シャミ子は初投稿魔族だったんだね。
シャミ子サキュバス説
・リリスの「種族的に肌を出す方が強い」というのは種族がサキュバスなら違和感がない。
・シャミ子が悪いんだよ→サキュバスなら魔法少女を魅了できるので当然の発言。
・シャミ子はいやらし魔族だったんだね→サキュバスなのでいやらしいのは当たり前。
・桃特有の彼氏面→可愛いサキュバスがいたら彼氏面も仕方がない。
……単行本1巻ラスト、重要なターニングポイントのRTAはーじまーるよー。
前回の最後に良ちゃんにフラーッシュ! されて目潰しされましたが、私は元気です。
そんなこんなでイベントを二つほど飛ばした所から続きます。
シャミ子が良ちゃんの為にパソコンを持ち帰るイベントと、桃の夢に入り露出魔族したイベントをフリー行動の日数消費で飛ばしました。
予定通りならこの通学路で────はい、体調不良の桃と会いましたね。
あとでわかりますが、どうやらばんだ荘に向かおうとしては妨害用の結界に阻まれてを繰り返した結果体調を崩してしまったらしいです。
楓くんの性格的にもシャミ子に任せて学校に行くというのは不自然なので、桃の家に同行しましょう。熱が出たって事にしとけばええねん。
それでは桃をレンジャーロールからのファイヤーマンズキャリーで持ち上げ──るとトドメになってしまうので普通に肩を貸し……ヌッ!
お、重い……具体的にはトレーニングルームで持ち上げたバーベルぐらい重い(part2)。
──では桃に道案内されながら千代田宅に訪れます。まるで公民館みたいだぁ……とシャミ子が例えるくらいにはでかい家ですね。
扉の暗証番号は5・6・5・6・2!! ごろごろにゃーちゃぁああああああん!!
中に入ったらソファに桃を寝かせて体温計を探しましょう。
桃「ハートフルピーチモーフィングステッキは体温計じゃありませぇえええん!」
シャミ子「なんだとぉ……」
というワンシーンはさておき、桃に帰れと言われますが、勝てる戦を信じて疑わないシャミ子と横の楓くんの元に一匹の猫が来ます。彼でいいのかは兎も角。
彼はメタトロンと言い、魔法少女に付いてくるナビゲーターなのですが…………桃が魔法少女としてのやる気を失っているせいで9割7分程がTDN猫になってしまっています。
しかも発する言葉は「時は来た」とか「時来てるぞ」とか、RTA走者を煽るワードばかりです。発売直後に桃を攻略した時は桃をシャミ子から奪う解釈違いっぷりとメタ子のこの発言でノイローゼになり暫く寝込みました。
楓くんがメタ子を抱き上げると、すげぇ流暢かつ渋い声で話しかけられます。
メタ子「時は来た」
ヤメロォ!
メタ子「時は来た!」
やめルルォ!!
メタ子「時は来た! 時来てるぞ!」
ぐえええええ!! (蕁麻疹)
といった感じで遊んでいると、シャミ子が氷を見つけようと冷蔵庫を開けます。
それを止める為に慌てた桃が転ぶのですが、ここで転ぶ前に助けたら怪我をしないので血が取れず封印が解けません。
絶対に助けないようにしましょう(屑)。
どうやらシャミ子がお世辞にも上手とは言えない出来のおぞましいハンバーグを見つけたようでした。楓くんが居ないときの魔力修行で作ると約束していたので、律儀に守ろうとしてこうなったんですね。いやそれにしても大分酷い。
ここでポロっとシャミ子は「こんど家に来いホイ!」と魔法少女を誘ってしまいます。いいのかい魔法少女をホイホイ誘っちまって。
改めて桃を寝かせて濡れタオルを作るのですが、シャミ子は家にうどんを買い置きしてるかもと言い取りに行こうとします。
その時桃の手に傷が出来ているのを発見して手当てするのですが……本人は生き血を確保したことを自覚しないで帰ってしまいます。
キッチンで皿を洗う楓くんにじゃれつく(威力90)メタ子がそれに気付いて桃を起こしました。
桃も気付きばんだ荘に行こうとするも、病人なので寝ていろと楓くんに注意されます。当たり前だよなぁ?
