ガールズ&パンツァー 蘇る宿命の砲火   作:人斬り抜刀斎

24 / 126
隊長、頑張ります!

「いよいよ始まりましたね」

 

「うん」

 

と秋山は目を輝かして言う。すると一年生達M3リーから無線が入ってくる。

 

「あの〜それでどうするんでしたけ?」

 

「え!?先ほど説明した通り今回は殲滅戦ルールが適応されますので、どちらかが全部やられたら負けになります」

 

「そうなんだ」

 

作戦内容をまだ理解できていない一年生の質問にみほが改めて作戦内容を説明し一年生は理解した様だった。

 

「まず、我々Aチームは偵察に向かいますので、各チームは100m程前進した所で待機していて下さい」

 

「「「「わかりました!」」」」

 

「「「「「はーい」」」」」

 

「「「「御意」」」」」

 

「「「「「Ja(ヤー)」」」」」

 

「なんか作戦名ないの?」

 

と角谷が作戦名を聞いて来た。みほは少し考え悩んだ。

 

「え!?・・・作戦名は・・・え〜と、『こそこそ作戦』です!こそこそ隠れて相手の出方を見て、こそこそ攻撃を仕掛けたいと思います!」

 

「姑息な作戦だな」

 

「ももちゃんが立てたんじゃない」

 

と河嶋が言うが、そもそもその作戦を考えたのは河嶋自身であるのに姑息って・・・・

みほが考えた作戦名を聞いて無線から聞いていた秋人が突然笑う。

 

「『こそこそ作戦』か・・・・ぷくくくくかっかっかっ」

 

「日向さん・・・!?やっぱり先の作戦名変でした?」

 

「いや、違う。『こそこそ作戦』中々面白くていい、気に入ったこそこそ作戦それで行こう!」

 

「そ、そうですか・・・ありがとうございます」

 

と秋人はみほの考えた作戦名の面白さに笑うそして称賛しみほがお礼を言う。

同乗しているミーナ達は秋人が珍しく笑った事に驚いていた。

 

 

一方の、聖グロリアーナの戦車隊方は、ダージリンがチャーチルの砲塔から身を乗り出して紅茶を飲んでいた。そしてダージリンは装填手のオレンジペコと目が合うと車内に入り込む。

 

「全車前進」

 

とダージリンが号令を掛けるとグロリアーナの全戦車が一斉に動き出しチャーチルを先頭に楔形の体型で前進する。

そんな様子をみほ達が丘の上の岩陰から双眼鏡で覗いていた。

 

「マチルダⅡ5両、チャーチル1両前進中」

 

「流石綺麗な隊列を組んでますね」

 

「うん、あれだけ速度を合わせて隊列を乱さないで動けるなんてすご〜い」

 

「こちらの徹甲弾だとティーガー以外正面装甲は抜けません」

 

「其処は戦術と腕かな?」

 

「はい!」

 

とみほがそう言うと秋山は笑顔で返事をする。そしてみほと秋山はⅣ号に乗り

 

「麻子さん起きて!エンジン音が響かない様に注意しつつ展開して下さい」

 

操縦席で寝ている冷泉を起こし車内に入る。エンジンを始動させ作戦開始の地点に向かい、Aチームは敵を誘導するべく各チームと分かれて行く。目標地点に着くとみほは双眼鏡を覗き込み聖グロリアーナの戦車を捕捉する。

 

「敵前方より接近中、砲撃準備」

 

「装填完了」

 

「えっと、チャーチルの幅は・・・・」

 

「3.25m」

 

「4シュトリヒだから・・・距離810m」

 

「撃て!」

 

とみほが言うとⅣ号の75mm砲が火を吹いた。砲弾はマチルダの間の手前で着弾した。

 

「仕掛けて来ましたわね」

 

「こちらもお相手してしますか」

 

そう言うとチャーチルを始めマチルダ5両が一斉にⅣ号の方向に砲塔を旋回させる。

 

「すみません」

 

「大丈夫、目的は撃破じゃ無いから」

 

砲撃を外した事を謝る五十鈴にみほが大丈夫とフォローし、敵戦車隊をキルゾーンに誘導させる。

 

「全車両ティーガーの出現に警戒しつつ前方Ⅳ号に攻撃開始!」

 

ダージリンは秋人のティーガーに警戒し全車両にⅣ号を追跡する様指示を出すと、マチルダが一斉に左へと向きを変える。そしてⅣ号を射程に納めると聖グロリアーナの戦車隊は一斉にⅣ号に砲撃を開始する。

 

