ガールズ&パンツァー 蘇る宿命の砲火   作:人斬り抜刀斎

52 / 126
2回戦!決着です!!

P40が坂を下って行き、Ⅳ号とティーガー改は、フラッグ車の38(t)を護衛しながらみほ達はP40を追う為坂を下って行く。そして、P40に向けて主砲を発射していく、だが相手もただやられるだけじゃない。P40も反撃して行く。しかし、坂道という事で車体が左右に揺れて照準が定らない。すると、秋人がキューポラから顔を出す。

 

「これでも、喰らえ!蜂の巣大量生産じゃあぁぁ!」

 

秋人は、キューポラに設置されているソ連軍から鹵獲したDShK38に12.7mm給弾ベルトを装填してP40に銃口を向ける。。DShKは、1939年に正式採用されたソ連初の大口径機関銃。DShKの名は、製作者デグチャレフとシュパーギン、それと大口径を意味するロシア語の頭文字から来ている。第二次世界大戦中は対空および対装甲用途に、陣地防御、車載、歩兵支援用として活躍した。ガス圧作動方式、ベルト給弾で12.7mm口径の弾丸を毎分550発撃ち出す能力を持っている事から、東側のブローニングM2と言われている。

そして、P40に向けて発射し、相手戦車を肉薄する12.7mm弾でもエンジン部分や装甲の薄い箇所など当たりどころによっては相手を行動不能にできる。

 

 

一方のカバさんチームの三突は、副隊長のカルパッチョが乗るセモベンテは車体をぶつかり合いながら至近距離で砲撃し合って対決していた。

 

「向こうは側面は晒さない筈、正面なら防楯を狙って!」

 

「どこでもいいから当てろ!三突の主砲なら何処でも抜ける!」

 

其々の装填手であるセモベンテのカルパッチョと三突のカエサルは、其々自車の砲手にそう言う。2両の車体や主砲が互いにぶつかり合い、激しい金属音や火花を散らす。お互いに撃ち合うが、体当たりで照準がずれ別方向へと放たれてしまい、お互い天板が掠れる程度だった。何度も車体をぶつけ合い、撃ち合っていた。

 

 

一方のアヒルさんチームこと八九式のバレー部は、数両のカルロベローチェと交戦状態になり、八九式は57mm砲でカルロベローチェを一両、また一両と砲撃して行き、砲撃されたカルロベローチェは後ろに転がって行くが、

 

「なんかどんどん出てくるんですけど!?」

 

「泣き言を言うな!」

 

半泣き状態のあけびに、磯部が喝を入れ装填して行く。もう、何両も撃破している筈なのに一向に数が減っている気配がない。

 

そして、ウサギさんチームは、

 

「形成逆転したいなぁ〜」

 

「今は無理!」

 

現在、セモベンテに砲撃されながらも逃げるので精一杯だった。宇津木がそう言うと、桂里奈がツッコミを入れる。

 

「私も撃ちたい」

 

あゆみが、そう言うが多分みんなには聞こえてないだろう。

 

 

その頃、アヒルさんチームの八九式は、

 

「うわっ!やっぱまた来た!?」

 

「西住隊長、キリがありません!」

 

「豆タンク不死身です!」

 

何度も砲撃しているのに、次々と復活して襲い掛かってくる。磯部、忍、あけびが何度も復活してくるカルロベローチェに悲鳴をあげる。すると、みほが無線でバレー部に言った。

 

『大丈夫、カルロベローチェは不死身な訳ではありません。白旗判定の出てない車両を立て直してくるんです!』

 

「成る程、車体の軽さで衝撃を緩和してるんですね?」

 

「回転レシーブ・・・・」

 

「要するに根性だ!」

 

みほがそう説明すると、妙子、忍、典子の3人がそう言うと次は秋人から無線が入った。

 

『それから、豆戦車のウィークポイントはエンジン冷却部だ。落ち着いてそこを狙え!車体に当たっても、先みたいに相手は再び戦場に戻ってくる。アヒルさんチームならきっと上手くいける!』

 

「「「「はい」」」」

 

そう言って秋人は無線を切る。

 

「よっしゃー、佐々木!もう一度最初から!!」

 

「はい」

 

「バレー部、ファイトー!!」

 

「「「おっ!」」」

 

と典子がそう叫ぶと3人がおー!と叫んだ。

 

「佐々木!日向さんのアドバイスを思い出せ!砲を支えれば、戦車が揺れても照準は安定する!」

 