…………楓くん、剣幕に圧されて桃を連れていくことにしたようですね。
男ならもう少し耐えてみたらどうなんですか? 僕は耐えられませんけど(ABO構文)。
んだらば、桃に肩を貸してシャミ子の家まで連れていきましょう。
シャミ子から部屋に招かれたのと楓くんが連れていくのが重なって、桃はすんなりばんだ荘まで来ることが出来ます。
道中桃から何故自分が体調を崩したのかを聞かされるので適当に聞き流しておきます。あーうんわかったわかった、ファミチキ美味しいよね。桃って一回は『ファミチキ』を『シャミチキ』って言い間違えてそう。
脱力していてちょっと重い(失礼)桃を連れて帰ります。階段に気を付けて上ると、扉の向こうからなんか光が漏れていました。
無事にシャミ子は封印を解くことが出来たようですね。
魔法少女が魔法少女に向けて妨害するための結界をようやく突破できた桃は楓くんと共にシャミ子の家に入ります。
シャミ子は何故病人の桃を連れてきたのかと楓くんを叱ろうとしますが、桃が結界の事を聞くことでなあなあにしました。サンキューピーチ。
ひとまず部屋にお邪魔して、まだ熱のある桃に冷やのうどんを食べさせましょう。ショウガも入れるんだぞ。
風邪を引いた人には、実はお粥ではなく消化にいい麺類の方が最適なんですね。
……改めて、桃はシャミ子に封印を解いただろうと指摘します。ここでようやく自覚しましたね。更にはリリスが像のまま口を出せるようになり、それだけのために魔力をごっそり持っていかれたのかと桃がショックを受けました。
ですが問題はそれだけではなく、桃が魔力を失い町のバランスが崩れたことは多魔市の外にも知られているはずとのこと。
シャミ子に自衛してほしいけど、それとは別に助っ人を呼ぼうと言うことになりましたァ!! よっしゃあ! やったぜぇ!(闇野)
メインヒロイン来た! これで勝つる!
テンションが高いままに、シャミ子はいやらし魔族だったんだね……といったところで今partはここまで。次回は単行本2巻のストーリーから始まります。
◆
「時は来た! 時は来た!」
「──ん、どうしたのメタ子」
頭の濡れタオルを取りながら起きると、メタ子が慌てた様子で私を起こそうとしていた。
前足で私の腕を叩いていて、よく見ると手の甲に絆創膏が貼られている。
「────まずい、生き血が……っ!」
「どうした? そんなに慌てて」
キッチンの方から戻ってきた楓がタオルで手を拭きながらやってくる。
「楓、シャミ子は!?」
「あー、ほら。メモ帳」
「……家に帰ったんだ、なら追わないと……」
「待て待て、病人は動くんじゃない」
楓がそっと肩を押して寝かせようとするけど、逆に胸ぐらを掴んで続ける。
「シャミ子が私の生き血を持って帰ったんだよ、封印が解かれたら私の魔力が減ってしまうんだ。止めないと……町を守れない……」
ゴホゴホと咳が出る。背中を擦る楓は、間を置いてから答えた。
「わかった、シャミ子の部屋に行こう」
「……えっ」
「生き血を取られるのがどうまずいのかは分からないけど、それだけ必死なのになにもするなってのはね。立てるか?」
なんならおんぶしようか。と言われたが、流石にそれは勘弁して欲しい。私はなんとか立ち上がると、楓と一緒に家を出る。
「……私が体調を崩したのは楓とシャミ子が住んでる家に向かおうとして、返り討ちに遭っていたからなんだ」
「──なんで家に行こうとするだけで返り討ちにされるんだ?」
「間違いなく何かしらの力が働いている。だけどさっきシャミ子が私を家に招いたでしょ? それに……楓と居れば今度こそ行けるかもしれない」
