よしんば初投稿じゃなかったとしても?
ウェーイ視聴者くん見てる~? 今からシャミ桃に挟まろうとしたガイアくんを処刑しま~す! なゲームのRTAはーじまーるよー。
前partの更新が遅れたのは突然の体調不良で一日中トイレと寝室をシャトルランしてたからです。大便うんちパレードじゃん(ムカデ委員長)
大事をとって更に丸1日寝ていたので合計2日は編集してませんでした。
体調管理には気を遣おう!(ゆうさく)
前回はミカン姉貴と桃がばんだ荘に引っ越してきたところで終わりましたね。
今回は引っ越しの挨拶で持ってきた牛肉を眺めるところから始まります。
シャミ子と良ちゃんが赤い、赤い! と言っています。ホントだこりゃ赤い!
隣人歓迎のすき焼きパーティーをしようと清子さんが提案しますので、準備を始めましょう。お父さんBOXでネギを切るのは……やめようね!
桃曰く、後でミカン姉貴が来るけどミカン姉貴は何にでもレモン汁をぶっしゃーするなっしー! するやべー味覚の持ち主だと教えられます。いくら楓くんが柑橘類好き設定でもそこまでやるような柑キチ類ではないです。
……そんなことを話していたら、ミカン姉貴がエントリーしてきました。清子さんに渡してるゆずドレッシングやミカンジュースは楓くんもお世話になってる一品ですね。私は飲み物ならどちらかと言うと蜜柑より桃派です。
早速と牛肉にレモン汁をぶっかけようとするミカン姉貴を楓くんがすぐさま捕縛しました。
でもミカン姉貴のぶっかけなら見てみたいかも(AA略)
桃から買い物に行ってきてと遠回しに時間稼ぎをお願いされるので、ついでに良ちゃんも連れてイキましょう。
ハードボイルドな小説(ノベル版ダブル)も嗜む良ちゃんはヨシュアがプリズンにお勤めしてると思っていたらしいです。ショタジジイなんて女より希少な人が牢屋に入れられたら薄い本が辞書並に厚くなってしまうのでNG。
……さっきから無視しようとしてましたが、良ちゃんは楓くんと自然に手を繋いでいます。これは友情度が5になって尚且つ主人公くんが他ヒロインと居るときにする行動なんですよね。
耳年増な良ちゃんは楓くんがミカン姉貴にお熱な事に薄々勘づいているのでしょう。お兄には良とお姉が居るだろ! いい加減にしろ! という意味でのアピールな訳です。いじらしくて可愛いじゃないですか。
ただ、違うキャラメイクの主人公くんならともかく、楓くんの設定ではまぁ小学生を恋愛対象にはしませんので……んにゃぴ……(無慈悲)
やはり軍門に下る話は断るべきでした。尤も私は良ちゃんを悲しませたくないので、あの選択肢を断ったことは一度もないですが。
──スーパーに到着してからやることは一つ、ミカン姉貴がカゴに放り込んでくる柑橘類をブロックしたり元の場所に戻すことです。
あーやめろ! 徳用蜜柑
……といった具合にミカン姉貴とばかり話していると、良ちゃんが不機嫌になるのでこちらも適度に構います。じゃあまず、年齢を教えてくれるかな? 9歳? もう働いてるの? 学生……あっ、ふーん(義務教育)
良ちゃんも今はまだ楓くんの腰辺りに頭がある程度ですが、高校に上がる頃にはシャミ子の身長を抜いてそうですね。
シャミ子はほら、幼少期から病弱だし貧乏で栄養足りてないしヨシュア譲りだし魔族だしで絶望的ですから。
……自分で言ってて悲しくなってきたのでさっさと会計を済ませましょう。
──(家に)着くゥ~。
買い出しも盛り付けも終わったのでさっそく食べましょう、楓くんは誕生日席のミカン姉貴と良ちゃんの間でシャミ子の向かいの位置に座ります。桃はミカン姉貴の向かいの誕生日席に座る清子さんと横のシャミ子に挟まれてますね。
肉! ネギ! 豆腐! って感じで食べ進めますが、シャミ子が初の牛すき焼きに
すき焼きにレモン汁を入れようとしてくるミカン姉貴から小皿を守りつつ食事を続けますが、みるみるうちに良ちゃんがムスッとしてきます。
良ちゃん側からしたらシャミ子や自分と仲のいい兄的な存在が他の女に夢中なんだから、そりゃ面白くないですよね。
か゛わ゛い゛い゛な゛ぁ゛良゛ち゛ゃ゛ん゛
良ちゃんの機嫌は皿に料理をよそってあげたり、何故かシャミ子と一緒にいると直ります。なんで……なんでですかね……(RTA猫)
多分この子、自分とシャミ子の二人で楓くんと一緒になりたいんでしょうかね。吉田姉妹で楓くんを独り占め……二人占め? したいのかと。
