【完結】まちカドまぞく/陽夏木ミカン攻略RTA   作:兼六園

31 / 74

初投稿だったらいいなぁ……。



単行本第3巻
part14


 

 単行本5巻が終わるまでに30partはイキそうなゲームのRTAはーじまーるよー。

 偉大なる父のホモドーンRTA(9時間半)でも見ながら楽しんでや城之内……。

 

 30partを越えるRTAってなんだよ……と思っていたら、某動画サイトでBotWの100%RTA動画が70partを超えてたのを発見したので私のpart数はまだ少ない方ですね。安心しました。

 

 前回はちょうど単行本2巻が終わったところで終わりしたね(重複)

 今回はミカン姉貴がばんだ荘に引っ越してくるイベントから再開します。

 

 地図を片手に荷物を引いてきたミカン姉貴は目的の位置に廃墟しかないとか言ってきますが、んまあそう……否定は出来ないですね。

 

 魔法少女のミカン姉貴は光闇割引とかいう謎のシステムのお陰で格安で部屋を借りられたらしく、吉田家の横に引っ越してきたようです。

 

 

 数日前に大胆な告白(ではない)を済ませた楓くんを前にして肩出し系の服で来るとかこいつすげえ天然だぜ? 結構純情なんだからやめてよね。

 

 部屋に上がらせてもらうと、中のデザインはちょっと普通……3点! 

 

 楓くんの目線を借りて勝手に採点している私の横で、ミカン姉貴は先に持ってきていた荷物から服を取り出してシャミ子に渡します。

 

 前回の呪いの雨で服を駄目にしたお詫びだそうですが、ミカン姉貴の私服は肩が出る系ばかりなのでシャミ子は恥ずかしそうにしていますね。ここスクショタイム。

 

 あのシャミ子が男の視線を気にして楓くんをチラチラ見てくるとは……成長ですね。

 私も感動のあまり胸の奥から何かがせり上がってきます(逆流性食道炎)

 

 

 ミカン姉貴が引っ越してきたのは一人で考え事をする場所が欲しかったようで、桜の事を探していたのは桃だけではなかったとか。

 

 リリスがそもそも桜ってどんなやつなの……とザックリと聞いてきますが、ミカン姉貴曰く桜は綺麗で強いけど大雑把。

 行方不明でもどこかで生きてそうだから実はそこまで心配ではないらしいです。

 死亡フラグへし折り系だなんてまるで福井警視みたいだぁ……(照井です)

 

 ヨシュアの封印や町の保護にシャミ子の呪いの改善をした桜を見つけてしまえば色々と解決するからと、リリスは桜の行方を追うのを最優先するべきだと言い話を纏めます。

 

 それはそれとしてミカン姉貴は部屋に何を置くかでシャミ子とキャッキャしていますが、ドアの方から桃が嫉妬丸出しで現れました。シャミ子の決闘の手紙をデートと間違えて解釈した浮かれフルーツポンチさんオッスオッス。

 

 桃は前のイベントで部屋を飛び出したお詫びに菓子折りでも持ってこようとしたけど、ヨシュアが箱詰めなのに箱状の物を持ってくるのは不謹慎ではないかと考えていたとか。

 

 今度は壁が薄くて会話が丸聞こえだったらしく、清子さんがエントリーしてきます。

 それならお米券がいいとさりげなく要求してきますがキャラが多過ぎて画面が狭すぎる。

 

 終いには桃まで夏休み中はばんだ荘で暮らすと言い始めてあーもうメチャクチャだよ。

 シャミ子が両隣に魔法少女が来ることに気付いて上下の部屋を交換しないかとか言ってきますけど、ン拒否するゥ……魔法少女に挟まれてるシャミ子が見たいのでみとめませーん。

 

 いやそんなどっちの味方なんだって言われましても……ミカン姉貴一択でしょ。

 楓くんの視線に気付いたミカン姉貴は首を傾げますが、直後に前回のイベントの会話を思い出したのか顔を赤くします。エッッッッッ(桃並感)

 

 

 それではミカン姉貴の呪いでリリスさんが野鳥に持ってかれたところで今partはここまで。────さすがにこれは短い……短くない? 

 

 攻略する相手が居るからと飛ばさずに参加しましたが、いかんせん盛り上がりに欠けるのが問題ですね。これも全部すき焼きイベントと引っ越しイベントが別扱いなのが悪いんだよ。

 

 

 ◆

 

 

 ばんだ荘を探して住所の場所に来たのだけど、あるのは人が住んでいるのかもわからないボロボロの…………廃墟だった。

 

 そんな場所にまさかシャミ子とそのご家族に加えて楓くんまで住んでいたとは思わなかった。内装もそれなりにボロボロだったけれどこれは後で直せるから問題ない。

 

「それにしても、あの時はごめんなさいね。シャミ子の服を駄目にしてしまったし、折角だから整理も兼ねて私の服をあげるわ」

 

「そんなこと気にしなくても……」

 

「素直に貰っておいたらどうだ? 新しく買う余裕はまだ無いだろ」

 

 確かシャミ子のお家は呪いで貧乏だったのよね。それならちょうどいいし、何着か渡してもバチは当たらないでしょう。

 

 そう思ってよさそうな服を渡すと…………あろうことかシャミ子が普通にその場で服を脱ごうとし始めて慌てて止める。

 

「ちょ、ちょっとシャミ子! 楓くんが居るんだからしれっと脱がないの!」

 