「なにがなんだかさっぱりだが──取り敢えずシャミ子に会いに行こう。辛くなったら遠慮しないでちゃんと言うんだぞ」
楓に支えられながら歩を進めると、住宅に挟まれているボロい……廃墟が現れた。
「あれが俺と吉田家の暮らしてるばんだ荘だ」
「…………廃墟じゃん」
つい口から飛び出た罵倒は楓には聞かれていなかったらしい。気にした様子のない楓は私に気を遣いながら階段を上らせてくれる。
シャミ子の暮らしてる部屋の扉まで来ると、隙間から光が漏れていた。
「──間に合わなかったか……!」
ガチャリと扉を開くと、私の
「え゛っ、桃!? なんでここに……」
「ようやくシャミ子たちと楓の家を捕捉できた。やっぱり結界に邪魔されてたんだ」
「結界って……もしかしてこのボロボロの紙の事なのか?」
「うん。これは光の一族が魔族に干渉する術を運命レベルで妨げるモノみたいで、これのせいで体調を崩したけど……怪我の功名だった」
頭に疑問符ばっかりのシャミ子と楓だけど、シャミ子は関係ないとばかりに楓に怒る。
「──じゃなくて、なんで楓くんは病人を連れてきたんですか! 寝かせてないとダメじゃないですか!」
「すまん。桃に言われて仕方なくだな」
「そうだよ、私が無理を言ったんだ」
「む、む。……とにかく上がってください、続きは座って話しましょう」
あれよあれよと部屋に招かれ、何故かうどんを食べることになった。出汁とかなんとかわけの分からない事を言われたけど、美味しかったことだけはわかる。
そして私の大量の魔力を対価に解かれた封印はリリスさんの小言だけだった──と思いきや、どうやら昔落とした大金が見つかったようだった。
これで栄養バランスが整うのなら……やることは一つだろう。
「じゃあシャミ子、これからは運動量増やそうか」
「何故そうなる!?」
「だってほら、私の魔力が減っちゃったし……この町を守るには手が足りないんだよね」
「貴様町を守っていたのか!? それを魔族に手伝わせるのはおかしいと思うぞ!」
「魔法少女にうどんを振る舞うよりはずっとマシだと思うけどな」
うぐ、と言って黙り込むシャミ子。……少し強引だったかもしれないけど、この町を守ることだけは真剣にやらないといけないから。
……必然的に楓も巻き込まれるだろうし、助っ人を呼んだ方がいいかも。
「……ところで楓は? さっきまですぐそこに居なかったっけ」
「あれ、ほんとですね」
シャミ子……吉田家の部屋を見回すが、どこにもいない。と思っていると、扉を開けて戻ってきた。その手にはティーポットとカップがある。
「レモンティー淹れてきたぞ~」
「レモン、ティー……?」
「シャミ子は飲んだこと無いか。旨いぞ」
「あ、ありがとうございます……あつっ」
一緒に持ってきていたカップに人数分のレモンティーが淹れられる。黄色くて良い香りの際立つそれを受け取り一口飲むと、確かに美味しかった。
「────あっ」
「ん?」
「……いや、なんでもない」
レモンティーで思い出した。シャミ子を見て即殺しようとせず、話が通じて、しかも民間人の記憶をすぐに消そうとしないマトモな魔法少女に一人だけ心当たりがあったのだ。
連絡先が残っていたかを確認しながら、私は残りのレモンティーを飲み干す。脳裏に柑橘色の髪をした少女を思い出しながら。
ヒロインの楓くんへの友愛度
・シャミ子
友/5
愛/0
・ちよもも
友/5
愛/0
※『恋愛ゲームまちカドまぞく』は最初にシャミ子と桃を攻略しないと他のキャラを攻略できないため、プレイヤー兄貴(作者ではない)はノイローゼや胃潰瘍と戦いながら泣く泣くシャミ桃を攻略していた。