その後、みほ達が保健室を出て行って直ぐの事、隣で寝ていた仲間達四人が目を覚ましたのだ。そして、秋人は今自分達の身に起きて居る事を洗いざらい全部話した。
「それで、秋人。そいつら信用出来るのか?もしかしたら罠かもしれないのよ」
「そうだよ、ミーナの言う通りだよ!其奴ら私達から情報を聞き出す為のイワンの手先じゃないか?」
「俺も、最初はそう思ったが彼女達は違う。それにソ連軍はそんな事しないしする必要もない」
「ふーん、僕は秋人がそう言うなら僕は信じるけど」
「まぁ、俺もだがな」
医療室で、そんな口論になりながら待たされていると扉が開き先の四人の女の子と一緒に、ツインテールの髪をした140cmそこそこの女の子とポニーテールをしたおっとりとしたグラマラスな体型の女の子と黒髪のモノクルを付けた女の子が入って来た。
「気が付いた様だね君達」
「えぇ、お陰様で」
「そう言えば自己紹介がまだだったね〜。私はこの大洗女子学園生徒会長の角谷杏だよ。それで、こっちのポニーテールの子が私の部下の」
「生徒会副会長をしています。小山柚子です」
「そんでもってこの片眼鏡の子が」
「河嶋桃だ。生徒会広報をしている」
「そして、そっち居る四人の子達が君達を見つけ救助した」
角谷が右側の生徒会役員の紹介をすると左側にいる四人の女の子も自己紹介する。
「え、えっと西住みほです。よ・・・よろしくお願いします」
「自分は秋山優花里です」
「私、武部沙織」
「わたくしは五十鈴華と申します」
と自己紹介をしたので、秋人達は、直立不動の姿勢で敬礼して自分達の自己紹介をする。
「俺は、日向秋人。ドイツ第三帝国国防陸軍第2ウクライナ方面軍南方軍集団第57装甲軍団装甲擲弾兵師団『グロースドイチュラント』グロースドイッチュラント戦車連隊第3戦車大隊大隊長階級は少佐だ」
「同じく、第3戦車大隊紅月ミーナ 中尉よ」
「佐山良少尉だ」
「成瀬幸也少尉です」
「香坂綾乃少尉だ」
と秋人達も大洗側に自己紹介をして自分達がドイツ軍の兵士だと言う。それを聞いてみほ達は疑問を抱く。
「(ドイツ国防軍って優花里さんが言っていた昔に解体された組織だったよね?)」
「(はい、1945年のドイツの敗戦とともに無くなりました)」
(それにグローススドイチュラント師団ってなに?)
「(グロースドイチュラント師団とは、ドイツ語で大ドイツ師団と言いドイツ国防軍陸軍のエリート戦闘部隊です。グロースドイチェラントは、ごく稀にナチスの私兵組織である武装親衛隊の一部と誤解される事がありますが、正しくはドイツ国防軍の所属です。他のドイツ軍部隊よりも装備に恵まれ第二次世界大戦中は東部戦線で活動していましたが、1945年の5月に壊滅しました)」
「(やっぱり彼等は、軍事マニアでしょうか?)」
など、みほ達が互いに耳打ちする。
「一応聞くけど、君達の生年月日と出身地は?」
と角谷が、秋人達の出身地と生年月日を聞き確認を取る。
「俺は、1927年7月4日ドイツ・ベルリンだ」
「私は、1927年3月29日ドイツ・バイエルン州ミュンヘンよ」
「俺は、1926年8月4日オーストリア・ウィーンだぜ」
「僕は、1927年9月17日オーストリア・リンツだよ」
「私は、1929年7月16日オーストリア・ブラウナウだ」
と秋人、ミーナ、良、幸也、綾乃の順に自分の生年月日と出身地を答えると角谷の隣で聞いていた河嶋が、
「貴様等!!いい加減にしろ先から聞いていればデタラメな事ばかり言って!ちゃんと真面目に答えろ!!」
「自分の生年月日に嘘なんかついたってしょうがないだろうが!!どうせあんた等全員私を油断させる為のイワン野郎の手先なんだろ!!」
「なんだと!黙ってきいていれば!!」
「なんだよやるのか!!」
「おい、綾乃落ち着けって!!」
とキレる河嶋に突っ掛かる綾乃に良が制止させる。
「え・・・じゃあ、今は何世紀の西暦何年?」
「今は20世紀の1944年でしょ?おかしな事を聞くなぁ」
「・・・・・・」
聞かれた西暦を答えると角谷達一同が急に黙り込みそして歯切れの悪そうに秋人達に言う。
「えっと・・・・非常に言いにくいんだけど、今は21世紀で2013年なんだけど・・・」
「「「「えっ!?」」」」
角谷から今は21世紀で秋人達のいた1944年から約70年も経っていると言われ秋人達は絶句した。