【完結】まちカドまぞく/陽夏木ミカン攻略RTA   作:兼六園

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あと1か2か3か4partで終わるので初投稿です。



part28

 最早ヒロインが楓くんを奪い合う逆恋愛ゲームと化したRTAはーじまーるよー。

 

 前回はミカンママに若干闇っぽい恋心入っちゃっ、たぁ! な所で終わりましたね。

 今回はシャミ子の誕生日会が始まる所から再開です。えっ、ミカンママ優先のイベントじゃないしシャミ子の友愛度上がったら厄介だろって? 

 

 …………うるせえ(TKNUC)

 

 我が心は不動、高校生カップルの初々しい初体験シチュこそ我が喜び(宇都宮餃子)

 

 

 楓くんがシャミ子の誕生日を祝わずにその日を過ごすことなどあり得ん。よって今partは盛大なガバ回とする! 

 ……と、あらかじめ『これからガバる』と宣言することで、それ以降でガバが起きなくなる。そう、これが『ガバ量保存の法則』です。おタイムがこわれるわ(しんみり)

 

 

 ──画面ではグループチャットをガン無視していたもんもが責められてますね。えーまじー? シャミ子の誕生日を知らないのが許されるのは小学生までだよねー! とかなんとか(捏造)

 

 朝起きたら未読メッセージが400件とか誰でも既読無視すると思うんですけど(正論)

 

 誕生日会は放課後に行われる予定で、今は昼休み。仮病を使って大急ぎで買いに行く事にした桃は、早速と胃痛を訴え全力で学校から出ていきました(矛盾)

 

 ちなみに楓くんは当然のようにプレゼントを用意してあります。

 

 いやいつ用意したんだよ……という疑問がこれを見ているホモどころか私の頭の中でぐるぐるしていますが、原作基準で話が進むこのゲームではシャミ子の誕生日イベントは強制でやってくる(スキップは可)んですよ。

 

 だから、プレゼントはイベント当日に『既に用意した』という処理をされて自動でアイテム欄に追加されるんですね。呪いのアイテムかよ。

 ……このプレゼントの中身は、その時の主人公の持っている所持金で決まります。

 

 金欠の場合『おめでとう! よかったな!(超次元サッカー)』とばかりに言葉だけの祝福で終わります。程々にお金があると花を一輪とかだったりしますが、今回楓くんは何度かバイトをしていて結構お金があるので────

 

 

『サファイアのネックレス』と『紫苑(シオン)の押し花の栞』が現在楓くんの手元にあります。──これガチの奴では? 

 なんというか、恋人に渡すときのチョイスな気がするのは私だけでしょうか? 

 

 まあ……楓くんとシャミ子はカップルみたいな門矢士(もんやし)(レギュ違反)

 

 私は最近コメントでホモから『走者兄貴かえシャミとか見ても血を吐かなくなったね(意訳)』とか言われてますが、慣れたんじゃなくて痛みを感じなくなっただけで口の中はいつも血の味が広がってるんですよね(死の前兆)

 

 余談ですが、各ヒロインの誕生日はシャミ子は9/28。桃が3/25、ミカンママが11/3、小倉が12/14、杏里ちゃんが5/1、良ちゃんが1/7です。シャミ子含め誕生花の花言葉を調べてみるのも一興ですわよ。調べて♡ 調べろ(豹変)

 

 

 ──などと説明している内に時間は放課後。果たして仮病で早退した桃が戻ってくるのはセーフなのかはさておき、誕生日会が始まりました。

 

 楓くんがネックレスをチョイスしているためか、被りを気にしてミカンママが渡したのはバスソープとキャンドルのみになっていますね。バスソープってなんだよ……(素朴な疑問)

 

 小倉は……まあ、うん。

 

 杏里ちゃんが渡したのは自分の使っているスポーツウェア一式と焼肉券でした。楓くんの足フェチを知ってるせいで『これで攻めろ!』と助言してるように見えておハーブ生えますわね。

 

 そして桃が財布をプレゼントして、なんか着いてきていたリコくんがお古のPS2とソフトを幾つか渡していました。

 じゃあ、SIRENのRTAやろうか(ゲス顔)

 

 

 ──それでは楓くんの番が来たところで短いですが今partはここまで。

 シャミ子の誕生日を祝うだけのイベントだから長引かないのはいいですね。それでもカップ麺が作れる程度のタァイムロスですが。

 

 

 ────エッ!?(ガバ穴ダディ)

 

 ……なんか楓くんがプレゼント渡したらシャミ子が泣き始めたんですが……。

 

 ……あー、えー。

 

 ──ウアアオレモイッチャウウウウウウ!!(貰い泣き)

 

 

 

 ◆

 

「──しゃ、シャミ子……?」

 

 つつがなく行われていた誕生日会は、自分の渡したネックレスを境に崩壊した。

 渡された本人であるシャミ子が、堰を切ったように涙を流し始めたからだ。

 

「えーっ、と、あぁ指でこすらないで」

「ごめん、なさい、楓くん……」

 

 ハンカチを目元に優しく押し当てて涙を拭き取る。さしもの状況に静かに慌てる桃たちに、ジェスチャーで座ってるよう伝えた。

 

「シャミ子、もしかして嫌だった?」

 

「そんなわけ……! ただ……嬉しい、筈なのに……涙が止まらなくて……っ」

 

 ぽす、と額を自分の胸に押し付けて啜り泣くシャミ子。背中をさすって次の言葉を待っていると、落ち着いた頃に口を開く。

 

