がっこうぐらしRTAもやりたいけど単行本が纏まって売ってないので初投稿です。
ふふ……下手だなあカイジくん、プレイが下手……! なゲームのRTAはーじまーるよー。それを口にしたら戦争だろうが……っ!
前回は動物園デート(まだ付き合ってない)をしたところで終わりましたね。今回は桃の闇堕ち再発イベントから再開です。
シャミ桃デートをリコくんに邪魔されたり虎の赤ちゃん触れ合いコーナーに行けなかったりで闇堕ちゲージがマックスになった結果ですね。
楓くんは動物園で遊んだ疲れから不幸にも爆睡してますが、ミカン姉貴の部屋の扉を粉砕したり外でボウガンをぶっぱなす音が聞こえてくるのでそれでようやく起きました。
普段からワイシャツにスラックスのキチッとした格好の楓くんしか見ていないミカン姉貴たちは、部屋着──というか寝るときは夏も冬も基本的に薄着の楓くんを見て若干ゃ顔が赤いですね。申し訳ないが唐突な逆ラッキースケベはNG
薄着から普段着に急いで着替えた楓くんが戻ってきて話を聞いていますね。
何故闇堕ちしたのかは誰もわかっていないようなので、困ったときの小倉ァ! に連絡しようとします。ですが唯一連絡先を知ってる桃はスマホを握り潰してるので電話できません。
杏里ちゃんは……連絡先知ってるんですかね? かといって聞こうにも朝早くなので迷惑になるでしょう、しかし時間が掛かれば魔力を垂れ流してる桃がコアになってしまいます。
わーどうすればいいんだー(棒)
──といって慌てる必要はありません。この程度、想定の範囲内だよォ!
このイベントでは時間経過で自動的に小倉ァ! が出現し、手助けしてくれます。
日 課 の ばんだ荘の近所の巡回をしていたらしい小倉ァ! はごせん像にマイクを仕込んで盗聴していたとか。その枕詞いる? 盗聴は松本でも流石にやらないと思うんですけど(名推理)
小倉曰く桃の闇堕ちは負の感情がトリガーになった突発的なモノらしく、解決の為には何故負の感情を溜める事になったのかを話してスッキリ(意味深)すればいいとか。
例の『スゲェ嫌だったことを洗いざらい話して♡』ですね。ここでもし「楓が周りばかり構ってこっちを見てくれない」とか言われた日には、私はゲームの電源を切ってふて寝します。
…………ヨシ!(RTA猫)
桃はシャミ子の弁当を落ち着いて食べられなかった事と、自分を差し置いてふれあいコーナーで虎の赤ちゃんを抱っこしてきた楓くんとミカン姉貴に嫉妬してこうなったと暴露してきました。
まさかそんなことで……とシャミ子やミカン姉貴からは呆れられていますが、楓くんは普通に気まずそうですね。小倉は愉快そうに見てます。
闇堕ちなんて滅多に見られないからって……少しは自重しようね!(良心土方)
弁当を落ち着いて食べられなかったんなら改めて食べればいいんじゃね? となったのでシャミ子に作らせに自室に戻らせますが、時間的に弁当の完成が消滅までに間に合いません。
ですので、動物園イベントの前に作っていた地味な色の弁当を持って来させます──なんで等速に戻す必要があるんですか?(2part連続)
──あっちょっ、シャミ子が部屋から出た直後に突然桃に掴み掛かられました。
(まちカドまぞくRTA)流行らせコラ、流行らせコラ! ヤメロォ! ナイスゥ!
よっぽどふれあいコーナーの件でご立腹だったのか、近くにいた楓くんに馬乗りになってガクガク揺さぶってきます。
闇堕ちフォームのミニスカートの状態で馬乗りなのでモロに見えてますが、んにゃぴ……露骨なエロは好きじゃないです……なるほど黒ですか、ええやん!(手のひらギガドリルブレイク)
やっぱチラリズムよ(大胆な性癖暴露は対魔忍犬兄貴の特権)ちなみに学校の被服部と仲がいいと服を作ってくれるので、闇堕ちせずとも闇堕ちフォームで楽しめます。部長の名前がみやこなのは……まあ偶然でしょう。
唐突な筋力抵抗QTEが発生しますが、楓くんがほんのり顔を赤くしながら顔を逸らすので桃も自分の状況を見て丸見えなのを理解します。怒りと羞恥の混じった赤面がセクシー……エロいっ
クールぶっててもその実、桃は間違いなく誘い受けですよね。
シャミ子が力を使ってなくてもフロイトが手を叩いて喜びそうな淫夢(本来の意味)を見るむっつりスケベだし。
──恥ずかしがった瞬間からボタン連打が簡単になるのでさっさと押し返しましょう。
馬乗りのまま器用に起きた楓くんの膝に桃が座ってる状態ですが、楓くんがまた皆で動物園に行く約束をするのでそれなりに機嫌が直ります。
ちょうどよく戻ってきたシャミ子に弁当を渡されますが、闇堕ちした桃の握力は箸を粉砕します。だから、シャミ子の『あーん』が必要だったんですね。いいよ~打点高いよ~!