「はいっ」

 

「気合い入れていけ!」

 

あけびは、片手で引き金部分を抑えスコープ越しに前方を走るカルロベローチェのエンジン部分に照準を合わせる。

 

「ウィークポイントは、エンジン冷却部」

 

「撃て!」

 

そして、典子が指示を出した時、突然前方のカルロベローチェ2両が左右に分かれ、典子が何事かとキューポラから顔を出すと前方からセモベンテに追われているウサギさんチームのM3が現れた。

 

「うわっ!」

 

典子は、突然目の前に味方の戦車が現れた事に驚いていると、八九式が右に避けた事で衝突は免れた、典子は急いで体制を立て直しカルロベローチェを追う。

 

「撃て!」

 

「はいっ」

 

その声と共に、あけびは引き金を引いた。そして、その砲撃はカルロベローチェのエンジン部分に見事命中した。砲撃を受けたカルロベローチェは、横転して止まり車体側面から撃破を示す白旗が上がった。

 

「次、フロートライト」

 

「はいっ」

 

典子が、砲弾を装填し、あけびは次のカルロベローチェに向けて砲撃する。カルロベローチェは、一瞬中を舞と白旗が上がった。

 

「バックライト!」

 

「はいっ、ここもウィークポイント」

 

あけびが、砲撃して薬莢が排出される度に典子が装填して行き、そしてあけびが狙いを定めて砲撃し、カルロベローチェはスリップして止まったり、横転してゴロゴロと転がり止まったりした。そして、残ったカルロベローチェは副隊長のペパロニだけとなった。

 

「調子に乗りやがって!」

 

ペパロニは、車体後部の覗き窓から八九式を見ながらそう吐き捨てる。

 

 

『カルロベローチェ4輌、走行不能!』

 

「何だって!!」

 

そして、カルロベローチェが撃破されたと言うアナウンスにアンチョビが驚き焦る。

 

「おーい!包囲戦は中止!・・・・とか言ってる内にCVがやられた!?丸裸だ!!」

 

包囲作戦中止する様にアンチョビが指示を出すと、ティーガー改から放たれた砲弾が隣を走行していたカルロベローチェに命中し、撃破された。これて、フラグ車であるP40単独となった。

 

「一同!フッラグの元に集まれ!戦力の立て直しを図るぞ!分度器作戦を発動する!」

 

『了解!』

 

アンチョビがマイクに向かって指示を出す。三突と激しい一騎打ちをしているカルパッチョを除く、ペパロニのカルロベローチェとM3を追いかけるセモベンテ2両がアンチョビのもとへ向かった。

 

「分度器作戦って何でしたっけ?」

 

「あー、知らん」

 

アマレットが分度器作戦について聞くがペパロニは知らないと答える。彼女達は、どうやら分度器作戦を理解していないようだ。

 

『P40が単独に成りました。援軍が来る前に決着を着けます』

 

「あいよ〜で、どうやんの?」

 

みほの言葉に角谷が答えると

 

「秋人さん、お願いできますか?」

 

「ヤー、みほさん任された」

 

その頃、ペパロニとアマレットのカルロベローチェは、

 

「待ってて下さい、ドゥーチェ!!」

 

カルロベローチェの高速を活かしてP40のもとへと向かっていたが、後ろからアヒルさんチームの八九式が追いかけて来る。

 

一方、ウサギさんチームは先まで自分達を追いかけていたセモベンテを逆に追いかけていた。

 

「向こうが合流する前に頑張ってやっつけるよ」

 

「やっと撃てる」

 

梓の指示にあゆみは嬉しそうに言う。

 

一方、アンチョビのP40は、

 

「ん、追ってこないぞ?アンブッシュか!?そうはいくか!」

 

アンチョビは大洗戦車隊が追ってきていない事に気づき辺りを見渡しながら進んで行く。すると

 

「あ、いた」

 

森の中で大洗のフラグ車である38(t)を見つけた。すると、38(t)は逃げる様に移動し始める。

 

一方ウサギさんチームは、

 

「ドゥーチェの位置まで、あと1.2km!」

 

セモベンテの乗員がそう言いながらP40のもとに急行していると、後ろからM3から砲撃を受けるも、走行中での射撃のためかそう簡単には当たらず地面に着弾する。

 

「あーもう」

 

「なんで当たんないのって腕だよね」

 

「やっぱり停車して撃とう。急がば回れだよ」

 

