ガールズ&パンツァー 蘇る宿命の砲火   作:人斬り抜刀斎

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男子は肉じゃがが好きか!?

帰り道にスーパーによって晩ご飯の材料を買ってからみほの住んでいる寮に向かった。その途中では何人かの人からの視線を感じていたが無視する事にした。服装が目立つのは分かるが今の俺にはこれしか着る物がないのだから仕方ない。

 

「散らかってるけど、どうぞ」

 

「かわいい」

 

「西住さんらしい部屋ですね」

 

みんながみほの部屋に入って行く。そこには、傷だらけで包帯グルグル巻き姿のボコボコのくまのぬいぐるみが沢山あった。何がかわいいのかよく分からないがこう言うのが今の女子の流行なのか?と考えるがそれ以上は、踏み込むのをやめておく事にして背負っている背嚢を下ろす事にした。

 

「よし!じゃあ作るか。華は、じゃがいもの皮剥いてくれる」

 

「え?あ、はい」

 

「私ご飯炊きます」

 

武部にそう言われて材料の入った袋を持ってキッチンに行く五十鈴。秋山は、そう言うと背負っていたリュックを下ろして『ジョニーが凱旋するとき』を鼻歌で歌いながらリュックから飯盒炊飯を取り出す。

 

「何で飯盒?いつも持ち歩いてるの?」

 

「はい。いつでも何処でも野営出来るように」

 

そう得意げに言う秋山。秋山さん野営の心得あるの?て言うか野営って何でそんな事するんだよ!?将来軍人にでもなるのか!?

 

「うわぁ!」

 

突然キッチンの方から五十鈴の悲鳴が聞こえてきた。行ってみると如何やら五十鈴は包丁で指を切ってしまったらしく血が出ている。

 

「すみません。花しか切った事ないもで」

 

「ああ!待ってて絆創膏何処にしまったかな?」

 

みほは、何処かにしまった絆創膏を探してあっちこっち引っ掻き回す。

 

「みんな意外と使えない、はぁ〜よし!」

 

とコンタクトを外して眼鏡に変え溜め息を吐く武部。その使えない中に俺は含まれていないよね?秋人は腰に掛けている雑嚢から綺麗な白い布生地を取り出して水筒を持って五十鈴の所に向かう。

 

「見せてみろ」

 

「え!?」

 

と秋人は五十鈴の手を取った。見たところ軽い切り傷の様だ。秋人は怪我をした五十鈴の指に水筒の水で血を洗い流して雑菌し、次に布生地を指に強く結び指を圧迫し止血して応急処置をする。

 

「これでよし!圧迫したから大体の出血は治まる。後は絆創膏を張れば大丈夫だ。後は俺が代わるやるから五十鈴さんは西住さんの所に行って絆創膏を張ってもらいな」

 

「ありがとうございます。日向さん」

 

お礼を言うと華はみほのところに行き絆創膏を貼ってもらう。

 

「いいなぁ・・・華、私も怪我して日向さんに手当してもらおうかな〜」

 

「怪我していい事なんてないぞ」

 

「・・・ぶぅ〜・・・」

 

怪我したいと言う武部を注意すると、武部は膨れっ面になる。秋人は華から受け取った包丁でじゃがいもの皮を剥いて切って行く。

 

「へぇー日向さんって医学の知識だけじゃなくて料理とかも出来るんだ」

 

と武部が感心した様に話しかけて来た。

 

「医学って程じゃない応急処置を士官学校でちょっと習っただけだ。料理も母から教養として教わった程度だし、軍隊生活でも当番制でやっていたからな」

 

「へぇーそうなんだ。じゃあ、日向さんはじゃがいもの皮剥きと野菜の下処理をお願い。私は、煮込みと味付けをするから」

 

「分かった」

 

その後、買って来た材料で、出来上がったのが肉じゃがだった。久しぶり食べる日本食だ。

 

「じゃぁ食べようか」

 

「はい!」「はい!」「はい!」「あぁ!」

 

「「「「「いただきます!」」」」」

 

と合掌一礼して肉じゃがを食べる。肉じゃがは、秋人がドイツに居た頃母が作ってくれた事があった、幸いドイツにはじゃがいもがあるので材料は何とかなった。

 

「う〜ん美味しい!」

 

「いや〜あ。男を落とすにはやっぱ肉じゃがだからね」

 

「落とした事あるんですか?」

 

「何事も練習でしょ!」

 

「と言うか。男子って本当に肉じゃが好きなんですかね?」

 

「都市伝説じゃないですか?」

 

「そんな事無いもん!ちゃんと雑誌のアンケートにも書いて合ったし。そうだ!男子の意見も聞いてみよ丁度日向さんもいる事だし。ねぇ、日向さんは肉じゃが好きだよね!!」

 

と武部さんがなんか俺に振ってきた。

 

「俺は、ヨーロッパ育ちだからそう言うのはよくは分からないし、他の男は知らないが昔母が作ってくれた肉じゃがに似ていて俺は好きだな」

 

「本当!」

 

「あぁ、毎日でも食べたいな。これ程美味しい武部さんの料理を将来毎日食べられる男は果報者だな」

 