シャミ桃をしている+56562点
桃の友愛度が7/2になっている-364364点
…………はい。
ここまでガバガバだと最後にはどうなってるのか楽しみになってきましたね。
もし仮にこの先ノーミスならお釣りが帰ってくるので続行します(ウンチー理論)
それでは無事闇堕ちが治ったところで今partはここまで。過熱した友愛度ガバは、ついに危険な領域へと突入する……。
……えっ、なんですか小倉。
『千代田さんの下着は何色だったのか』って? それ今じゃなきゃ駄目ぇ!?(どん兵衛)
◆
──朝起きたら闇堕ちしたと言われても、誰も理解できないと思う。
シャミ子と一緒にミカンを叩き起こしてまた魔力の矢を撃ち込んでもらったけど、それでも治ることはなかった。外で扉を破壊したりボウガンを撃ったりすれば流石にうるさかったのか、下の部屋で暮らしてる楓が起きてくる。
「……遊ぶなら静かにしてくれ」
「ああ、ごめん。でも今緊急事態で……」
出てきた楓は寝巻きだったのか、無地のTシャツとゴムの半ズボンを着ていた。
眠そうにボーッとしている顔とだらけた服装は、普段の真面目な雰囲気とは違い不思議と目が離せない。なんだろう、ギャップって奴かな。
「楓くん、実は桃がまた闇堕ちしてしまったんです。今回はミカンさんの引き戻しも通用しなくて困っていて──」
「楓とミカンはこの格好初見だったっけ」
「すごい格好だな」
「すごい格好よね」
──二人はさぁ……。
無駄にピッタリの言葉が飛んできてから数分、楓がいつもの服装に着替えてから皆で私の部屋に戻った。こう言うことに詳しい小倉に連絡しようと思ったけど、自分のスマホはついさっき力加減が出来なくて握り潰している。
どうすれば──と悩んでいる裏で、不意に立っていた楓がすっとんきょうな声を出す。
「ぬぉおおっ!?」
「……どうしたの?」
振り返った私たちの目に入ってきたのは、楓の黒縁のとは違う眼鏡を掛けた、髪から服装、雰囲気まで全てが真っ黒な──件の小倉だった。
そんな小倉が、楓の脇の下から生えている。後ろから腕と脇の間に顔を差し込んでこちら側に出しているのだ。深淵を覗いているような黒い瞳が、どういうわけか愉快そうに歪んでいる。
「誰か私を欲したよねぇ?」
「欲したけど連絡してないんだが」
「あ~、邪神像にマイク仕込んでたからねぇ。あと家の回りを週5で巡回してるんだよぉ」
……通報したいけど今はそれどころじゃない。
小倉の知識を借りてわかったのは、私が闇堕ちしたのは以前の一件を境にコアが不安定で、加えて負の感情がトリガーになって闇側に傾いてしまったのが原因だとか。
どうすれば元に戻れるのかと聞けば、小倉はあっけらかんと言い放つ。
「負の感情を清算すれば光の側に繋がりが出来て凌げるかも! つまり、ここ最近で起きたスゲェ嫌だったことを洗いざらい話してみてねぇ」
「あ、じゃあ戻んなくていいっす」
「そんな悠長なこと言ってる場合かきさま! とにかく吐いて! 洗いざらい話せ!」
「桃が消えちゃうなんて私嫌よ!」
シャミ子とミカンが両サイドから引っ付いてくる。奥ではソファに座る楓の背中を机代わりに小倉がタブレットを弄っていた。
「俺もミカンに同感だ。あと小倉はいい加減俺から離れてくれ、なんなんださっきから」
「ん? ああごめんねぇ、君に対しても色々と興味があるから。今度ラボに来てくれない?」
「えっ、やだ」
「金曜が空いてるよ~」
「話聞こう?」
なんというか、小倉の私を見る目は研究対象みたいなモノだけど、楓への目付きは実験動物を見るような雰囲気がある。あとで一人で会わないようにそれとなく気にしておこう。
その後もシャミ子たちの話せコールが続き、私は根負けして話し始める。
シャミ子の弁当を味わう余裕がなかったことや、楓とミカンだけでふれあいコーナーに行っていたこと。そんな事が理由で闇堕ちしたと話せば、それだけで虚しくなってくる。
「私はこんなことで闇堕ちする器の小さい人間です……可及的速やかに消えたい……」
「本当に消えそうだからしっかりしなさい。なあシャミ子、今から弁当作れないか?」
「そうですね、ちょっと部屋に行ってきますから待っててください」
シャミ子が部屋から出ていく音を聞きながら机に突っ伏して気分を沈ませている私の脳裏に、ふとあの日の光景が甦る。
