これは初投稿ですか?(英文)
入力速度を考慮して名前を『ほも』にすると攻略ヒロインにドン引きされるゲームのRTAはーじまーるよー。
マラソンが終わった翌日、どうやら無事帰ってこれたらしいシャミ子のおこづかいが500円に値上げされたところから続きます。
500円? 妙だな……(すっとぼけ)
シャミ子は500円で桃を倒す武器を作りたいらしいですが、出来るのはヘボい輪ゴム鉄砲(当たるとまあまあ痛い)なので期待するだけ損です。
──はい放課後ォ!(114倍速)
カットNGだから校内の必要ないシーンを飛ばせないの地味にツラァイんですよね。
part数が膨れ上がっちゃ^~う。
こんだけ苦労した末のヒロインとのイチャイチャとPC版専用のR-18イベントだけが私の癒しですよ、後者は皆さんには見せられませんが。
今回の攻略対象では無いですが、無知ロリ0歳児のウガルルがヒロインだとくっそ可愛いのでたまらぬ……(ガバ穴)。
主人公くんに甘えるウガルルとそれに嫉妬するミカン姉貴が…………ウァァオレモイッチャウウウウゥゥゥゥゥィィイイイ!(限界オタク)
……はい。私の魂の叫びが木霊している裏でショッピングセンター・マルマに到着してました。桜ヶ丘高等学校の向かいに駅を挟んで存在するここには色々なお店が並んでいます。
500円で武器になるものを探すなんてことはまず不可能なので適当に散策しましょう。
えっ、100均でカッター買えばいいじゃんだって? それやったら桃のやべー威力のパワーボム食らって死にますがな。
多魔市絶対守る魔法少女の桃相手にガチンコするとしたらリセット前提のお遊びでやるのが面白いっすよ。
魔法少女打倒チャートを組むなら、桃が風邪を引く日にバフを盛りまくって挑んでようやく勝率二割ですからね。
余談もそこそこに、時間にしてお昼時。
シャミ子が数少ない資金でうどんを食べるようですが、ここで絶対にやってはいけないのは…………奢る事です。
シャミ子は奢られたりといった施しをあまり好ましく思っておりませんので、こういうところでシャミ子の代わりに何かを買ってあげてもあまり友情度は増えません。
増やす必要がないのでどちらでも良いのですが、コーラを買わないとシャミ先ことリリスとのコミュニケーションなんかのフラグ管理が面倒なので今回は奢らない方向で行きましょう。
……肉うどんと鳥五目おにぎりがうん、美味しい!(ナイナイ岡村)
あっ、杏里ちゃん私にもキス天くれさい(謙虚な命令)。えっ、いなり食べたい?
……先輩!? ちょっとほんとに! やめてくださいよ! う、羽毛……。
……いなりが持ってかれたやん! いなりが食べたかったからお握りセットを注文したの!
──貴女を詐欺罪(言いがかり)といなり窃盗罪(言い過ぎ)で訴えナス! 理由は勿論お分かりですね!!
──わりとガチめにショックを受けている楓くんを隣の席のシャミ子が慰めてくれます。
何故こうなっているのかと言うと、ゲームキャラである楓くんのフレーバーとしての好物とは別で、プレイヤーがPCのゲームサイトのプロフィールに入力した自分のお気に入りもまた楓くんのお気に入りになるからです。
別に好物が食えなかったせいでデバフが入るとかそう言うわけではないのでそう騒ぎ立てる話でもないのですがね。
気を取り直して、食事を終えたことでシャミ子の残金が120円となりました。
残り120円……もう駄目ぽ……。
うどん食ってんじゃねぇよハゲ!
というコピペはさておき、桃にからかい半分に自販機を紹介されます。
シャミ子はここで確定でコーラを買いイッキ飲みしますが……ゲップすら可愛いとか原作主人公ズルくない? 私がそれやったらゲップと炭酸で喉を殺られるんですが。
それでは無料水飲み場が見つかってシャミ子が憤慨した辺りで今partはここまで。
──あ、杏理ちゃんの友情度が6になってる。ここから愛情度が増え始めますが……まあ積極的に攻略しようとしない限りそう易々と増えたりしないからへーきへーき。
だいじょーぶだって安心しろよ~!
◆
食器を下げたあとのテーブルに楓が突っ伏している。そんなにお稲荷が食べたかったのか……ちょっと悪いことしちゃったかな。
「か、楓くん。大丈夫ですか?」
「いやキレてないっすよ」
「それ怒ってる人の態度だよ」
ちよももに指摘されて、顔を机に押し当てたまま深いため息を漏らす。うん、これは怒ってる。
「悪かったってばー。今度奢るからさ」
「聞いてから返事を待たずにすぐ持ってくのは……やめようね」
「……はい」
真っ当な正論には返す言葉もない。
本人はそこまでキレてるわけではないのか、少ししてあっさり復活した。
それからちよももにからかわれてコーラを買ったシャミ子が、初めての炭酸を一気飲みして咳をしている。
数歩後ろで見ていた私の横で、楓が妙に生暖かい眼差しをシャミ子に向けていた。
「……なんか姪の成長を見守る叔父みたいな顔してるけど、どしたの?」
「──シャミ子ってほら、病弱だっただろ? だからああやって普通の女の子らしい事をしてるのを見てると、ちょっと嬉しい」
「あ、そっか。シャミ子ん
「横じゃなくて下だけども」
細かいなぁと笑うが、私もシャミ子が今より弱っちい頃を知っているからなぁ。確かに感慨深いかもしれない。
「それにしても、結局シャミ子の武器は買えなかったねぇ。
なんだかんだ500円全部使っちゃうし」
「必要ないと思うけどな。そもそも武器を手にいれても使い手の問題が……」
「……楓は楓で結構辛辣じゃない?」
「そうか?」
頭に疑問符を浮かべられてもこっちが困る。まさか素なのか……?
「そろそろ帰るか。シャミ子と桃を呼ぼう」
「ん、そうだね────っ」
──ふと、楓と目が合う。
シャミ子を見ていて緩んだ目尻のままの優しい笑みがこちらを向いていて──何故か顔を直視できなくて咄嗟に逸らしてしまった。
「……杏理?」
「……なんでもないよ。ほら早く行こう」
「ふうん?」
急に挙動不審になれば気になるだろうけど、楓はあまり追求せずに二人を追いかける。
……なんだろうこの感じ。楓って、あんな顔するんだ。へぇ……。
──唐突に、私の胸が早鐘を打つ。
楓を見て、急に湧いたこの感情の正体が判明するのは──今よりもずっと後の話。
ヒロインの楓くんへの友愛度
・シャミ子
友/4
愛/0
・ちよもも
友/3
愛/0
・佐田杏理
友/6
愛/1
※攻略可能ヒロインは、友情度6/愛情度1に到達した際、特定のイベントor会話を切っ掛けに主人公くんを異性として認識し始める。
この時点でセーブ&ロードを用いて告白を成功させることは出来るが、本RTAのレギュレーションでは愛情度10以外での告白を禁じられている為、陽夏木ミカンにこれを行うことは出来ない。