「やだもー////この料理を毎日食べたいって、それってもう完全にプロポーズじゃない!!そりゃあ私は、港港に彼が居る恋多き乙女だけどさ///別に、いやって訳じゃないよ!!日向さんとは、実質70歳の歳の差だけど全然私構わないから!!」

 

と秋人は気の利いた言葉を掛けると武部は顔を赤くしなにやらぶつぶつ呟いている。

 

「武部さん?」

 

「あ!でも、私まだ花の女子高校生だから結婚は卒業するまで出来ないからそれまではお預けにしよ!日向さんは、式はどこであげたいあと子供は何人ほしい!」

 

「あの武部さん!?」

 

「何ですか!旦那様」

 

と秋人が声を掛けると、武部は顔を赤らめ満面の笑みで秋人を『旦那様』呼ばわりしもう、夫婦気取りでいた。プロポーズ!?俺は何なつもりで言ったんじゃないんだが。

 

「あの、俺何か誤解する様な事を言ったのなら謝るが、あれは、武部さん作った料理を褒めただけであって断じてプロポーズではない」

 

「誤解?」

 

「そうだ。すまん」

 

と秋人は、誤解させた事を謝ると、武部は顔を真っ赤にさせて両手で顔を覆い隠す。

 

「///きゃぁ!!恥ずかしいぃ〜////」

 

その後は、何とか誤解が解けたが武部にはこの事は、黒歴史になったのかも知れない。

 

「しかし、日向殿。グロースドイチェラント師団の戦車大隊の少佐にしてその首の黄金柏葉・剣・ダイヤモンド付騎士鉄十字章や黄金ナチ党員バッジやドイツ鷲勲章を日本人である日向殿が授与していたとは知りませんでした」

 

「一応、日本人の俺達は宣伝省からプロパガンダとして撮影されたが、恐らく軍の最高位の勲章が純粋なドイツ人より日本人の俺が先に授与された事に抵抗があったんだろう。当時の日本がソ連と日ソ中立条約を結んでいたから公表されなかったんだろうし、敗戦が濃厚となり連合国軍から戦争犯罪の追及を恐れた軍上層部がその資料の殆ど焼却処分したんだろう。所属も階級だって空いた穴のポストに俺が選ばれたってだけだ。この党員バッジも俺の功績に感銘を受けたヒトラー総統に気に入られて授与されただけだ」

 

「成る程。因みに日向殿は、大戦中に何両の戦車を倒したのですか?」

 

「そうだなぁ。共同で撃破した戦友に功績を何度か譲ったりしていたからな、俺個人の戦績としては対戦車砲230門に装甲車・ジープ・トラック250両にカチューシャロケット砲45両にアメリカのM3軽戦車、M3中戦車、M4中戦車、M10駆逐戦車やイギリスのバレンタイン歩兵戦車、マチルダ歩兵戦車、チャーチル歩兵戦車を撃破し飛行場止まっていた戦闘機5機、爆撃機2、輸送機2機を撃破して手榴弾や火炎瓶や吸着式対戦車地雷やパンツァーファウストとパンツァーシュレックでの敵戦車を約50両撃破して戦車での撃破数は約347両で、合計397両かな?」

 

「「「「397両!!」」」」

 

「397両って、あの伝説の戦車兵ミハエル・ヴィットマンですら、生涯の撃破数は138両ですよ!!それに戦友に功績を譲っていたと言う事は撃破数はもっと行っていたのでは!?」

 

「何それ強すぎるでしょ!」

 

「ミハエル・ヴィットマンか・・・・彼とは一度手合わせしてみたかったなぁ」

 

と秋人が独ソ戦の東部戦線で戦車やその他の撃破数を聞いてみんな目を見開き驚いたそんな事で盛り上がっているとみほがテーブルに飾られている花に目を遣る。

 

「お花も素敵」

 

「ごめんなさい。これぐらいしか出来なくて」

 

「うんうん。お花があると部屋が凄く明るくなる」

 

「ありがとうございます」

 

とみほがそう言うと五十鈴は嬉しそうに礼を言う。その後、食事を終わらせて皆は帰るため寮の入り口の前で別れる事にした。

 

「じゃあまた明日」

 

「お休みなさい!」

 

「お休みなさい!」

 

「日向さんもお休みなさい」

 

「あぁ、お休み」

 

とみほは武部達に手を振って別れる。

 

「やっぱり転校して来てよかった」

 

と嬉しそうに言う。

 

「日向さんは、部屋の場所分かりますか?」

 

「いいや」

 

「それなら一緒に行きましょう!」

 

そう言うとみほは秋人の部屋を探していく。さて、俺も角谷会長から渡された鍵で部屋に行くか。秋人は、部屋の鍵の番号を見て部屋に向かう。すると、そこは、

 

「ここが俺の部屋・・・」

 

と秋人の部屋は何と先居たみほの部屋の隣だったのだ。

 

「此処って私の部屋の直ぐ隣みたいですね」

 

「そうだな。まぁなんだ、隣同士これから宜しくな」

 

「はい!こちらこそよろしくお願いします」

 

と軽く一礼した後秋人とみほは自分の部屋へと入って行った。

 

 

 

 

 

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