「……あぇ?」

「俺は別に気にしないが」

「一番気にしてちょうだい!」

 

 兄妹みたいとは思ったけどもう少し気にしてくれるかしら!? せめてもと後ろを向いてもらって、今のうちに着替えてもらう。

 

 私の趣味のせいで肩が出るタイプの服を着たシャミ子は、肩と露出した下着の紐を隠して楓くんの方を見る。

 

「……肩が出ない系の服はありませんか」

「……ごめんなさい、すぐ取りかえるわね」

「似合ってると思うけどな」

 

 シャミ子は可愛いし、楓くんの言うこともわかる。でもさらっとした言い方から察するに、多分楓くんはシャミ子を『小さい子』以上には見ていないのだと思う。

 良くも悪くも、妹のような存在として大事なのかもしれない。

 

「私はこの手の服装に慣れてないんです!」

「同じ肩が出てる寝間着とどう違うんだよ」

「だいぶ違いますが!?」

 

 ……寝間着の服装知ってるのね……。

 

 ちゃんとした肩が出ない服をあげて数分、落ち着いてから改めて話を続ける。

 

 シャミ子のご先祖様が会話に入ってきて桜さんの事とかで話題が膨らみ、最終的に桜さんを見つけられれば諸々の事情が解決できるということでこの話は終わった。

 

「ミカンさん、桃にもちゃんと相談しませんか?」

 

「そうね! オニユズみたいにへこんじゃってたけど、一人で抱え込んでた分元気出てきたわ!」

 

「オニユズって、しわくちゃじゃないか……」

 

「もうっ、それはいいの! 

 これから一人暮らしが始まるわけだし、内装はどうしようかしら。ここに本棚を置いて、こっちにはテレビを置きたいわね」

 

「じゃあ私がゲームを持ってきますから皆で対戦しましょう!」

 

「──それは楽しそうだね」

 

 突然聞こえてきた知り合いの声に、私たちは全員ぎょっとする。振り返るとそこには、暗い雰囲気の桃が立っていた。

 

「桃!? 貴様なぜここに!」

 

「この前シャミ子とお母さんが居たのに飛び出してきちゃったから、菓子折りでも持って謝りに来ようとしたんだけど……」

 

「……どうした?」

 

「いや、お父さんが箱詰めなのに箱状の物を持ってくるのは流石に不謹慎かなって」

 

 それは気にしすぎなのではないかしら……。と思っていたら、更に人が入ってきた。雰囲気からしてシャミ子のお母さん? 

 

 貰えるならお米券がいいなんてちゃっかりしてるのね。とはいえ事情が事情だから、貰えるものはなんだって嬉しいのかしら。

 

「──急に部屋を借りるって言って出ていったから心配したけど、ミカンも元気そうでよかった。でもよりによってここなんだ」

 

「ちがっ……私、頭を冷やす時間がほしくて!」

 

 突然モ゛ーンとした桃の矛先がこちらに向いてきた。少しずつ詰め寄ってくる桃に、横にいた楓くんが話しかける。

 

「寂しかったのか?」

「……いや、別に」

「あの家に一人になるの、嫌だろ」

「…………」

 

 黙った桃が、私と楓くんを見て考えるそぶりを見せると、シャミ子を一瞥してから言った。

 

「やっぱり私もここで暮らす。別に寂しくないけど、確か反対の部屋が空いてたはずだし」

 

「な゛っ!?」

 

 シャミ子の凄い声を聞いて、なんだか申し訳なく感じる。

 

「じゃあお母さん、これからよろしくお願いします」

「いえいえ、こちらこそ優子をお願いします」

 

 外堀が埋められているわね……。

 

「これもしかして両隣を魔法少女に占拠されてませんか……?」

 

「されてるな」

 

「──楓くん、吉田家と部屋を交換しましょう! してください!」

 

「やだ」

「貴様どっちの味方なんだ!」

 

 身長の差から楓くんの服の真ん中辺りを掴んで揺さぶるシャミ子だけれど、楓くんに顔面を鷲掴みにされて動きを止められる。

 

 そんな楓くんは、どっちの味方なんだと言われてから、少しの間だけ私を見てきた。その表情はどことなく、河川敷のあの時と似ていて──

 

 

『……ミカンの呪いをどうにかしてあげたいと思ってるって言ったら、笑うか?』

 

 

「……っ!」

「ミカン、どうかした? 顔赤いけど」

「な、なんでもないけど!?」

 

 それとなく頬に手を当てると、確かに熱い。楓くんの言葉が、声がフラッシュバックして、心拍数が上昇するのがわかる。

 

「──ってあー!! ごせんぞが窓から入ってきた鳥に捕まってる!?」

 

「えぇ……」

 

 動揺が招いた呪いによって、ご先祖様が鳥に持っていかれる。シャミ子と楓くんがそれを追いかけて外に出ていったら、ようやく心が落ち着いた。

 

「……ねえ、桃」

「なに?」

「────ううん、なんでもない」

 

 

 …………私は今何を聞こうとしたのだろう。とっさのことで直ぐに忘れてしまったけれど、なんとなく、思い出すのが怖かった。

 





ヒロインの楓くんへの友愛度

・シャミ子
友/6
愛/1

・ちよもも
友/5
愛/0

・ミカン姉貴
友/5
愛/0

・清子さん
友/2
愛/0
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。