チケットのために頑張った私を差し置いて、ミカンと二人でふれあいコーナーを楽しんできた楓の顔を思い出した。
……楽しそうな顔を。
……だんだんムカついてきた。
「──楓」
「なに……んぉ!?」
──筋肉があるだけで格闘技を習ってるわけでもないなら、体格差があっても押し倒してマウントを取るくらいは訳無い。
私は楓に馬乗りになって、胸ぐらを掴んで揺さぶる。闇堕ちすると感情まで昂るようになるのか、怒りがどうにも抑えられなかった。
「なんで、私が、頑張って手に入れたチケットで、二人だけで楽しんでくるのかな!?」
「ちょっと、待って……揺するな、酔うからやめろって! こら、やめなさい!」
あくまでも抵抗するわけじゃなく、諭そうとしている楓には呆れる。ガクガク揺さぶってる私の言うことじゃないけど。
「か、楓くん! 桃、一旦落ち着きなさいよ……小倉さんはなに撮影してるの!?」
「えー、だってこんな光景二度と見られないかもしれないし……闇堕ちした魔法少女の感情に関するデータとか欲しいし」
「あなたに人間性ってある!?」
横で何か言っているのが聞こえても、耳が拾うだけで頭が処理をしない。
「──桃、ちょっ、桃! 一回でいいから話聞いて! 色々とマズイ!」
「なに」
「…………見えてます」
……楓が頬を赤くして目線ごと顔を逸らす。そういえば、闇堕ちした時の格好がわりと派手だったような気がする。
下を見ると、私は短いスカートのまま楓に乗っかっていた。当然だけど、楓の目線ではおもいっきりスカートの中が見えているだろう。
「──ぁ」
パッと手を離すと、楓は器用に私を膝に乗せたまま起き上がった。支えるように腰に手を回して、いつもの優しい顔と口調で語りかける。
「……あの件は本当に悪かったよ、桃。お詫びにもならないけど、ゴタゴタが片付いたらまた皆で動物園に行こう?」
「……嘘じゃない?」
「嘘なわけないだろ」
「──約束して」
「ん、約束」
私の頭は冷水を浴びたように急速に冷えて行く。イラついたからって、なんて事をしてしまったのだろうか。まるで優しさに付け込んだようだったけど、楓は目尻を緩めて笑いかける。
──同年代なのに、どこか兄のような楓は、不思議と甘えてみたくなるのだ。
「──お待たせしました! ……なんで小倉さんはビデオカメラを構えてるんですか?」
「気にしなくていいよぉ」
「えぇ……?」
──その後としては、シャミ子の弁当を食べることで闇堕ちの問題は解決した。
枯れ葉色の地味な弁当だったけど、シャミ子らしくていいと思う。それに美味しかったし。
『あーん』されたのが恥ずかったけど気にしたら負けな気がする。
「迷惑かけてごめん」
「気にするな! 配下(仮)の厄介事の解決もまぞくの務め……だと思うからな!」
ふはははと笑うシャミ子を見ると、心が暖かくなる。楓への謝罪の品も考えないといけないし、今日はもう解散しようかな。
「あっ、そうだ。ねえ楓くん」
「どうした?」
「千代田さんの下着、何色だった?」
──は?
「なに急に……セクハラで訴えてから君の眼鏡を指紋でベタベタにするよ?」
「地味な嫌がらせだねぇ。いや、そうじゃなくてさぁ~。気にならない? 闇堕ちすると服装が変わるなら、下着まで変わるのかな~って」
無意識にスカートからズボンに戻った帯の辺りを掴んで後退りしたのは仕方がないと思う。無駄にいい笑顔で言ってのけた小倉に私経由でセクハラを受けた楓は、悩んでから口を開いた。
「……の、ノーコメントで」
「へぇ」
すっ、と小倉の顔が真顔になる。
その直後、小倉は適当な色を声に出す。心理学でも齧っているのか、特定の色に目線を逸らす楓を見て「あぁ!」と言う。
「黒かぁ、派手だねぇ」
「…………いえ違います」
「目は口ほどに物を言うんだよぉ?」
タブレット片手に画面を指で打ちながらそう言う小倉。その視線は、遂にこちらに向いた。
「じゃあ次は、千代田さんの普段着の色も知る必要が出て来たねぇ」
「さっさと出てってくれるかな!?」
「えぇ~教えてよぉ」
──小倉を追い出すのに、ここから更に二時間を要したのは余談である。
ヒロインの楓くんへの友愛度
・シャミ子
友/7
愛/2
・ちよもも
友/7
愛/2
・ミカン姉貴
友/7
愛/2
・小倉ァ!
友/3
愛/0