴのエフェクトが飛び散り腕全体にヒビを入れる、そこに鎧武とバロンが現れ、2人は競い合うように腕に剣撃を入れていく、そして斬り終えた2人の背後で腕は爆発を起こし消える。

 

『ネクスト!』『ヒッサーツ! フルスロットル! スピード!』マッハはライドクロッサーに乗り込み大腕と戦う事で隙を作り出し、地上にいたドライブそしてタイプネクストが揃って跳躍、トライドロンとネクストライドロンが協力し2人をサポート、高速の連続キックが撃ち込まれ腕がその攻撃により消えて無くなる。

 

『ダイカイガン! オメガスパーク!』『チョーダイカイガン! ムゲン! ゴッドオメガドライブ!』スペクターは1度、凄まじい数の銃を生み出しそれを使って射撃し腕を怯ませ、真下から真上に飛ぶように蹴りを放つ、そして正面からゴースト、背後からはエクストリーマー。それぞれが真っ白な羽と孔雀ような黒い羽を生やしながらキックを放つ、腕を前後で挟み込むキックで完全に破壊する。

 

『キメワザ!』ブレイブが炎熱で斬り付け、瞬時に氷結モードに切り替え、氷を生み出すと、風魔が風を巻き起こしその氷の範囲を広げていく事で腕全体を凍らせる。

『ハイパークリティカァルスパーキング!!』 『ゼッタイクリティカァルクリエイト!!!』瞬間、エグゼイドとゲンムがそれぞれキメワザを発動し瞬間移動をしながら連続でキックを当て続け、2人の着地と共に大爆発を起こす。

 

『Ready Go!』ブラッドが連続キックで腕を傷つけ、その腕の上に着地する、そのブラッドに向かっていくかのようにビルドとクローズが跳躍すると空中で光り輝き1つとなる。クローズビルドとなったビルドはそのままキックを撃ち込むと反撃するかのようにブラッドが回し蹴りで迎え撃つ、それにより巻き込まれた腕は消し飛ばされる。

 

「ぬぅぅっ!!!まだだぁぁ!!」

 

残る2つの腕がペコリーヌ達に向けて振り下ろされる。

 

しかし

 

『フィニッシュタイム! マジェスティ! エル・サルバトーレタイムバースト!!』

『フィニッシュタイム! タイムジャック!!』

『ファイナリービヨンド・ザ・タイム! 超ギンガエクスプロージョン!!』

『フィニッシュタイム! バールクスタイムブレイク!!』

 

4人のライダーキックがその腕を受け止め、弾き返す。

 

それによりリボーンへの胴体はガラ空きとなった。

 

「今だ!ソウゴ!!ユースティアナ!!!」

 

ゲイツの言葉に遂に動くソウゴとペコリーヌ、更にはオーマジオウとオーマティアナまでもが宙へと浮かび上がり。

 

「バカなっ…こんな事が…っ!!こんな事が有り得てはいけない!!俺の計画は完璧だ…!!最強の王は俺1人だ!!!!」

「どんなに最強の力を持っても1人なら意味なんてない!!」

「1人で得る最強よりもわたし達はみんなと一緒にいる最高を選びます!!!」

 

『キングフィニッシュタイム!!キングタイムブレイク!!』

『プリンセスフィニッシュタイム!!プリンセスライフブレイク!!』

『終焉の刻!!逢魔時王必殺撃!!』

『終焉の刻!!逢魔星王必殺撃!!』

 

4人がそれぞれの必殺のキックを放つ、全てのエネルギーが1つに集約していき…

 

「俺は…滅びなぁい!!王の力は…永遠だァァァァァァ!!!」

 

その叫びと共に強大なエネルギーのキックを一身に受けたリボーンは体の内側から光を放出し砕け、爆発を起こす。

 

4人は地面に着地すると同時にリボーンが召喚していたライダーや怪人達が光の粒子となって消えていく。

 

ここに、未来を賭けた戦いが今、終わりを告げた。

 

 

「…終わったようだな」

 

黎斗は変身解除しながら呟く、周りにいた士達が召喚していたライダーも消え、この街、ランドソルに静かな時間が流れていく。

 

「…ありがとうオーマジオウ」

「…礼を言うのなら彼女にするといい若き日の私よ」

 

オーマジオウは隣にいるオーマティアナに顔を向けながら言う。

 

「…うん、…ティアナありがとう」

「いいえ、貴方達のような存在がいたからわたしはこの時代に望みをかける事ができました、感謝しています」

 

そう言ってオーマティアナはペコリーヌに近づき手を取る。

 

