【完結】まちカドまぞく/陽夏木ミカン攻略RTA   作:兼六園

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もしかして……初投稿じゃない……!?



part13

 

 読み上げ機能のお陰で更にRTAっぽくなったゲームのRTAはーじまーるよー。前回は楓くんがシャミ子の軍勢に加わったところで終わりましたね。

 

 今回で単行本2巻が終わります。

 とは言ってもイベントに参加するのは最後の方だけで、楓くんは直前でシャミ桃が清子さんから話を聞くイベントには参加しません。

 

 今partは部屋を飛び出した桃をシャミ子が追いかけるところから再開です。

 

 そもそも楓くんが居ない間に何があったんだよという話ですが、これに関しては少し長くなるので順を追って話しましょう。

 

 

 先ず十年前。一族の呪いを良ちゃんの分まで引き受けたことで、アホアホになったり病気になったりで洒落にならないレベルでシャミ子は死にかけていました。

 

 魔法少女と魔族が共存できる町を作り上げた桜にこの事で相談をした際、桜には一族の呪いに干渉してもらったのです。

 一族に残された金運をシャミ子の健康運に変換したり色々と弄りまくった結果が『月四万円生活』の呪いだったんですね。

 

 それでもシャミ子が快復するには一歩足らず、町を守る力が減った桜はヨシュアに協力を要請しました。ですが少し前に起こったある事件で共闘するに至った桜は、ヨシュアを段ボールに封印して姿を消してしまいます。

 

 

 一方その頃、孤児だった桃は桜に引き取られて短い間ですが家族のような関係を築きました。

 ですがある日、桃が桜ヶ丘から離れている内に桜は姿を消してしまいます。

 桃は桜の行方を追うために古株の魔族などを探しますが、魔法少女と出会わないようにする結界に阻まれ、そのまま十年が過ぎ去ります。

 

 この間に桃は世界を救ったり、エーテル体同士……つまり魔法少女間でのいざこざで古傷が残ってしまいました。恐らくは魔族に対する穏健派と過激派の衝突でもあったのでしょう。

 

 そうして15歳になるまで進展がないまま町で過ごしていると、なんと魔族に成りたての少女とすれ違いました。これ幸いと後をつけているとその魔族はダンプに轢かれそうになります。

 

 良くも悪くも、『ギリギリで死なないようにする調整』のお陰でシャミ子は桃に助けられます。魔族に目覚めたシャミ子が悪人になったりしないようにしつつ、姉の手がかりになるかもと思い桃はシャミ子と関わって行きます。

 

 

 そして今日この日、桃は桜と吉田家の関係を知り、実は本当に宿敵同士だったことを再認識して部屋を飛び出しましたとさ。

 

 まあ桜はコアになってシャミ子の中に居るんですけどね、初見さん。

 

 

 桃がばんだ荘を飛び出したあと、シャミ子がドアを叩くので部屋を出ましょう。

 

 探す手伝いをして欲しいとのことですが、楓くん自身はよくわかっていませんが了承します。親切な人設定は都合がよくて最高やで(ゲス顔)

 

 とりあえず桃のことならミカン姉貴が詳しいだろうと提案し、楓くんを使って連絡を取ります。この時桃に電話をしても出ないのでしないようにしようね!(糞土方)

 

 それと大事なこととしてミカン姉貴と歩道橋の下で会うまでにシャミ子から桜やヨシュアのことを聞いておきます。そうしないと楓くんが話の輪に入れないので。

 

 パンピー側でやるゲームはこう言うところが……辛いねんな。

 

 

 ついでにこういった話をされる主人公くんは、ようやく明確な目標を持つようになります。桜を探す選択肢を取る場合は桃、ヨシュアを段ボールから出す選択肢の場合はシャミ子の友愛度の上昇に補正が掛かります。

 

 この時ミカン姉貴の友情度が3以上の場合に限り、√分岐用の選択肢として『ミカンの呪いを解きたい』という考えに至ります。ハーレム√に行く場合は全ての選択肢を取りましょう。

 

 

 ──解説している内に目標地点に到着。

 

 ミカン姉貴は桜が失踪していたことを桃から知らされていなかったので、初耳だったせいで動揺から我々に土砂降りを浴びせてきました。シャミ子の危機管理フォームに渋い顔をする楓くんは置いておき、濡れながらも話を進めます。

 

 話の観点は桃とシャミ子の出会いの件ですね。

 

 そもそも魔法少女と魔族が出会えないようになっているのなら、何故一話の時点で出会えたのか? という事への疑問です。

 

 これは単行本5巻で小倉ァ! が言っていたように『結界が弱まっているからシャミ子が望めば魔法少女に会える』という部分が関係しているのでしょう。

 

 魔法少女に会うのを理由に家を出たシャミ子の望みを叶え、尚且つ呪いの調整での危機を救える相手が、偶然にも桃だった……と考えると納得できます。運命感じるんでしたよね?