……果たして少し経った頃、食休みにシャミ子と桃がベランダで話しています。
ですが部屋の隅に置かれたお父さんBOXの横に座っている楓くんは動けません。
何故ならお腹いっぱいで眠たげな良ちゃんが寄り掛かっているからです。清子さんは生暖かい眼差しを向けるのはやめてクレメンス。
ミカン姉貴が余った牛肉で作った塩レモン焼きを渡してきます。ついでに良ちゃんになにかしてしまったのかと聞いてきました。
何度も見てこられては気にもしますよねぇ。とりあえず柑橘類好きに目覚めたんでしょとでも言っておきます(適当)
ベランダの二人の会話に混ざりに行きましたね。暫くして戻ってきたシャミ子がヨシュアにすき焼きをお供えしますが、後ろのミカン姉貴が段ボールの柄に見覚えがあると言います。
どうやら桜はヨシュアを流通段ボールに魔封波していたらしいです。…………密林の箱じゃなくてよかったですね。
それでは清子さんが段ボールをシャッフルして当てるゲームをしようとしてるところで今partはここまで。おいシャミ子ァ、お前楓くんが寝てる良ちゃんを撫でてるとこチラチラ見てただろ。
◆
隣人歓迎すき焼きパーティーに招待されたはいいのだが、メインの牛肉を持ってきた桃に突然こんなことを言われた。
「楓、あとでミカンが来るけど気を付けてほしい」
「……何にだ?」
「ミカンは料理と見るや何でも酸っぱくしてくるんだよ。せめてすき焼きは甘しょっぱく食べたいから、止めるのを手伝って」
「なるほど」
自分もレモンは好きだが、流石に何にでもかける訳ではない。早速手荷物を片手に持ってきたミカンが、清子さんに実家の商品を渡していた。
こちらを見て微笑みながら近寄ってくるミカンを見ると、無意識に頬が緩む。自分ながらに単純な奴だと思わざるを得ない。
「こんにちは、楓くん」
「いらっしゃい、ミカン。と言っても俺の部屋じゃないけど」
「ふふ、そうね……あら、牛肉じゃない! ちょうど手元にレモンが──」
台所の桃が置いた牛肉に懐から出てきたレモンの汁をかけようとするミカンを後ろから止める。咄嗟に後ろから羽交い締めにしてしまい、蜜柑色の鮮やかな髪色が視界いっぱいに広がった。
「皆が食べるんだからレモンはやめよう」
「ミカン、楓、ちょっと買い物行ってきて」
「え、えっ?」
はいはいはいと急かされ、ミカンごと部屋から追い出された。その直前に、近くにいた良ちゃんに声をかける。
「良ちゃん、買い物手伝ってくれる?」
「うん、いいよ」
ぱたぱたと駆け寄り靴を履く良ちゃんとの三人でスーパーに向かう。自分を挟んで両隣に立つミカンと良ちゃんの声に耳を傾けていると、不意に右手が包まれた。
「……ん?」
「……んっ」
視線を向けると、前を見ながらこちらに左手を伸ばした良ちゃんが目に入った。
自分の方を見てこないが、それでもしっかりとした力で手を握っている。
「そういえば良ちゃんと会ったのは二回目よね、桃から聞いたけど、お父さんのこととか色々と大変だったでしょう?」
「お母さんが隠し事を苦手なのを知ってるので、父は長く帰ってこれない人なのだと分かってた。良はハードボイルド小説も嗜んでいるので父は訳あってプリズンにお勤め中なのかと思ってたけど、思ったより近くに居て安心した」
「……こ、根性あるのね」
……良ちゃんの読む本はそのうち検閲した方がいいのかもしれない。
暫く歩いて到着したスーパーでカートを押して歩くが、問題はミカンだった。彼女はことある毎にそこら辺の棚から柑橘類を持ってくるのだ、その都度戻すこちらの身にもなってくれ。
良ちゃんに一喝されてようやく普通の買い物を始めたミカンに必要な材料を持ってきてもらいつつ、良ちゃんと一緒にカートを押して適宜他の材料をカゴに入れて行く。
「さっき俺の手を握ったとき、どうして黙ってたんだ?」
「……べ、別に……」
「断る理由も無いんだから、言ってくれたらよかったのに」
「だって──」
口ごもる良ちゃんの返しを待っていると、頼んだものを持ってきたミカンに遮られた。
「持ってきたわよー」
「……ああ、ありがとう」
「あら、どうかした?」
「なんでもないよ」
ミカンが来るなり自分の後ろに隠れる良ちゃんだが、もしかしてミカンが苦手なのだろうか。桃の家では軍門なのかと聞くくらいには普通だった気がするが……年頃の女心はわからん。