「はい、停車」

 

あやとあゆみが梓が指示して、桂里奈がM3を停車させる。

 

「折角二つの砲があるからこれで誤差を調整するの」

 

「どうやるの?」

 

「あや、撃って」

 

「OK」

 

梓が指示を出し、あやはM3の37mm砲を放つも砲弾はセモベンテに命中せず、すぐそばの地面に着弾する。

 

「やっぱり外れた!」

 

「えっと、右に1m、上に50cm修正して」

 

「うん」

 

梓の指示に従いあゆみは、狙いを修正する。

 

「撃て!」

 

梓の指示で、あゆみは引き金を引き、放たれた砲弾は見事セモベンテに命中し白旗が上がった。

 

「当たったー!」

 

「すごーい!」

 

命中した事に桂里奈と優季が喜ぶが、梓は慢心せず次の指示を出す。

 

「あや、あゆみ次を狙って」

 

「おー!」

 

そして、次のセモベンテに狙いを定めようとしていたがもう一両のセモベンテは丘の向こうへと行ってしまった。

 

「逃げられた!」

 

「追うよ、落ち着いて冷静に」

 

「梓、西住隊長みたい」

 

そして、桂里奈にM3を急発進させて逃したセモベンテを追いかけて行く。

 

一方、三突とセモベンテの交戦は続いており、

 

「次で、決着つけてやる!正面で撃ち合った直後に!」

 

「後ろに回り込む、装填の速さで決まる」

 

激しい一騎打ちをしていた。

 

その頃、アンチョビは、大洗フラグ車である38(t)を追いながら待ち伏せがないか確認しながら進んで行く。

 

「待ち伏せらしきⅣ号とティーガーの姿はありません」

 

「囮かと思ったが、考えすぎか?いいか、見せつけてやれ!アンツィオは弱くない、じゃなかった、強いと言うことを!目指せ悲願のベスト4 、じゃなかった優勝だー!!」

 

そして、38(t)に向けて砲撃するが外す。38(t)も砲撃するが見事に外れた。

 

「外れ〜」

 

「偶には当ててよ桃ちゃん」

 

「今は挑発行動中だからこれでいいんだ!」

 

河嶋の射撃の腕に柚子は落胆しながら言う、河嶋はイラつきながら反論する。

 

「西住ちゃん、そっちはどう?」

 

『ワシさんチームと向かって、もうすぐ到着します。キルゾーンへの誘導、よろしくお願いします』

 

「はいはーい」

 

杏は、適当な返事をして無線を切る。P40をキルゾーンまで誘導する。P40は、そんな事など知らず38(t)を聳え立つ断崖絶壁の崖へと追い詰めた。

 

「よーし、追い詰めたぞー!!」

 

アンチョビは、砲撃するも外れた。

 

「は、くそ!装填急げ!!」

 

「はい!」

 

装填手にそう言ってアンチョビは崖の上を見るとそこには、主砲をこちらに向けているⅣ号とティーガー改の姿があった。

 

「え、えーと」

 

これは、まずいと思いアンチョビの表情が固まっていると

 

『ドゥーチェ、遅れたてすみませっ痛ぁ!?』

 

その時、運良くウサギさんチームから逃げてきたセモベンテが崖の上から現れたが、そこから派手に転がって来て地面に直撃する。

 

「こら!無茶するな怪我したどうする!」

 

そう言ってアンチョビは、崖から落ちて来たセモベンテを守ろうと後退したが、追って来たM3の砲撃でセモベンテが撃破された。

 

「アンチョビ姐さーん!姐さーん!!」

 

とカルロベローチェのペパロニが駆け付けてきたが、追って来ていた八九式の57mm砲でカルロベローチェのエンジン部分を砲撃し、エンジン部分に命中したカルロベローチェは、吹っ飛びそのまま地面に転がりながら白旗が上がった。P40は、Ⅳ号に向かって砲撃するも、砲弾は外れ、そしてお返しと言わんばかりにⅣ号とティーガー改の主砲がP40に向けられる。

 

「アリーヴェデルチ!(さよならだ)」

 

と秋人がそう言うとⅣ号とティーガー改から砲弾が放たれ、P40は二つの砲撃を喰らって撃破された。

 

『フラグ車P40走行不能!!大洗女子学園の勝利!!』

 

大洗の勝利を告げるアナウンスが流れる。こうして、2回戦は大洗女子学園の勝利で幕を閉じる。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。