「貴方の手はまだこんなにも綺麗です、貴方のこれからの未来…楽しみにしていますよ」

「あの…!!」

 

その場から去ろうとするオーマティアナを呼び止める。

 

「…貴方は大切な人達を守ってください、その力で…行きましょうソウゴくん」

 

オーマティアナはそう言い残しオーマジオウと共にこの時代を去っていった。

 

 

「それじゃあね、ティアナ、これからも頑張って」

「ふふ、はい!美食殿のみんなで頑張っていきます!!」

「うん、ティアナ達ならこれからもずっといける気がする」

 

ソウゴ達とペコリーヌ達の別れ、それは簡単なものだった、しかしそれでも紡いできた絆は固い。

 

「コッコロ君、君の祝福は素晴らしかった、しかしまだまだ…これからも精進していくといい」

「はい、ウォズさまを真似、わたくしどんどん成長してまいります」

「いや、コロ助に変な事教えないでよ…」

 

やはりこの2人の以心伝心に呆れるキャル。

 

そして士の力によりソウゴ達が元の世界に戻っていく。

 

しかし士だけはこの場に残っていた。

 

「…何故お前は帰らない」

「少しやり残した事がこの世界にあってな、それをやり終えたら俺もこの世界から消える、安心しろ」

 

黎斗の質問にそう答え、士は去って行った。

 

「不思議な人ですね〜」

「…そうだな、まぁいい、それよりもお腹が減った、ペコリーヌ夕食の準備を」

「おお!ご飯の時間ですね!ではわたしが腕によりをかけて作っちゃいますよ〜!!」

「わたくしもお手伝いさせてもらいますペコリーヌさま」

「なんでもいいけどゲテモノ料理は勘弁ね…本当に…」

 

 

 

「どう?士、いい写真は撮れた?」

「まぁな」

 

海東と士は小高い丘の上からランドソルの街を見下ろしていた。

 

「士のせいでこの世界は破壊されてしまった…この世界の秩序はかなり乱されちゃったみたいだけど良いのかい?」

「それは俺の知った事じゃない、元より俺は…世界の破壊者だ」

 

写真を撮りながらそう呟く士に微笑みかける海東、2人は街を背にして歩き出す、するとその2人の横を通り抜ける少女達。

 

「スバル君どこに行ってしまったんでしょうか…」

「だ、大丈夫よ、ああ見えてスバルは強いんだから!1人でも大丈夫!!」

「ふん、バルスの事だからどこかでのたれ死んでるに決まっているわ」

 

その少女達を見て海東は再び笑う。

 

「…ま、確かに僕達の知った事じゃ……無いのかもね、頑張りたまえ、檀黎斗」

 

士は先に別世界へと移動し、海東は1度、ディエンドライバーをクルリと回転させた後、世界を移動するカーテンを生み出し、士に続いて別の世界へと移動していく。

 

この世界は破壊された、他世界との壁が薄くなり、今後も別世界の物が入り乱れる世界となるだろう。

 

しかしそれは、また別のお話…

 

 

 

ーCRー

 

「良かったぁ…ゼッタイフメツとゴッドマキシマムが無くなったって聞いた時は心臓が止まるかと思いましたよ」

 

小児科医、宝生永夢はそう呟いた。

 

「しっかしなんでなくなったのか見当もつかない、あそこの警備は厳重だったんだけどな」

 

九条貴利矢がため息混じりにそう言った。

 

「でも戻ってきて良かったじゃ無いですか、あ!それと…これ見てください!大我さんとニコちゃんアメリカで結婚したらしいですよ!ほら!」

 

2人は送られてきた便箋を見ながら笑い合う。

 

 

 

 

 

 

 

ー???ー

 

荒廃した世界、全てが滅び、何も無いその世界に、質素な手作りの墓が3つ。

 

そこには最早名前の文字が掠れて読む事はできない、それに対し片膝をつき、祈りを捧げるオーマティアナ。

 

「行くのか、ティアナ」

 

彼女の背後に立つオーマジオウ。

 

「ええ…まだ、わたしの戦いは終わっていませんから」

 

彼女はそう言いながら立ち上がる、すると2人の背後、数百メートル以上先におびただしい数の怪人、怪物の群れが迫ってきていた。

 

「…ならば、時間の許す限り、私も協力しよう、今度は君の未来の為に」

「…ありがとうございます、ソウゴくん…では行きましょう、この暗闇から抜け出す為に」

 

2人のライダーは向かっていく、ただ眼前に広がる暗闇に伸びる一筋の光に向かって。

 

 

 

 

 

 

 

 




オーマティアナなどの詳細はキャラ紹介に載せます

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