クライマックスなので初投稿です。
暑い夏の夜、過熱したガバは遂に危険な記録へと突入する……なRTAはーじまーるよー。
前回はシャミ子をプロデュースしたところで終わりましたね。今回はばんだ荘にあすらの代理店を用意するところから再開です。
このpartでチャイナ魔法少女に店長が封印されるまでをやるので巻きで行きましょう。これ表現的には大丈夫ですかね……(ヘイトスピーチ)
普段からリコくんがやらかしてたのに挙げ句ウガルルちゃんが店をぶっ壊したせいで、修繕費やらで金を使いきった店長たちは店を追い出されることになったらしいですね。
これからは炊き出しされる側だと嘆く店長に、シャミ子がばんだ荘を紹介した訳です。楓くんのお隣を利用することになった二人……二匹? と挨拶を済ませ、看板の用意などを手伝います。
途中、代理店で経営再開をする噂を聞きつけ肉屋の娘である杏里ちゃんが挨拶に来たりして、着々と話が進みます。
ウガルルが原因の一端だからと参加したミカンママに加えて、何故か巻き込まれた桃、あと楓くんとシャミ子の四人で制服に着替えます。
ミカンママたちの制服姿をスクショしまくってから、早速と開店した代理店あすらにてお手伝いをしましょう。
依存性のある魔力料理の虜になっているお客様たちを横目に、メニューを取ってリコくんから料理を渡され席に置きます。
時折小倉に絡まれている桃を助けつつ、お手伝いは
ほんの数日移し忘れただけで魔法少女に襲われるなんてそんなわけないやーんオホホホ。めっっっちゃくちゃ恨まれてたりすると特定されるかも~なんて話が出ますが、はい、されます。特定されるし襲撃もこのあとされます。
まあ襲撃というか無計画に乗り込んできたというか。兎に角よそ者が入ってきたという事実が重要なんです。
心配をしながら後日も同じように仕事の手伝いをしていると、変わった客が入ってきました。
チャイナ服を着て、長い何かを入れた袋を背負った女の子です。
桃にアイコンタクトを飛ばされるので、客に紛れたリリスにトランシーバーになってもらいましょう。遠距離攻撃が出来るミカンママに外で待機してもらい、しれっと店から出て行く小倉を尻目に女の子の話を聞きます。
桃に対応を任せて、楓くんはリコくんを台所に押し込んでおきます。遅れてミカンママのボウガンで女の子はボコボコにされました。きららフォワードだったら死んでる定期。
リリスが財布を漁ったところ免許証が見つかり、女の子は
騒ぎを聞き付けてリコくんが台所から出ていってしまうので、追い掛けて様子を見ます。
チャイナ娘こと紅玉ちゃんがボロボロになっていますが、リコくんを見るや否や倒れたまま語気を荒げますね。紅玉ちゃんはリコくんを知っているようですが、リコくんは知らないようです。
まあリコくんの感性からしたら、人間なんてほっといたらすぐでかくなったり死んだりする生き物ですし……。等と考えていると、紅玉ちゃんがアクションを起こします。
──と、ここで画面を停止させます。
ゲームを一時停止してるのではなく編集してるだけだからタイマーは進みません。あしからず。ちなみに時間停止モノは9割が嘘です。
これから起こるイベントとして、先ず紅玉ちゃんが10年間貯め続けた魔力でリコくんを封印しようとします。エネルギーを長年貯めるというのはモブサイコでショウくんがやってましたね。つまり禁欲です。私の場合3日と持ちません。
このとき店長が割り込んだことで紅玉ちゃんは店長を封印。置物となった店長を前に暴走しそうになったリコくんをシャミ子と小倉が止める──というのが話の流れ……なのですがァ!
──もうクソホモの皆さんもお分かりでしょう、お察しの通りここで楓くんも封印されます。
そうすることで、『その時最も友愛度の高いヒロイン』の友愛度が問答無用で2.5上昇するんですよ。最初は困惑しましたが、修正されないのでバグではないです。
だから、ミカンママの愛情度を6.5~7.4にする必要があったんですね。
かなり最初の方にこのイベントで愛情度が10になったら再走と言った理由に関してですが、くっそ簡潔に言うとこの行動で愛情度10に到達したヒロインは紅玉ちゃんをオールマストダーイ*1します。
ミカンママでこうなった場合、確実に紅玉ちゃんが蜂の巣にされてRTAどころじゃ無くなり再走です。じゃあなんでこんな危険な賭けに出るんだよ……って? だってこのあと特にイベントとか無いんですもん。
それではそろそろ画面を動かします。
確認した限りまだミカンママの愛情度は6なので、最悪8止まりの可能性がありますが、ミカンママは思った以上に楓くんにぞっこんなので問題なく9に到達するでしょう。
……問題は、あまりにも好きすぎて2.5上昇したあとになんらかの要因でさらに数値が上昇→10に到達という即死コンボの可能性があることですね。ここに来て再走の二文字が見えてくると、なんだか楽しくなってきます。
んだらばリコくんの横に立つちょうどいい位置のミカンママを突き飛ばした辺りで今partはここまで。わーあぶなーい!(すっとぼけ)
◆
リコさんの隣に立っていた私は、突然どんと背中を押されて畳に座り込んだ。
直後に何かが光って、足元にバクの置物が転がった。顔を上げた先には楓くんと店長さんが居なくて──背筋に冷や汗が流れる。
「なんで、庇ったんや……あのバク……しかも魔法少女を一般人が庇うって、なんでや……!?」
うつ伏せのまま、見知らぬ魔法少女──ご先祖様曰く朱紅玉と言うらしい相手はそう言って驚愕を隠さない。そしてその言葉で確信に至る。
店長さんはリコさんを庇い、楓くんはリコさんの横に居た私が巻き込まれないようにと突き飛ばしたのだ。
「……なんで庇ったん? ウチ避けれたのに。楓はんまで巻き込んで……なにやっとんの……?」
リコさんはそっと置物を手に取り、抱き締めながらそう呟く。頭が事実を受け入れ、心が拒絶する。歯がカチカチと鳴って、呼吸が荒くなる。楓くんは封印された。楓くんは。楓くんが。楓くん。楓、くん……が……。
「ぅ、あぁ──」
「……ミカン?」
「ぁああぁぁああぁああぁぁあ──!?」
体から魔力が溢れる。
感情が制御できない。
口から慟哭が漏れて、心が、ぐちゃぐちゃに、なって……どろどろになって────。
「……しょうもな。もうどうでもええわ」
「まずい、ミカンが──闇堕ちする!」
「こ、こんなことに、なるなんて……ウチ、そんなつもりじゃ……っ!」
周りの言葉が耳に入らない。でも、リコさんの言葉は妙にスーッと染み込んでいた。そう、確かに、もう……どうでもいい────。
シャミ子のテレパシーが脳裏に響いた直後に意識がシャットダウンされるその瞬間まで、そんな事を考える。
『ミカン』
まるで走馬灯のように、楓くんの顔と声が、脳裏に浮かんでは消えていた。
「死屍累々だねぇ」
「小倉さん! なんだかミカンさんの服が所々黒く変色してるんですが!?」
「……闇堕ち寸前で魔力の回路がショートして未遂で済んだ……とかかなぁ?
楓くんが居ないってことは──なるほど、これちょっとヤバイかも」
ヒロインの楓くんへの友愛度
・シャミ子
友/10
愛/6
・ちよもも
友/10
愛/6
・ミカンママ
友/10
愛/9
・ウガルル
友/6
愛/1
・リコくん
友/7
愛/2
・小倉ァ!
友/7
愛/2