「成るべきジグザグに走行してください。こっちは装甲が薄いからまともに食らったら終わりです!」

 

「了解」

 

Ⅳ号Aチームはチャーチルを始めマチルダからの砲撃をジグザグに動きながら回避し逃走する。

 

「思っていたよりやるわね。速度を上げて追うわよ」

 

そう言うと聖グロリアーナの戦車隊は加速し始める。

 

「どんな走りをしようとも我が校の戦車は一滴たりとも紅茶を零したりしないわ」

 

とダージリンは紅茶のティーカップを持ちながら自身の学校のどんな走行をしようとも紅茶を一滴たりとも零さない自慢をする。そしてチャーチルより放たれた砲弾がⅣ号の横ギリギリで着弾する。

 

「ふう・・・」

 

「みぽりん、危ないって!」 

 

砲弾が外れた事に安堵するみほに、前方のハッチから武部が顔を出してみほを心配する。

 

「えっ!?ああ、戦車の車内はカーボンでコーティングされているから大丈夫だよ」

 

「そう言うんじゃなくて、そんなに身を乗り出して当たったらどうすんの!」

 

「まぁ、滅多に当たるものじゃないし、、こうしていた方が状況が分かり易いから」

 

「でも、みぽりんにもしもの事があったら大変!!もっと中に入って!」

 

「心配してくれてありがとね。じゃあ、お言葉に甘えて」

 

みほは、戦車は特殊カーボンされているから安全だと言うが、それでも武部はみほを心配して車内に入る様言う。みほは、武部が心配して言ってくれている事に嬉しそうにし車内に入る。だが、もしこの場に秋人達が居て今の言葉を聞いていたら武部以上に怒るかもしれない。

 

 

一方で、Ⅳ号が敵を誘導している頃各チームはキルゾーンにて待機し、敵が来るのを待っていた。

 

「革命!」

 

「しまったどうしよ〜」

 

一年生は車体の上で大富豪をして

 

「いつも心にバレーボール!」

 

「そ〜れ!」

 

バレー部チームは、バレーのトスの練習をしていた。一方の秋人達は

 

「ベット」

 

「コール」

 

「フォールド」

 

「フォールド」

 

「コール」

 

と秋人達五人は車体の上でポーカーをやっていた。

 

「レイズ」

 

「レイズ」

 

「フォールド」

 

「コール」

 

とそれぞれチップを出して賭けに出る。

 

「俺は降りる」

 

「僕も」

 

「私も」

 

といいカードが来なかったのか良達は勝負を降り秋人とミーナの一騎討ちとなる。

 

「フルハウス!これでどうかしら秋人?」

 

「悪いなミーナ、フォーカードだ」

 

「また、負けた・・・」

 

とミーナは秋人に連敗した事に悔しがる。

そして、生徒会チームは、角谷はビーチチェアに寝そべり河嶋は、Ⅳ号が中々来ない事に苛立っていた。

 

「遅い!」

 

「待つのも作戦の内だよ〜」

 

「いや、しかし・・・」

 

すると、無線でⅣ号から連絡が入って来た。

 

『Aチーム、敵を引きつけつつ待機地点にあと3分で到着します』

 

「Aチームが戻って来たぞ!!全員戦車に乗り込め!」

 

と河嶋がそう言うと

 

「えーうそー」

 

「折角革命起こしたのに」

 

と一年生チームは残念そうに言う。

 

「さて、始めるか」

 

秋人はそう言って車内に入る。

 

『あと600mで敵車両射程内です!!』

 

とみほが言う。各チームは各々自身の戦車に乗り込み戦闘配置につく。そしてⅣ号の姿が見えてきた。すると、

 

「撃て撃てー!!」

 

と河嶋が焦っていたせいかⅣ号を敵と誤認してしまい攻撃命令を出しってしまい秋人達を除く全ての車両がⅣ号に砲撃する。

 

「あ、待って下さい」

 

とみほはいきなり味方から砲撃されて戸惑いながら叫ぶ。

 

「砲撃を止めろ!あれはⅣ号だ!味方を撃ってるぞ!!」

 

と秋人が砲撃しているのが味方のⅣ号であると伝えた事で砲撃が止む。

 

「味方を撃ってどうすんのよ!!」

 

武部が味方からの砲撃を食らって怒鳴る。まぁ、味方から砲撃食らってリタイアなんて洒落にならない味方を攻撃なんて俺たちは督戦隊じゃああるまいし。

 

「こんな安直な囮作戦わたくし達には通用しないわ」

 

ダージリンは崖の上の戦車や地形を見て大洗の作戦の本質を理解し微笑む。

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。