「私は、楓くんから貰ってばかりです。いつもほしい言葉をくれて、ほしい事をしてくれるのに……何も返せていない……!」

 

 声を震わせて、胸に秘めた気持ちを吐露するシャミ子。負い目を感じているのだろう眼前の少女の顔を上げて、目尻の涙を指で拭う。

 

「……シャミ子。そもそもの話になるんだけどね、俺は君に見返りを求めているからこんなことをしているんじゃないんだよ」

 

「──え?」

 

「俺が病弱な頃のシャミ子を助けていたのは同情したからじゃない。

 体が弱くても学校に行こうと頑張ってる君を、手伝いたかったからだ。お隣さんだからとかじゃなく、ただ、君のその頑張りは無駄じゃないんだと──応援したかった」

 

 両手で頬を挟んで、もちもちとした手触りを感じながら、惚けた顔のシャミ子に出来る限りの笑みを浮かべて自分は本心を言った。

 

「──君が元気で居てくれる。それが、俺にとっての君からの恩返しだよ」

 

 この言葉に、シャミ子はふにゃりと笑い背中に腕を回してくる。そして自分を見上げながら、その小さな口を動かした。

 

「……ありがとうございます、楓くん」

 

 

 

 ──首に青い宝石のネックレスをぶら下げて、ご機嫌な様子で手元の押し花の栞を玩ぶシャミ子は、自分にふとこう聞いてくる。

 

「ところで、どうしてサファイアなんですか? というかこれ高いですよね……?」

 

「いちいち値段を気にするんじゃない。サファイアは9月の誕生石だからだよ」

 

 携帯で調べて大急ぎで購入したから、意味はあとになって知ったのだが──

 

「サファイアの誕生石としての意味は『成功』『誠実』『慈愛』。なんだかシャミ子ちゃんの事を言ってるみたいだね~」

 

 小倉に言われて、シャミ子は顔を赤くする。背中で尻尾が複雑に揺れていた。

 

「そう言われてもこそばゆいだけですよ……。じゃあこの栞の花はなんなのです?」

 

「綺麗な花やわぁ。どっかで見たことある気がするんやけど、なんやったっけ」

 

 隣に座っているリコが栞を指でつつく。文字通り花より団子派の杏里はともかく、ミカンや桃すら首を傾げている。

 

「あぁ、それは紫苑の花。9月28日の誕生花を調べたら丁度それが出てきたんだよ。折角だし手帳でも買って挟んでくれ」

 

紫苑(しおん)……小倉さんの名前ですね?」

 

「私の名前は平仮名だから厳密には違うけど、確かにそうだねぇ」

 

「この花にも意味があるんですか、小倉さん」

 

「…………あぁ~、うーん」

 

 小倉は何故か自分を見て、眼鏡のフレームを触ってから言葉を返した。

 

「あとで調べてみてね。スマホの有効活用だよ~」

「なるほどですね、そうします!」

 

 小倉と話しているシャミ子を見ていると、後ろから杏里が耳元に顔を持ってきて話し掛けてくる。吐息が少しばかりくすぐったい。

 

「楓さぁ、あのネックレス幾らしたの? 絶対安くはないでしょ」

 

「……マルマで買ったんだが、あそこの店員はプレゼントの事になると異様にテンションが高くなるんだよね。押しに押されて学生でも手が届くものを探したけどそれなりにしたよ」

 

 女性に贈りたいと言って勘違いさせた自分も悪いとは思っている。しかしそれはそれとして、あの面白い映画でも見ているような顔で商品をおすすめする店員には参ったものだ。

 

「どのくらい?」

「全額貯金してたバイト代が消えた」

「マジか……」

 

「後悔は欠片もしてないけど、暫くマルマには近付きたくないよ。まったく」

 

「おーおー、頑張った頑張った」

 

 ふうとため息をつく自分の頭を労うように杏里が撫でる。時計を見て、そろそろお開きにするかと提案したのはその直後だった。

 

 再建されたラボに向かった小倉と店に帰ったリコと別れて、シャミ子たち四人と一緒に廊下を歩く。杏里が桃たちと話しているのを余所に、自分の隣を歩くシャミ子が尻尾を腕に絡ませる。

 

「シャミ子?」

「……ぇへ」

 

 尻尾を絡めた自分の右腕に、シャミ子は左腕を巻き付ける。見下ろせば胸の上にネックレスが乗っていて、楽しそうに小さく鼻唄を奏でていた。

 

 

 

 ──後ろから楓たちを見ていた杏里たち三人は、腕を組んで歩くシャミ子を見て言う。

 

「……シャミ子からなんかすっげぇピンクいオーラ出てるんだけど。あれで気付かない楓はなんなんだ……?」

 

「楓くん、もしかしてシャミ子を妹か何かとしか考えてないのかしら」

 

 シャミ子に引っ付かれて歩きづらそうにしながらも離そうとはしない楓を見て、呆れたように苦笑をこぼす。

 

 その後、吉田家の棚の上に財布と共に飾られたネックレスを見るようになったのは別の話。財布は使うものだと桃に言われ、ダンベルを渡せばよかったと怒られるのは余談である。




ヒロインの楓くんへの友愛度

・シャミ子
友/10
愛/5

・杏里ちゃん
友/10
愛/5

・ちよもも
友/8
愛/3

・ミカンママ
友/10
愛/5

・小倉ァ!
友/5
愛/0

・リコくん
友/5
愛/0
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