今はまだ自分の腰にしがみつく程度の背丈だけど、大きくなったらシャミ子の身長を追い抜くのだろう。所詮隣人に過ぎないが、それでもこの子の成長を楽しみにしている節はある。
「──ゆっくりでいいよ」
ただそう言って、優しく頭を撫でた。
つつがなく準備が終わり、ようやくすき焼きを食べられる時間になった。
シャミ子が初の牛すき焼きに感動したりミカンにレモン汁を盛られそうになったりと騒がしかったが、それなりに楽しく食べられた。
やはり複数人で囲む食事はいい。
一息ついて食休みがてら壁を背にして座っていると、気付いたら横にちょこんと良ちゃんが座っていた。うとうとしながら自分に寄り掛かってくるので、倒れないように手を回して支える。
「お兄……」
「どうしたの?」
「……ミカンさんばっかり」
「な、なにが?」
「────」
自分の脇腹に頭を置いてまぶたを閉じる良ちゃんは、やがて穏やかな寝息を立てる。台所からレモンと肉の香ばしい匂いを漂わせて戻ってきたミカンが、二つの皿を持ってきた。
「はい、塩レモン焼き食べる?」
「ありがとう、もらうよ」
「あら、良ちゃん寝ちゃったのね」
「騒がしかったし、疲れちゃったんだろう。なんだかんだ小学生だからね」
さらさらと流れる髪を梳す。
眠りながらもくすぐったそうな良ちゃんを見て笑みがこぼれる横で、気になることがあるらしいミカンに聞かれた。
「ねえ楓くん、私は良ちゃんになにかしてしまったのかしら」
「なんのことだ?」
「私、今日何回か良ちゃんに見られてたの。楓くんと話してたときは顕著だったわ」
とは言われても、ミカンと自分が話してて良ちゃんがミカンを見る理由がわからない。
「さぁ、わからないな。案外柑橘類のよさに目覚めた……とかじゃないか?」
「それならいいのだけど……」
「良ちゃんは俺が見てるから、シャミ子たちの所に行ってきなよ」
「……うん、わかった」
肉の入った小皿を渡してベランダの方に向かうミカンを見送り、塩レモン焼きを一口食べる。柑橘類好きなだけあって、絶妙な味付けである。
自分が作るよりずっと美味しい。もしもこんな料理が毎日楽しめたら────
……いや、やめよう。
清子さんから妙に生暖かい視線を送られながらも食べ終えた皿を机に置く。
戻ってきたシャミ子がヨシュアさんの入っている段ボールにお供え──というとやや不謹慎な気がするが、お供えをしている。
「ん、良子は寝てしまったんですか?」
「あとで布団に寝かせてあげるから、パーティーが終わったら敷いてくれるか」
ガッテン! と小さく返すシャミ子に、先程の良ちゃんの言葉の真意を問う。
「さっき、良ちゃんに『ミカンさんばっかり』って言われたんだが、どういう意味なのかわかるか?」
「突然そんなことを言われましても……。ミカンさんばっかり──とは、ううん?」
疑問符を浮かべて首を傾げた。
シャミ子に聞いたのが間違いだったが、桃に聞いても同文だろう。あの子は同性だが女心を一番分かっていなさそうだし。
「ミカンさんばっかり……構うな、とか見るな、じゃないですか? ほら、楓くん最近ミカンさんと話す機会が多いですし」
「そう……か? 確かに良ちゃんとはあまり会わなくなってきているが」
「そうですよ! だって楓くん、最近じゃ私ともあまり話しませんし……」
そう言ってシャミ子は尻尾を腕に絡ませてくる。先の良ちゃんのように、ムッとした様子で自分の顔を見てきた。
「もっと、私たちのことも──」
「あら? その段ボール……」
「──うぇいっ!?」
突然後ろからかけられた声にすっとんきょうな声を出すシャミ子。驚いたあまり、自分の腕に巻き付けた尻尾を締め付けてきて少し痛い。
──しかし、そうか。良ちゃんは、自分がミカンと居ることに……嫉妬していたのだろうか。嬉しくないとは否定できないのだが、これは流石に
自分の体を枕にしている良ちゃんと、腕に尻尾を巻き付けながらミカンと話しているシャミ子を見ながら、そんなことを考えていた。
……そのせいでヨシュアさんの段ボールがミカンの実家の工場で使っていた物と同じだという話を聞きそびれてしまったのは余談である。
ヒロインの楓くんへの友愛度
・シャミ子
友/6
愛/1
・ちよもも
友/5
愛/0
・良ちゃん
友/5
愛/0
・ミカン姉貴
友/5
愛/0