 

 

 ともあれ、ミカン姉貴は桃の行く先に心当たりがあるらしいですね。それは桜ヶ丘公園という高台から町を一望できる場所です。

 

 夏とはいえ葉が一枚も無い木があるのは意味深ですよね。もしもこの木が結界の基点になっているとしたら、枯れている木=結界がもう限界だということなのでしょうか。まるでゆゆゆ二期みたいだぁ……(直喩)

 

 ──早速と桃の元に向かおうとするシャミ子を楓くんは見送ります。

 着いてこないのかと疑問に思うシャミ子には『桃はシャミ子を待ってる筈だ』とかなんかそれっぽいことを言っておけばええやろ。

 

 濡れた服を絞って歩道橋の下から出て、陽射しを浴びて乾かしましょう。

 申し訳なさそうなミカン姉貴にシャミ子と行かなくてよかったのかと聞かれますが、ぶっちゃけ楓くんが居ても邪魔なだけなので誤魔化します。

 あんな格好のご近所さんと歩いてて噂されたら恥ずかしいし……(ときメモ)

 

 ついでに√を定めておきたいので自分のすべきことをミカン姉貴に伝えます。お前の呪いを……お前の呪いをどうにかしたかったんだよ!(大胆な告白はエロゲー主人公の特権)

 

 面と向かってイケボ(当社比)で言われてはお姉さんキャラのミカン姉貴も動揺します。

 

 それでは強風に煽られて飛んできたビニール袋が顔面に張り付いたところで今partと単行本2巻はここまで。残りの時間は右枠で垂れ流してるイベントシーンをご覧下さい。

 

 ……あかん死ぬゥ!(窒息ダメージ)

 

 

 ◆

 

 

「シャミ子と行かなくてよかったの?」

「俺が行っても何もできないよ」

 

 呪いで降り注いだ雨に濡らされた服を絞り、歩道橋の下から出て陽射しで乾かす。

 

「これは魔族と魔法少女の問題だから」

「そうだけど……」

 

 垂れた髪を掻き上げて、水気を飛ばしてミカンを見やる。自分とシャミ子をずぶ濡れにした罪悪感があるのか、目線が右往左往していた。

 

「桃の家って、広いだろ」

「……そうね」

 

「他の人と暮らすのが前提の広さに桃はずっと一人だったんだよ。そこに理由はどうあれシャミ子が現れて、ミカンがここに来て、おまけに俺がいて、あの家も騒がしくなっただろ?」

 

「うん」

 

「──楽しかった筈なんだ。本気で逃げようなんて思ってる訳じゃないんだよ、シャミ子が追いかけてやればすぐに戻ってくるさ」

 

 髪を適当に握ると水滴が落ちてくる。暫くはこのままでいた方がいいだろう。

 河川敷と道路の間にある階段に腰掛けると、ミカンがその横に座ってきた。

 

「そこまで考えて行動していたのなら、それは何も出来ないとは言わないわよ。楓くんも、ちゃんと人助けをしてるじゃない」

 

 ね? と言って真横で笑って見せるミカンだが、自分はその顔を直視できない。人の気も知らずに──と内心で愚痴をこぼす。

 

 少し前までは杏里とシャミ子の三人で登校して、杏里とお喋りしたりシャミ子の早退に付き添ったりしていた。

 

 それでも今では、いつもミカンの事で頭が一杯になる。

 

 ──つまりはそう言うことなのだろう。もう、自分の感情を誤魔化すことは出来ない。桃とシャミ子の手伝いをしたいとは思っているが、今はただ、それ以上に……

 

「……ミカンの呪いをどうにかしてあげたいと思ってるって言ったら、笑うか?」

 

「──へっ?」

 

 ミカンはすっとんきょうな声を出す。真横のミカンの方を向けない。顔が熱くて、水滴が湯気になりそうな程だった。

 

「俺に何が出来るのかはわからないし、何も出来ないかもしれないけど、俺は……ミカンの力になりたいんだよ」

 

「っ、わ、私は桃の助っ人でシャミ子の護衛なのに、そんな私の力になるのは本末転倒なんじゃないかしら?」

 

 ミカンの声は震えている。自分の顔も赤くなっている。シャミ子と桃が深刻な話をしているだろう裏で、いったい何をしているのだろうか。

 

「…………笑わないわよ。そう言ってくれて凄く嬉しい。ありがとう、楓くん」

 

「……ああ」

 

 ミカンの笑顔はあまりにも眩しくて、しかしその顔から目を逸らせなくて──果たして吹き荒れる風が持ってきたビニール袋が顔に張り付いたのは突然だった。

 

「むがっ!?」

「ご、ごめんなさい! 急にあんなこと言われたからビックリしちゃって、ドキドキしちゃうんだもの……っ!」

 

 ビニール袋を剥がすと、風に乗ってどこかに飛んで行く。それから遅れて桃からメールが届いたことを携帯が知らせる。

 

「『帰る』……ねぇ」

「桃からのメール?」

「ああ。シャミ子の説得は終わったらしい」

 

 どうやら一先ずの問題はどうにかなったようだった。立ち上がったミカンが尻の砂利なんかを払うと、自分に向かって手を差しのべる。

 

「じゃあ、桃とシャミ子の元に行きましょう? ほら立って」

 

「……そうだな」

 

 片手で垂れた髪の一房を押さえるミカンの手は、年頃の少女として当然の柔らかさで…………魔法少女が普通の人間とは何も変わらないことを示している。

 シャミ子だってそうだろう。あの子もミカンも桃も、極々普通の女の子なのだ。

 

「桃の家で待ち合わせて、昼飯でも済ませよう。もうお昼時だし、みかんうどんとか作ってみないか?」

 

「いいわね! 折角だから、とびきり美味しいのを作りましょう?」

 

 

 ──自分はどうしようもないまでに、陽夏木ミカンの事を好きになってしまっていた。

 

 ──今はまだ黙っていよう。こんなことに現を抜かしている暇など無いのだから。

 





ヒロインの楓くんへの友愛度

・シャミ子
友/6
愛/1

・ミカン姉貴
友/5
愛/0
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